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第2章 惑星カーニン編
18. グリアス国王との謁見
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あれから10日経った。私は再び惑星カーニンに居る。ロキさん、ドリスさんも一緒だ。一方、カイちゃんとサラちゃんは我家に居る。ふたりは我家がとても気に入った様で、せっせとエリスさんやネスレさんのお手伝いをしてくれているのだ。私は本人たちが良ければこのまま我家で働いてもらっても良いかなと考えている。場合によっては養女にするという手もある。息子だけでなく娘も欲しかったんだよね。
今日はグリアス王国の国王様に謁見する日だ。私とロキさんそれにドリスさんの
3人はグリアス王国筆頭魔法使いのトリエンさんの案内で謁見室に通される。今日の私は魔力遮断結界を解除して女神の威光を振りまいている。部屋の中では王様と王妃様、さらに側近や大臣と思われる方々が勢揃いで跪いて私達を迎えた。部屋の奥には王座と思われる椅子があるが誰も座っていない。トリエンさんは王様の眼前を通り過ぎ奥の王座まで私達を案内する。謁見と言っても私達が上なのだ。王座にはロキさんに座ってもらい、私とドリスさんはその両脇に立つ。
今日のロキさんは半透明ではないし宙に浮いてもいない。アバターなのだ。実はロキさんとリリ様の話し合いの結果、ロキさんは正式にこの惑星の神となってくれることになった。その時問題になったのがロキさんの身体だ。もともとこの次元には物質というものが存在しなかった代わりに霊体と呼ばれるものが存在した。そしてロキさん達精霊さんの身体はこの霊体で出来ている。だが霊体は非常に脆弱だ、空気の分子が衝突しただけでも傷が付くらしい、光などの電磁波にも弱い。それでも私達の銀河がこの次元にやって来るまでは何の問題もなかった。この次元にはロキさん達の身体を傷つける物質も光も存在しなかったからだ。だが私達が銀河と共にこちらに来てからは話が違う。特に銀河系の内部は霊体を身体としている精霊さん達にはすごく住みにくい世界になってしまった。ロキさんがいつも空気も光もない亜空間に閉じこもっていたのも自分の身を守るためだったらしい。亜空間の外に出る時には強固な結界で自分を包む必要があるが結界を長時間維持するのは困難であり、またこの状態では魔法の行使にかなりの制限がある。これでは惑星の神となってもらうにも支障がでる。そこでリリ様が提案したのが転生の魔法を使って霊体の身体から惑星の身体に乗り換えることだ。生物は死ぬとその魂が身体を離れ別の生まれたての新しい身体に入る。これが転生だが、転生の魔法はこれを強制的に実施する。上級神と中級神だけが使える魔法で、ルーテシア様が惑星ルーテシアから現在の惑星に異動になったときにも使われた。ルーテシア様の魂を惑星ルーテシアから分離し、別の惑星に入れることにより生まれ変わらせたわけだ。この魔法でロキさんの魂を霊体の身体から主のいない惑星カーニンに移すことで、他の下級神と同様惑星を身体としてはどうかとの提案だ。ロキさんはこの提案を受け入れ、正式に惑星カーニンの神となった。ロキさんのアバターはドリスさんに似て美人であるが若干デフォルメして違いを出している。私のアドバイスだ。ふたりがそっくりだと色々と憶測や支障が出そうな気がしたからね。
「皆様、頭をあげてください。私はトモミと申します。今日は神界を代表してこの世界の新しい神を皆様に紹介に参りました。こちらが新しくこの世界の神となられたロキ様です。ロキ様はすでに10年も前から精霊としてこの世界を守護されていましたが、この度神界からその功績が認められ正式に神と成られました。これからは精霊神ロキ様とお呼びしてください。」
「我が王国に2柱もの神にご来臨頂けるとは光栄の至りにございます。我が王国を上げまして精霊神ロキ様にお仕えさせていただきます。」
と王様が言葉を返してくる。
