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第1章 惑星ルーテシア編
16. 悪巧み
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それから数日経ったある日、私はハルちゃんから魔法陣に関しての報告を受けた。例によって夕食を頂きながらである。 王国の魔法省の専門家に私の撮影した写真を見せて調査を依頼してくれていたんだ。
「何かを覚醒させる為の魔法陣らしい。」
「それって珍しい魔法陣なの?」
「そうらしい。見たことのない魔法陣で専門家でも詳細は分からなかった。」
「そうか、じゃああの魔法陣はどうしょう。破壊した方が良いかな。」
「もう少し様子を見ようか。魔法省でもまだ解読をあきらめたわけじゃないし。」
「了解。」
それからハルちゃんと色々と雑談をした。今ハルちゃんは、先日の地震で被害を受けた町の復興活動の指揮を取っているが、作業は順調らしい。地震から半月くらい経ったところだが、すでに瓦礫の撤去は終わり、家をなくした人のための仮設住宅の建設も進んでいる。日本の様に建設用の機械は無いが、この星には魔法と魔道具がある。人力ですべての作業をするわけではないのだ。思っていたより作業は早い。
そろそろ神官長のルーバスさんに後を託すことができるらしい。そうなるとハルちゃんにも時間ができるとのこと。いままで日中はずっと仕事だったからね、一緒にいる時間が増えるのは大歓迎だ。
私といえば、昨日、予定されていた人間族の国の王様との謁見も無事終了した。すべての国の代表者に来てもらっての私のお披露目まではまだ1ヶ月以上ある。それ以外の予定は今のところない。暇である。
私が暇なのは、出来るだけすべての勢力から距離を取ると決め、人との接触を避けていることもあるが、もうひとつ理由がある。
地下にある自然災害を未然に防ぐ魔法陣が優秀なのだ。本来自然災害の防止は私の役目であるが、地下にある巨大魔晶石と魔法陣を組み合わせた魔道具がそつなく惑星内部のエネルギーバランスを取ってくれており、地震や火山活動のエネルギーは日を追うごとに回りに拡散され小さくなって来ている。異常気象も収まりつつある。
この魔法陣はルーテシア様がこの星を去る前に、アレフさんという人に依頼して作成したものだ。ルーテシア様の持っていた自然災害防止のノウハウを魔法陣の機能として移植したもので、仕様書をみると記述されている内容は1万ステップほどもある。
これだけの内容が魔法陣の文様としてミスなく書き込まれ、問題なく動作しているのだ。門外漢である私にもすごい技術であることが分る。もちろん、仕様書にない想定外の事象が発生した場合は私が対処する必要があるだろうが、それ以外は信頼して良さそうである。
これがあれば神様なんていなくて良いんじゃない? と言いたくなる。まあ巨大魔晶石に必要な魔力を供給するのは神様レベルじゃないと無理だろうけど、これじゃ、神様は魔力供給のための単純労働者だ。ルーテシア様も、もっと早くアレフさんに頼んでいれば楽が出来たんじゃない? と思えてならない。
繰り返す、暇である。
私はハルちゃんにある提案をした。身分を隠してこの世界を見て回ろうという内容だ。私の頭の中にはルーテシア様が書き込んでくれた知識がある。でも、やっぱり教科書を読んだだけでは表面的なことしか分からない様に、実際に自分で体験することは価値があると思う。この世界を管理する女神が、この世界を知らなくてどうするのということである。
そして、それはハルちゃんも同じだ。ハルちゃんもこの神殿と門前町以外はほとんど出かけたことがないらしい。女神の配偶者としては経験不足と言えるだろう。どうせなら一緒に世界を見て回れば良い経験になることは間違いない。
以上が建前。本音は「ハルちゃんと旅行に行きたい」だ。だって新婚旅行を兼ねてこの惑星に来たのに、なんだかんだでまだそれらしいことしていない。色々な所に行って、おいしいものをハルちゃんと食べて回りたい。いくら頭の中に各地の名物料理の説明があっても、食べてみないとその美味しさは判らないのだ。
本音の部分を心の底にひた隠し、ハルちゃんに提案する。ハルちゃんは渋りながらも同意してくれた。最近ハルちゃんは元のあわあわした雰囲気が戻ってきている。女神代理の重責から解放されたことで、過度のストレスが軽減されたのかもしれない。今のハルちゃんなら説得は難しくないのだ(我儘言ってゴメン)。
