8 / 11
才能と盲目
しおりを挟む
違う
僕じゃない
悪いのはあの人だ
「君はさ、いつまで子供で居るつもりなの?いい加減にしてよ。もういい大人でしょ?」
あの人のせいだ
いつも僕を悪者にする
「こんな資料も作れないの?」
「あの人を見習ってくれ。君はお荷物になってもらうために会社に雇われてるわけじゃないだろう」
「はぁ…もういい私がやる。頼って損した」
その資料のデータを作ったはずなんだ
なのに消えてる
なんでだよ…
僕が悪いみたいじゃないか
「僕を見習えって言われてますけど先輩は凄いです!!なのでどうか気にしないでください!」
うるさい!!
お前のせいで!!!
全部お前のせいだ!!
いつかお前に一矢報いてやる!!!
「もういいよ、君明日から来なくていいから。仕事の引き継ぎはこっちでやっとく」
「んー…そうだな。あの人に引き継がせるから。お疲れさま」
なんでだよ
どこで間違った?
順風満帆の人生のはずじゃないのか?
大学を出て、入社してからは期待の大型新人って言われて。
企画書は全て通るし、売上も僕より上の人は居ない
素敵な家族を作り、幸せになる
はずだった。
どこだ
どこで狂った
なんでだ
僕が一番で他の誰よりも特別なんだよ
みんなとは違うはずなんだ
同じ土俵にいるだけで虫唾が走るはずなんだよ
なのになんで僕は今、心の底から
「みんなと対等でいいからあの時に戻りたい」
なんて思ってるんだろう。
自分の足元に亀裂が入ったことに気が付かないまま
自分は他者とは違うと決めつけ
いつの間にか特別扱いされてると思い込んでいた
そっか。僕はまだ「僕」自身のことを分かってなかったんだ
本当の僕は
弱虫で、嘘つきで、出来損ない。
資料だって作った気でいた
本当は適当に少しだけ作ってからあの人に
後はよろしくって
押し付けたんだ。
あの人の名前でその資料が出来上がってることも不思議じゃないはずなんだ
何も見てないふりをしてたんだ。
きっとそうだ
なら僕はもう元には戻れない
威厳も実績も経験も
全てが無になってしまう
だとしたらきっとこのまま
この空からは飛び立ったほうが
僕のためだよね
目を覆ってしまうほど膨れ上がり大きくなっていた自信と過信
どこかで人の声をちゃんと聞いていたら…
僕は今、この空に背を向けて小さくも大きな一歩を踏み出した
「次のニュースです。昨日昼頃、東京都の高層ビルで飛び降り自殺があり30代の男性が病院に搬送されましたが…」
僕じゃない
悪いのはあの人だ
「君はさ、いつまで子供で居るつもりなの?いい加減にしてよ。もういい大人でしょ?」
あの人のせいだ
いつも僕を悪者にする
「こんな資料も作れないの?」
「あの人を見習ってくれ。君はお荷物になってもらうために会社に雇われてるわけじゃないだろう」
「はぁ…もういい私がやる。頼って損した」
その資料のデータを作ったはずなんだ
なのに消えてる
なんでだよ…
僕が悪いみたいじゃないか
「僕を見習えって言われてますけど先輩は凄いです!!なのでどうか気にしないでください!」
うるさい!!
お前のせいで!!!
全部お前のせいだ!!
いつかお前に一矢報いてやる!!!
「もういいよ、君明日から来なくていいから。仕事の引き継ぎはこっちでやっとく」
「んー…そうだな。あの人に引き継がせるから。お疲れさま」
なんでだよ
どこで間違った?
順風満帆の人生のはずじゃないのか?
大学を出て、入社してからは期待の大型新人って言われて。
企画書は全て通るし、売上も僕より上の人は居ない
素敵な家族を作り、幸せになる
はずだった。
どこだ
どこで狂った
なんでだ
僕が一番で他の誰よりも特別なんだよ
みんなとは違うはずなんだ
同じ土俵にいるだけで虫唾が走るはずなんだよ
なのになんで僕は今、心の底から
「みんなと対等でいいからあの時に戻りたい」
なんて思ってるんだろう。
自分の足元に亀裂が入ったことに気が付かないまま
自分は他者とは違うと決めつけ
いつの間にか特別扱いされてると思い込んでいた
そっか。僕はまだ「僕」自身のことを分かってなかったんだ
本当の僕は
弱虫で、嘘つきで、出来損ない。
資料だって作った気でいた
本当は適当に少しだけ作ってからあの人に
後はよろしくって
押し付けたんだ。
あの人の名前でその資料が出来上がってることも不思議じゃないはずなんだ
何も見てないふりをしてたんだ。
きっとそうだ
なら僕はもう元には戻れない
威厳も実績も経験も
全てが無になってしまう
だとしたらきっとこのまま
この空からは飛び立ったほうが
僕のためだよね
目を覆ってしまうほど膨れ上がり大きくなっていた自信と過信
どこかで人の声をちゃんと聞いていたら…
僕は今、この空に背を向けて小さくも大きな一歩を踏み出した
「次のニュースです。昨日昼頃、東京都の高層ビルで飛び降り自殺があり30代の男性が病院に搬送されましたが…」
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる