野狐と大正妖奇譚

狛枝ころや

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もう二度とこの銭湯、使わへん

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「ハァ~!ええ湯やのぉ!なぁ?そこの御仁」
かぽーん、と桶の音の鳴る銭湯。束ねた青い長髪、頬と体に刺青、たくさんのピアスを至る所につけた狐のような目の青年は湯に浸かって隣の男に声をかけた。
「おう、ここは一等良い湯だぞ」
「ン~そぉやのぉ。湯加減もばっちしや」
ニコニコと目を細めて髪を団子にした青年は口まで浸かってぶくぶくと泡を作った。

男が口を開く。
「なぁ、あんた名はなんて言うんだい」
「ん?ウチ?聞く前にあんさんが名乗らんかいね」
「はは!悪いな、俺は伍代ってもんよ」
「ごだい?へぇ、なんかの五代目さんかね」
「あんまりよしてくれよ。それよりあんたは?」
「しのざき。篠笛の篠に山と奇妙の奇で崎よ」
「ほう、篠崎さんかね。」
そう言うと伍代は篠崎の身体を舐め回すように見た。

「ええ身体しとんね。」

そう言うか言わないかの内に篠崎の身体に伍代の手が伸びた。
ざば、と篠崎が湯から立ち上がる。
「え、ちょ!ちょいまち!」
「なんだ?了承したじゃないか」
「いや、え?了承って、な、」
伍代に腕を掴まれ引っ張られた。
ずるり、湯に足を取られて伍代の上にばちゃりと倒れる。
途端篠崎の顔は青ざめた
「…な、んだ、これ」
「何って、ナニだろうがよ」
伍代の肉棒がそそり立って己の腹にびたりと当たっていた。


「ひ、いやや!やめてや!なんでそないな事するん!イヤやぁ~!!!もが」
「うるさい兄ちゃんやのぉ。ほれ。」
伍代は銭湯に居た仲間達と共に篠崎を羽交い締めにして手拭いを噛ませた。

「おい伍代、お前だけ良い思いしようってんじゃないだろうな」
「俺が終わったら喰わせてやるよ」
「ンン!?」
何かの冗談だろ?とでも言わんばかりの篠崎の目線に伍代が笑う。
「たっぷり可愛がってやるからなァ?篠崎さんよぉ」
ぞわわ、と篠崎の背筋を悪寒が通り抜けた。

「まぁまぁまずはちゃんと気持ちよくさせてやんねェとな」
するりと篠崎の鼠蹊部を撫であげた伍代はそのまま股間に手を伸ばし弄んだ。
「ン!」
ぎゅ、と脚を閉じた篠崎だったが時すでに遅く、己の股間を他の男に弄られるという羞恥を味わわされた。
かぁ、と篠崎の顔が紅く染まる。
「恥ずかしいか?こういうの初めてかね」
仲間の一人が篠崎の顎をくいと上げた。
ぎり、と手拭いを噛み締めながら睨みつけた篠崎の鼻に彼はキスを落とす。
ありえない、という顔をして篠崎は脱力した。
「んー、んーん」
「あ?なんだい篠崎さん」
伍代が手拭いを外してやると
「っは…あのね、ウチ、何でも屋なんですけども」
「へえ」
「これ以上の事やるなら…お代金頂戴しますけど。」
「…。」
じとりと目の座った篠崎を見た後、伍代と仲間二人は顔を見合わせて、笑った。
「ははは!なんて商魂たくましい何でも屋だい!」
「こりゃ面白い、何でも屋ってのは本当になんでもやるんだな」
「いいぜ、払ってやるからヤらせろよ」
豪快に笑って承諾されてしまい、篠崎は「うそ~ん…」と泣きながら意識を手放した。


ぐちゅ、ぐちゅ、という水音と己のケツに違和感を感じて目を覚ます。
「ん…………、ン!?」
「お、起きたかね」
「今から挿入ってところで起きるたぁ、篠崎さんも分かってるねぇ」
「ンン、ンー!」
みじろぎしても手首を手拭いで縛られ、口にはまた手拭いで猿轡を噛まされてしまい何もできない。
恐る恐る腹の方を見れば、伍代のモノが己のケツに今や入らんとしているところだった。

ゾッとして青ざめる。どうしようか、と思案するが解決策が浮かばない。
そうこうしているうちに伍代のそれが初々しい篠崎の穴に触れた。

びくっと身体を強張らせた篠崎を見かねて、伍代の仲間のうち一人が篠崎のモノを扱いた。気を失っている間にいじられたのかほんのり勃っていたそれは触られるとどんどん勃つ。
(あ、あ、いやや…!)
じわ、と涙が出てきた。目を閉じるとぽろりと流れる。
「泣くなよ、大丈夫、初めてだろうから薬も使った。俺が良くしてやる」
伍代が優しい声で頭を撫でた。
(薬!?なんそれ!?ってか優しくすんならやめてや!!)
脳内でのツッコミも虚しく伍代は篠崎の穴を割り開いて挿入ってきた。
「…ッ!」
ずぶ、ずぷ、とゆっっくり入ってくる圧力に喉が締まる。きゅう、と息を詰めると伍代が腹を撫でた。

くるしくて、くるしくて仕方ない。ふー、ふー、と鼻で息を吐く。緩んだ穴にまたずぶりと肉棒が入った。
「ン、ン゛、ンー…!」
ふー、ふう、と息を吐く。途中声も漏れたがもう気にしないことにした。それよりもケツの方が大変なのだから。
(こ、これ、裂けるんとちゃいますのん…?)
どきどきと心配していたが切れたような痛みはなかったのでとりあえず安心する。

安堵したことにより行為に慣れたと思われたのか、伍代が腰を揺らした。
「ン!?」
びくりと身体が強張る。
「いちいち反応が可愛いねえ」
「これは抱きがいがあるな」
「伍代ィ、早くしてくれよォ」
言いながら仲間の一人が薬のおかげでそそり勃っている篠崎のそれをさする。
もう一人は篠崎の乳首にあいたピアスをいじっていた。
「ふ、ゥ、ンン、ン…!」
下の刺激と、普段触らないのに、自分であけたピアスのせいで敏感になってしまっていた乳首の刺激で身をよじる。
どちらも、ちろちろと舌先で舐められればビクビクと身体を揺らしてしまった。

「う、わ、とんだ淫乱だな」
にや…と笑った伍代がこつんとソコを突いた。
「ン、あ…ッ!?」
どくん、体中の血が沸騰したみたいに熱い。
どく、どくっと溢れる血流に乗って、快感が脳を支配した。
その間も仲間二人が陰茎をしゃぶったり乳首をいじったりしていて、も、もう、だめだった。
「ぁ、あ♡あ♡」
「お、キたな」
がっしり腰を掴んだ伍代がガツガツと同じところを押しつぶす。びくっびく、と身体を揺らして「ん♡」だとか「ぁ♡」だとか声が漏れた。
仲間の一人が猿轡を外して篠崎の舌を吸う。
ガツガツと伍代が突くもんだからがちがちと歯と歯がぶつかって音がした。

「っぷぁ、は、はっ♡や、やめてや♡なんっ♡あっ♡」
「そんな顔しながら言われても、ねェッ」
ゴツ、と一際奥を突いて伍代は篠崎の中でイッた。

「ぁ、あ~~♡あ、は♡ぁ、あ♡」
とろんとした顔の篠崎はまた意識を手放した。
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