17 / 90
第1章 惑星ルーテシア編
16. 悪巧み
しおりを挟む
それから数日経ったある日、私はハルちゃんから魔法陣に関しての報告を受けた。例によって夕食を頂きながらである。 王国の魔法省の専門家に私の撮影した写真を見せて調査を依頼してくれていたんだ。
「何かを覚醒させる為の魔法陣らしい。」
「それって珍しい魔法陣なの?」
「そうらしい。見たことのない魔法陣で専門家でも詳細は分からなかった。」
「そうか、じゃああの魔法陣はどうしょう。破壊した方が良いかな。」
「もう少し様子を見ようか。魔法省でもまだ解読をあきらめたわけじゃないし。」
「了解。」
それからハルちゃんと色々と雑談をした。今ハルちゃんは、先日の地震で被害を受けた町の復興活動の指揮を取っているが、作業は順調らしい。地震から半月くらい経ったところだが、すでに瓦礫の撤去は終わり、家をなくした人のための仮設住宅の建設も進んでいる。日本の様に建設用の機械は無いが、この星には魔法と魔道具がある。人力ですべての作業をするわけではないのだ。思っていたより作業は早い。
そろそろ神官長のルーバスさんに後を託すことができるらしい。そうなるとハルちゃんにも時間ができるとのこと。いままで日中はずっと仕事だったからね、一緒にいる時間が増えるのは大歓迎だ。
私といえば、昨日、予定されていた人間族の国の王様との謁見も無事終了した。すべての国の代表者に来てもらっての私のお披露目まではまだ1ヶ月以上ある。それ以外の予定は今のところない。暇である。
私が暇なのは、出来るだけすべての勢力から距離を取ると決め、人との接触を避けていることもあるが、もうひとつ理由がある。
地下にある自然災害を未然に防ぐ魔法陣が優秀なのだ。本来自然災害の防止は私の役目であるが、地下にある巨大魔晶石と魔法陣を組み合わせた魔道具がそつなく惑星内部のエネルギーバランスを取ってくれており、地震や火山活動のエネルギーは日を追うごとに回りに拡散され小さくなって来ている。異常気象も収まりつつある。
この魔法陣はルーテシア様がこの星を去る前に、アレフさんという人に依頼して作成したものだ。ルーテシア様の持っていた自然災害防止のノウハウを魔法陣の機能として移植したもので、仕様書をみると記述されている内容は1万ステップほどもある。
これだけの内容が魔法陣の文様としてミスなく書き込まれ、問題なく動作しているのだ。門外漢である私にもすごい技術であることが分る。もちろん、仕様書にない想定外の事象が発生した場合は私が対処する必要があるだろうが、それ以外は信頼して良さそうである。
これがあれば神様なんていなくて良いんじゃない? と言いたくなる。まあ巨大魔晶石に必要な魔力を供給するのは神様レベルじゃないと無理だろうけど、これじゃ、神様は魔力供給のための単純労働者だ。ルーテシア様も、もっと早くアレフさんに頼んでいれば楽が出来たんじゃない? と思えてならない。
繰り返す、暇である。
私はハルちゃんにある提案をした。身分を隠してこの世界を見て回ろうという内容だ。私の頭の中にはルーテシア様が書き込んでくれた知識がある。でも、やっぱり教科書を読んだだけでは表面的なことしか分からない様に、実際に自分で体験することは価値があると思う。この世界を管理する女神が、この世界を知らなくてどうするのということである。
そして、それはハルちゃんも同じだ。ハルちゃんもこの神殿と門前町以外はほとんど出かけたことがないらしい。女神の配偶者としては経験不足と言えるだろう。どうせなら一緒に世界を見て回れば良い経験になることは間違いない。
以上が建前。本音は「ハルちゃんと旅行に行きたい」だ。だって新婚旅行を兼ねてこの惑星に来たのに、なんだかんだでまだそれらしいことしていない。色々な所に行って、おいしいものをハルちゃんと食べて回りたい。いくら頭の中に各地の名物料理の説明があっても、食べてみないとその美味しさは判らないのだ。
本音の部分を心の底にひた隠し、ハルちゃんに提案する。ハルちゃんは渋りながらも同意してくれた。最近ハルちゃんは元のあわあわした雰囲気が戻ってきている。女神代理の重責から解放されたことで、過度のストレスが軽減されたのかもしれない。今のハルちゃんなら説得は難しくないのだ(我儘言ってゴメン)。
という訳で5日後に出発となった。期間は未定だが、10日毎に一度神殿に戻る予定だ。ルーバスさんとの報連相は大切だし、巨大魔晶石のチャージもしないといけないしね。
出発までの5日間の間に、ハルちゃんはルーバスさんへの業務引き継ぎを行う。と言っても、もともと自然災害がなければそれほどすることはなかったのだ。今の所、新たな自然災害が発生していないので引き継ぎ事項はそれほど多くない。
