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6. シロム、アーシャと再会する
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(シロム視点)
「お兄ちゃん、晩御飯だよ!」
と妹のスミカに肩を揺すられて目が覚めた。いかん! 寝てしまっていた。我家の晩御飯は遅い、家族全員で食卓を囲むことになっているから閉店してからになる。
スミカと一緒に1階の店に向かう。スミカは今年10歳、来年には1年生になる。活発な性格で僕と違って友達も多い。僕と同じ茶髪の髪を三つ編みにしている。
夕食は店のテーブルで父さんが作ってくれた賄料理を食べる。去年までは料理人の修行を兼ねて僕も一緒に作っていたのだが、神官候補生に成ることが決まってから作らせてもらえなくなった。その時間があれば勉強をしろと言われている。
僕の家族は僕を含めて6人、祖父ちゃんのチェンは60歳、若い頃に祖母ちゃんのスーランと一緒にこの国に移民してきた。なんと貴族の娘だった祖母ちゃんと駆け落ちしてきたらしい。
この国に着いたふたりは最初屋台で故郷の料理を出して生計を立てていたが、祖父ちゃんのチーカ料理が旨いと評判となり、10年くらい経ってから借金して小さな店を開店したそうだ。その後店は何度か増築され現在の店になっている。
現在のこの店を切り盛りしているのは2代目の父さんと母さんだが、祖父ちゃんと祖母ちゃんも現役で手伝ってくれている。僕が3代目になる予定だったのだが、僕は神官になることになったから妹のスミカが3代目として店を継ぐことになるだろう。スミカも嫌がってはいない。
1階に降りるとなぜか胸がドキドキする。これは神気? まさか....。だけど、店に通じる暖簾を潜ったとたん、僕は硬直して動けなくなった。目の前の光景が信じられない。店の1番大きなテーブルに家族と一緒に、神気を帯びて眩しく金色に光る御使い様が付かれていたのだ。
「な!....」
と言ったきり、まるで金縛りにあった様に僕は動けなくなった。
「アーシャさん、これが先ほど話をした息子のシロムよ。シロム、こちらはアーシャさん、今日から家で働いてもらうことになったの。」
「どうしたのお兄ちゃん? 分かった! アーシャさんが美人だから一目惚れしたんでしょう。」
とスミカが茶化すが、こっちはそれどころではない。どうしよう、どうしよう、どうしよう....。どうやって謝ったら良い? ここではダメだ、アーシャ様の正体が家族にバレてしまう。
<< シロムさん、謝る必要はありません。大丈夫ですから席についてください。私の正体を秘密にして頂いてありがとうございます。>>
突然、頭の中で宥める様な声がした。アーシャ様だ。でも神気の為に光っていて見え難いが、アーシャ様は口を開いておられなかった気がする。
<< これは念話です。シロムさんも出来ますよ。>>
<< そ、そうですか? >>
<< ほら、出来ましたよ。とにかく席についてください。これは命令です。ご家族に不審がられてしまいます。>>
<< は、は、はい! >>
僕はぎこちなく手足を動かして何とかテーブルにたどり着き、椅子に腰を掛けた。
「初めましてシロムさん、私はアーシャと言います。今日からここでお世話になることになりました。よろしくお願いします。」
アーシャ様が椅子から立ち上がって僕に向かって頭を下げる。僕も思わず立ち上がったが、その拍子に派手な音を立てて椅子がひっくり返る。
「シロム、何かあった? 何だか変よ。」
と母さんが尋ねるのを必死に否定するのがやっとだった。
<< シロムさん、どうか落ち着いてください。大丈夫です。私は何もしません。えっ? 神気が原因? 私が神気を発していると? まあ! 私はそんな風に見えているのですね。>>
そう言われてしばらくすると、アーシャ様を囲んでいた神気の光がスーと消えていった。そうして僕は初めてアーシャ様のお顔を拝することが出来たのだった。
アーシャ様は漆黒の髪を長く伸ばされそれを後ろで束ねておられる。肌は僕達と同様わずかに黄色みを帯びておられ、目は髪と同じ漆黒、彫の浅いかわいらしいお顔をされている。着ておられる服は遊牧民の衣装だろうか? 細かな刺繍が施された豪華な衣装だ。
アーシャ様の神気が消えたことで、漸く落ち着いた僕は椅子をもとに戻して席に着いた。
「シロム、学校の友達とはうまく行っておるか?」
と祖父ちゃんが話しかけて来る。
「あ、ああ、大丈夫だよ。皆いい奴ばかりだから。」
「そうか、それなら今度この店に連れて来い、取って置きの料理を食べさせてやる。」
「父さん、シロムのクラスメイトは神殿街に住んでいる子ばかりですよ。こんな下町までわざわざ来てくれないですよ。」
