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高等部とイケメンハーレム
80:求婚?
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夜会会場は、赤い絨毯が敷いてあり、
まさしく絢爛豪華と言う表現に
相応しい場所だった。
広いホールの上には
シャンデリアが輝いていたし、
奥には立食用のテーブルが見える。
中央にはダンスホールのように
絨毯が無い場所があり、
その後ろにオーケストラの
人達が見え隠れしている。
すげぇ。
マリーアントワネットの世界だ。
俺がヴィンセントにエスコートされて
会場に足を踏み入れると、
一瞬、ざわめきが消えた。
ん?
って思ったけれど。
今度はあっという間に
うるさいほどのざわめきが聞こえ出す。
なんだ?
俺のことを噂してんのか?
それとも、ヴィンセントか?
色んな声が混ざっていて
誰が何を言っているのかわからない。
「イクス」
耳元でヴィンセントが囁くようにいう。
「周囲は気にするな。
不安なら、俺だけを見てろ」
カッコイイー!
俺も、俺もそんなことが
言える男になりたかった!
俺が尊敬のまなざしで
ヴィンセントを見ていると、
後ろから声を掛けられた。
貴族社会では、
身分の低い者から
身分の高い者に声を掛けることは
不敬とされている。
つまり公爵家の人間である
俺に声を掛けることが
できるのは、
かなり限られた人間だけなのだ。
「ヘルマン辺境伯」
まさか王都の夜会に出てるとは!
ビックリだ。
俺は笑顔で挨拶をした。
「お久しぶりです。
いつもお手紙をありがとうございます。
お会いできるなんて、嬉しいです」
差し出された大きな手と
握手をしながら言うと
ヘルマン辺境伯はうむ、と頷く。
「今日は君が社交界に
デビューすると聞いてな。
我が辺境伯家も
イクス君の後見に立候補しようと
こうして来たのだ」
大きなヘルマン辺境伯の声に
周囲の人たちの視線が集まる。
いやいや、後見って。
俺には父がいるし、
必要ないですよ?
って言えないのが辛い。
ここで断ったら
ヘルマン辺境伯の顔が潰れてしまう。
「親父!」
困る俺とヘルマン辺境伯の間に
突然、赤毛が飛び込んできた。
「ヴァル」
良かった。
助けてくれ。
「イクス、久しぶり。
学校が休みの間は
会えないからさ。
体調はどうだ?」
「うん。大丈夫。
いつもありがとう」
俺の返事にヴァルターは頷き、
ヘルマン辺境伯をにらみつけた。
「こんなところで
騒ぎを起こすなよ。
それになんだよ、後見って。
親父には俺と言う息子がいるだろうが」
そうだ、そうだ!
「だからだ。
お前とイクス君が一緒に
我が領地を盛り立ててくれたら
嬉しいと思ってな」
は?
それってどういう意味?
「バカ親父!
そんなこと言ったら
俺の命があぶないだろっ。
ヤメロっ」
焦ったようにヴァルターが言う。
命があぶない?
俺が考える前に
今度は俺の手をヴィンセントが引く。
「せっかくのお誘いですが
ヘルマン叔父上。
イクスは生まれつき体が弱いので
辺境伯領に行くのは遠慮しておきます。
あとイクスは喉が渇いているようですので
丁度、ドリンクを取りに行くところだったのです。
今はここで失礼させていただきます」
ヴィンセントはヘルマン辺境伯の
言葉を一切聞かず、
そのまま俺の手を引いて
ドリンクバーまで連れて行く。
「あんな感じで良かったの?
辺境伯、怒ってない?」
「大丈夫だろう。
いつも叔父上はあんな感じで
人の意見を聞かないからな。
あれぐらいがちょうどいい」
ならいいけれど。
「でも、びっくりした。
辺境伯の言葉、
僕とヴァルが結婚して……
みたいな話だったんだよね?」
俺が聞くと、
ヴィンセントが顔をしかめた。
はは。
保護者としては
気に入らないって感じかな?
そんな反応、
俺は嬉しいけれど。
「ヴァルの気持ちだってあるのに
急にあんなことを言いだすから
ビックリしたよ。
でも僕が精霊の樹のこととか
調べたことを色々と書いて
手紙で送ってるから、
辺境伯はそういう俺の能力が
欲しくなったのかな」
まぁ、わからんでもない。
ネット社会であれば、
オンラインでつないで
情報なんぞやり取りし放題だが
この世界ではそうはいかないからな。
俺みたいな存在がいたら
そりゃ、手元に置きたいだろう。
ただ表向き、
それが言えないのは
あの事件の時に
ヘルマン辺境伯は俺の能力のことを
他言しないと誓ったからだ。
それを守ってくれているのは
ありがたいけれど、
だからと言ってさすがに
ヴァルターと結婚して
辺境伯領に行くのは無理だ。
ヴァルターと結婚って。
考えるだけでも笑える。
「なんで笑顔なんだ?
ヴァルターとの結婚話が
嬉しいのか?」
ヴィンセントが憮然とした顔で
言いながら俺にジュースを手渡した。
「嬉しいというか、
ありえないから、笑っちゃって。
だってあのヴァルだよ?
恋愛の『レ』の字もない、
剣のことしか頭にないヴァルが
僕と結婚だなんて。
どう考えてもあり得なさすぎる」
それにヴァルターは騎士を
目指しているのだから
結婚しても、きっと
辺境伯領には帰らない。
帰る時は、辺境伯の当主となる時だろう。
俺がそんなことを言うと、
ヴィンセントは、そうか、と
笑って、俺の髪を撫でる。
一応、綺麗にセットしてあるから
遠慮したように優しく
撫でてくれただけだったが、
俺はそれだけで安心する。
俺とヴィンセントが目を合わせて
少し笑った時、
陛下たちの到着を知らせる
合図のファンファーレが鳴った。
おぉ!
陛下や王妃様。
そしてカミルとクルトが姿を現す。
幼馴染の二人の正装は
初めて見たが、
めちゃくちゃカッコイイ。
すげぇ。
別人みたい。
思わず見惚れていると、
少し高い檀上にいた
カミルとクルトの二人と
視線が重なった気がした。
え?
今、俺と目があった?
いやいや、こんなに人数が多いのに
そんなわけないか。
「イクス」
ひょい、とヴィンセントに
持っていたグラスを取り上げられる。
「あの殿下たち、
どう思った?」
どうって……。
「いつもと違う雰囲気で、
かっこよかった、かな?」
「……俺は?」
ヴィンセントの言葉に
俺は思わず笑ってしまった。
「ヴィー兄様もカッコいいよ。
一番、カッコイイ」
「そうか」
ヴィンセントは満足そうにうなずき
俺にグラスを返してくれる。
いつもは大人なヴィンセントが
たまにこうして子どもみたいになる。
その理由はわからないけど、
ヴィンセントが俺にだけ見せる
こんな姿も、俺は嬉しかったし、
こっそり、かっこいいけど可愛い、
なんて心の中で呟いている。
いつか面と向かって
「ヴィー兄様、可愛い」とか
言ったら、ヴィンセントは
どんな反応するかな?
考えるだけで楽しい。
よし、今度やってみよう。
そんなことを思っていたら
あっという間に陛下の開会の
言葉があり、俺のデビュタントが
始まってしまった。
まさしく絢爛豪華と言う表現に
相応しい場所だった。
広いホールの上には
シャンデリアが輝いていたし、
奥には立食用のテーブルが見える。
中央にはダンスホールのように
絨毯が無い場所があり、
その後ろにオーケストラの
人達が見え隠れしている。
すげぇ。
マリーアントワネットの世界だ。
俺がヴィンセントにエスコートされて
会場に足を踏み入れると、
一瞬、ざわめきが消えた。
ん?
って思ったけれど。
今度はあっという間に
うるさいほどのざわめきが聞こえ出す。
なんだ?
俺のことを噂してんのか?
それとも、ヴィンセントか?
色んな声が混ざっていて
誰が何を言っているのかわからない。
「イクス」
耳元でヴィンセントが囁くようにいう。
「周囲は気にするな。
不安なら、俺だけを見てろ」
カッコイイー!
俺も、俺もそんなことが
言える男になりたかった!
俺が尊敬のまなざしで
ヴィンセントを見ていると、
後ろから声を掛けられた。
貴族社会では、
身分の低い者から
身分の高い者に声を掛けることは
不敬とされている。
つまり公爵家の人間である
俺に声を掛けることが
できるのは、
かなり限られた人間だけなのだ。
「ヘルマン辺境伯」
まさか王都の夜会に出てるとは!
ビックリだ。
俺は笑顔で挨拶をした。
「お久しぶりです。
いつもお手紙をありがとうございます。
お会いできるなんて、嬉しいです」
差し出された大きな手と
握手をしながら言うと
ヘルマン辺境伯はうむ、と頷く。
「今日は君が社交界に
デビューすると聞いてな。
我が辺境伯家も
イクス君の後見に立候補しようと
こうして来たのだ」
大きなヘルマン辺境伯の声に
周囲の人たちの視線が集まる。
いやいや、後見って。
俺には父がいるし、
必要ないですよ?
って言えないのが辛い。
ここで断ったら
ヘルマン辺境伯の顔が潰れてしまう。
「親父!」
困る俺とヘルマン辺境伯の間に
突然、赤毛が飛び込んできた。
「ヴァル」
良かった。
助けてくれ。
「イクス、久しぶり。
学校が休みの間は
会えないからさ。
体調はどうだ?」
「うん。大丈夫。
いつもありがとう」
俺の返事にヴァルターは頷き、
ヘルマン辺境伯をにらみつけた。
「こんなところで
騒ぎを起こすなよ。
それになんだよ、後見って。
親父には俺と言う息子がいるだろうが」
そうだ、そうだ!
「だからだ。
お前とイクス君が一緒に
我が領地を盛り立ててくれたら
嬉しいと思ってな」
は?
それってどういう意味?
「バカ親父!
そんなこと言ったら
俺の命があぶないだろっ。
ヤメロっ」
焦ったようにヴァルターが言う。
命があぶない?
俺が考える前に
今度は俺の手をヴィンセントが引く。
「せっかくのお誘いですが
ヘルマン叔父上。
イクスは生まれつき体が弱いので
辺境伯領に行くのは遠慮しておきます。
あとイクスは喉が渇いているようですので
丁度、ドリンクを取りに行くところだったのです。
今はここで失礼させていただきます」
ヴィンセントはヘルマン辺境伯の
言葉を一切聞かず、
そのまま俺の手を引いて
ドリンクバーまで連れて行く。
「あんな感じで良かったの?
辺境伯、怒ってない?」
「大丈夫だろう。
いつも叔父上はあんな感じで
人の意見を聞かないからな。
あれぐらいがちょうどいい」
ならいいけれど。
「でも、びっくりした。
辺境伯の言葉、
僕とヴァルが結婚して……
みたいな話だったんだよね?」
俺が聞くと、
ヴィンセントが顔をしかめた。
はは。
保護者としては
気に入らないって感じかな?
そんな反応、
俺は嬉しいけれど。
「ヴァルの気持ちだってあるのに
急にあんなことを言いだすから
ビックリしたよ。
でも僕が精霊の樹のこととか
調べたことを色々と書いて
手紙で送ってるから、
辺境伯はそういう俺の能力が
欲しくなったのかな」
まぁ、わからんでもない。
ネット社会であれば、
オンラインでつないで
情報なんぞやり取りし放題だが
この世界ではそうはいかないからな。
俺みたいな存在がいたら
そりゃ、手元に置きたいだろう。
ただ表向き、
それが言えないのは
あの事件の時に
ヘルマン辺境伯は俺の能力のことを
他言しないと誓ったからだ。
それを守ってくれているのは
ありがたいけれど、
だからと言ってさすがに
ヴァルターと結婚して
辺境伯領に行くのは無理だ。
ヴァルターと結婚って。
考えるだけでも笑える。
「なんで笑顔なんだ?
ヴァルターとの結婚話が
嬉しいのか?」
ヴィンセントが憮然とした顔で
言いながら俺にジュースを手渡した。
「嬉しいというか、
ありえないから、笑っちゃって。
だってあのヴァルだよ?
恋愛の『レ』の字もない、
剣のことしか頭にないヴァルが
僕と結婚だなんて。
どう考えてもあり得なさすぎる」
それにヴァルターは騎士を
目指しているのだから
結婚しても、きっと
辺境伯領には帰らない。
帰る時は、辺境伯の当主となる時だろう。
俺がそんなことを言うと、
ヴィンセントは、そうか、と
笑って、俺の髪を撫でる。
一応、綺麗にセットしてあるから
遠慮したように優しく
撫でてくれただけだったが、
俺はそれだけで安心する。
俺とヴィンセントが目を合わせて
少し笑った時、
陛下たちの到着を知らせる
合図のファンファーレが鳴った。
おぉ!
陛下や王妃様。
そしてカミルとクルトが姿を現す。
幼馴染の二人の正装は
初めて見たが、
めちゃくちゃカッコイイ。
すげぇ。
別人みたい。
思わず見惚れていると、
少し高い檀上にいた
カミルとクルトの二人と
視線が重なった気がした。
え?
今、俺と目があった?
いやいや、こんなに人数が多いのに
そんなわけないか。
「イクス」
ひょい、とヴィンセントに
持っていたグラスを取り上げられる。
「あの殿下たち、
どう思った?」
どうって……。
「いつもと違う雰囲気で、
かっこよかった、かな?」
「……俺は?」
ヴィンセントの言葉に
俺は思わず笑ってしまった。
「ヴィー兄様もカッコいいよ。
一番、カッコイイ」
「そうか」
ヴィンセントは満足そうにうなずき
俺にグラスを返してくれる。
いつもは大人なヴィンセントが
たまにこうして子どもみたいになる。
その理由はわからないけど、
ヴィンセントが俺にだけ見せる
こんな姿も、俺は嬉しかったし、
こっそり、かっこいいけど可愛い、
なんて心の中で呟いている。
いつか面と向かって
「ヴィー兄様、可愛い」とか
言ったら、ヴィンセントは
どんな反応するかな?
考えるだけで楽しい。
よし、今度やってみよう。
そんなことを思っていたら
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