贖罪少女と慈愛の姉は俺を愛欲で惑わす

ららんぼ

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少女は贖罪に肌を晒す

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 その声は小さいが、しかしはっきりと聞こえた。
 俺にはその発言の意味を理解するのに多少の時間が必要だった。少しも予想していない言葉は、頭をフリーズ、そして混乱させるのには充分すぎた。
 彼女は俺がそうして混乱している間にも、前髪を垂らして俯いている。髪の間から見え隠れするその顔は、朱色の色合いが濃くなっていた。

「吾妻くんの中学生活を台無しにした代償……もうそうするしか思いつかないから……」

 その声は震えていた。恐怖と恥辱、そして緊張が混じった吐息が強弱を変化させて定期的なリズムで聞こえてくる。
 ブレザーのジャケットを彼女はゆっくりと脱いで、近くの椅子にかける。そして、襟元に締められているエメラルドグリーンのリボンをシュルっと音を立てて解き、ブレザーの上に置いた。

「ちょ、ちょっと待て! な、ななななっ何してるんだ!」

 慌てた俺は、声を裏返して叫ぶように言った。一連の行為には戸惑いは見られるものの、途中で躊躇するような素振りはなかった。彼女は、本当に体を差し出そうとしているのである。
 彼女は俺の叫びを無視するかのように、少しも顔を上げずにブラウスのボタンを外しにかかっていた。第一、第二ボタンが外れて彼女の胸元が露わになっている。

「わ、わかったからっ! わかったから一旦手を止めろ!」

 俺はそう言って彼女の手を掴んだ。掴んだその手は微かにだが震えている。無理をしているのは明白だった。
 芽衣子は掴まれた手を見てから、俺のほうに視線を向ける。何かを伺うかのような心細そうで不安げな瞳と目線が合う。

「俺は何度も言ってるが、楠を恨んでるわけでもないし、もう過去のことだと割り切っている。だから、そんな無理して裸体を晒すな。そういうのは彼氏を相手にやれ」

 俺は静かにはっきりと、まるで子供に諭すかのように言った。
 正直に言うと、芽衣子の裸は見たい。ものすごく見てみたい。が、おいそれと見てもいいものでもないだろう。それにここは学校の教室なのだ。放課後で教室周辺には誰もいないとは言え、グラウンドなどからは部活動の声が聞こえてくる。ひょっこり誰かが来ても何もおかしくはない。もし、誰かが来たときに裸の芽衣子とそれを前にした俺の姿を見られたら、中学の頃の比ではない一代騒動になってしまう。もうそんな目に合うのはごめんだし、それは芽衣子も同じであろう。

「ほら、早くボタンを留めて身なりを整え…」

「それはダメ」

 俺が言い終えるより前に、芽衣子は明らかな拒絶を口にした。呆気にとられた俺に、彼女は言葉を続ける。

「私はもう決めたの。自分の浅はかさであんな思いをさせた吾妻くんには、自分にできる限りのことで…行動で謝罪しないとって。そうしないと、私、自分で自分を許せない……」

 そう言うと彼女は、はだけた胸元はそのままに、腰に手をやりスカートのホックを外した。重力に導かれるように、するりと紺色のスカートが足元へと滑り落ちた。

「お、おい……」

 俺はそこまで言って、それ以上を口に出来なかった。目の前の芽衣子の、その扇情的な姿に言葉を失う。
 下着一枚のみをまとった芽衣子の下半身が露わになった。
 真っ白な肌に引き締まった太ももが、西日に照らされて輝くように美しい。そして、清純無垢さを表すような白いショーツ。レースのような模様が入ったそれは、高校生が普段着として履くには、少しばかり大人びていて艶やかだった。
 上半身はブラウスのボタンが中途半端に外され、胸元がはだけた状態だ。白い乳房の上部がはっきりと見える。
 ヤング漫画誌のグラビアを彷彿とさせるような目の前の光景に、俺はゴクリと生唾を飲んだ。

「わ、私の体で……どこまで意味があるかわからないけど……そ、その……リクエストがあったら言って……ね……出来るだけ応えるから……」

 極度の緊張で途切れ途切れに言う芽衣子だが、震える手でポツリポツリとブラウスの残りのボタンを外していく。やがて、すべてのボタンが外されて、上半身は腹部までが露わになった。
 そしてブラウスから腕を抜き、丁寧な仕草でそれを脱いだ彼女は、下着だけの姿になった。
 彼女の乳房を包んでいるブラジャーはショーツとセットのものだった。白くて瑞々しい膨らみとの組み合わせは、互いが互いを映えさせているようだ。

 透き通るように白い肌。体の曲線は女性特有の柔らかさを描いている。引き締まったウエスト部分のくびれが美しい。絶妙のバランスで凹凸を描く彼女の体は、俺がネットや雑誌などで今まで見たどの女性の体よりも美しく思えた。

「はぁ……はぁ…………うぅっ……」

 いつの間にか芽衣子の吐息は荒くなっている。そして、意を決したように小さく唸ると、自身の背中に手を回した。プツリと音がして、乳房を包んでいたブラジャーが前へとずれる。肩紐がゆっくりと滑らかな肩を滑り落ちていった。乳房を隠す力を失ったブラジャーは、芽衣子が手を離すと同時にパタリと静かな音を立てて、彼女の足元へと落下する。

「……………っ」

 俺は思わず息を飲んだ。
 芽衣子の乳房すべてが目の前に現れた。平均かそれを少し上回るくらいの膨らみは、瑞々しく白い肌に覆われて、張りと柔らかさを視覚越しに伝えてくる。美しい曲線を描く乳房の形は、左右で均衡が取れていて、それは双方の乳首も同じであった。小さすぎず大きすぎない乳輪は、きれいな円を描いており、その中央部にはぷっくりと固く膨らんだ乳首が隆起している。

「そ、そんな大きくなくてごめんね……ほ、ホントは巨乳になりたいんだけど……」

 真っ赤な顔をそむけながら、震える声で芽衣子が言う。確かに、彼女の乳房は巨乳と言うには難しい。しかし、形は美麗である。この乳房を前にすれば、ただ大きいだけの乳房など霞んでしまうだろう。現に俺は、その乳房とそれを俺の眼前に晒している芽衣子の姿に見とれてしまっていた。
 何も言わない俺に対し、彼女は羞恥で潤んだ瞳をチラチラと向けてきていたが、やがて腹部で組んでいた手を腰の方へと持っていく。
 そして、ショーツのゴムに指をかけ、そのまま下へと下ろしていった。西日を美しく反射する太ももを滑り降り、ショーツは足元へと落ちる。

「こっ、これで……ぜ、全部脱いだよ……」

 震える声が俺に向けられるが、俺は反応できずにいた。
 本当に脱いでしまった。芽衣子は学校の、それも教室で全裸になったのだ。贖罪と称して俺のために、である。
 羞恥で赤く染まる顔は、俺の視線を避けるように斜め下へと俯いている。体は正面を向いているが、その股間部分は両の手の甲が重なって隠されていた。よほど恥ずかしいのだろう、その体は小刻みに震えていた。
 昼間はクラスメイトが集まる教室で、全裸ですべてを晒しているその様は、あまりに倒錯的でインモラルで、それ故に美しかった。
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