ちょこまろ

ちょこまろ

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恋愛 連載中 短編
神奈川県・城ヶ島。 二十八歳の相沢澪は、父が船長を務める実家の釣り船屋「しおかぜ丸」で受付をしている。 けれど、店は今にも潰れそうだった。 減っていく常連客。 増えない新規予約。 古すぎるホームページ。 かさむ船の修理費。 それでも澪は、父にも客にも心配をかけまいと、今日も受付で笑っていた。 そんな彼女のもとへ隔週土曜日になると必ず現れるのが、葉山から通う四十歳の常連客・黒瀬航平。 無口で、落ち着いていて、必要以上には踏み込んでこない大人の男性。 ――なのに彼だけは、澪の「大丈夫」を信じてくれない。 「受付でも、嫌なことは嫌でいいと思います」 そしてWebの仕事をしている黒瀬は、経営に悩む澪へ手を差し伸べる。 古びたホームページを作り直し、 初心者にも届く釣り船屋へ変えていくうちに、 少しずつ二人の距離も変わっていって――。 「最初は、釣りに来ているつもりでした」 「でも、いつからか、釣りだけではなくなりました」 「澪さんに会いに来ていました」 守りたい実家。 不器用な父。 海の見える葉山の家。 そして、十二歳年上の無口な常連さん。 これは、ひとりで全部背負って笑っていた女性が、 自分をちゃんと見てくれる人と出会い、 大切な店も、自分の未来も、恋も諦めないと決める物語。 城ヶ島の潮風から始まる、 じれ甘・大人の年の差恋愛。
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文字数 12,103 最終更新日 2026.09.15 登録日 2026.09.13
恋愛 連載中 長編
千年前、『源氏物語』を書いた紫式部。 目を覚ました彼女がいたのは――二〇二六年、現代の京都だった。 しかも転生した身体は、二十八歳の売れない恋愛小説家・紫野ことは。 スマホも、AIも、Web小説も、ランキングも分からない。 それなのに、目の前には恋愛小説コンテストの締切が迫っていた。 「物語を書く女は、どの世でも締切から逃げられないのですね」 千年前、女たちの恋と孤独を書き続けた紫式部は、 現代を生きる女性たちの痛みを知り、 もう一度、自分の言葉で恋愛小説を書き始める。 そんな彼女の才能を誰より早く見つけたのは、 東京の出版社で働く担当編集者・瀬川理人だった。 彼は、ことはの文章を直すだけではない。 書けなくなった夜も。 心ない言葉に傷ついた日も。 自分の才能を信じられなくなった時も。 彼女の言葉を、誰より大切に守ろうとする。 けれど――。 千年前、誰かに選ばれることを待つ女たちを書いてきた紫式部は、 千年後の京都で初めて、 「自分から誰かを選ぶ恋」 を知っていく。 売れない恋愛小説家に転生した紫式部と、 彼女の才能ごと愛してしまった担当編集者。 これは、千年の時を越えて、 物語を書く女が「自分自身の恋」を見つける物語。
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文字数 231,108 最終更新日 2026.09.14 登録日 2026.08.14
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高校二年の冬、いじめが原因で学校をやめた。 それから三年間、私はほとんど家から出られなかった。 二十一歳になった今、ようやく始められたのは、みなとみらいのカフェでのアルバイト。 それでも、人の視線は怖い。 通勤中のマスクも外せない。 実家とバイト先を往復するだけ。 華やかなみなとみらいの街は、私には一生縁のない世界だと思っていた。 ――あの人に出会うまでは。 毎朝コーヒーを買いに来る、二十五歳のエリート会社員・佐伯尚哉。 仕事ができて、背が高くて、私とは住む世界が違う人。 なのに彼は、私が失敗しても笑わなかった。 「大丈夫です。急いでいないので」 歩けないなら、待ってくれる。 人混みが怖くなったら、戻ってくれる。 できなかったことではなく、できたことを見つけてくれる。 そして彼は、決して私を「普通」に戻そうとはしなかった。 「無理に慣れなくていいです」 最初は、たった五分の寄り道だった。 臨港パーク。 クイーンズスクエア。 赤レンガ倉庫。 彼の隣で少しずつ歩くうちに、実家とバイト先しかなかった私の世界に、「行ってみたい場所」が増えていく。 でも――。 高校中退。 三年間の引きこもり。 今も外せないマスク。 こんな私が、彼を好きになってもいいの? そう思っていた私に、尚哉さんは告げる。 「僕は、誰にでもこうしているわけじゃありません」 これは、傷ついた過去を消して強くなる物語ではない。 怖いままでもいい。 立ち止まってもいい。 戻ったっていい。 一歩進むたび、同じ歩幅で隣を歩いてくれる人と出会った女性が―― やがて「愛されること」を信じ、彼の妻になるまでの、急かさない溺愛ラブストーリー。
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文字数 24,495 最終更新日 2026.09.12 登録日 2026.09.02
恋愛 完結 短編
出世争いで嵌められた35歳の私を、東大卒の新入社員・律くんが全力で守ってくれました 35歳、独身。 大手企業で主任として働く佐伯美緒は、「仕事ができて当たり前」と扱われ、誰かに認められることも、恋をすることも、いつしか諦めかけていた。 そんな美緒が教育係を任されたのは、東大卒の新入社員・朝倉律、23歳。 十二歳も年下なのに、律は美緒の仕事ぶりを誰よりもしっかり見ていた。 「佐伯先輩が不当に評価を下げられるのを、見なかったことにはできません」 そんな中、美緒は次期管理職をめぐる出世争いに巻き込まれる。 企画書の数字が何者かに差し替えられ、必死に作り上げた企画まで上司に横取りされそうになる。 けれど律だけは、美緒の味方だった。 更新履歴。 作成記録。 データ。 積み重ねてきた仕事の証拠。 新人という立場にもかかわらず、律は一つずつ事実を集め、美緒を陥れようとする相手に真正面から立ち向かっていく。 「先輩が不当に傷つけられるのは、嫌です」 守られるたび、美緒の心は揺れていく。 でも彼は十二歳年下。 しかも、自分が教育している新入社員。 こんな気持ちを抱いてはいけない――。 そう思って距離を置こうとする美緒に、律はまっすぐ告げる。 「僕が好きなのは、美緒さんです」 仕事も、弱さも、年齢も。 全部見たうえで、あなたがいい。 出世争いに嵌められた35歳のキャリア女性と、彼女を誰より大切にする東大卒の年下男子。 仕事で奪われた誇りを取り戻し、もう一度「恋の主役」になる―― お仕事逆転×年下溺愛の大人のオフィスラブ。
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文字数 22,339 最終更新日 2026.09.01 登録日 2026.08.28
恋愛 完結 短編
幼なじみの君が優しすぎて、好きと言えないまま夏が終わる 稲村ヶ崎に住む高校生・美沙には、ずっと隣にいる幼なじみの湊がいる。 毎朝同じ江ノ電に乗り、同じ景色を見て、放課後も自然と一緒に帰る二人。 湊はいつだって優しい。 人混みでは美沙をかばい、元気がなければすぐに気づき、何も言わずそばにいてくれる。 けれど、美沙には分からない。 ――その優しさは、幼なじみだから? それとも、私だから? 「好き」と言ってしまえば、今までの関係には戻れないかもしれない。 湊もまた、変わってしまうことを恐れ、大切な言葉を胸の奥に隠していた。 七里ヶ浜の海、夏祭り、夕暮れの江ノ電。 近すぎるからこそ、素直になれない二人の距離が、夏の終わりとともに少しずつ動き始める。 そして迎える、八月三十一日。 稲村ヶ崎の海を前に、二人はずっと言えなかった想いと向き合う――。 鎌倉・湘南の夏を舞台に描く、 じれったくて、切なくて、最後には胸があたたかくなる幼なじみ青春恋愛。
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恋愛 完結 短編
新入社員として配属された初日。 私、高瀬小春は、直属の上司を見て固まった。 「高瀬さん。今日からよろしくお願いします」 黒いスーツを完璧に着こなし、冷静沈着。 仕事には厳しく、若くして課長になった有能な上司――黒沢誠司。 でも私は知っている。 この人、昨夜まで私の膝に頭を乗せて甘えていた人です。 ――だって、私の旦那様だから。 会社では「高瀬さん」と「黒沢課長」。 家に帰れば、新婚夫婦。 しかも会社でこの秘密を知っているのは、たった一人。 社長。 ……ちなみに、その社長は私の叔父です。 「課長の妻だから」 「社長の姪だから」 そんな理由で評価されたくない。 私は一人の新入社員として、自分の力で認められたい。 だから結婚指輪も外し、夫婦であることを隠して働くことにしたのだけれど――。 優しい男性社員に話しかけられれば、課長のペンが止まり。 仕事で失敗すれば、会社では容赦なく叱られ。 家に帰れば、 「小春、よく頑張った」 と、誰よりも甘く抱きしめてくる。 会社では冷たい上司。 家では私にだけ甘える旦那様。 絶対に秘密にしたい新婚夫婦の、 甘くてちょっと危険なオフィスラブコメディ。
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恋愛 完結 短編
