この世界の物語

無題

人の心は色鮮やかなパレットのようで、それでいて無色透明な水のよう。

見える人と見えない人で幽霊を信じるか信じないかが別れてるんじゃなくて
見えなくても信じてる人と見えていても信じない人も例外としてたくさんいる。




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初めましてが無ければさようならがなくて済むのに。
でも出会ったこと、たくさんの思い出、苦し紛れの嘘も、暗くなった街を歩いたことも全部全部が色付いた鮮明な記憶
この先君はたくさんの色を増やして素敵な人になるのかな。
その先に何があるのかな。まだ見てない景色を見て、初めての経験をたくさんして行くんだろうな。

それでも僕の一番の色鮮やかな世界にあるのは君の笑顔で、もうそろそろその世界を僕は出ていかなきゃ。
よく目に焼き付けておくね。きっと色落ちていくその時まで。
笑顔、泣き顔、日常会話、嬉しかったことと悲しかったこと、全部含めた君だから。

心の中

鮮やかな色とこれからすぎる無色透明で衰えることのない流れの自覚

2畳半の心の隙間で戦うの

大丈夫、
本なら次のページに進んだだけ。
パレットなら新しいものを手に入れるチャンスを得ただけ。
履き心地の良い靴を新調しただけ。

このままそっと閉じていく、この心の戦いを少しでも眺めていたいと思う僕

2畳半の勇気
僕だけが見えるその世界での戦いに
ほんの少しだけ浸る時間が欲しいだけなのかな



次の世界のチケットだけは落とさないように