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贖罪と慈愛の果て
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罪悪感だけが支配した意識の中で、視線を芽衣子のほうに向ける。
彼女は相変わらずうつむいて、その表情を確認することはできなかった。しかし、その体は小刻みに震えている。声は聞こえないまでも、泣いているのは明白だった。
「め、芽衣子……?」
震える声で彼女の名を呼ぶ。芽衣子は首を何度も振るばかりで、何も返事をしてこなかった。ずしりと重く苦しいものが、俺の胸中を圧迫していた。
「聞こえていたでしょ? それに、実はちらちらと見ていたわよね? 京介のおちんちんが舐められる音と、彼が感じているエッチな姿。あなたもフェラくらいはしているだろうけど、ここまでのことができるのかしら?」
明らかに勝ち誇ったように顔をして、挑発めいた言葉を投げる。
それに対して、芽衣子は何も言い返そうとはしなかった。
「まさか、フェラだけで終わらせるとは思ってないわよね?」
うつむき続けている芽衣子に向けて、翔子は嘲笑うかのように言葉を向けた。
「えっ……?」
代わりに返事をしたのは俺である。
唾液にまみれた肉棒は、今も半立ちの状態で、少し刺激を加えられれば再びの剛直ぶりを披露しそうだった。自らの浅ましさに呆れるしかない。
それに壁際にはさめざめと泣く芽衣子がいるのだ。恋人が自分以外の女とオーラルセックスで絶頂に達している姿を目にするなど、取り乱してもおかしくはないことである。泣くのは当然だ。
言いようのない焦燥感と罪悪感が体を蝕んでいる。にも関わらず、どういうわけか下半身だけは意識の他にいるとでもいうのか、再びの射精を期待するかのように、ヒクヒクと脈打ちを続けてしまっていた。
「そんなおちんちん震わせといて……フェラだけじゃ我慢できないのは京介も同じじゃない」
怪しい笑みが下から覗いてくる。この状況をまるで楽しんでいるかのような翔子の姿。狂気にも似たものを感じて、思わず体がぞくりとした。
「い、いや……これ以上はもう……」
思わず後ずさりをするが、それで翔子が諦めるはずもなかった。
唾液まみれの肉棒をきゅっと掴むと、くちゅくちゅと音を立てて手を滑らせる。
「京介がフェラで射精したところで満足できないのは、私がよーく知ってるんだよぉ……」
ふふっと小さく笑って、芽衣子に目配せする。あからさまな挑発だった。
「俺は……っ! もう芽衣子がいるんだよっ!」
劣情を振り切ろうと声を張り上げ訴えた。これ以上、翔子の淫戯に付き合うわけにはいかない。
しかし、彼女は少しも臆する様子はなく、それどころか不敵な微笑を讃えて見つめてくる。理解の及ばない彼女の言動に、俺は再び絶句した。
瞬間、隙をついて翔子が亀頭を口に含む。しゃぶられた感触とともに熱くとろけた舌先が、弱点である亀頭の側面と裏側を這いずり回る。
あまりにも突然のフェラチオに、俺の体はビクリと大きく震えた。そして、魔法にかかったかのように下半身の力が抜けてしまう。股間から下が思うように動かず、自身の体すら支えられなくなった俺はその場にしゃがみこんでしまった。尻もちをつかないのがやっとという状態だった。
跪いていた翔子と視線な高さが同じになる。色欲と女の執念と称するべき情念に染まった瞳が俺を見つめてきた。
「ふふ……昔、そう、中学校の頃はよくこんな風にへなへなにさせてたわねぇ」
懐かしそうに呟く翔子。確かにそうだった。まだ体の関係を結んだばかりの頃は、悪戯のつもりだったのか、よくこんな感じで舌戯に翻弄されていた。以来、彼女のフェラチオは急速に上達したのだ。
「そ、それは昔のことだろ……」