二十九歳の奈々は、いつも誰かの恋を応援する側だった。 「奈々がいると安心する」 「友達にいたら最高」 そう言われるたび、私は恋愛の主役にはなれない人間なのだと思っていた。 そんな奈々が初めて本気で惹かれたのは、取引先の穏やかな男性・黒瀬。 けれど彼には、七年前に亡くした婚約者がいた。 それでも優しくされるたび、期待してしまう。 もしかしたら、私を見てくれているのかもしれない――。 そんな淡い期待を打ち砕いたのは、黒瀬の何気ない一言だった。 「奈々さんを見ていると、少し彼女を思い出します」 私を見ているようで、見ていない。 私は、亡くなった婚約者の代わりなの? 傷ついた奈々のそばにずっといたのは、二歳年下の同僚・俊介だった。 「俺は、奈々さんを誰かに重ねたりしません」 「奈々さんが奈々さんだから、見ています」 失恋して泣く奈々を待ち続け、それでも答えを急かさない俊介。 そして彼は告げる。 「俺は、奈々さんを選んでます。ずっと」 誰かの代わりではなく。 誰かの恋の脇役でもなく。 “私自身”を愛してくれる人に出会って、奈々は初めて自分の人生の主役になっていく。 切なくて、最後は甘い。 失恋から始まる、年下男子との大人の再生ラブストーリー。
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文字数 21,023 最終更新日 2026.08.13 登録日 2026.08.09
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「春菜は、本当にいい子だよ」 三年間付き合った恋人からそう告げられ、白石春菜の恋は終わった。 一緒にいると落ち着く。 家族のように安心する。 けれど、もう恋人としてのときめきはない――。 相手を困らせたくなくて、最後まで笑って別れた春菜。 泣いた後には、昨日までの自分を洗い流すように白い服を着る。それが母から教わった、春菜なりの立ち直り方だった。 けれど、今年の白は何も洗い流してくれない。 自分が空っぽになったように感じるだけだった。 失恋した春、偶然入った小さなギャラリーで涙を流していた春菜は、一人の男性と出会う。 表参道の裏通りで小さな香水店を営む調香師・香月亮。 事情を問いただすことも、軽い慰めを口にすることもなく、亮は白い服を着た春菜に静かに告げる。 「終わらせるための白じゃなくて、始まる前の白に見えます」 そして彼は、傷ついた春菜のためだけに香りを作り始める。 白い花。 洗いたてのシャツ。 眠れなかった夜。 春の陽ざしと、少しだけ明るい白ワイン。 香りの名前は――「White Blend」。 「忘れるための香りは作れません。でも、思い出しても痛くない場所まで連れていく香りなら、作れるかもしれません」 亮の優しさに触れるたび、春菜は少しずつ自分の言葉と笑顔を取り戻していく。 しかし亮もまた、かつて「一人のために作る香りに商品価値はない」と否定され、自分の才能を信じられなくなった過去を抱えていた。 失恋から立ち直ろうとする春菜。 もう一度、自分の香りを信じたい亮。 二人は互いの傷に寄り添ううちに、いつしか惹かれ合っていく。 けれど、春菜には新しい恋へ踏み出す勇気がない。 また恋をして、また置いていかれたら? 亮の優しさに甘えることで、彼の未来を邪魔してしまったら? これは、過去を忘れる物語ではない。 傷ついた記憶も、泣いた夜も抱えたまま、それでももう一度誰かを好きになる物語。 白い服だけを着ていた春に、調香師の彼がくれたのは――新しい恋を始めるための香りでした。
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中学時代、放課後の校庭を走る春樹くんを、教室の窓から見つめていた。 ずっと好きだった。 けれど、名前を呼ぶことも、卒業式に用意した手紙を渡すこともできなかった。 何も始まらないまま終わった初恋――そのはずだった。 大学二年の春。 雨上がりのグラウンドで、美雨は五年ぶりに春樹を見つける。 変わらず走り続ける彼を、また遠くから見つめていた美雨。 しかし春樹は、逃げようとする彼女の背中に声をかけた。 「……美雨?」 覚えてくれていた。 名前だけではない。 中学時代、美雨がいつも窓から自分を見ていたことまで。 「見てくれてる人がいるって思うと、もう一本だけ走ろうって思えた」 けれど、再会した春樹は右膝の怪我を抱え、走ることを怖がっていた。 そして美雨も、誰にも見せられない小説をノートに書き続けながら、傷つくことを恐れて夢から逃げていた。 走ることを諦められない春樹。 書くことを諦められない美雨。 「俺が、もう一回ちゃんと走る。だから美雨も、いつか俺に読ませてよ」 五年前に渡せなかった手紙。 伝えられなかった「好き」の一言。 胸の奥にしまい込んだままの夢。 不器用な二人が互いの背中を押しながら、止まっていた初恋の続きを始める、優しく切ない再会ラブストーリー。
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