「さっそくですが王にお願いがあります。まだこの世界の人々は精霊神様の降臨を知りません。そのため神の恩寵を賜ることが出来ない人々が多くいます。そこで精霊神さまの降臨を世界のすべての人々に宣言したいと考えています。あなたの国は今でも大きく強いですが、今後は精霊神様が滞在されている国としてさらなる繁栄していくことになるでしょう。その輝かしい未来の為にもあなたの知恵と力を使って精霊神さまの降臨を宣言する場を整えて欲しいのです。」
「承知いたしました。このアロニアス・グリアス、命を懸けて神命を成し遂げて御覧にいれます。」
いや、命は掛けないで良いからね...。
「ありがとうございます。よろしくお願いしますね。」
準備が整ったら神殿に連絡をもらう約束をしてその場を去る。後は王様の手腕を見せてもらおう。実際グリアス王国は大国だ、その大国が呼びかければそれになびく国は多いだろう。この世界のすべての国とはいかなくても、国々をひとつひとつ回ってロキさんを紹介して行くより遥かに効率的なはずだ。降臨宣言に来なかった国はその後に対応を考えれば良いだろう。
だが問題は残っているドリスさんの暗殺指令だ。本当のことを言うとロキさんの身体が惑星そのものになった時点で私の護衛は不要になった。ロキさんが私にドリスさんの護衛を依頼したのは自分は亜空間から外に長時間出て居られなかったためだからね。まあ、ロキさんが居れば何があってもドリスさんは大丈夫だろう。それにグリアス王国以外の国々もロキさんの味方になれば、ドリスさんの暗殺を指示しているカルマルさんが捕まるのも時間の問題だと思う。
ロキさんにとってもドリスさんは惑星を管理していく上で貴重な相談相手に成るはずだ。なにせ別の次元の生物であったロキさんがこの惑星の習慣や文化をすぐに理解するのは難しいだろうからね。信用できるアドバイザーは是非必要だろう。というわけで、ドリスさんは今も精霊神ロキの預言者ということになっている。
それからロキさん以外の精霊さん達だが、ロキさんの勧めもあり次々と神の居なかった惑星の神として就任してくれている。なにせ精霊さん達は1万人もいるのだ、これで神の居ない惑星は無くなるかもしれない。その時は神界を上げてお祝いをするらしい。もちろん惑星を安定化させる魔道具は精霊さん達にも人気である。少しでも需要に早く応えられるように私も生産に参加している。といっても中級神様に教えて頂いた複写の魔法を使ってだけれどね。魔力さえ十分にあればオリジナルをコピーして同じものを作り出すのは難しくないのだ。ただし魔晶石だけはコピーできないのだが。コピーできない理由は魔晶石の性質が関係するらしいが私に説明しろというのは無理だ。
今日はグリアス王国の国王様に謁見する日だ。私とロキさんそれにドリスさんの
3人はグリアス王国筆頭魔法使いのトリエンさんの案内で謁見室に通される。今日の私は魔力遮断結界を解除して女神の威光を振りまいている。部屋の中では王様と王妃様、さらに側近や大臣と思われる方々が勢揃いで跪いて私達を迎えた。部屋の奥には王座と思われる椅子があるが誰も座っていない。トリエンさんは王様の眼前を通り過ぎ奥の王座まで私達を案内する。謁見と言っても私達が上なのだ。王座にはロキさんに座ってもらい、私とドリスさんはその両脇に立つ。
今日のロキさんは半透明ではないし宙に浮いてもいない。アバターなのだ。実はロキさんとリリ様の話し合いの結果、ロキさんは正式にこの惑星の神となってくれることになった。その時問題になったのがロキさんの身体だ。もともとこの次元には物質というものが存在しなかった代わりに霊体と呼ばれるものが存在した。そしてロキさん達精霊さんの身体はこの霊体で出来ている。だが霊体は非常に脆弱だ、空気の分子が衝突しただけでも傷が付くらしい、光などの電磁波にも弱い。それでも私達の銀河がこの次元にやって来るまでは何の問題もなかった。この次元にはロキさん達の身体を傷つける物質も光も存在しなかったからだ。だが私達が銀河と共にこちらに来てからは話が違う。特に銀河系の内部は霊体を身体としている精霊さん達にはすごく住みにくい世界になってしまった。ロキさんがいつも空気も光もない亜空間に閉じこもっていたのも自分の身を守るためだったらしい。亜空間の外に出る時には強固な結界で自分を包む必要があるが結界を長時間維持するのは困難であり、またこの状態では魔法の行使にかなりの制限がある。これでは惑星の神となってもらうにも支障がでる。そこでリリ様が提案したのが転生の魔法を使って霊体の身体から惑星の身体に乗り換えることだ。生物は死ぬとその魂が身体を離れ別の生まれたての新しい身体に入る。これが転生だが、転生の魔法はこれを強制的に実施する。上級神と中級神だけが使える魔法で、ルーテシア様が惑星ルーテシアから現在の惑星に異動になったときにも使われた。ルーテシア様の魂を惑星ルーテシアから分離し、別の惑星に入れることにより生まれ変わらせたわけだ。この魔法でロキさんの魂を霊体の身体から主のいない惑星カーニンに移すことで、他の下級神と同様惑星を身体としてはどうかとの提案だ。ロキさんはこの提案を受け入れ、正式に惑星カーニンの神となった。ロキさんのアバターはドリスさんに似て美人であるが若干デフォルメして違いを出している。私のアドバイスだ。ふたりがそっくりだと色々と憶測や支障が出そうな気がしたからね。
「皆様、頭をあげてください。私はトモミと申します。今日は神界を代表してこの世界の新しい神を皆様に紹介に参りました。こちらが新しくこの世界の神となられたロキ様です。ロキ様はすでに10年も前から精霊としてこの世界を守護されていましたが、この度神界からその功績が認められ正式に神と成られました。これからは精霊神ロキ様とお呼びしてください。」
「我が王国に2柱もの神にご来臨頂けるとは光栄の至りにございます。我が王国を上げまして精霊神ロキ様にお仕えさせていただきます。」
と王様が言葉を返してくる。
「さっそくですが王にお願いがあります。まだこの世界の人々は精霊神様の降臨を知りません。そのため神の恩寵を賜ることが出来ない人々が多くいます。そこで精霊神さまの降臨を世界のすべての人々に宣言したいと考えています。あなたの国は今でも大きく強いですが、今後は精霊神様が滞在されている国としてさらなる繁栄していくことになるでしょう。その輝かしい未来の為にもあなたの知恵と力を使って精霊神さまの降臨を宣言する場を整えて欲しいのです。」
「承知いたしました。このアロニアス・グリアス、命を懸けて神命を成し遂げて御覧にいれます。」
いや、命は掛けないで良いからね...。
「ありがとうございます。よろしくお願いしますね。」
準備が整ったら神殿に連絡をもらう約束をしてその場を去る。後は王様の手腕を見せてもらおう。実際グリアス王国は大国だ、その大国が呼びかければそれになびく国は多いだろう。この世界のすべての国とはいかなくても、国々をひとつひとつ回ってロキさんを紹介して行くより遥かに効率的なはずだ。降臨宣言に来なかった国はその後に対応を考えれば良いだろう。
だが問題は残っているドリスさんの暗殺指令だ。本当のことを言うとロキさんの身体が惑星そのものになった時点で私の護衛は不要になった。ロキさんが私にドリスさんの護衛を依頼したのは自分は亜空間から外に長時間出て居られなかったためだからね。まあ、ロキさんが居れば何があってもドリスさんは大丈夫だろう。それにグリアス王国以外の国々もロキさんの味方になれば、ドリスさんの暗殺を指示しているカルマルさんが捕まるのも時間の問題だと思う。
ロキさんにとってもドリスさんは惑星を管理していく上で貴重な相談相手に成るはずだ。なにせ別の次元の生物であったロキさんがこの惑星の習慣や文化をすぐに理解するのは難しいだろうからね。信用できるアドバイザーは是非必要だろう。というわけで、ドリスさんは今も精霊神ロキの預言者ということになっている。
それからロキさん以外の精霊さん達だが、ロキさんの勧めもあり次々と神の居なかった惑星の神として就任してくれている。なにせ精霊さん達は1万人もいるのだ、これで神の居ない惑星は無くなるかもしれない。その時は神界を上げてお祝いをするらしい。もちろん惑星を安定化させる魔道具は精霊さん達にも人気である。少しでも需要に早く応えられるように私も生産に参加している。といっても中級神様に教えて頂いた複写の魔法を使ってだけれどね。魔力さえ十分にあればオリジナルをコピーして同じものを作り出すのは難しくないのだ。ただし魔晶石だけはコピーできないのだが。コピーできない理由は魔晶石の性質が関係するらしいが私に説明しろというのは無理だ。
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