35 / 37
35
しおりを挟む
「と、いうわけで、ちゃんと言われたことはやったわよ」
「ありがとう、助かるわ」
ルビーとエメラルドは、再び仲良く謹慎室に座っていた。
先程と違う点があるとすれば、謹慎室の中には魔法学院の教師が見張りとして立っていることと、ルビーが制服の上から魔法を封じる拘束具を付けられていることだろう。
シトリン商会製の拘束具。
首、右手、左手、右脚、左脚、腹の計六か所につけることで、対象の魔力の流れを阻害し、魔法を封じることができる。
拘束具の数が多いため、戦闘には不向きだ。
そのうえ、効力が一時間しかもたないため、一時間に一回交換が必要というコスパの悪さ。
使いどころは非常に限られる一品だ。
現在のルビーのように、拘束されることに協力的で、しかし突然暴れ出す危険性のある相手でなければ使われることはない。
なさけない格好でにこにこと微笑むルビーを見て、エメラルドはため息を零す。
「あんた、これでいいの?」
「これってどれよ?」
「ダイヤモンドの正体暴いたり、シトリンを説得させるために動いたり、色々とやったのあんたでしょー? なのに、最後の仕上げの美味しいところだけは、他の人たちにとられてるじゃないー」
「なんだ、そんなこと」
エメラルドの質問に、ルビーは少し噴き出して返す。
多少なりとも心配からの発言だったエメラルドは、ルビーの返答が気に食わず、怒りと恥で少しだけ顔を赤らめる。
「そんなことってなによー! あんたの手柄がなくなるのを心配して言ってやってんのよー!」
エメラルドは名誉と権力に貪欲だ。
否、貴族であれば、当然に必要な欲だ。
だから、エメラルドの反応は正しい。
「いいのよ別に。ダイヤが助かるなら、私は何でも」
しかし、自身の名誉に無欲であり、ただ友達のためにと動くルビーの反応も正しい。
「むうー」
「それに」
「それにー?」
「ヒロインを助けるのは、いつだって王子様の役目でしょう? 友達の女の子は、きっかけ作りで十分なのよ」
「わけわかんないわー」
ルビーは窓から外を見る。
当然オニキスの姿を見ることはできないが、見えずともルビーは知っていた。
オニキスが、シトリン協力の元、ダイヤモンドを助けに動いているだろうことを。
ルビーは何も恐れることなく、安心した表情で笑った。
「ルビー様、なぜ外を? まさか、また逃げようとしているのではありませんよね? ん??」
「ゴ、ゴメンナサーイ」
そしてすぐに、反省の表情を作った。
オニキス、トパーズ、アメシスト、シトリン、サファイアの五人は、ダイヤモンドの部屋へと来ていた。
扉は破壊され、苦し紛れに板を立てかけロープを張ってはいるが、誰も入れないと言うことはない。
ダイヤモンドの希望で、ダイヤモンドの部屋から私物を全て持ち出し、王宮の一室へと移動させる話も出はした。
が、オニキスがルビーの罰を決める際に部屋の被害状況も考慮する必要があるという建前で現場保全を主張し、一切を私物を動かさせなかった。
どころか、ダイヤモンド本人の立ち入りすら禁じた。
ダイヤモンドの婚約者、そして王族という地位は、強引とも呼べる措置を容易に実現できた。
つまり、ダイヤモンドの部屋を訪れた五人は、現場を検証する五人。
ダイヤモンドの婚約者であり、ルビーの狼藉を許せないと自称するオニキス。
高度な調査を実行できる魔道具を有するシトリン。
そして、オニキスが信用する三人。
五人は、悠々と入室を許可された。
「これだ」
オニキスが指すベッドの下を、シトリンが覗き込む。
「この魔道具は、確かにシトリン協会で開発したものですね。ベッドに描かれた魔法陣向けにカスタマイズした、魔力なしで魔法の発動を継続するための魔道具です」
「誰が購入した物だ?」
「ピケ様、ですね」
「ピケ?」
「王宮魔術医ですよ」
「……そうか」
オニキスは、顔をしかめる。
想像通りの名前に対し、より憎悪を膨らませたため。
そして、王宮魔術医の言葉の意味をようやく理解したため。
――まさか私ごときを覚えていたとは恐縮ですよ。名前さえ覚えていない私ごときを……ね。
オニキスは、王宮魔術医の名前を今の今まで知らなかったことを、はっきりと思い出した。
否、何度か聞いていたのだろうが、オニキスの頭の中には残っていなかった。
ジュラルミンとダイヤモンドの件、事件を起こしたのは王宮魔術医だ。
絶対的な悪は王宮魔術医であり、オニキスは加害者ではなく被害者と言える。
しかし、王宮魔術医の凶行の一因がオニキスの無関心にあるとすれば、オニキスは自身も加害者の一部ではないかと自身を責めた。
王族として民を見ていたはずが、民という全体を見ていただけで個を見ていなかった自身に、言いようもない吐き気を催した。
が、王族としての精神力により、オニキスは感情と行動を切り分けて、すぐに前を向いた。
「それで、この魔道具の効果を止めることはできるのか?」
「可能でしょう。ですが……」
「ですが、なんだ?」
「私も魔法陣の全てを把握している訳ではないのですが、この魔法陣は一定時間の継続発動をもって魔法の発動を終了する設計になっています」
「っ……! つまり、すでに手遅れの可能性があるという訳か!」
「はい」
魔法陣には二つのタイプがある。
即時型と継続型。
即時型は名前の通り、即時に魔法を発動させる。
例えば、炎を放ったり、土の塊を作ったりだ。
対し、継続型は魔力を加え続けることで発動し続ける。
例えば、炎を放ち続けたり、土壁を何時間も維持できる。
継続型は、壁を維持する用途としても用いられるが、それ以上に呪いと呼ばれる類の魔法に使われることが多い。
例えば、十日以上発動し続けることで、対象者の体内に病気を引き起こす魔法。
一度病気ができてしまえば、病気は魔法と独立して存在するため、魔法を止めても実質効果が継続される、といった具合だ。
ダイヤモンドの場合に当てはめれば、転生した王宮魔術医の魂がダイヤモンドの体に定着するまで魔法が発動し続け、定着してしまえば魔法陣などどうなっても構わないということ。
オニキスは、改めて魔法陣を確認する。
魔法陣の発動は、既に止まっていた。
転生は、完成していた。
「くそぉっ!!」
オニキスの叫びが、部屋に響く、
それだけで、トパーズも、アメシストも、サファイアも理解した。
ダイヤモンドは元に戻せない、その事実が。
完成した魔法を無効にしたところで、元の状態に戻らない。
炎の魔法で燃やした草木が、魔法を止めたところで燃える前の状態に戻らないように。
絶望が、オニキスを襲う。
絶望が、トパーズを襲う。
絶望が、アメシストを襲う。
絶望が、サファイアを襲う。
「この魔法陣、転生の魔法と言いましたよね? 発動者の意識で対象者の体を乗っ取る魔法だと」
「あ、ああ」
この場において、絶望に染まらなかった人間は、シトリンただ一人。
ダイヤモンドという存在よりも、魔法陣と魔道具について関心を持つシトリンただ一人。
完成した魔法を無効にしたところで、元の状態に戻らない。
炎の魔法で燃やした草木が、魔法を止めたところで燃える前の状態に戻らないように。
ただし、元の状態に類似した状態に戻すことはできる。
炎の魔法で周囲に炎が燃え広がるなら、水の魔法で炎を消してやれば良い。
草木が燃えてなくなったなら、植物の魔法で再び草木を生やしてやれば良い。
結果と過程が分かれば、逆走はできる。
ダイヤモンドの中に王宮魔術医の意識が存在するという結果と、魔法陣の描写内容という過程が分かれば、逆走はできる。
魔法陣は王宮魔術医の自作であり、正確に魔法陣の描写内容を理解しているのは王宮魔術医ただ一人。
が、転生の魔法陣に対応した魔道具を開発するために、魔法陣の細部を理解する必要のあったシトリンもまた、王宮魔術医に及ばないものの描写内容を理解している。
「大丈夫です、戻せます」
魔法陣の効果を逆に発動させる魔道具を、即興で開発することができるくらいには。
シトリンは魔道具を一つ手に取ると、自身の魔力を流し込んで魔道具の内部を変えていく。
魔道具の仕組みは商売のタネ。
シトリン商会の魔道具は、シトリン商会の一部の人間しか把握していない。
シトリン商会の当主であるシトリンも当然、一部の人間に該当する。
魔道具の改修など朝飯前である。
「何を、している?」
「対象者の体を乗っ取る魔法陣を逆発動して、対象者の体に正しい魂を入れる魔法を発動させませ」
「そんなことが?」
「できます」
シトリン以外の四人は、シトリンの行動を見守ることしかできない。
シトリンの行動の意味は、四人には理解できない。
しかし、シトリンの行動がもたらしてくれるだろう結果については、四人ともが共通の理解をしていた。
「逆発動の魔法具、完成しました」
シトリンは、改修した魔道具をセットし、転生の魔法陣を逆に発動させた。
魔法陣は正しく起動し、世界を元へと戻し始めた。
「ありがとう、助かるわ」
ルビーとエメラルドは、再び仲良く謹慎室に座っていた。
先程と違う点があるとすれば、謹慎室の中には魔法学院の教師が見張りとして立っていることと、ルビーが制服の上から魔法を封じる拘束具を付けられていることだろう。
シトリン商会製の拘束具。
首、右手、左手、右脚、左脚、腹の計六か所につけることで、対象の魔力の流れを阻害し、魔法を封じることができる。
拘束具の数が多いため、戦闘には不向きだ。
そのうえ、効力が一時間しかもたないため、一時間に一回交換が必要というコスパの悪さ。
使いどころは非常に限られる一品だ。
現在のルビーのように、拘束されることに協力的で、しかし突然暴れ出す危険性のある相手でなければ使われることはない。
なさけない格好でにこにこと微笑むルビーを見て、エメラルドはため息を零す。
「あんた、これでいいの?」
「これってどれよ?」
「ダイヤモンドの正体暴いたり、シトリンを説得させるために動いたり、色々とやったのあんたでしょー? なのに、最後の仕上げの美味しいところだけは、他の人たちにとられてるじゃないー」
「なんだ、そんなこと」
エメラルドの質問に、ルビーは少し噴き出して返す。
多少なりとも心配からの発言だったエメラルドは、ルビーの返答が気に食わず、怒りと恥で少しだけ顔を赤らめる。
「そんなことってなによー! あんたの手柄がなくなるのを心配して言ってやってんのよー!」
エメラルドは名誉と権力に貪欲だ。
否、貴族であれば、当然に必要な欲だ。
だから、エメラルドの反応は正しい。
「いいのよ別に。ダイヤが助かるなら、私は何でも」
しかし、自身の名誉に無欲であり、ただ友達のためにと動くルビーの反応も正しい。
「むうー」
「それに」
「それにー?」
「ヒロインを助けるのは、いつだって王子様の役目でしょう? 友達の女の子は、きっかけ作りで十分なのよ」
「わけわかんないわー」
ルビーは窓から外を見る。
当然オニキスの姿を見ることはできないが、見えずともルビーは知っていた。
オニキスが、シトリン協力の元、ダイヤモンドを助けに動いているだろうことを。
ルビーは何も恐れることなく、安心した表情で笑った。
「ルビー様、なぜ外を? まさか、また逃げようとしているのではありませんよね? ん??」
「ゴ、ゴメンナサーイ」
そしてすぐに、反省の表情を作った。
オニキス、トパーズ、アメシスト、シトリン、サファイアの五人は、ダイヤモンドの部屋へと来ていた。
扉は破壊され、苦し紛れに板を立てかけロープを張ってはいるが、誰も入れないと言うことはない。
ダイヤモンドの希望で、ダイヤモンドの部屋から私物を全て持ち出し、王宮の一室へと移動させる話も出はした。
が、オニキスがルビーの罰を決める際に部屋の被害状況も考慮する必要があるという建前で現場保全を主張し、一切を私物を動かさせなかった。
どころか、ダイヤモンド本人の立ち入りすら禁じた。
ダイヤモンドの婚約者、そして王族という地位は、強引とも呼べる措置を容易に実現できた。
つまり、ダイヤモンドの部屋を訪れた五人は、現場を検証する五人。
ダイヤモンドの婚約者であり、ルビーの狼藉を許せないと自称するオニキス。
高度な調査を実行できる魔道具を有するシトリン。
そして、オニキスが信用する三人。
五人は、悠々と入室を許可された。
「これだ」
オニキスが指すベッドの下を、シトリンが覗き込む。
「この魔道具は、確かにシトリン協会で開発したものですね。ベッドに描かれた魔法陣向けにカスタマイズした、魔力なしで魔法の発動を継続するための魔道具です」
「誰が購入した物だ?」
「ピケ様、ですね」
「ピケ?」
「王宮魔術医ですよ」
「……そうか」
オニキスは、顔をしかめる。
想像通りの名前に対し、より憎悪を膨らませたため。
そして、王宮魔術医の言葉の意味をようやく理解したため。
――まさか私ごときを覚えていたとは恐縮ですよ。名前さえ覚えていない私ごときを……ね。
オニキスは、王宮魔術医の名前を今の今まで知らなかったことを、はっきりと思い出した。
否、何度か聞いていたのだろうが、オニキスの頭の中には残っていなかった。
ジュラルミンとダイヤモンドの件、事件を起こしたのは王宮魔術医だ。
絶対的な悪は王宮魔術医であり、オニキスは加害者ではなく被害者と言える。
しかし、王宮魔術医の凶行の一因がオニキスの無関心にあるとすれば、オニキスは自身も加害者の一部ではないかと自身を責めた。
王族として民を見ていたはずが、民という全体を見ていただけで個を見ていなかった自身に、言いようもない吐き気を催した。
が、王族としての精神力により、オニキスは感情と行動を切り分けて、すぐに前を向いた。
「それで、この魔道具の効果を止めることはできるのか?」
「可能でしょう。ですが……」
「ですが、なんだ?」
「私も魔法陣の全てを把握している訳ではないのですが、この魔法陣は一定時間の継続発動をもって魔法の発動を終了する設計になっています」
「っ……! つまり、すでに手遅れの可能性があるという訳か!」
「はい」
魔法陣には二つのタイプがある。
即時型と継続型。
即時型は名前の通り、即時に魔法を発動させる。
例えば、炎を放ったり、土の塊を作ったりだ。
対し、継続型は魔力を加え続けることで発動し続ける。
例えば、炎を放ち続けたり、土壁を何時間も維持できる。
継続型は、壁を維持する用途としても用いられるが、それ以上に呪いと呼ばれる類の魔法に使われることが多い。
例えば、十日以上発動し続けることで、対象者の体内に病気を引き起こす魔法。
一度病気ができてしまえば、病気は魔法と独立して存在するため、魔法を止めても実質効果が継続される、といった具合だ。
ダイヤモンドの場合に当てはめれば、転生した王宮魔術医の魂がダイヤモンドの体に定着するまで魔法が発動し続け、定着してしまえば魔法陣などどうなっても構わないということ。
オニキスは、改めて魔法陣を確認する。
魔法陣の発動は、既に止まっていた。
転生は、完成していた。
「くそぉっ!!」
オニキスの叫びが、部屋に響く、
それだけで、トパーズも、アメシストも、サファイアも理解した。
ダイヤモンドは元に戻せない、その事実が。
完成した魔法を無効にしたところで、元の状態に戻らない。
炎の魔法で燃やした草木が、魔法を止めたところで燃える前の状態に戻らないように。
絶望が、オニキスを襲う。
絶望が、トパーズを襲う。
絶望が、アメシストを襲う。
絶望が、サファイアを襲う。
「この魔法陣、転生の魔法と言いましたよね? 発動者の意識で対象者の体を乗っ取る魔法だと」
「あ、ああ」
この場において、絶望に染まらなかった人間は、シトリンただ一人。
ダイヤモンドという存在よりも、魔法陣と魔道具について関心を持つシトリンただ一人。
完成した魔法を無効にしたところで、元の状態に戻らない。
炎の魔法で燃やした草木が、魔法を止めたところで燃える前の状態に戻らないように。
ただし、元の状態に類似した状態に戻すことはできる。
炎の魔法で周囲に炎が燃え広がるなら、水の魔法で炎を消してやれば良い。
草木が燃えてなくなったなら、植物の魔法で再び草木を生やしてやれば良い。
結果と過程が分かれば、逆走はできる。
ダイヤモンドの中に王宮魔術医の意識が存在するという結果と、魔法陣の描写内容という過程が分かれば、逆走はできる。
魔法陣は王宮魔術医の自作であり、正確に魔法陣の描写内容を理解しているのは王宮魔術医ただ一人。
が、転生の魔法陣に対応した魔道具を開発するために、魔法陣の細部を理解する必要のあったシトリンもまた、王宮魔術医に及ばないものの描写内容を理解している。
「大丈夫です、戻せます」
魔法陣の効果を逆に発動させる魔道具を、即興で開発することができるくらいには。
シトリンは魔道具を一つ手に取ると、自身の魔力を流し込んで魔道具の内部を変えていく。
魔道具の仕組みは商売のタネ。
シトリン商会の魔道具は、シトリン商会の一部の人間しか把握していない。
シトリン商会の当主であるシトリンも当然、一部の人間に該当する。
魔道具の改修など朝飯前である。
「何を、している?」
「対象者の体を乗っ取る魔法陣を逆発動して、対象者の体に正しい魂を入れる魔法を発動させませ」
「そんなことが?」
「できます」
シトリン以外の四人は、シトリンの行動を見守ることしかできない。
シトリンの行動の意味は、四人には理解できない。
しかし、シトリンの行動がもたらしてくれるだろう結果については、四人ともが共通の理解をしていた。
「逆発動の魔法具、完成しました」
シトリンは、改修した魔道具をセットし、転生の魔法陣を逆に発動させた。
魔法陣は正しく起動し、世界を元へと戻し始めた。
0
あなたにおすすめの小説
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
悪役令嬢は断罪の舞台で笑う
由香
恋愛
婚約破棄の夜、「悪女」と断罪された侯爵令嬢セレーナ。
しかし涙を流す代わりに、彼女は微笑んだ――「舞台は整いましたわ」と。
聖女と呼ばれる平民の少女ミリア。
だがその奇跡は偽りに満ち、王国全体が虚構に踊らされていた。
追放されたセレーナは、裏社会を動かす商会と密偵網を解放。
冷徹な頭脳で王国を裏から掌握し、真実の舞台へと誘う。
そして戴冠式の夜、黒衣の令嬢が玉座の前に現れる――。
暴かれる真実。崩壊する虚構。
“悪女”の微笑が、すべての終幕を告げる。
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
『処刑されるたびに12歳に戻る悪役令嬢、7回目の人生は「何もせず寝て過ごす」ことに決めたら、なぜか周囲が勝手に勘違いして聖女扱いされています
六角
恋愛
公爵令嬢リリアーナは、18歳の誕生日に必ず断罪・処刑されては12歳に戻るという地獄のループを6回も繰り返していた。 真面目に努力しても、剣を極めても、裏社会を支配しても、結局は殺される運命。 心折れた彼女は、7回目の人生でついに決意する。 「もう頑張らない。どうせ死ぬなら、今回はひたすら寝て過ごそう」と。
しかし、安眠を求めて「うるさい」と敵を黙らせれば『王者の覇気』と恐れられ、寝ぼけて放った魔法は『神の奇跡』と崇められ、枕への異常なこだわりは『深遠なる儀式』と誤解されてしまう。 気がつけば、ストーカー気味のヤンデレ王子、パン屋の元ヒロイン、狂犬の如きライバル令嬢、元部下の暗殺者、そして不眠症の魔王までもが彼女の信者となり、リリアーナは意図せずして国を、そして世界を救う「最強の聖女」へと祭り上げられていく。
「お願いだから、私を寝かせて!」 睡眠欲だけで運命(システム)さえもねじ伏せる、無気力悪役令嬢の痛快勘違いサクセス(?)ストーリー!
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる