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85. 皇帝陛下を探せ
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(シロム視点)
翌朝目を覚ますと目の前にウィンディーネ様の巨大な顔があった。夜の間に元の大きさに戻ったらしい。
<< ご、ご主人様、お、お、お早うございます。>>
ウィンディーネ様が挨拶をしてくれるが、何だかしどろもどろだ。顔も赤い。やはり昨晩のことを気にされているのだろうか...。
<< お、お早うございます。元の大きさに戻られたのですね。>>
<< あ、明け方に妖精達が戻って参りました。妖精達によると肖像画に似た容姿の人間がこの町に居る様でございます。そ、そ、それと申し訳ありませんがご主人様の精神世界に入らせていただいてよろしいでしょうか。実体化を解いて壁をすり抜けていますが、それでも迂闊に動くと建物を壊してしまう恐れがあります。>>
<< わ、分かりました。>>
ジャニス皇女の館を壊しては大変だ。 僕が精神世界の入り口を開けるとウィンディーネ様は慌てたように中に飛び込んだ。ひょっとして僕と顔を合わせるのが気恥ずかしいのか?
さっそくジャニス皇女にウィンディーネ様の話を伝える。
「ぐずぐずしてられない、直ちに父上の元に向かいましょう。」
「でもレイスの魂の力を手に入れたボルト皇子の仲間が見張っているかもしれません。迂闊に近づくと危険です。」
「そうかもしれないけど時間がないわ。虎穴に入らずんば虎子を得ずよ。」
なんだかマークと同じ様な事を言い始めた。無茶をしないか心配になる。まあこちらにはウィンディーネ様とチーアルがいる、逃げるだけなら何とかなるかもしれないが。
預言者の杖を使って僕とジャニス皇女の身体を透明化し、ウィンディーネさんに飛ばしてもらう。同じ皇都の中だからそれほど時間は掛からないだろう。
だがひとつ問題が発生した。ジャニス皇女が僕にしがみついて来る。そうだった、ジャニス皇女は強度の高所恐怖症なのだ。
「私の事は気にしないで。とにかく急ぎましょう。」
硬く目を瞑って僕にしがみつきながらも、ジャニス皇女は弱音を吐かない。ぼくは大国の皇女にこんなことして大丈夫だろうかと心配しながら、ジャニス皇女が少しでも安心できるように抱きしめながら空を飛んだ。
到着したのはヤーザン商会と看板の出た大きな建物の前だ。
「ヤーザン商会....奴隷商よ。私が皇帝になったら真っ先に無くしたい物のひとつよ。」
ジャニス皇女が空を飛んだことのダメージが残った蒼白な顔で説明してくれる。噂に聞いた奴隷商人というやつだ。すべての人間は神の前では平等だと教えるカルロ教国には奴隷制度など無いから見るのは初めてだ。
再度身体を透明化し音を立てない様に注意しながら建物の中に入る。建物の中には受付があり、その奥には商談スペースだろうか幾つかのテーブルと椅子が並んでいて、いかにも金持ちという格好をした何人かの客が店員と話をしている。
ジャニス皇女の説明では奴隷には犯罪奴隷、借金奴隷、戦争奴隷の3種類があり、犯罪奴隷は犯罪を犯した者が罰として一定期間奴隷にされた者達、借金奴隷は借金の返済に困り自分自身を奴隷として売った者達、戦争奴隷は戦争で捕虜となった者達らしい。
ウィンディーネさんの話では皇帝はこの建物の奥に居ると言う。この商会で働いている人達に気付かれない様に注意しながら奥に進むと奴隷たちを閉じ込めている部屋が並んでいる区域にたどり着いた。
廊下の両側に鉄格子の嵌った窓のある部屋が並んでおり、その中に奴隷たちが入れられている様だ、各部屋の扉は金属製で中に入れられている奴隷の説明を書いた紙が人数分貼られており、奴隷の名前、性別、年齢、身長、髪や肌の色、奴隷としての種類や職歴、特技等が記載されている。どうやら男女毎に同じくらいの年齢の奴隷たちを何人か纏めて部屋に入れている様だ。
音を立てない様に気を付けながら長い廊下を歩き、遂に目的の人物が入っている部屋の前に来た。扉に貼られた紙の数からして、この部屋には3人の奴隷が入れられている様だ。窓から中を覗き込んだジャニス皇女がしばらくして落胆した顔で僕を振り向いた。
「似ているけど父上じゃないわ。」
それを聞いてむしろ納得した。いくら身体を透明化しているとはいえ、ここまで入り込むのに何の障害も無かった。奴隷の居る区域の入り口で見張りをしている店員がいたが、1人だけだし強そうにも見えない。皇帝陛下を閉じ込めているならもっと用心しているのではと不思議に思っていたのだ。ここに居るのは皇帝陛下のそっくりさんだったと言う事だ。もっとも肖像画を元に探すのは精度が低いと前もって言われていたのだからウィンディーネ様を責めるわけにもいかないだろう。
「おい、精霊使い。」
ドスの利いた声に思わずビクッとした。まさか見つけられた!? 身体を透明化しているのに!?