私といえば旅行の準備だ。まずは冒険者としての身分証を2通、王様にお願いする。記載内容は架空で名前も偽名だ。用途を聞かれたが「神の仕事に必要なのです」と押し切った。もちろん私とハルちゃんが身分を隠して旅をするためのものである。 王様としては不正な身分証の発行などしたくないだろうが、先日女神様に謁見に応じてもらったお礼と思ってもらおう。王様ともなれば清濁併せ飲むだけの度量がないといけないのだよ、ゲフン、ゲフン。我ながら女神の権力乱用バリバリである。
それと、エリスさんに冒険者の衣装の手配をお願いする。「エリスさんを信用して任せる極秘任務」といったらすごく張り切っていた。人を疑うことを知らない彼女を見ていると良心が痛む。
ちなみに冒険者というのは、主に大森林に住むモンスターを狩り、モンスターの体内にある魔晶石を手に入れることを生業とする職業である。この世界では魔道具に使用する魔晶石が常に不足気味であり、高値で売ることができるのだ。もっとも危険の大きいモンスター狩りをせず、旅をする商人の護衛や、大森林と人の領域との境目付近の比較的安全な地域での薬草採取を行う冒険者もいる。冒険者は職業柄各地を旅することが多く、私とハルちゃんが怪しまれずに各地に旅行するにはピッタリの職業なのだ。
あとは旅行の目的地をどこにするかだ。とりあえずは人間族の国のどこかで良いだろう、近いしね。まずは王都、王都の人口は10万人、この世界では大都会だ。国内だけでなく他の国からも商人や旅人が集まる国際色豊かな町らしい。きっとおいしい食べ物も沢山ありそうな予感がする。この神殿から王都へは馬車で半日、半日といえば交通機関が発達した日本では遠方の気がするが、この世界の感覚ではすぐ隣である。王都の後どこに行くかは着いてから考えよう。
「何かを覚醒させる為の魔法陣らしい。」
「それって珍しい魔法陣なの?」
「そうらしい。見たことのない魔法陣で専門家でも詳細は分からなかった。」
「そうか、じゃああの魔法陣はどうしょう。破壊した方が良いかな。」
「もう少し様子を見ようか。魔法省でもまだ解読をあきらめたわけじゃないし。」
「了解。」
それからハルちゃんと色々と雑談をした。今ハルちゃんは、先日の地震で被害を受けた町の復興活動の指揮を取っているが、作業は順調らしい。地震から半月くらい経ったところだが、すでに瓦礫の撤去は終わり、家をなくした人のための仮設住宅の建設も進んでいる。日本の様に建設用の機械は無いが、この星には魔法と魔道具がある。人力ですべての作業をするわけではないのだ。思っていたより作業は早い。
そろそろ神官長のルーバスさんに後を託すことができるらしい。そうなるとハルちゃんにも時間ができるとのこと。いままで日中はずっと仕事だったからね、一緒にいる時間が増えるのは大歓迎だ。
私といえば、昨日、予定されていた人間族の国の王様との謁見も無事終了した。すべての国の代表者に来てもらっての私のお披露目まではまだ1ヶ月以上ある。それ以外の予定は今のところない。暇である。
私が暇なのは、出来るだけすべての勢力から距離を取ると決め、人との接触を避けていることもあるが、もうひとつ理由がある。
地下にある自然災害を未然に防ぐ魔法陣が優秀なのだ。本来自然災害の防止は私の役目であるが、地下にある巨大魔晶石と魔法陣を組み合わせた魔道具がそつなく惑星内部のエネルギーバランスを取ってくれており、地震や火山活動のエネルギーは日を追うごとに回りに拡散され小さくなって来ている。異常気象も収まりつつある。
この魔法陣はルーテシア様がこの星を去る前に、アレフさんという人に依頼して作成したものだ。ルーテシア様の持っていた自然災害防止のノウハウを魔法陣の機能として移植したもので、仕様書をみると記述されている内容は1万ステップほどもある。
これだけの内容が魔法陣の文様としてミスなく書き込まれ、問題なく動作しているのだ。門外漢である私にもすごい技術であることが分る。もちろん、仕様書にない想定外の事象が発生した場合は私が対処する必要があるだろうが、それ以外は信頼して良さそうである。
これがあれば神様なんていなくて良いんじゃない? と言いたくなる。まあ巨大魔晶石に必要な魔力を供給するのは神様レベルじゃないと無理だろうけど、これじゃ、神様は魔力供給のための単純労働者だ。ルーテシア様も、もっと早くアレフさんに頼んでいれば楽が出来たんじゃない? と思えてならない。
繰り返す、暇である。
私はハルちゃんにある提案をした。身分を隠してこの世界を見て回ろうという内容だ。私の頭の中にはルーテシア様が書き込んでくれた知識がある。でも、やっぱり教科書を読んだだけでは表面的なことしか分からない様に、実際に自分で体験することは価値があると思う。この世界を管理する女神が、この世界を知らなくてどうするのということである。
そして、それはハルちゃんも同じだ。ハルちゃんもこの神殿と門前町以外はほとんど出かけたことがないらしい。女神の配偶者としては経験不足と言えるだろう。どうせなら一緒に世界を見て回れば良い経験になることは間違いない。
以上が建前。本音は「ハルちゃんと旅行に行きたい」だ。だって新婚旅行を兼ねてこの惑星に来たのに、なんだかんだでまだそれらしいことしていない。色々な所に行って、おいしいものをハルちゃんと食べて回りたい。いくら頭の中に各地の名物料理の説明があっても、食べてみないとその美味しさは判らないのだ。
本音の部分を心の底にひた隠し、ハルちゃんに提案する。ハルちゃんは渋りながらも同意してくれた。最近ハルちゃんは元のあわあわした雰囲気が戻ってきている。女神代理の重責から解放されたことで、過度のストレスが軽減されたのかもしれない。今のハルちゃんなら説得は難しくないのだ(我儘言ってゴメン)。
という訳で5日後に出発となった。期間は未定だが、10日毎に一度神殿に戻る予定だ。ルーバスさんとの報連相は大切だし、巨大魔晶石のチャージもしないといけないしね。
出発までの5日間の間に、ハルちゃんはルーバスさんへの業務引き継ぎを行う。と言っても、もともと自然災害がなければそれほどすることはなかったのだ。今の所、新たな自然災害が発生していないので引き継ぎ事項はそれほど多くない。
私といえば旅行の準備だ。まずは冒険者としての身分証を2通、王様にお願いする。記載内容は架空で名前も偽名だ。用途を聞かれたが「神の仕事に必要なのです」と押し切った。もちろん私とハルちゃんが身分を隠して旅をするためのものである。 王様としては不正な身分証の発行などしたくないだろうが、先日女神様に謁見に応じてもらったお礼と思ってもらおう。王様ともなれば清濁併せ飲むだけの度量がないといけないのだよ、ゲフン、ゲフン。我ながら女神の権力乱用バリバリである。
それと、エリスさんに冒険者の衣装の手配をお願いする。「エリスさんを信用して任せる極秘任務」といったらすごく張り切っていた。人を疑うことを知らない彼女を見ていると良心が痛む。
ちなみに冒険者というのは、主に大森林に住むモンスターを狩り、モンスターの体内にある魔晶石を手に入れることを生業とする職業である。この世界では魔道具に使用する魔晶石が常に不足気味であり、高値で売ることができるのだ。もっとも危険の大きいモンスター狩りをせず、旅をする商人の護衛や、大森林と人の領域との境目付近の比較的安全な地域での薬草採取を行う冒険者もいる。冒険者は職業柄各地を旅することが多く、私とハルちゃんが怪しまれずに各地に旅行するにはピッタリの職業なのだ。
あとは旅行の目的地をどこにするかだ。とりあえずは人間族の国のどこかで良いだろう、近いしね。まずは王都、王都の人口は10万人、この世界では大都会だ。国内だけでなく他の国からも商人や旅人が集まる国際色豊かな町らしい。きっとおいしい食べ物も沢山ありそうな予感がする。この神殿から王都へは馬車で半日、半日といえば交通機関が発達した日本では遠方の気がするが、この世界の感覚ではすぐ隣である。王都の後どこに行くかは着いてから考えよう。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
【12月末日公開終了】有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
【完結】たれ耳うさぎの伯爵令嬢は、王宮魔術師様のお気に入り
楠結衣
恋愛
華やかな卒業パーティーのホール、一人ため息を飲み込むソフィア。
たれ耳うさぎ獣人であり、伯爵家令嬢のソフィアは、学園の噂に悩まされていた。
婚約者のアレックスは、聖女と呼ばれる美少女と婚約をするという。そんな中、見せつけるように、揃いの色のドレスを身につけた聖女がアレックスにエスコートされてやってくる。
しかし、ソフィアがアレックスに対して不満を言うことはなかった。
なぜなら、アレックスが聖女と結婚を誓う魔術を使っているのを偶然見てしまったから。
せめて、婚約破棄される瞬間は、アレックスのお気に入りだったたれ耳が、可愛く見えるように願うソフィア。
「ソフィーの耳は、ふわふわで気持ちいいね」
「ソフィーはどれだけ僕を夢中にさせたいのかな……」
かつて掛けられた甘い言葉の数々が、ソフィアの胸を締め付ける。
執着していたアレックスの真意とは?ソフィアの初恋の行方は?!
見た目に自信のない伯爵令嬢と、伯爵令嬢のたれ耳をこよなく愛する見た目は余裕のある大人、中身はちょっぴり変態な先生兼、王宮魔術師の溺愛ハッピーエンドストーリーです。
*全16話+番外編の予定です
*あまあです(ざまあはありません)
*2023.2.9ホットランキング4位 ありがとうございます♪
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる