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第1章 惑星ルーテシア編
10. 若返った?
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「女神様、この神殿で医療を担当させていただいておりますジョアンナと申します。お目にかかれて光栄にございます。 お身体の状態を診察させていただくご無礼をお許しいただけますでしょうか。」
やっぱりお医者さんだ。
「トモミは予定外に培養漕での眠りから目覚めたからね。念のために診察をお願いしたんだ。」
なるほど、ハルちゃんが依頼してくれたらしい。
「はい、お願いします。」
私が返事すると、ジョアンナさんは私の胸元を広げ聴診器で心音を聞いたり、私の上に手を翳して、頭から足まで動かしたりしている。
「ご気分はいかがですか。」
「はい、大丈夫です。」
「どこか痛いところやおかしな感じがするところはございませんでしょうか。」
私はベッドの上で身体を動かしてみる。とくにおかしな感じはしない。
「大丈夫みたいです。」
しばらく診察と問診を続けたのち、ジョアンナさんはホッとした表情でハルちゃんに向き直り。
「特に異常や後遺症は見られません。トモミ様は健康体であらせられます。」
ハルちゃんは再び泣き出しそうな顔で、うんうんと頷いた。きっと心配してくれてたんだね。そういえば、ハルちゃんちょっと痩せた? なんか頬がこけている様に見える。
「女神様。あなた様はわれらルーテシアのすべての者の希望です。 私は今日の出来事を生涯忘れません。 どうかご自愛くださいませ。」
と言ってからジョアンナさんは、再度私に跪いてから部屋からでていった。相変わらず皆さん私に丁寧に接してくれるよね。まあ今回は震えられなかっただけましかな。
女医さんが出ていくとハルちゃんが話しかけてきた。
「トモミ、お腹は空いてない? それともお風呂が先かな?」
お腹もすいたけど、お風呂にも入りたい。でもハルちゃんは私に付き合ってる時間はあるの。指揮官なんでしょう。
「ハルちゃんは大丈夫なの?」
と聞くと、
「ルーバスが後の事はやっておくから、早くトモミの元へ行けと言ってくれたんだ。 トモミのお蔭で救助活動はほとんど終了した様なものだしね。 後は町の復興作業がメインになる。 とりあえず、この神殿を家を失った人達の避難所として開放したから風雨は防げるはずだ。 炊き出しの準備も進んでいる。」
と言った。それなら安心かな。
「神殿が避難所になっているんなら、この部屋も提供しなくていいの?」
そう、この部屋は私ひとりには広すぎる。これだけの広さがあれば何家族も受け入れ可能だろう。
「女神様の部屋を使うなんて、恐れ多過ぎて希望者なんていないさ。この部屋どころかだれもこの階には上がろうとしないよ。 」
「そうなんだ。」
それなら、今日は頑張ったことだし、少し我儘を言わせてもらっても良いかな。
「お風呂に入りたいけど、地震で壊れてない?」
「大丈夫、この部屋は女神の部屋として特別に強固な結界で守られているからね。今回の地震でも被害はなかったよ。」
すごく豪華な部屋だねといったら、世界で一番偉い方の部屋だからねと言われた。嫌味か! 冗談でも傷つくぞ。
お風呂は部屋に付属していた。バスタブにお湯を張り、日本風にゆったりと浸かる。さっぱりしたところで目を閉じで精神を集中する。すぐに私の魂が見えてきた。球形じゃなく私の姿をしている....裸だけど。このままではまずいから服を着せておこう、でないと人前に出られない(もう遅いという意見は無視だ)。どんな服にしようかな。地球から持ってきた服では、女神の衣装としてシンプルすぎるよね。かといって女神にふさわしい服なんて知らないし。そうだ、ウエディングドレスが良い。結構豪華だしこの惑星の人には結婚式の衣装とは判らないだろうから問題ないはず。ベールも被っておけば顔も隠せるしね。私の感覚では数日前に着たばかりだからイメージも鮮明だ。考えていると少しづつ魂がウエディングドレスを纏い始め、しばらくの内に完了した。魂の操作もだいぶ慣れてきた様だ。
風呂から上がり、人に会うかもしれないから化粧もした方が良いかなと考え更衣室の鏡をみる。あれ? 確かに私の顔なんだけどなんか変だ。私だけど私じゃない。若過ぎる。あわててバスローブを着てハルちゃんの元に向かう。
「ハルちゃん、なんで私若返っているの?」
そう、私は若返っているのだ。鏡に映った私は10代半ばだ。これじゃあハルちゃんとつり合いが取れないじゃない。せっかく同じ年だったのに。
「えっと、それはね。培養漕では通常の3倍の速さで成長するんだけど、トモミは予定外に5年で外に出たから15歳で成長が止まっちゃったんだ。 培養漕をでても通常の速度では成長するから、気に入らなければ後10年待てば元に戻るからね。」
「15歳? それじゃハルちゃんと何歳違いになるの。」
私は焦って言う。
「僕が今30歳だから、15歳差かな。 おじさん過ぎて嫌いになった?」
15歳差?? そうか、私が培養漕に入って10歳若返っている間にハルちゃんは5歳年を取ったんだ。合わせて15歳差。
「バカ! そんなわけないでしょう。」
私はハルちゃんに抱き着いた。
「冗談だよ。ちなみにトモミなんか光ってない?」
「へっ、私、光ってる?」
「うん、光ってる。お風呂で綺麗になったからではないよね。」
「まさか。なんでだろう。あっ、魂とのインターフェースが繋がったから?」
「たぶんそうかもしれない。まったく無茶をするんだから。インターフェース修復の再チャレンジ時には万全の態勢をとる様手配をしてたんだよ。」
「まあ、結果オーライだからいいじゃない。実は少し自信があったし。」
「そんな問題じゃないよ。いざという時のために最高の医療班を手配させてたんだよ。 あっ、でも他の人に会うときには注意した方が良いかも。 インターフェースが繋がって無い時でも、トモミは輝いて見えたそうだからね。神々しくて皆緊張したそうだよ。そういえば震えている人もいたよね。ルーバスなんかルーテシア様に会うより緊張したと言ってたな。僕は鈍感なのか判らなかったんだけどね。」
「でも地球ではそんなこと言われたことなかったよ。」
「地球の人は神様の方針で、魔法が使えないし、魔力についての感受性もほとんどないんだ。だから大丈夫だったんだと思う。」
すなわち、ハルちゃんは地球人なみに魔力に関して鈍感ということらしい。女神様の息子なのにね。
「でもインターフェースが繋がった今は僕でも光っているのが分るほどだから、他の人にはどう見えることやら。 町で騒ぎになったのはそのせいだろうね」
「え~~~。それって人前に出られなくない? 一生隠れていないといけないとか?」
「いや、確か結界魔法の中に、自分の回りに張って印象を変えるものはなかったっけ。その魔法が役に立たないかな。」
「良かった。後でお義母様の魔法の知識を検索してみるね。」
適当な魔法が見つからなかったら、身体全体を隠すブルカみたいな服を着ていれば良いかもしれない。でも私の前で皆が緊張していたのは私の顔が怖かったからじゃなかったんだね。安心したけど、今はインターフェースが繋がっているから悪化しなければいいんだけど。
やっぱりお医者さんだ。
「トモミは予定外に培養漕での眠りから目覚めたからね。念のために診察をお願いしたんだ。」
なるほど、ハルちゃんが依頼してくれたらしい。
「はい、お願いします。」
私が返事すると、ジョアンナさんは私の胸元を広げ聴診器で心音を聞いたり、私の上に手を翳して、頭から足まで動かしたりしている。
「ご気分はいかがですか。」
「はい、大丈夫です。」
「どこか痛いところやおかしな感じがするところはございませんでしょうか。」
私はベッドの上で身体を動かしてみる。とくにおかしな感じはしない。
「大丈夫みたいです。」
しばらく診察と問診を続けたのち、ジョアンナさんはホッとした表情でハルちゃんに向き直り。
「特に異常や後遺症は見られません。トモミ様は健康体であらせられます。」
ハルちゃんは再び泣き出しそうな顔で、うんうんと頷いた。きっと心配してくれてたんだね。そういえば、ハルちゃんちょっと痩せた? なんか頬がこけている様に見える。
「女神様。あなた様はわれらルーテシアのすべての者の希望です。 私は今日の出来事を生涯忘れません。 どうかご自愛くださいませ。」
と言ってからジョアンナさんは、再度私に跪いてから部屋からでていった。相変わらず皆さん私に丁寧に接してくれるよね。まあ今回は震えられなかっただけましかな。
女医さんが出ていくとハルちゃんが話しかけてきた。
「トモミ、お腹は空いてない? それともお風呂が先かな?」
お腹もすいたけど、お風呂にも入りたい。でもハルちゃんは私に付き合ってる時間はあるの。指揮官なんでしょう。
「ハルちゃんは大丈夫なの?」
と聞くと、
「ルーバスが後の事はやっておくから、早くトモミの元へ行けと言ってくれたんだ。 トモミのお蔭で救助活動はほとんど終了した様なものだしね。 後は町の復興作業がメインになる。 とりあえず、この神殿を家を失った人達の避難所として開放したから風雨は防げるはずだ。 炊き出しの準備も進んでいる。」
と言った。それなら安心かな。
「神殿が避難所になっているんなら、この部屋も提供しなくていいの?」
そう、この部屋は私ひとりには広すぎる。これだけの広さがあれば何家族も受け入れ可能だろう。
「女神様の部屋を使うなんて、恐れ多過ぎて希望者なんていないさ。この部屋どころかだれもこの階には上がろうとしないよ。 」
「そうなんだ。」
それなら、今日は頑張ったことだし、少し我儘を言わせてもらっても良いかな。
「お風呂に入りたいけど、地震で壊れてない?」
「大丈夫、この部屋は女神の部屋として特別に強固な結界で守られているからね。今回の地震でも被害はなかったよ。」
すごく豪華な部屋だねといったら、世界で一番偉い方の部屋だからねと言われた。嫌味か! 冗談でも傷つくぞ。
お風呂は部屋に付属していた。バスタブにお湯を張り、日本風にゆったりと浸かる。さっぱりしたところで目を閉じで精神を集中する。すぐに私の魂が見えてきた。球形じゃなく私の姿をしている....裸だけど。このままではまずいから服を着せておこう、でないと人前に出られない(もう遅いという意見は無視だ)。どんな服にしようかな。地球から持ってきた服では、女神の衣装としてシンプルすぎるよね。かといって女神にふさわしい服なんて知らないし。そうだ、ウエディングドレスが良い。結構豪華だしこの惑星の人には結婚式の衣装とは判らないだろうから問題ないはず。ベールも被っておけば顔も隠せるしね。私の感覚では数日前に着たばかりだからイメージも鮮明だ。考えていると少しづつ魂がウエディングドレスを纏い始め、しばらくの内に完了した。魂の操作もだいぶ慣れてきた様だ。
風呂から上がり、人に会うかもしれないから化粧もした方が良いかなと考え更衣室の鏡をみる。あれ? 確かに私の顔なんだけどなんか変だ。私だけど私じゃない。若過ぎる。あわててバスローブを着てハルちゃんの元に向かう。
「ハルちゃん、なんで私若返っているの?」
そう、私は若返っているのだ。鏡に映った私は10代半ばだ。これじゃあハルちゃんとつり合いが取れないじゃない。せっかく同じ年だったのに。
「えっと、それはね。培養漕では通常の3倍の速さで成長するんだけど、トモミは予定外に5年で外に出たから15歳で成長が止まっちゃったんだ。 培養漕をでても通常の速度では成長するから、気に入らなければ後10年待てば元に戻るからね。」
「15歳? それじゃハルちゃんと何歳違いになるの。」
私は焦って言う。
「僕が今30歳だから、15歳差かな。 おじさん過ぎて嫌いになった?」
15歳差?? そうか、私が培養漕に入って10歳若返っている間にハルちゃんは5歳年を取ったんだ。合わせて15歳差。
「バカ! そんなわけないでしょう。」
私はハルちゃんに抱き着いた。
「冗談だよ。ちなみにトモミなんか光ってない?」
「へっ、私、光ってる?」
「うん、光ってる。お風呂で綺麗になったからではないよね。」
「まさか。なんでだろう。あっ、魂とのインターフェースが繋がったから?」
「たぶんそうかもしれない。まったく無茶をするんだから。インターフェース修復の再チャレンジ時には万全の態勢をとる様手配をしてたんだよ。」
「まあ、結果オーライだからいいじゃない。実は少し自信があったし。」
「そんな問題じゃないよ。いざという時のために最高の医療班を手配させてたんだよ。 あっ、でも他の人に会うときには注意した方が良いかも。 インターフェースが繋がって無い時でも、トモミは輝いて見えたそうだからね。神々しくて皆緊張したそうだよ。そういえば震えている人もいたよね。ルーバスなんかルーテシア様に会うより緊張したと言ってたな。僕は鈍感なのか判らなかったんだけどね。」
「でも地球ではそんなこと言われたことなかったよ。」
「地球の人は神様の方針で、魔法が使えないし、魔力についての感受性もほとんどないんだ。だから大丈夫だったんだと思う。」
すなわち、ハルちゃんは地球人なみに魔力に関して鈍感ということらしい。女神様の息子なのにね。
「でもインターフェースが繋がった今は僕でも光っているのが分るほどだから、他の人にはどう見えることやら。 町で騒ぎになったのはそのせいだろうね」
「え~~~。それって人前に出られなくない? 一生隠れていないといけないとか?」
「いや、確か結界魔法の中に、自分の回りに張って印象を変えるものはなかったっけ。その魔法が役に立たないかな。」
「良かった。後でお義母様の魔法の知識を検索してみるね。」
適当な魔法が見つからなかったら、身体全体を隠すブルカみたいな服を着ていれば良いかもしれない。でも私の前で皆が緊張していたのは私の顔が怖かったからじゃなかったんだね。安心したけど、今はインターフェースが繋がっているから悪化しなければいいんだけど。
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