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30. ドラゴニウスさんのアドバイス
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(シロム視点)
僕は絶句した。僕の従者って?
「だから言っただろう。」
マークが耳元で囁く。そんなこと言われても、どうやったらこんな展開になるんだよ.....。
「あー、アルムさん、言っとくがシロムには婚約者がいるぞ。」
マークがアルムさんに言う。えっ、これってそう言う話なのか???
「そ、そ、そ、そんな高望みはしていません。わ、わ、私はシロム様のお傍でお仕えできるだけで満足です。」
アルムさんが顔を真っ赤にしてそう口にする。マリアさんの目付きが怖い。僕をアルムさんを誑かした女たらしと見なしているに違いない。
「アルム、落ち着きなさい。ダメよ、こんな奴。アルムは美人なのだから良い男はこれからいくらでも現れるわよ。今までは目が不自由だったから世間が狭かっただけ。村のどの男でもこれよりはましよ。」
と僕を指さしながら宣うマリアさん。酷い言われ方だ........。
「皆、静かにして!」
突然シンシアさんが押し殺した声を出す。シンシアさんが見てる方向から馬に乗った兵士達がまっすぐこちらに駆けて来る。50騎くらいはいそうだ。あの兵士達は反乱軍の残党狩りの部隊ではないのだろうか? 村ではなくまっすぐこの森の方向に駆けて来る。
<< しまった。やはり見つかっていたか......。すまん、油断して村人に見つかっていた様だ。奴らが兵士に知らせたのだろう。儂の透明化は長時間は無理なのでな。>>
僕達がドラゴンに乗ってやって来たことを知っているのはジーラさん達だけだ。他の村人がドラゴンを見つけたら、怖がって兵士に知らせても不思議ではない。
「急ぎましょう。こっちです。」
僕はそう言って先頭に立って駆け出した。密集した木々の間を抜けると目の前にドラゴニウスさんの巨大な姿があった。初めてドラゴニウスさんを見るシンシアさんとアルムさんは目が点になっている。
「大丈夫です。この竜は神の使いですから怖くありません。翼を伝って背中に登ってください。」
マークがそう言って、先頭に立ってドラゴニウスさんが下ろしてくれた翼を登る。その後に皆が付いて行く。
僕も登りかけたが、アルムさんがそのまま立っているのに気付いた。
「あ、あの、シロム様。私もご一緒しても.....。」
そうだった。アルムさんの件が未解決だ。でもゆっくりと考えている暇はない。
「その事は後で考えましょう。とにかく今は乗ってください。」
そう言ってアルムさんの手を引いて翼を登る。
<< ドラゴニウスさん、ドラゴニウスさんだけでなく僕達の身体も透明化できますか? >>
<< 無理だ。儂にはそこまでの力はない。お前達の身体を透明化するならシロム、お前がやるんだ。>>
<< 分かりました。>>
そう答えて預言者の杖を取り出して神力を使う。途端に全員の身体が透明になった。ドラゴニウスさんも身体を透明化した。
「キャッ」
誰かの悲鳴が聞こえる。この状態だと何の支えも無く空中に浮いている様な気がするから怖くても不思議ではない。
「大丈夫です。兵士に見つからない様に身体を透明化しただけです。離陸しますのでしっかり捕まってください。結構揺れますから。」
そう言って僕もドラゴニウスさんに掴まったが、なんとアルムさんは僕の背中に抱き付いて来た。女性に抱き付かれるなんて初めてだ。良い匂いが鼻をくすぐる。
だがドラゴニウスさんがその大きな翼を動かし始めると、そんな感傷は吹き飛んだ、一生懸命ドラゴニウスさんの背中を摑むが、今回は片手に預言者の杖を持っているから片手しか使えない。必死にバランスをとる。だけどいつの間にか、アルムさんは僕に抱き付くのではなく、逆に僕が落ちない様に支えてくれていた。
「ありがとうございます。」
「気にしないで下さい。従者として当然のことです。」
お礼を言うとそう返って来た。
何とか兵士が森に到着するまでに離陸し、僕達は兵士達の上空を上昇する。
<< ドラゴニウスさん。申し訳ありませんが、ある程度の高度まで上がったら透明化を解いて一声鳴いてもらえますか? >>
<< ん、何故だ.......ああそう言う事か、お主は優しいな。>>
またまた心を読まれた様だ。ドラゴニウスさんが透明化を解き、
グオォォォォォォォォォォォォォッ~~~~~
と一声吠えると、兵士達がこちらに気付いて一斉に後を追いかけ始める。だが速度が違う、ドラゴニウスさんはやすやすと兵士達を引き離し、その内に見えなくなった。それを確かめてから僕は自分達の透明化を解いた。
兵士達にドラゴニウスさんの姿を見せたのは、通報した村人にお咎めが無いようにだ。ドラゴンが見つからなければ、虚偽の通報をしたと見なされる恐れがある。
「シロム様、流石です。こんな大きな竜を操られるなんて。」
とアルムさんが耳元で囁く。いつの間にか抱き着きモードに戻っている。昨日はマリアさんに抱き付かれているマークを見て勝手にやってくれと思っていたのに、まさか自分が同じ立場になるとは.....。
「操っているのではありません。この竜、ドラゴニウスさんにお願いしているだけです。」
「まあ、シロム様は竜ともお話が出来るのですね。素敵です。」
何を言っても褒めてくれるアルムさん、背中に押し当てられるふたつの柔らかい突起、それにさっきから良い匂いが漂って........。いや!! いかん、不埒なことを考えている場合ではない!