「俺だ。久しぶりだな。」
声の聞こえた方向を見ると、窓の鉄格子にくっ付く様に大男が立っていた。この人には見覚えがある。以前神と精霊のデュエルで戦ったゴリアスさんだ。
「ゴリアスさん、僕が見えるのですか?」
恐る恐る話しかけてみる。
「見えんさ、だがそこに居ることは分かる。なんとなく感じるんだ。」
そう言えばゴリアスさんは戦士だが魔法使いでもあった。何か通常の人間にはない感覚を持っているのかもしれない。
「ゴリアス、精霊王様に国まで送ってもらったんじゃなかった? どうしてこんな所に入っているのよ。」
ジャニス皇女が小声でゴリアスさんに話しかける。
「その声は皇女かよ。一国の皇女様がこんな所に忍び込んでくるとは度胸があるじゃないか。ここに居るのは....まあ、運が悪くてな。傭兵仲間と喧嘩したら一発殴っただけで相手が死んじまって殺人罪に問われたんだ。まったく、あれくらいで死ぬなんて傭兵として恥かしいぜ。お陰で俺は犯罪奴隷にされちまったってわけだ。なあ、俺をここから出してくれないか? 皇女なら何とかなるだろう?」
一発殴ったら相手が死んだ!? まさに人間兵器だよ....。だがジャニス皇女はそんなゴリアスさんにも冷静に対応する。
「出来なくは無いけれど、それで私にどんなメリットがあるかしら。」
「おいおい、俺は超一流の傭兵ゴリアス様だぜ。俺を護衛にすればどんな奴が襲って来ても身の安全は保障するぜ。」
「お生憎様、身の安全は心配してないわ。なにせ貴方を負かしたシロムさんが付いていてくれるからね。」
「なあ、そう言わずに頼む。ここはヤバい所なんだ、俺の感がそう告げている。時たまレイスまで出るから間違いない。」
「レイス? ここにレイスが出るの?」
「そうだ、それもそのレイスを変な道具で捕まえる奴までいる。絶対にヤバい奴だ。」
「ゴリアス、貴方レイスが見えるのね。今までに何人のレイスを見たの?」
「10人くらいだな。全員ここに入れられた奴隷のレイスだ。」
「貴方はここに来てどれだけ経つの?」
「たぶん....おおよそ一月だな。」
「分かった。中々貴重な情報ね。いいわ....情報のお礼に助けてあげる。ただし私の奴隷としてね。」
「それでもいい。ここに居るより遥かにましだ。」
「了解。ただし後1日我慢しなさい。シロムさん行きましょう。」
「ジ、ジャニス皇女、良いのですか?」
「もちろん、傭兵は利害が一致すれば頼もしい味方よ。」
やれやれ、やはりこの皇女様の度胸には付いて行けそうにない。ほとんど知らない相手を身近に置くなんて....。
だが奴隷商を出た途端、ジャニス皇女が一転して焦った様に話しかけて来た。
「シロムさん、一大事よ! 敵は病院だけでなく奴隷商からもレイスを作り出している。他にもレイスの供給源があるのかもしれない。場合によっては戦略の見直しが必要になるわ。すぐに調査しないと....。宮殿に戻りましょう。」
「で、でも皇帝陛下を探すのは?」
「中止よ。ウィンディーネ様のお陰で皇都に居ないことは分かったわ。皇都以外となると範囲が広すぎて直ぐには探し出せない。それよりもレイスの供給源を突き止めるのが先よ。分かったら直ぐに御子様に連絡しないと。場合によっては戦略の見直しが必要になる。」
翌朝目を覚ますと目の前にウィンディーネ様の巨大な顔があった。夜の間に元の大きさに戻ったらしい。
<< ご、ご主人様、お、お、お早うございます。>>
ウィンディーネ様が挨拶をしてくれるが、何だかしどろもどろだ。顔も赤い。やはり昨晩のことを気にされているのだろうか...。
<< お、お早うございます。元の大きさに戻られたのですね。>>
<< あ、明け方に妖精達が戻って参りました。妖精達によると肖像画に似た容姿の人間がこの町に居る様でございます。そ、そ、それと申し訳ありませんがご主人様の精神世界に入らせていただいてよろしいでしょうか。実体化を解いて壁をすり抜けていますが、それでも迂闊に動くと建物を壊してしまう恐れがあります。>>
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ジャニス皇女の館を壊しては大変だ。 僕が精神世界の入り口を開けるとウィンディーネ様は慌てたように中に飛び込んだ。ひょっとして僕と顔を合わせるのが気恥ずかしいのか?