と父さんが祖父ちゃんに反論する。あいつらなら下町に来ることなんて気にしないと思うけれど、僕は黙って成り行きを見守る。我家のチーカ料理は確かに評判だけど、あくまで「下町では」と条件が付く。普段から美味しい物ばかり食べているだろうクラスメイトの口に合うかどうか自信が無い。
「何をいっとる。神官様になろうという子供達じゃぞ、そんな心の狭いことを言うものか。」
「そうかもしれませんが...。」
と父さんが口籠るが、その時母さんが爆弾発言をした。たぶん話題を変えようとしたのだろう。
「神官様と言えば、御使い様がこの町に来られているかもしれないんですって? 神殿から発表があったとお客様から聞きましたよ。」
それを聞いて思わず咽た。その御使い様がここに居られるわけだ....。流石は神官様達だ、僕達は御使い様がガニマール帝国に向かわれたと決めつけていたけれど、この町に来られたのだと見抜かれたのか....。
「俺も聞いた。御使い様が町の上を門の方向に飛んで行かれたらしいじゃないか。町の外で降りられて門から町にお入りになられたのじゃないかって話だよな。もっとも町の上を飛ばれていたのは事実だが、門から町に入られたっていうのは可能性のひとつらしい。だが本当だったらすごいよな、御使い様が近くに居られるかもしれないんだ。しかも人の姿をしておられるって話しだ。」
「私お会いしたい! 」
「スミカが良い子にしていたらお会いできるかもしれないね。」
「私はいつも良い子よ。ね、お祖母ちゃん。」
「シロムは気付かなかったの? 御使い様は町の上を通られたんでしょう?」
と母さんが尋ねて来る。まあ神殿が発表したのなら言っても良いだろう。
「今日の授業中に感じたよ。先生が教室を飛び出して行って、その後はずっと自習だった。」
「ほほう、流石は我が家の自慢の神官様の卵じゃ、御使い様の神気も感じたか。」
<< シロムさん、ふたりだけで話があります。後で時間を取ってくださいね。>>
アーシャ様が念話で話しかけて来た。もちろん僕が否と言えるはずがない。これは食事の後も気を抜けそうにないぞ....。
「まあまあ、お話は食べながら聞きましょうよ。聖なる山の神様、我ら小さき者に日々の糧をお与え下さり感謝します。願わくは聖なるその名が讃えられます様に、御力が世界の隅々までも覆います様に、我らを邪悪なる者からお守りください。」
と祖母ちゃんが食前の祈りを捧げ、僕達がそれに唱和する。
その後は食事になったが、正直アーシャ様が気になって何を食べたか覚えていない。寡黙に箸を進める僕と対照的にアーシャ様は料理が気に入った様で、
「美味しいです」
を連発しながら、父さんに材料や作り方についていろいろと尋ねていた。よほどチーカ料理が気にいられた様だ。
「お兄ちゃん、晩御飯だよ!」
と妹のスミカに肩を揺すられて目が覚めた。いかん! 寝てしまっていた。我家の晩御飯は遅い、家族全員で食卓を囲むことになっているから閉店してからになる。
スミカと一緒に1階の店に向かう。スミカは今年10歳、来年には1年生になる。活発な性格で僕と違って友達も多い。僕と同じ茶髪の髪を三つ編みにしている。
夕食は店のテーブルで父さんが作ってくれた賄料理を食べる。去年までは料理人の修行を兼ねて僕も一緒に作っていたのだが、神官候補生に成ることが決まってから作らせてもらえなくなった。その時間があれば勉強をしろと言われている。
僕の家族は僕を含めて6人、祖父ちゃんのチェンは60歳、若い頃に祖母ちゃんのスーランと一緒にこの国に移民してきた。なんと貴族の娘だった祖母ちゃんと駆け落ちしてきたらしい。
この国に着いたふたりは最初屋台で故郷の料理を出して生計を立てていたが、祖父ちゃんのチーカ料理が旨いと評判となり、10年くらい経ってから借金して小さな店を開店したそうだ。その後店は何度か増築され現在の店になっている。
現在のこの店を切り盛りしているのは2代目の父さんと母さんだが、祖父ちゃんと祖母ちゃんも現役で手伝ってくれている。僕が3代目になる予定だったのだが、僕は神官になることになったから妹のスミカが3代目として店を継ぐことになるだろう。スミカも嫌がってはいない。
1階に降りるとなぜか胸がドキドキする。これは神気? まさか....。だけど、店に通じる暖簾を潜ったとたん、僕は硬直して動けなくなった。目の前の光景が信じられない。店の1番大きなテーブルに家族と一緒に、神気を帯びて眩しく金色に光る御使い様が付かれていたのだ。
「な!....」
と言ったきり、まるで金縛りにあった様に僕は動けなくなった。
「アーシャさん、これが先ほど話をした息子のシロムよ。シロム、こちらはアーシャさん、今日から家で働いてもらうことになったの。」
「どうしたのお兄ちゃん? 分かった! アーシャさんが美人だから一目惚れしたんでしょう。」
とスミカが茶化すが、こっちはそれどころではない。どうしよう、どうしよう、どうしよう....。どうやって謝ったら良い? ここではダメだ、アーシャ様の正体が家族にバレてしまう。
<< シロムさん、謝る必要はありません。大丈夫ですから席についてください。私の正体を秘密にして頂いてありがとうございます。>>
突然、頭の中で宥める様な声がした。アーシャ様だ。でも神気の為に光っていて見え難いが、アーシャ様は口を開いておられなかった気がする。
<< これは念話です。シロムさんも出来ますよ。>>
<< そ、そうですか? >>
<< ほら、出来ましたよ。とにかく席についてください。これは命令です。ご家族に不審がられてしまいます。>>
<< は、は、はい! >>
僕はぎこちなく手足を動かして何とかテーブルにたどり着き、椅子に腰を掛けた。
「初めましてシロムさん、私はアーシャと言います。今日からここでお世話になることになりました。よろしくお願いします。」
アーシャ様が椅子から立ち上がって僕に向かって頭を下げる。僕も思わず立ち上がったが、その拍子に派手な音を立てて椅子がひっくり返る。
「シロム、何かあった? 何だか変よ。」
と母さんが尋ねるのを必死に否定するのがやっとだった。
<< シロムさん、どうか落ち着いてください。大丈夫です。私は何もしません。えっ? 神気が原因? 私が神気を発していると? まあ! 私はそんな風に見えているのですね。>>
そう言われてしばらくすると、アーシャ様を囲んでいた神気の光がスーと消えていった。そうして僕は初めてアーシャ様のお顔を拝することが出来たのだった。
アーシャ様は漆黒の髪を長く伸ばされそれを後ろで束ねておられる。肌は僕達と同様わずかに黄色みを帯びておられ、目は髪と同じ漆黒、彫の浅いかわいらしいお顔をされている。着ておられる服は遊牧民の衣装だろうか? 細かな刺繍が施された豪華な衣装だ。
アーシャ様の神気が消えたことで、漸く落ち着いた僕は椅子をもとに戻して席に着いた。
「シロム、学校の友達とはうまく行っておるか?」
と祖父ちゃんが話しかけて来る。
「あ、ああ、大丈夫だよ。皆いい奴ばかりだから。」
「そうか、それなら今度この店に連れて来い、取って置きの料理を食べさせてやる。」
「父さん、シロムのクラスメイトは神殿街に住んでいる子ばかりですよ。こんな下町までわざわざ来てくれないですよ。」
と父さんが祖父ちゃんに反論する。あいつらなら下町に来ることなんて気にしないと思うけれど、僕は黙って成り行きを見守る。我家のチーカ料理は確かに評判だけど、あくまで「下町では」と条件が付く。普段から美味しい物ばかり食べているだろうクラスメイトの口に合うかどうか自信が無い。
「何をいっとる。神官様になろうという子供達じゃぞ、そんな心の狭いことを言うものか。」
「そうかもしれませんが...。」
と父さんが口籠るが、その時母さんが爆弾発言をした。たぶん話題を変えようとしたのだろう。
「神官様と言えば、御使い様がこの町に来られているかもしれないんですって? 神殿から発表があったとお客様から聞きましたよ。」
それを聞いて思わず咽た。その御使い様がここに居られるわけだ....。流石は神官様達だ、僕達は御使い様がガニマール帝国に向かわれたと決めつけていたけれど、この町に来られたのだと見抜かれたのか....。
「俺も聞いた。御使い様が町の上を門の方向に飛んで行かれたらしいじゃないか。町の外で降りられて門から町にお入りになられたのじゃないかって話だよな。もっとも町の上を飛ばれていたのは事実だが、門から町に入られたっていうのは可能性のひとつらしい。だが本当だったらすごいよな、御使い様が近くに居られるかもしれないんだ。しかも人の姿をしておられるって話しだ。」
「私お会いしたい! 」
「スミカが良い子にしていたらお会いできるかもしれないね。」
「私はいつも良い子よ。ね、お祖母ちゃん。」
「シロムは気付かなかったの? 御使い様は町の上を通られたんでしょう?」
と母さんが尋ねて来る。まあ神殿が発表したのなら言っても良いだろう。
「今日の授業中に感じたよ。先生が教室を飛び出して行って、その後はずっと自習だった。」
「ほほう、流石は我が家の自慢の神官様の卵じゃ、御使い様の神気も感じたか。」
<< シロムさん、ふたりだけで話があります。後で時間を取ってくださいね。>>
アーシャ様が念話で話しかけて来た。もちろん僕が否と言えるはずがない。これは食事の後も気を抜けそうにないぞ....。
「まあまあ、お話は食べながら聞きましょうよ。聖なる山の神様、我ら小さき者に日々の糧をお与え下さり感謝します。願わくは聖なるその名が讃えられます様に、御力が世界の隅々までも覆います様に、我らを邪悪なる者からお守りください。」
と祖母ちゃんが食前の祈りを捧げ、僕達がそれに唱和する。
その後は食事になったが、正直アーシャ様が気になって何を食べたか覚えていない。寡黙に箸を進める僕と対照的にアーシャ様は料理が気に入った様で、
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