「アルムさんはどうしてこんなことを?」
「御免なさい。あのままシロム様とはお別れするつもりだったのです。でも泣いてしまいそうなので自分の部屋に閉じこもっていたら、窓からシンシア様とマリア様がシロム様達と一緒に出ていかれるのが見えて.......シンシア様とマリア様が同行されるのに私だけが残ると思ったら我慢出来なくなってしまいました。」
そう言う事か! アルムさんは残党狩りの部隊が迫って来ているのを知らなかったんだ。シンシアさんとマリアさんが僕達の旅に付いて行くと思ったのだろう。
「シンシアさんとマリアさんはカルロ教国に移民されることになったのです。僕達はカルロ教国の近くまでおふたりをお送りするだけですよ。」
それを聞いたアルムさんはしばらく沈黙したが、やがて恥ずかしそうに口を開いた。
「やだ、私ったらなんて早合点を......。てっきりシロム様達の旅に同行されるのだとばかり.....バカですね、恥ずかしいです。」
「ジーラさんには断って来られたのですか?」
「......はい......でも了承してもらったわけではありません。『思いっきり振られて来なさい』と言われました。」
えっ、えぇぇぇぇぇぇ~~~~。それってジーラさんは僕がアルムさんを追い返してくれると期待したってこと? しまった!!!!! 完全に期待を裏切ったぞ......。
「あの..... アルムさん。今から戻るつもりは.....」
「ありません! シロム様とお別れしたくありません。お願いです、従者として連れて行って下さい。私はそれで満足です。婚約者様ともきっとうまくやって見せます。」
そう言って更に力を込めて抱き着いて来る。頭の中にカンナの顔がちらつく。カンナにからの求婚には回答していない。でもアーシャ様がカンナは僕の婚約者だと宣言された時点で決まった様なものだ。カンナもそのつもりだろう。
カンナとは物心がついた時からいつも一緒で、僕のカンナに対する気持ちは恋とは少し違う気もするけれど、嫌いじゃない......一緒に居ると安心する。
でもカンナの前にアルムさんを連れて行ったらどうなるか......どう考えても修羅場になる。僕はその光景を想像して恐怖に固まった。どうしよう、どうしよう、どうしよう......誰か助けてくれ~.....。
<< 何を小さなことで悩んでおる。両方と結婚すれば良いではないか。>>
ドラゴニウスさんがとんでもないアドバイスを投げかけて来る。
<< そんなことできません。ふたりと結婚するなんてどちらに対しても不誠実です。>>
<< そうか? カルロは3人と結婚していたぞ。お前達はカルロのことを尊敬していると聞いたのだがな。>>
<< カルロ様の生きておられた頃とは時代が違います。>>
<< 人間気持ちはたかが数百年で変わる物なのか? カルロの時にそれでうまく行っておったなら今だって問題なかろう。>>
<< か、考えてみます。>>
そうは応えたが、考える迄もなくそんなこと出来やしない。
こうして僕の思考はいつもの様に悪い方にグルグルと回るのであった。ああ、ドラゴニウスさんに乗る前にアルムさんを追い返せばよかったんだ.....。でもあの時はガニマール帝国の騎兵が迫っていた。女の子がひとりで人目のない森に居るのが見つかったら何かされるかもしれないと考えたのだ。
僕は絶句した。僕の従者って?