「あら、今だって同じじゃない。むしろ、体が大きくなったのに同じように力が抜ける姿、とっても可愛くて素敵よ」
そう言って、投げ出してしまった俺の両足をゆっくりと撫でる。ぞわぞわと妙なくすぐったさがこみ上げてくるが、どうにも体は言うことを聞かない。彼女のされるがままの状態だった。
一方で肉棒はその太さと硬さを誇るかのようにいきり立ち、肉幹を這う血管を浮かび上がらせてヒクヒクと脈打ち始めていた。
翔子の卑猥じみた瞳が、揺れ動く怒張を見つめている。
「あんなに出したのに、ほんとにすっごい……私、もう我慢できないわ」
太ももを撫でていた手が股間へと伸びる。そして肉棒の根本にぶら下がっている陰嚢を優しく包んだ。
「ううっ……くぅっ……!」
射精して敏感になった下半身に、こそばゆさを伴った陰嚢への愛撫は、劣情を煽るには十分すぎた。肥大した肉棒が、さらなる愉悦を求めるかのように激しく脈打つ。
翔子は肉棒の戦慄きに目を細めると、陰嚢を手のひらで転がしながら、細指を肉幹へと伸ばしていく。指先が触れた瞬間、抗いようのない脈動がぶるんと肉棒を揺らした。
「うふふ……すごい跳ねてる……京介も我慢できないのね」
とろんとした瞳が跳ね続ける肉棒を見つめる。膨張した亀頭が唾液と、新たに分泌され続けているカウパー腺液とで怪しく光っていた。
じわじわとにじり寄ってくる翔子。彼女の甘く熱い吐息が感じられるほどに近くなり、俺はいけないと思いつつも、牡の本能ゆえの浅ましい期待に胸を震わせた。
「私もね……もう我慢できないの……だから……私から入れちゃうからね」
目の前まで寄ってきた翔子が、動きの不自由となった俺の両足をまたぐ。いきり立つ肉棒の根元に指をかけ、先端を真上に向かせた。そのすぐ上に、自身の秘裂を被せてくる。
「いやぁ……いやぁ……お、お願いです……もう、やめてください……っ」
完全に蚊帳の外に置かれてしまった芽衣子が、悲壮感を漂わせて懇願をつづける。ふるふると頭を振る仕草は相変わらずだが、フェラチオの時と比べてその動きは弱々しい。
翔子はそんな彼女の声を完全に無視していた。もはや、目配せすることもしない。自身の真下に起立している剛直を見据えて、ゆっくりと確実に自身の膣粘膜を近づけていく。
「ね、姉さん……もう、姉さんとセックスは……」
寸でのところで俺は絞り出すようにつぶやいた。このままでは、本当に何もかもが壊れてしまう。せっかく芽衣子とちゃんとした恋人関係になれたというのに、元に戻すことなどできなくなってしまう。
「ん……そうね……。してはいけないことよね、本当は。でも……」
あと少しで肉粘膜同士が触れ合うかというところで、翔子の腰の降下が止まった。
「さっきも言ったでしょ。私は、あの子との交際なんて認めない……。絶対に壊してやりたい。それが、私と京介の関係も含めてのものであってもねっ!」
言い終わるとともに、亀頭を肉幹を、肉棒すべてが一気に膣粘膜に押し入れられた。
「んあぁああっ! うぅっ、ふあぁあ!」
「うあぁっ! うぅぅ……っ!」
翔子の全体重を使った肉棒の飲み込み。怒張の根本までを瞬時にくわえ込む。指の挿入などを経ていない、いきなりの膣への刺激に、彼女は首をのけ反らせて叫びあげた。
俺と翔子の淫声が響く中、視界の端に芽衣子が何かを叫ぶ姿が見えた。それは何か絶望を表現しているかのような絶叫だったが、何を叫んでいるかは聞き取ることはできなかった。
「はぁぁ、ぁ……あぁう……な、何度も入れているはずなのに……す、すごいぃ……」
ヒクヒクと肢体を震わせながら、翔子はうわごとのように呟く。
肉棒を飲み込んだ彼女の蜜壺は、挿入の衝撃で激しく蠢き、強い締め付けを与えてきていた。しかし、膣壁の圧迫と同時にその中は熱く蕩けてもいた。愛液に濡れそぼる肉襞が絡みつき、吸着するように蠢く感覚は、俺の淫欲を理性の殻を破って吸い出そうとする。
