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春の訪れ、散るは花びら。
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きっとこの恋も時が経てば忘れてしまう。
それでいいじゃないか。儚く色付き人知れずに散った僕の想いはたくさんの花を咲かせる桜ではなく、その桜の周りに生えた土筆だったんだ。
君がこの先どんな人と付き合って、どんなことを経験して、どんな大人になっていくのかなんて今は想像してしまう。けどそれも数日、数ヶ月経てば忘れてしまう。
一緒に歩いた道、寄り道して買った菓子パン。
勝手に別の飲み物のボタンを押していたずらに微笑んだ君の笑顔を自動販売機の前を通るたびに思い出す。
あぁ、この先またこの笑顔を見たいと思う。夢でいいから君に会いたいと何度も願うんだろう。
一歩、また一歩と暮れ行く道をビール片手に歩く僕を君はなんで叱るかな
ごめんな。僕は君のこと好きだったけど僕は君に似合うほどいい人じゃない。
君からの告白に驚きつつもどう断るかを真っ先に描いた。そんな僕の口走った言葉は
僕に君は勿体無い。君ならもっといい人がいるよ。
なんて本心ではなくて
僕は別に君のこと好きじゃない。だから付き合えない。
そんな言葉を投げてしまった。
せっかく好きになってくれたのに。
せっかく勇気を出してくれたのに。
わかってる。
けどこれも僕の勇気で君のことを考えた答えなんだ。
ビールの缶をギュッと握り潰し袋に入れ、次のビールを手に持った。
ふと気づくと僕は君の家の前にいた。
おかしいよね。君のこと振ったのに無意識でここにくるなんて。
謝らなきゃ。本当のこと伝えなきゃ。何度も思った。
僕にその勇気があれば君はまた笑ってくれたのかな。
そんな勇気は少しもなくて君の家の近くの公園、そのベンチで次のビールを開けた。
「やっぱりここにいた!!なんで先帰るの?」
え、なんで?って。
「んー。この辺にいる感じがしてて家着く前に無意識に公園で足止めたら君が見えたから声かけた、かな?」
「なんで泣くの?!泣きたいのは私だよ!ちょ、ほら!一回私の家きて!!ここで泣くと私が泣かせたみたいじゃん!」
「謝らなくていい。分かってる。君が前、私とお酒飲んだ時。酔って寝ちゃった君が寝言で『私のこと好きだけど僕には…』って言い続けてたからそんな気はしてたんだー」
「それで?答えは変わったの?泣き虫くん。」
僕はそれでも君とは付き合えない
君の幸せを願う僕の言葉
「そっか。もう答えが固まったってことなら告白はもうしない」
「でも帰り別とか!!寄り道の菓子パンとか!!自動販売機とか!!それは譲れない思い出だからこれからも続けるの!!」
ビール入った袋を片手に
泣き跡をつけた目
君は僕と同じ
この道を同じ思いで歩いてきたんだね
やっぱり僕は土筆の恋で、君はその横に咲く桜のようにない華やかで美しくて。
それでも土筆なりに僕は精一杯背伸びして君の幸せを見守りたい
それでいいじゃないか。儚く色付き人知れずに散った僕の想いはたくさんの花を咲かせる桜ではなく、その桜の周りに生えた土筆だったんだ。
君がこの先どんな人と付き合って、どんなことを経験して、どんな大人になっていくのかなんて今は想像してしまう。けどそれも数日、数ヶ月経てば忘れてしまう。
一緒に歩いた道、寄り道して買った菓子パン。
勝手に別の飲み物のボタンを押していたずらに微笑んだ君の笑顔を自動販売機の前を通るたびに思い出す。
あぁ、この先またこの笑顔を見たいと思う。夢でいいから君に会いたいと何度も願うんだろう。
一歩、また一歩と暮れ行く道をビール片手に歩く僕を君はなんで叱るかな
ごめんな。僕は君のこと好きだったけど僕は君に似合うほどいい人じゃない。
君からの告白に驚きつつもどう断るかを真っ先に描いた。そんな僕の口走った言葉は
僕に君は勿体無い。君ならもっといい人がいるよ。
なんて本心ではなくて
僕は別に君のこと好きじゃない。だから付き合えない。
そんな言葉を投げてしまった。
せっかく好きになってくれたのに。
せっかく勇気を出してくれたのに。
わかってる。
けどこれも僕の勇気で君のことを考えた答えなんだ。
ビールの缶をギュッと握り潰し袋に入れ、次のビールを手に持った。
ふと気づくと僕は君の家の前にいた。
おかしいよね。君のこと振ったのに無意識でここにくるなんて。
謝らなきゃ。本当のこと伝えなきゃ。何度も思った。
僕にその勇気があれば君はまた笑ってくれたのかな。
そんな勇気は少しもなくて君の家の近くの公園、そのベンチで次のビールを開けた。
「やっぱりここにいた!!なんで先帰るの?」
え、なんで?って。
「んー。この辺にいる感じがしてて家着く前に無意識に公園で足止めたら君が見えたから声かけた、かな?」
「なんで泣くの?!泣きたいのは私だよ!ちょ、ほら!一回私の家きて!!ここで泣くと私が泣かせたみたいじゃん!」
「謝らなくていい。分かってる。君が前、私とお酒飲んだ時。酔って寝ちゃった君が寝言で『私のこと好きだけど僕には…』って言い続けてたからそんな気はしてたんだー」
「それで?答えは変わったの?泣き虫くん。」
僕はそれでも君とは付き合えない
君の幸せを願う僕の言葉
「そっか。もう答えが固まったってことなら告白はもうしない」
「でも帰り別とか!!寄り道の菓子パンとか!!自動販売機とか!!それは譲れない思い出だからこれからも続けるの!!」
ビール入った袋を片手に
泣き跡をつけた目
君は僕と同じ
この道を同じ思いで歩いてきたんだね
やっぱり僕は土筆の恋で、君はその横に咲く桜のようにない華やかで美しくて。
それでも土筆なりに僕は精一杯背伸びして君の幸せを見守りたい
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