「だから言っただろう。」
マークが耳元で囁く。そんなこと言われても、どうやったらこんな展開になるんだよ.....。
「あー、アルムさん、言っとくがシロムには婚約者がいるぞ。」
マークがアルムさんに言う。えっ、これってそう言う話なのか???
「そ、そ、そ、そんな高望みはしていません。わ、わ、私はシロム様のお傍でお仕えできるだけで満足です。」
アルムさんが顔を真っ赤にしてそう口にする。マリアさんの目付きが怖い。僕をアルムさんを誑かした女たらしと見なしているに違いない。
「アルム、落ち着きなさい。ダメよ、こんな奴。アルムは美人なのだから良い男はこれからいくらでも現れるわよ。今までは目が不自由だったから世間が狭かっただけ。村のどの男でもこれよりはましよ。」
と僕を指さしながら宣うマリアさん。酷い言われ方だ........。
「皆、静かにして!」
突然シンシアさんが押し殺した声を出す。シンシアさんが見てる方向から馬に乗った兵士達がまっすぐこちらに駆けて来る。50騎くらいはいそうだ。あの兵士達は反乱軍の残党狩りの部隊ではないのだろうか? 村ではなくまっすぐこの森の方向に駆けて来る。
<< しまった。やはり見つかっていたか......。すまん、油断して村人に見つかっていた様だ。奴らが兵士に知らせたのだろう。儂の透明化は長時間は無理なのでな。>>
僕達がドラゴンに乗ってやって来たことを知っているのはジーラさん達だけだ。他の村人がドラゴンを見つけたら、怖がって兵士に知らせても不思議ではない。
「急ぎましょう。こっちです。」
僕はそう言って先頭に立って駆け出した。密集した木々の間を抜けると目の前にドラゴニウスさんの巨大な姿があった。初めてドラゴニウスさんを見るシンシアさんとアルムさんは目が点になっている。
「大丈夫です。この竜は神の使いですから怖くありません。翼を伝って背中に登ってください。」
マークがそう言って、先頭に立ってドラゴニウスさんが下ろしてくれた翼を登る。その後に皆が付いて行く。
僕も登りかけたが、アルムさんがそのまま立っているのに気付いた。
「あ、あの、シロム様。私もご一緒しても.....。」
そうだった。アルムさんの件が未解決だ。でもゆっくりと考えている暇はない。
「その事は後で考えましょう。とにかく今は乗ってください。」
そう言ってアルムさんの手を引いて翼を登る。
<< ドラゴニウスさん、ドラゴニウスさんだけでなく僕達の身体も透明化できますか? >>
<< 無理だ。儂にはそこまでの力はない。お前達の身体を透明化するならシロム、お前がやるんだ。>>
<< 分かりました。>>
そう答えて預言者の杖を取り出して神力を使う。途端に全員の身体が透明になった。ドラゴニウスさんも身体を透明化した。
「キャッ」
誰かの悲鳴が聞こえる。この状態だと何の支えも無く空中に浮いている様な気がするから怖くても不思議ではない。
「大丈夫です。兵士に見つからない様に身体を透明化しただけです。離陸しますのでしっかり捕まってください。結構揺れますから。」
そう言って僕もドラゴニウスさんに掴まったが、なんとアルムさんは僕の背中に抱き付いて来た。女性に抱き付かれるなんて初めてだ。良い匂いが鼻をくすぐる。
だがドラゴニウスさんがその大きな翼を動かし始めると、そんな感傷は吹き飛んだ、一生懸命ドラゴニウスさんの背中を摑むが、今回は片手に預言者の杖を持っているから片手しか使えない。必死にバランスをとる。だけどいつの間にか、アルムさんは僕に抱き付くのではなく、逆に僕が落ちない様に支えてくれていた。
「ありがとうございます。」
「気にしないで下さい。従者として当然のことです。」
お礼を言うとそう返って来た。
何とか兵士が森に到着するまでに離陸し、僕達は兵士達の上空を上昇する。
<< ドラゴニウスさん。申し訳ありませんが、ある程度の高度まで上がったら透明化を解いて一声鳴いてもらえますか? >>
<< ん、何故だ.......ああそう言う事か、お主は優しいな。>>
またまた心を読まれた様だ。ドラゴニウスさんが透明化を解き、
グオォォォォォォォォォォォォォッ~~~~~
と一声吠えると、兵士達がこちらに気付いて一斉に後を追いかけ始める。だが速度が違う、ドラゴニウスさんはやすやすと兵士達を引き離し、その内に見えなくなった。それを確かめてから僕は自分達の透明化を解いた。
兵士達にドラゴニウスさんの姿を見せたのは、通報した村人にお咎めが無いようにだ。ドラゴンが見つからなければ、虚偽の通報をしたと見なされる恐れがある。
「シロム様、流石です。こんな大きな竜を操られるなんて。」
とアルムさんが耳元で囁く。いつの間にか抱き着きモードに戻っている。昨日はマリアさんに抱き付かれているマークを見て勝手にやってくれと思っていたのに、まさか自分が同じ立場になるとは.....。
「操っているのではありません。この竜、ドラゴニウスさんにお願いしているだけです。」
「まあ、シロム様は竜ともお話が出来るのですね。素敵です。」
何を言っても褒めてくれるアルムさん、背中に押し当てられるふたつの柔らかい突起、それにさっきから良い匂いが漂って........。いや!! いかん、不埒なことを考えている場合ではない!
「アルムさんはどうしてこんなことを?」
「御免なさい。あのままシロム様とはお別れするつもりだったのです。でも泣いてしまいそうなので自分の部屋に閉じこもっていたら、窓からシンシア様とマリア様がシロム様達と一緒に出ていかれるのが見えて.......シンシア様とマリア様が同行されるのに私だけが残ると思ったら我慢出来なくなってしまいました。」
そう言う事か! アルムさんは残党狩りの部隊が迫って来ているのを知らなかったんだ。シンシアさんとマリアさんが僕達の旅に付いて行くと思ったのだろう。
「シンシアさんとマリアさんはカルロ教国に移民されることになったのです。僕達はカルロ教国の近くまでおふたりをお送りするだけですよ。」
それを聞いたアルムさんはしばらく沈黙したが、やがて恥ずかしそうに口を開いた。
「やだ、私ったらなんて早合点を......。てっきりシロム様達の旅に同行されるのだとばかり.....バカですね、恥ずかしいです。」
「ジーラさんには断って来られたのですか?」
「......はい......でも了承してもらったわけではありません。『思いっきり振られて来なさい』と言われました。」
えっ、えぇぇぇぇぇぇ~~~~。それってジーラさんは僕がアルムさんを追い返してくれると期待したってこと? しまった!!!!! 完全に期待を裏切ったぞ......。
「あの..... アルムさん。今から戻るつもりは.....」
「ありません! シロム様とお別れしたくありません。お願いです、従者として連れて行って下さい。私はそれで満足です。婚約者様ともきっとうまくやって見せます。」
そう言って更に力を込めて抱き着いて来る。頭の中にカンナの顔がちらつく。カンナにからの求婚には回答していない。でもアーシャ様がカンナは僕の婚約者だと宣言された時点で決まった様なものだ。カンナもそのつもりだろう。
カンナとは物心がついた時からいつも一緒で、僕のカンナに対する気持ちは恋とは少し違う気もするけれど、嫌いじゃない......一緒に居ると安心する。
でもカンナの前にアルムさんを連れて行ったらどうなるか......どう考えても修羅場になる。僕はその光景を想像して恐怖に固まった。どうしよう、どうしよう、どうしよう......誰か助けてくれ~.....。
<< 何を小さなことで悩んでおる。両方と結婚すれば良いではないか。>>
ドラゴニウスさんがとんでもないアドバイスを投げかけて来る。
<< そんなことできません。ふたりと結婚するなんてどちらに対しても不誠実です。>>
<< そうか? カルロは3人と結婚していたぞ。お前達はカルロのことを尊敬していると聞いたのだがな。>>
<< カルロ様の生きておられた頃とは時代が違います。>>
<< 人間気持ちはたかが数百年で変わる物なのか? カルロの時にそれでうまく行っておったなら今だって問題なかろう。>>
<< か、考えてみます。>>
そうは応えたが、考える迄もなくそんなこと出来やしない。
こうして僕の思考はいつもの様に悪い方にグルグルと回るのであった。ああ、ドラゴニウスさんに乗る前にアルムさんを追い返せばよかったんだ.....。でもあの時はガニマール帝国の騎兵が迫っていた。女の子がひとりで人目のない森に居るのが見つかったら何かされるかもしれないと考えたのだ。
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