硬直とともに震える翔子の裸体。こんな状態にあるにもかかわらず、それに俺の劣情は激しく駆り立てられていた。豊満な乳房は相変わらず瑞々しい肌をまとって揺れ動き、それぞれの頂点には固く尖った乳首が愛撫を求めるかのように迫り出している。
肌理の細かい黒肌が、俺の肌と擦れて密着するだけで、その温かさと滑らかな感触が俺の理性を溶かして本能を滾らせる。蜜壺に漬けられた肉棒が不規則な脈動を繰り返していた。
「あ、ぁ……やば……い……」
思わず言葉が口をつく。芽衣子の目の前で性交してしまったという事実、そして翔子の膣内粘膜の快感と視覚的な扇情さ。すべてが俺を攻め立ててくる。
「は、ぅ……わ、私もおまんこ……これ、すご……んんっ!」
ゆらり、と腰がくねられて、蜜壺と肉棒とが摩擦し合う。くちゅっ、と卑猥な粘着音を立て、翔子が嬌声を漏らす。
「や、ぁあっ……これすごいぃ……! い、いつもすごいけどっ……今日はホントに……ひああっ、うあぁっ!」
前後左右へと腰を振り、翔子は膣内快楽を貪り始める。熱く滾った膣粘膜が、容赦なく俺を攻めてくる。吸い付くかのような膣壁の密着と、強弱を交えて続けられる締め付け、そして愛液にほぐれてとろけきった媚肉の包み込み。それらが一緒くたになって、俺の肉棒の襲い掛かってきた。
腰の振れ幅が大きくなる。いつもはもっと時間をかけて徐々に激しくなっていたのに、今日はその時間が短い。一気にアクセルを踏み込んだかのように腰を激しく前後させている。
「ちょっ、激しいよっ……うあっ!」
「だ、だってぇっ! 気持ちよすぎて止まんなっ……ひああぁっ!」
天を仰いで嬌声を迸らせる。結合部からはぐちゅぐちゅと愛液を撹拌する淫靡な音色が響き渡っている。恥丘に生え揃っている陰毛が、溢れた淫液に濡れてテラテラと卑しく光っていた。
止めどなく与えられる蜜壺からの愉悦に、俺は自然と息が乱れてしまっていた。翔子の喘ぎに混じって、俺の荒い吐息が部屋に響く。
してはいけないセックスをして、それを知られてはならない人物に見られているという異常さが、俺の興奮を煽っていた。罪悪感とともに全身に広がる感情に、もはや冷静さなど存在しない。
そして、それは翔子も同じのようだった。彼女の場合は嫉妬と憎悪が加えられているせいか、俺以上に乱れている。おそらく、意図的に過激な性交を始めたせいで、歯止めが効かなくなっているのだ。
激しく振り続ける翔子の下半身。亀頭に密着している子宮口がグリグリと押されてくる。それは彼女の特に感じる箇所だった。
「ああぅっ! はぁぅっ! いい、ああんっ!」
自分でも静止できなくなっているのか、腰動きに合わせて翔子の表情が快楽に歪む。子宮口を圧迫されている刺激は相当なものなのだろう。肉棒を包む媚肉の締付けが徐々に強さを増し、収縮する間隔も短い。
翔子の肢体がヒクヒクと震え始める。軽い痙攣のようなそれは、やがて大きな震えとなって連続した。
「あ、あああっ! だめぇっ! 私、もうイっちゃいそぉっ!」
悲鳴にも似た甲高い叫び声。淫液にまみれた結合部を一心不乱にかき回し、卑猥な粘着音を響かせる。
蜜壺の収縮がこれまで以上に苛烈になって肉棒を締め付ける。膣全体が大きくうねったと思った瞬間だった。
「ひぃっ! あ、ぁっ! あ、あああっ! イっ、イクぅっ!! イっ……!!」
絶叫が室内に響き渡った。
翔子は俺の体の上で壊れた機械人形のようにガクガクと体を震わせる。たわわな乳房を突き出して、上半身を弓なりに反らせながら絶頂のアクメに身体を強張らせた。
透明な粘液にまみれた結合部がぐちゅっぐちゅっと体の震えに合わせて淫音を奏でる。淫液は若干サラサラした感触で、気づかぬうちに多少の潮吹きをしてしまっているようだった。
