純白の少女と烈火の令嬢と……
訃報が国を駆ける。アイボリー王国の皇太子オニキス・アイボリーの婚約者、ジュラルミン・ダブグレーの訃報が。痛ましいニュースを前に、皆が嘆き悲しんだ。貴族たちも、平民たちも。
一方で、ジュラルミンの訃報を喜んだ者もいる。スカーレット公爵家の令嬢、ルビー・スカーレットもその一人だ。
「へえ、あの女は死んだのね。なら、私が皇太子妃になるチャンスが回って来たってことじゃない!」
ルビーは、現在の婚約者との婚約を破棄し、空席となったオニキスの婚約者となるために動き出そうとする。
しかし、自身が皇太子妃になった未来の妄想に浮かれた結果、階段で足を滑らせ、頭を打ち付ける。瞬間、ルビーの中に記憶が流れ込んできた。日本という国で生きてきた赤口瑠璃(あかぐちるり)としての記憶。
そして、今現在、ルビーがいる世界は、乙女ゲーム『純白の少女と烈火の令嬢』の世界であり、自身は悪役令嬢のルビー・スカーレットであること。
ゲームにおいて、主人公がハッピーエンドを迎えた時、ルビーは国外追放され、劣悪な環境とこの上ない屈辱に耐えながら短い余生を過ごす未来が待っている。
「ああああああああああ!?」
だから、ルビーは決めた。ゲームのように、主人公に嫌がらせをしたりしない。皆で仲良く、幸せなハッピーエンドを目指すのだと。
乙女ゲーム『純白の少女と烈火の令嬢』のシナリオを全て頭に叩き込んだルビーは、ゲーム本編の開始地点である、魔法学院の入学式に臨む。
「これはルビー様、ごきげんよう」
「こんにちはー、ルビー様ー。ごきげんよー」
「…………え?」
が、そこにいたのは、『純白の少女と烈火の令嬢』には登場するはずのない、二人の悪役令嬢の姿だった。
「ええええええええええ!?」
一方で、ジュラルミンの訃報を喜んだ者もいる。スカーレット公爵家の令嬢、ルビー・スカーレットもその一人だ。
「へえ、あの女は死んだのね。なら、私が皇太子妃になるチャンスが回って来たってことじゃない!」
ルビーは、現在の婚約者との婚約を破棄し、空席となったオニキスの婚約者となるために動き出そうとする。
しかし、自身が皇太子妃になった未来の妄想に浮かれた結果、階段で足を滑らせ、頭を打ち付ける。瞬間、ルビーの中に記憶が流れ込んできた。日本という国で生きてきた赤口瑠璃(あかぐちるり)としての記憶。
そして、今現在、ルビーがいる世界は、乙女ゲーム『純白の少女と烈火の令嬢』の世界であり、自身は悪役令嬢のルビー・スカーレットであること。
ゲームにおいて、主人公がハッピーエンドを迎えた時、ルビーは国外追放され、劣悪な環境とこの上ない屈辱に耐えながら短い余生を過ごす未来が待っている。
「ああああああああああ!?」
だから、ルビーは決めた。ゲームのように、主人公に嫌がらせをしたりしない。皆で仲良く、幸せなハッピーエンドを目指すのだと。
乙女ゲーム『純白の少女と烈火の令嬢』のシナリオを全て頭に叩き込んだルビーは、ゲーム本編の開始地点である、魔法学院の入学式に臨む。
「これはルビー様、ごきげんよう」
「こんにちはー、ルビー様ー。ごきげんよー」
「…………え?」
が、そこにいたのは、『純白の少女と烈火の令嬢』には登場するはずのない、二人の悪役令嬢の姿だった。
「ええええええええええ!?」
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