という訳で5日後に出発となった。期間は未定だが、10日毎に一度神殿に戻る予定だ。ルーバスさんとの報連相は大切だし、巨大魔晶石のチャージもしないといけないしね。
出発までの5日間の間に、ハルちゃんはルーバスさんへの業務引き継ぎを行う。と言っても、もともと自然災害がなければそれほどすることはなかったのだ。今の所、新たな自然災害が発生していないので引き継ぎ事項はそれほど多くない。
私といえば旅行の準備だ。まずは冒険者としての身分証を2通、王様にお願いする。記載内容は架空で名前も偽名だ。用途を聞かれたが「神の仕事に必要なのです」と押し切った。もちろん私とハルちゃんが身分を隠して旅をするためのものである。 王様としては不正な身分証の発行などしたくないだろうが、先日女神様に謁見に応じてもらったお礼と思ってもらおう。王様ともなれば清濁併せ飲むだけの度量がないといけないのだよ、ゲフン、ゲフン。我ながら女神の権力乱用バリバリである。
それと、エリスさんに冒険者の衣装の手配をお願いする。「エリスさんを信用して任せる極秘任務」といったらすごく張り切っていた。人を疑うことを知らない彼女を見ていると良心が痛む。
ちなみに冒険者というのは、主に大森林に住むモンスターを狩り、モンスターの体内にある魔晶石を手に入れることを生業とする職業である。この世界では魔道具に使用する魔晶石が常に不足気味であり、高値で売ることができるのだ。もっとも危険の大きいモンスター狩りをせず、旅をする商人の護衛や、大森林と人の領域との境目付近の比較的安全な地域での薬草採取を行う冒険者もいる。冒険者は職業柄各地を旅することが多く、私とハルちゃんが怪しまれずに各地に旅行するにはピッタリの職業なのだ。
あとは旅行の目的地をどこにするかだ。とりあえずは人間族の国のどこかで良いだろう、近いしね。まずは王都、王都の人口は10万人、この世界では大都会だ。国内だけでなく他の国からも商人や旅人が集まる国際色豊かな町らしい。きっとおいしい食べ物も沢山ありそうな予感がする。この神殿から王都へは馬車で半日、半日といえば交通機関が発達した日本では遠方の気がするが、この世界の感覚ではすぐ隣である。王都の後どこに行くかは着いてから考えよう。
「何かを覚醒させる為の魔法陣らしい。」
「それって珍しい魔法陣なの?」
「そうらしい。見たことのない魔法陣で専門家でも詳細は分からなかった。」
「そうか、じゃああの魔法陣はどうしょう。破壊した方が良いかな。」
「もう少し様子を見ようか。魔法省でもまだ解読をあきらめたわけじゃないし。」
「了解。」
それからハルちゃんと色々と雑談をした。今ハルちゃんは、先日の地震で被害を受けた町の復興活動の指揮を取っているが、作業は順調らしい。地震から半月くらい経ったところだが、すでに瓦礫の撤去は終わり、家をなくした人のための仮設住宅の建設も進んでいる。日本の様に建設用の機械は無いが、この星には魔法と魔道具がある。人力ですべての作業をするわけではないのだ。思っていたより作業は早い。
そろそろ神官長のルーバスさんに後を託すことができるらしい。そうなるとハルちゃんにも時間ができるとのこと。いままで日中はずっと仕事だったからね、一緒にいる時間が増えるのは大歓迎だ。
私といえば、昨日、予定されていた人間族の国の王様との謁見も無事終了した。すべての国の代表者に来てもらっての私のお披露目まではまだ1ヶ月以上ある。それ以外の予定は今のところない。暇である。
私が暇なのは、出来るだけすべての勢力から距離を取ると決め、人との接触を避けていることもあるが、もうひとつ理由がある。
地下にある自然災害を未然に防ぐ魔法陣が優秀なのだ。本来自然災害の防止は私の役目であるが、地下にある巨大魔晶石と魔法陣を組み合わせた魔道具がそつなく惑星内部のエネルギーバランスを取ってくれており、地震や火山活動のエネルギーは日を追うごとに回りに拡散され小さくなって来ている。異常気象も収まりつつある。
この魔法陣はルーテシア様がこの星を去る前に、アレフさんという人に依頼して作成したものだ。ルーテシア様の持っていた自然災害防止のノウハウを魔法陣の機能として移植したもので、仕様書をみると記述されている内容は1万ステップほどもある。
これだけの内容が魔法陣の文様としてミスなく書き込まれ、問題なく動作しているのだ。門外漢である私にもすごい技術であることが分る。もちろん、仕様書にない想定外の事象が発生した場合は私が対処する必要があるだろうが、それ以外は信頼して良さそうである。
これがあれば神様なんていなくて良いんじゃない? と言いたくなる。まあ巨大魔晶石に必要な魔力を供給するのは神様レベルじゃないと無理だろうけど、これじゃ、神様は魔力供給のための単純労働者だ。ルーテシア様も、もっと早くアレフさんに頼んでいれば楽が出来たんじゃない? と思えてならない。
繰り返す、暇である。
私はハルちゃんにある提案をした。身分を隠してこの世界を見て回ろうという内容だ。私の頭の中にはルーテシア様が書き込んでくれた知識がある。でも、やっぱり教科書を読んだだけでは表面的なことしか分からない様に、実際に自分で体験することは価値があると思う。この世界を管理する女神が、この世界を知らなくてどうするのということである。
そして、それはハルちゃんも同じだ。ハルちゃんもこの神殿と門前町以外はほとんど出かけたことがないらしい。女神の配偶者としては経験不足と言えるだろう。どうせなら一緒に世界を見て回れば良い経験になることは間違いない。
以上が建前。本音は「ハルちゃんと旅行に行きたい」だ。だって新婚旅行を兼ねてこの惑星に来たのに、なんだかんだでまだそれらしいことしていない。色々な所に行って、おいしいものをハルちゃんと食べて回りたい。いくら頭の中に各地の名物料理の説明があっても、食べてみないとその美味しさは判らないのだ。
本音の部分を心の底にひた隠し、ハルちゃんに提案する。ハルちゃんは渋りながらも同意してくれた。最近ハルちゃんは元のあわあわした雰囲気が戻ってきている。女神代理の重責から解放されたことで、過度のストレスが軽減されたのかもしれない。今のハルちゃんなら説得は難しくないのだ(我儘言ってゴメン)。
という訳で5日後に出発となった。期間は未定だが、10日毎に一度神殿に戻る予定だ。ルーバスさんとの報連相は大切だし、巨大魔晶石のチャージもしないといけないしね。
出発までの5日間の間に、ハルちゃんはルーバスさんへの業務引き継ぎを行う。と言っても、もともと自然災害がなければそれほどすることはなかったのだ。今の所、新たな自然災害が発生していないので引き継ぎ事項はそれほど多くない。
私といえば旅行の準備だ。まずは冒険者としての身分証を2通、王様にお願いする。記載内容は架空で名前も偽名だ。用途を聞かれたが「神の仕事に必要なのです」と押し切った。もちろん私とハルちゃんが身分を隠して旅をするためのものである。 王様としては不正な身分証の発行などしたくないだろうが、先日女神様に謁見に応じてもらったお礼と思ってもらおう。王様ともなれば清濁併せ飲むだけの度量がないといけないのだよ、ゲフン、ゲフン。我ながら女神の権力乱用バリバリである。
それと、エリスさんに冒険者の衣装の手配をお願いする。「エリスさんを信用して任せる極秘任務」といったらすごく張り切っていた。人を疑うことを知らない彼女を見ていると良心が痛む。
ちなみに冒険者というのは、主に大森林に住むモンスターを狩り、モンスターの体内にある魔晶石を手に入れることを生業とする職業である。この世界では魔道具に使用する魔晶石が常に不足気味であり、高値で売ることができるのだ。もっとも危険の大きいモンスター狩りをせず、旅をする商人の護衛や、大森林と人の領域との境目付近の比較的安全な地域での薬草採取を行う冒険者もいる。冒険者は職業柄各地を旅することが多く、私とハルちゃんが怪しまれずに各地に旅行するにはピッタリの職業なのだ。
あとは旅行の目的地をどこにするかだ。とりあえずは人間族の国のどこかで良いだろう、近いしね。まずは王都、王都の人口は10万人、この世界では大都会だ。国内だけでなく他の国からも商人や旅人が集まる国際色豊かな町らしい。きっとおいしい食べ物も沢山ありそうな予感がする。この神殿から王都へは馬車で半日、半日といえば交通機関が発達した日本では遠方の気がするが、この世界の感覚ではすぐ隣である。王都の後どこに行くかは着いてから考えよう。
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