「うあっ……っ! かはっ……! ひぃ、ぃん……んあぁ、ぁ……っ」
絶頂の拘束から開放された翔子が、荒々しく呼吸を繰り返す。褐色気味の肌には汗が浮かび、濡れた肌がひどく卑猥だった。
彼女は相変わらずうつむいて、その表情を確認することはできなかった。しかし、その体は小刻みに震えている。声は聞こえないまでも、泣いているのは明白だった。
「め、芽衣子……?」
震える声で彼女の名を呼ぶ。芽衣子は首を何度も振るばかりで、何も返事をしてこなかった。ずしりと重く苦しいものが、俺の胸中を圧迫していた。
「聞こえていたでしょ? それに、実はちらちらと見ていたわよね? 京介のおちんちんが舐められる音と、彼が感じているエッチな姿。あなたもフェラくらいはしているだろうけど、ここまでのことができるのかしら?」
明らかに勝ち誇ったように顔をして、挑発めいた言葉を投げる。
それに対して、芽衣子は何も言い返そうとはしなかった。
「まさか、フェラだけで終わらせるとは思ってないわよね?」
うつむき続けている芽衣子に向けて、翔子は嘲笑うかのように言葉を向けた。
「えっ……?」
代わりに返事をしたのは俺である。
唾液にまみれた肉棒は、今も半立ちの状態で、少し刺激を加えられれば再びの剛直ぶりを披露しそうだった。自らの浅ましさに呆れるしかない。
それに壁際にはさめざめと泣く芽衣子がいるのだ。恋人が自分以外の女とオーラルセックスで絶頂に達している姿を目にするなど、取り乱してもおかしくはないことである。泣くのは当然だ。
言いようのない焦燥感と罪悪感が体を蝕んでいる。にも関わらず、どういうわけか下半身だけは意識の他にいるとでもいうのか、再びの射精を期待するかのように、ヒクヒクと脈打ちを続けてしまっていた。
「そんなおちんちん震わせといて……フェラだけじゃ我慢できないのは京介も同じじゃない」
怪しい笑みが下から覗いてくる。この状況をまるで楽しんでいるかのような翔子の姿。狂気にも似たものを感じて、思わず体がぞくりとした。
「い、いや……これ以上はもう……」
思わず後ずさりをするが、それで翔子が諦めるはずもなかった。
唾液まみれの肉棒をきゅっと掴むと、くちゅくちゅと音を立てて手を滑らせる。
「京介がフェラで射精したところで満足できないのは、私がよーく知ってるんだよぉ……」
ふふっと小さく笑って、芽衣子に目配せする。あからさまな挑発だった。
「俺は……っ! もう芽衣子がいるんだよっ!」
劣情を振り切ろうと声を張り上げ訴えた。これ以上、翔子の淫戯に付き合うわけにはいかない。
しかし、彼女は少しも臆する様子はなく、それどころか不敵な微笑を讃えて見つめてくる。理解の及ばない彼女の言動に、俺は再び絶句した。
瞬間、隙をついて翔子が亀頭を口に含む。しゃぶられた感触とともに熱くとろけた舌先が、弱点である亀頭の側面と裏側を這いずり回る。
あまりにも突然のフェラチオに、俺の体はビクリと大きく震えた。そして、魔法にかかったかのように下半身の力が抜けてしまう。股間から下が思うように動かず、自身の体すら支えられなくなった俺はその場にしゃがみこんでしまった。尻もちをつかないのがやっとという状態だった。
跪いていた翔子と視線な高さが同じになる。色欲と女の執念と称するべき情念に染まった瞳が俺を見つめてきた。
「ふふ……昔、そう、中学校の頃はよくこんな風にへなへなにさせてたわねぇ」
懐かしそうに呟く翔子。確かにそうだった。まだ体の関係を結んだばかりの頃は、悪戯のつもりだったのか、よくこんな感じで舌戯に翻弄されていた。以来、彼女のフェラチオは急速に上達したのだ。
「そ、それは昔のことだろ……」
「あら、今だって同じじゃない。むしろ、体が大きくなったのに同じように力が抜ける姿、とっても可愛くて素敵よ」
そう言って、投げ出してしまった俺の両足をゆっくりと撫でる。ぞわぞわと妙なくすぐったさがこみ上げてくるが、どうにも体は言うことを聞かない。彼女のされるがままの状態だった。
一方で肉棒はその太さと硬さを誇るかのようにいきり立ち、肉幹を這う血管を浮かび上がらせてヒクヒクと脈打ち始めていた。
翔子の卑猥じみた瞳が、揺れ動く怒張を見つめている。
「あんなに出したのに、ほんとにすっごい……私、もう我慢できないわ」
太ももを撫でていた手が股間へと伸びる。そして肉棒の根本にぶら下がっている陰嚢を優しく包んだ。
「ううっ……くぅっ……!」
射精して敏感になった下半身に、こそばゆさを伴った陰嚢への愛撫は、劣情を煽るには十分すぎた。肥大した肉棒が、さらなる愉悦を求めるかのように激しく脈打つ。
翔子は肉棒の戦慄きに目を細めると、陰嚢を手のひらで転がしながら、細指を肉幹へと伸ばしていく。指先が触れた瞬間、抗いようのない脈動がぶるんと肉棒を揺らした。
「うふふ……すごい跳ねてる……京介も我慢できないのね」
とろんとした瞳が跳ね続ける肉棒を見つめる。膨張した亀頭が唾液と、新たに分泌され続けているカウパー腺液とで怪しく光っていた。
じわじわとにじり寄ってくる翔子。彼女の甘く熱い吐息が感じられるほどに近くなり、俺はいけないと思いつつも、牡の本能ゆえの浅ましい期待に胸を震わせた。
「私もね……もう我慢できないの……だから……私から入れちゃうからね」
目の前まで寄ってきた翔子が、動きの不自由となった俺の両足をまたぐ。いきり立つ肉棒の根元に指をかけ、先端を真上に向かせた。そのすぐ上に、自身の秘裂を被せてくる。
「いやぁ……いやぁ……お、お願いです……もう、やめてください……っ」
完全に蚊帳の外に置かれてしまった芽衣子が、悲壮感を漂わせて懇願をつづける。ふるふると頭を振る仕草は相変わらずだが、フェラチオの時と比べてその動きは弱々しい。
翔子はそんな彼女の声を完全に無視していた。もはや、目配せすることもしない。自身の真下に起立している剛直を見据えて、ゆっくりと確実に自身の膣粘膜を近づけていく。
「ね、姉さん……もう、姉さんとセックスは……」
寸でのところで俺は絞り出すようにつぶやいた。このままでは、本当に何もかもが壊れてしまう。せっかく芽衣子とちゃんとした恋人関係になれたというのに、元に戻すことなどできなくなってしまう。
「ん……そうね……。してはいけないことよね、本当は。でも……」
あと少しで肉粘膜同士が触れ合うかというところで、翔子の腰の降下が止まった。
「さっきも言ったでしょ。私は、あの子との交際なんて認めない……。絶対に壊してやりたい。それが、私と京介の関係も含めてのものであってもねっ!」
言い終わるとともに、亀頭を肉幹を、肉棒すべてが一気に膣粘膜に押し入れられた。
「んあぁああっ! うぅっ、ふあぁあ!」
「うあぁっ! うぅぅ……っ!」
翔子の全体重を使った肉棒の飲み込み。怒張の根本までを瞬時にくわえ込む。指の挿入などを経ていない、いきなりの膣への刺激に、彼女は首をのけ反らせて叫びあげた。
俺と翔子の淫声が響く中、視界の端に芽衣子が何かを叫ぶ姿が見えた。それは何か絶望を表現しているかのような絶叫だったが、何を叫んでいるかは聞き取ることはできなかった。
「はぁぁ、ぁ……あぁう……な、何度も入れているはずなのに……す、すごいぃ……」
ヒクヒクと肢体を震わせながら、翔子はうわごとのように呟く。
肉棒を飲み込んだ彼女の蜜壺は、挿入の衝撃で激しく蠢き、強い締め付けを与えてきていた。しかし、膣壁の圧迫と同時にその中は熱く蕩けてもいた。愛液に濡れそぼる肉襞が絡みつき、吸着するように蠢く感覚は、俺の淫欲を理性の殻を破って吸い出そうとする。
硬直とともに震える翔子の裸体。こんな状態にあるにもかかわらず、それに俺の劣情は激しく駆り立てられていた。豊満な乳房は相変わらず瑞々しい肌をまとって揺れ動き、それぞれの頂点には固く尖った乳首が愛撫を求めるかのように迫り出している。
肌理の細かい黒肌が、俺の肌と擦れて密着するだけで、その温かさと滑らかな感触が俺の理性を溶かして本能を滾らせる。蜜壺に漬けられた肉棒が不規則な脈動を繰り返していた。
「あ、ぁ……やば……い……」
思わず言葉が口をつく。芽衣子の目の前で性交してしまったという事実、そして翔子の膣内粘膜の快感と視覚的な扇情さ。すべてが俺を攻め立ててくる。
「は、ぅ……わ、私もおまんこ……これ、すご……んんっ!」
ゆらり、と腰がくねられて、蜜壺と肉棒とが摩擦し合う。くちゅっ、と卑猥な粘着音を立て、翔子が嬌声を漏らす。
「や、ぁあっ……これすごいぃ……! い、いつもすごいけどっ……今日はホントに……ひああっ、うあぁっ!」
前後左右へと腰を振り、翔子は膣内快楽を貪り始める。熱く滾った膣粘膜が、容赦なく俺を攻めてくる。吸い付くかのような膣壁の密着と、強弱を交えて続けられる締め付け、そして愛液にほぐれてとろけきった媚肉の包み込み。それらが一緒くたになって、俺の肉棒の襲い掛かってきた。
腰の振れ幅が大きくなる。いつもはもっと時間をかけて徐々に激しくなっていたのに、今日はその時間が短い。一気にアクセルを踏み込んだかのように腰を激しく前後させている。
「ちょっ、激しいよっ……うあっ!」
「だ、だってぇっ! 気持ちよすぎて止まんなっ……ひああぁっ!」
天を仰いで嬌声を迸らせる。結合部からはぐちゅぐちゅと愛液を撹拌する淫靡な音色が響き渡っている。恥丘に生え揃っている陰毛が、溢れた淫液に濡れてテラテラと卑しく光っていた。
止めどなく与えられる蜜壺からの愉悦に、俺は自然と息が乱れてしまっていた。翔子の喘ぎに混じって、俺の荒い吐息が部屋に響く。
してはいけないセックスをして、それを知られてはならない人物に見られているという異常さが、俺の興奮を煽っていた。罪悪感とともに全身に広がる感情に、もはや冷静さなど存在しない。
そして、それは翔子も同じのようだった。彼女の場合は嫉妬と憎悪が加えられているせいか、俺以上に乱れている。おそらく、意図的に過激な性交を始めたせいで、歯止めが効かなくなっているのだ。
激しく振り続ける翔子の下半身。亀頭に密着している子宮口がグリグリと押されてくる。それは彼女の特に感じる箇所だった。
「ああぅっ! はぁぅっ! いい、ああんっ!」
自分でも静止できなくなっているのか、腰動きに合わせて翔子の表情が快楽に歪む。子宮口を圧迫されている刺激は相当なものなのだろう。肉棒を包む媚肉の締付けが徐々に強さを増し、収縮する間隔も短い。
翔子の肢体がヒクヒクと震え始める。軽い痙攣のようなそれは、やがて大きな震えとなって連続した。
「あ、あああっ! だめぇっ! 私、もうイっちゃいそぉっ!」
悲鳴にも似た甲高い叫び声。淫液にまみれた結合部を一心不乱にかき回し、卑猥な粘着音を響かせる。
蜜壺の収縮がこれまで以上に苛烈になって肉棒を締め付ける。膣全体が大きくうねったと思った瞬間だった。
「ひぃっ! あ、ぁっ! あ、あああっ! イっ、イクぅっ!! イっ……!!」
絶叫が室内に響き渡った。
翔子は俺の体の上で壊れた機械人形のようにガクガクと体を震わせる。たわわな乳房を突き出して、上半身を弓なりに反らせながら絶頂のアクメに身体を強張らせた。
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「うあっ……っ! かはっ……! ひぃ、ぃん……んあぁ、ぁ……っ」
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