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こんにちは、上位互換さん。
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夢を見ました。
僕が誰なのかを知る夢でした。
それは他の誰かではなく僕のことだとすぐにわかる夢です。
でも僕は出てこない夢でした。
夢に出てきたのは僕に少し似た僕の上位互換のような人でした。
何をするにも僕より上手いような気がしました。
それを夢でみました。
残酷な夢。
君の代わりはいくらでもいるんだぞ。
君は所詮代替え品なんだぞ。
劣等型の使い捨てなんだぞ。
そう誰かに言われた気分でした。
それはきっと心の中の自分に言われたのかも知れない。
職場の上司の言葉が頭にあるのかもしれない。
学校の先生の言葉かもしれない。
親からの言葉かもしれない。
でも少しほっとしました。
苦しみから逃れられる。
この辛い感情を無くせる。
誰にも届かないからいくら泣いてもいいんだ。
そう思って笑ってました。
僕は僕を知りたい。
僕は今日、僕を忘れる旅に出ます。
それはきっと本当の僕を探す旅になる。
それはきっと、使い捨てられた僕みたいな人が何度も通った道。
それはきっと、使い捨てられて苦しくて、それでも上位互換の代替え品が見つかったことへの安心感に身を包まれるような、とてもとても複雑なものになるでしょう。
町外れの小さな宿、そんな目的地がいいな。
宿に着いたらどうしようかな。
苦しみの靴紐を解いて
喜びの靴を脱ぎ
哀しみの帽子をそっとどこかにかけておける。
楽になりたいから期待のコートも脱ぎたいな。
気がついたら僕は僕じゃなくなってるのかな。
ねえ、夢を見せた神様とその夢の中の君たちに聞きたいことがたくさんあります。
君の横にいた僕が僕じゃなくなってることに君は気がついていますか?
僕の上位互換さん、君が本当の僕ですか?
僕は誰?
僕って価値があるんですか?
僕を探す短いようでとても長い旅路の途中で
振り返ると僕が作った線路が見えて
前を向くと誰かが作った線路に切り替えられてることに気がつかない僕が見えた。
「大丈夫。まだ僕は耐えられる。誰か僕を見てほしい。出来損ないで不格好だけど誰よりも羽ばたくことへの憧れを持つ醜いアヒルのような僕を見つけてほしい。」
だって
次は僕が誰かの代わりをする番だから。
「いい加減起きないと遅刻するよ!!」
あぁ…なんか夢見てた気がするけど思い出せないわ
いつもと変わらない日々がまた始まる気がした
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残酷な夢。
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君は所詮代替え品なんだぞ。
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それはきっと心の中の自分に言われたのかも知れない。
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でも少しほっとしました。
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そう思って笑ってました。
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