【完結・R18】「いらない子」が『エロの金字塔』世界で溺愛され世界を救う、そんな話

たたら

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愛があるれる世界

321:情事と愛情と未来と【マイクSIDE】

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 私は欲棒でユウさまの体内をかき回し、
何度も精液を放った。

けれど、何度射精しても
昂ぶりは抑えきれない。

ユウさまがねだるように
覆いかぶさった私の体に手を伸ばし、
可愛らしく喘ぎながら
私の体とご自身との体の間で
蜜を垂らし続ける樹幹を見れば、
たとえ欲を吐き出してもまた、
私の欲棒が滾ってしまうのだ。

このままユウさまを連れて
逃げたらどうなるだろうか。

精液を吐き出した欲棒を
ユウさまの体内から引き出した時、
ふと、そんなことを思った。

ユウさまの『力』があれば
きっとこの国と、我らの国を行き来しながら
隠れ住むことはたやすい筈だ。

ユウさまが私を望んでくださるのであれば
二人でこのまま……。

そんなことを考え、けれど無理だと
心の中で首を振る。

ユウさまは女神の愛し子だ。
今後、またこの世界に何か異変が起こった時、
恐らくユウさまは、立ち上がる。

そんなユウさまが、
人々から隠れて住むなどできるはずがない。

それにユウさまも、
きっとそれを望まないだろう。

私はユウさまがいれば、
他の者など、どうでもいいと思うが
お優しいユウさまは違う。

きっとカーティス殿下たちや、
あやつのことを心配し、
心を砕くに違いない。

だからこそ、私はユウさまの
お傍にさえいることができれば
それ以上のことを望まない。

多くを望まなければ、
ユウさまは必ず、私の願いを叶えて下さる。

だから、たとえ王族と一緒に婚姻だろうと
他の夫たちに蔑まれようと構わない。

私はユウさまを愛し、
ユウさまは私をお傍にと言ってくださったのだから。

私は胸を張ってユウさまを愛そう。

私はユウさまの頬を撫で、
やわらかな髪を撫でる。

ユウさまは息を小刻みに吐き、
いまだ、快感の余韻に浸っているようだった。

頬だけでなく、白い肌すべてが
情事の名残で赤く染まっている。

力は入らないのか、
両足をだらりと広げて伸ばすユウさまは
いつもの愛らしさや『力』を使う時の
神々しさは見えず、ただただ、淫靡だ。

体を起こして下半身を見ると、
私の欲棒はふたたび固くなり始めている。

先ほどまでソレが入っていたユウさまの
小さな秘所からは、私が放った
白い液が糸を引くように溢れていた。

私は、ごくり、と息を飲む。

思ってしまった。

この国では『聖樹』は枯れておらず、
その実も、少し前までは食べ放題だった。

つまり、手に入れようと思えば
すぐにでも手に入れることができる。

もしも。
もしも、ユウさまに私のお子を
授かってもらえるのなら。

誰よりも早く、私がユウさまと
お子を授かれば、どうなるだろうか。

私が第一の夫となり、
そうなってしまえば、王族という身分は
私に限り、意味は無くなるのではないか。

国に戻れは、また王命が降り、
家族に迷惑がかかる可能性がある。

だが、この国に家を持ち、
賢者の弟子として
この国に士官すれば、
何の問題もないように思える。

この国と我が国との国境が交わるのは
恐らく何年も先のことだろう。

ユウさまが『力』を使って
道を繋げない限りは
すぐに国交など開けるはずがない。

ならば、その間だけでも
私はユウさまを独り占めできるかもしれない。

その間に私のお子を……。

浅ましい考えが浮かび、
私はユウさまの秘所から零れる精液を
指で押し込んだ。

「……っ」

ユウさまが息を吐き、身体を震わせる。

いきなり過ぎたらしい。

けれど、私はさらにユウさまの体内に
指を押し込み、ぐちゃぐちゃと
体内に残る精液を掻きまわした。

ユウさまの肉壁に擦り付けるように
指を動かし、さらに奥へと指を動かす。

今は『聖樹の実』を持っていないにもかかわらず、
私はユウさまとの間にお子が欲しいと思ってしまった。

私の精液でユウさまを満たしたい。

私の精液を一滴残らず、
ユウさまの体内に残したい。

私はユウさまの秘所に指を3本、
根元まで押し込むと、
夢中であふれ出る精液を押し込み、
指先に触れる、ユウさまのキモチイイ場所を
ひたすら刺激した。

ユウさまは、再び絶え間なく喘ぎ、
足先は引きつるようにシーツに爪を立てる。

あやつに、獣のようにユウさまを抱くな、と
警告した自分が、何をやっているのかとも思う。

だがユウさまは、あのように乱暴に抱く
あやつさえも許していた。

では私も許されるのではないだろうか。

私は指を引き抜き、
ユウさまの腰を掴んで持ち上げた。

焦点の合わないユウさまを抱き上げ、
私は猛る欲棒でユウさまを貫くように
私の膝にユウさまを座らせる。

ユウさまの喉がのけ反り、
唇がわなないた。

小柄なユウさまとはいえ、
体重を掛けて私に貫かれたのだ。

かなりの衝撃だっただろう。

だが、ユウさまから拒絶の言葉はない。

私はそのことに安堵して
ユウさまを下から突き上げた。

ユウさまは腕を私の首に回し、
しがみつくようにして、声を挙げる。

ユウさまの開いた口から唾液がこぼれ、
それが私の頬や肩を濡らした。

それはなんと、甘美な匂いなのか。

私はユウさまと唇を重ね、
舌を舐め、そのまま先ほどと同じように
ベットにユウさまの身体を押し倒す。

欲棒はまだユウさまに刺さったままだ。

私はユウさまに覆いかぶさると、
細い腰を掴み、力任せに引き寄せた。

「……ぁあぁ!」

一際高い声が、ユウさまから挙がる。

かなり深い場所まで欲棒が入ってしまったのがわかる。

狭く、熱く、滑ったそこは、とにかくキモチイイ。

私は夢中で腰を振る。

次に精液を放つのは、
ユウさまの最奥だ。

「ユウさま、ユウさま、ユウさま」

私はユウさまの名を呻くように呟き、
腰を振る。

甘い香りさえも、
私の吐き出す欲液の匂いに変わればいい。

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