さっそくジャニス皇女にウィンディーネ様の話を伝える。
「ぐずぐずしてられない、直ちに父上の元に向かいましょう。」
「でもレイスの魂の力を手に入れたボルト皇子の仲間が見張っているかもしれません。迂闊に近づくと危険です。」
「そうかもしれないけど時間がないわ。虎穴に入らずんば虎子を得ずよ。」
なんだかマークと同じ様な事を言い始めた。無茶をしないか心配になる。まあこちらにはウィンディーネ様とチーアルがいる、逃げるだけなら何とかなるかもしれないが。
預言者の杖を使って僕とジャニス皇女の身体を透明化し、ウィンディーネさんに飛ばしてもらう。同じ皇都の中だからそれほど時間は掛からないだろう。
だがひとつ問題が発生した。ジャニス皇女が僕にしがみついて来る。そうだった、ジャニス皇女は強度の高所恐怖症なのだ。
「私の事は気にしないで。とにかく急ぎましょう。」
硬く目を瞑って僕にしがみつきながらも、ジャニス皇女は弱音を吐かない。ぼくは大国の皇女にこんなことして大丈夫だろうかと心配しながら、ジャニス皇女が少しでも安心できるように抱きしめながら空を飛んだ。
到着したのはヤーザン商会と看板の出た大きな建物の前だ。
「ヤーザン商会....奴隷商よ。私が皇帝になったら真っ先に無くしたい物のひとつよ。」
ジャニス皇女が空を飛んだことのダメージが残った蒼白な顔で説明してくれる。噂に聞いた奴隷商人というやつだ。すべての人間は神の前では平等だと教えるカルロ教国には奴隷制度など無いから見るのは初めてだ。
再度身体を透明化し音を立てない様に注意しながら建物の中に入る。建物の中には受付があり、その奥には商談スペースだろうか幾つかのテーブルと椅子が並んでいて、いかにも金持ちという格好をした何人かの客が店員と話をしている。
ジャニス皇女の説明では奴隷には犯罪奴隷、借金奴隷、戦争奴隷の3種類があり、犯罪奴隷は犯罪を犯した者が罰として一定期間奴隷にされた者達、借金奴隷は借金の返済に困り自分自身を奴隷として売った者達、戦争奴隷は戦争で捕虜となった者達らしい。
ウィンディーネさんの話では皇帝はこの建物の奥に居ると言う。この商会で働いている人達に気付かれない様に注意しながら奥に進むと奴隷たちを閉じ込めている部屋が並んでいる区域にたどり着いた。
廊下の両側に鉄格子の嵌った窓のある部屋が並んでおり、その中に奴隷たちが入れられている様だ、各部屋の扉は金属製で中に入れられている奴隷の説明を書いた紙が人数分貼られており、奴隷の名前、性別、年齢、身長、髪や肌の色、奴隷としての種類や職歴、特技等が記載されている。どうやら男女毎に同じくらいの年齢の奴隷たちを何人か纏めて部屋に入れている様だ。
音を立てない様に気を付けながら長い廊下を歩き、遂に目的の人物が入っている部屋の前に来た。扉に貼られた紙の数からして、この部屋には3人の奴隷が入れられている様だ。窓から中を覗き込んだジャニス皇女がしばらくして落胆した顔で僕を振り向いた。
「似ているけど父上じゃないわ。」
それを聞いてむしろ納得した。いくら身体を透明化しているとはいえ、ここまで入り込むのに何の障害も無かった。奴隷の居る区域の入り口で見張りをしている店員がいたが、1人だけだし強そうにも見えない。皇帝陛下を閉じ込めているならもっと用心しているのではと不思議に思っていたのだ。ここに居るのは皇帝陛下のそっくりさんだったと言う事だ。もっとも肖像画を元に探すのは精度が低いと前もって言われていたのだからウィンディーネ様を責めるわけにもいかないだろう。
「おい、精霊使い。」
ドスの利いた声に思わずビクッとした。まさか見つけられた!? 身体を透明化しているのに!?
「俺だ。久しぶりだな。」
声の聞こえた方向を見ると、窓の鉄格子にくっ付く様に大男が立っていた。この人には見覚えがある。以前神と精霊のデュエルで戦ったゴリアスさんだ。
「ゴリアスさん、僕が見えるのですか?」
恐る恐る話しかけてみる。
「見えんさ、だがそこに居ることは分かる。なんとなく感じるんだ。」
そう言えばゴリアスさんは戦士だが魔法使いでもあった。何か通常の人間にはない感覚を持っているのかもしれない。
「ゴリアス、精霊王様に国まで送ってもらったんじゃなかった? どうしてこんな所に入っているのよ。」
ジャニス皇女が小声でゴリアスさんに話しかける。
「その声は皇女かよ。一国の皇女様がこんな所に忍び込んでくるとは度胸があるじゃないか。ここに居るのは....まあ、運が悪くてな。傭兵仲間と喧嘩したら一発殴っただけで相手が死んじまって殺人罪に問われたんだ。まったく、あれくらいで死ぬなんて傭兵として恥かしいぜ。お陰で俺は犯罪奴隷にされちまったってわけだ。なあ、俺をここから出してくれないか? 皇女なら何とかなるだろう?」
一発殴ったら相手が死んだ!? まさに人間兵器だよ....。だがジャニス皇女はそんなゴリアスさんにも冷静に対応する。
「出来なくは無いけれど、それで私にどんなメリットがあるかしら。」
「おいおい、俺は超一流の傭兵ゴリアス様だぜ。俺を護衛にすればどんな奴が襲って来ても身の安全は保障するぜ。」
「お生憎様、身の安全は心配してないわ。なにせ貴方を負かしたシロムさんが付いていてくれるからね。」
「なあ、そう言わずに頼む。ここはヤバい所なんだ、俺の感がそう告げている。時たまレイスまで出るから間違いない。」
「レイス? ここにレイスが出るの?」
「そうだ、それもそのレイスを変な道具で捕まえる奴までいる。絶対にヤバい奴だ。」
「ゴリアス、貴方レイスが見えるのね。今までに何人のレイスを見たの?」
「10人くらいだな。全員ここに入れられた奴隷のレイスだ。」
「貴方はここに来てどれだけ経つの?」
「たぶん....おおよそ一月だな。」
「分かった。中々貴重な情報ね。いいわ....情報のお礼に助けてあげる。ただし私の奴隷としてね。」
「それでもいい。ここに居るより遥かにましだ。」
「了解。ただし後1日我慢しなさい。シロムさん行きましょう。」
「ジ、ジャニス皇女、良いのですか?」
「もちろん、傭兵は利害が一致すれば頼もしい味方よ。」
やれやれ、やはりこの皇女様の度胸には付いて行けそうにない。ほとんど知らない相手を身近に置くなんて....。
だが奴隷商を出た途端、ジャニス皇女が一転して焦った様に話しかけて来た。
「シロムさん、一大事よ! 敵は病院だけでなく奴隷商からもレイスを作り出している。他にもレイスの供給源があるのかもしれない。場合によっては戦略の見直しが必要になるわ。すぐに調査しないと....。宮殿に戻りましょう。」
「で、でも皇帝陛下を探すのは?」
「中止よ。ウィンディーネ様のお陰で皇都に居ないことは分かったわ。皇都以外となると範囲が広すぎて直ぐには探し出せない。それよりもレイスの供給源を突き止めるのが先よ。分かったら直ぐに御子様に連絡しないと。場合によっては戦略の見直しが必要になる。」
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