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第52話
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ひまわりはパソコンの腕を上げていった。
本人はあまりできないと言っていたけど最初から簡単なエクセル操作やタイピングは出来たようだ。
ひまわりにノートパソコンを買い家でも練習をして貰った。
更にひまわりはおばあちゃんに料理も習っていた。
PRが控えめでやればできるタイプか。
ひまわりは前の職場でセクハラとパワハラを受けていた。
怒られれば調子を崩すけどそういうのが無くなって力を発揮しつつあるんだろう。
引っ越しの時に物が多かったのはストレスがあった影響かもしれない。
俺の基礎訓練はで成長が無くなった。
でも若いと伸びる。
自分の成長が止まっているのにやる気が出てきた。
基礎訓練だけじゃなく、実践で出来る事があるかもしれない。
前からそうだった、訓練方法に失敗して試行錯誤を続ける。
その繰り返しは今も変わらない。
3人で食事を摂る。
ひまわりが俺の顔をじっと見ていた。
俺は肉じゃがを口に入れた。
「うん、美味しいよ」
「よかった」
「この肉じゃがはひまわりが作ったのよ」
「うん、おいしい、ひまわりは料理もうまいな」
「えへへへへ」
ひまわりは素直だ。
昔の沙雪を思いだした。
「ひまわり、パソコンスクールの方は順調?」
「うん、色々覚えたよ」
「そっか、良かった」
「でも、まだ仕事が見つかって無くて」
「いいんだ、ゆっくりでいい」
食事が終わりスマホの電源を入れると連絡があった。
童子から何件も連絡がある。
しつこいんだよなあ。
豊香からは2件、食事のお誘いとコラボの誘いだ。
「また、童子と豊香か」
「2人とも悪い子じゃないと思うわ」
「悪くは無くても面倒ではあるからなあ」
「豪己さんに連絡してみたら?」
「ごうは忙しいからな……でも、話してみる」
「もしもし、ごう」
『おう、今丁度家の近くにいるぜ、行っていいか?』
「いいぞ」
『おう、今から行くぜ』
ごうは5分もせずに家に来た。
ごうとひまわりが自己紹介をする。
ごうが座るとひまわりが不安そうにラーメンの器に山盛りの肉じゃがを盛ってごうの前に置いた。
「ほ、本当に食べきれるのかな? 量が多すぎると思うけど」
「大丈夫だ、ごうなら行ける」
「おう、助かるぜ。うん、うまい」
「ご飯も多めでいいのかな?」
「ご飯もラーメンの器で盛って欲しい、ごうなら行ける」
ごうが口に物を入れたままサムズアップをした。
俺は黙々と食べるごうを見つめた。
毎日きっちり食べているのか?
ごうの事だ、相談を受ければ食事を抜いてでも相談に乗るだろう。
俺もごうに頼っている。
ごうの負担が大きすぎる気がした。
「ふう、うまかった。ごちそうさん、この家は落ち着くぜ」
ごうは家族と仲が良くない。
詳しく聞いた事は無いが家族にお金を払った後また家に行くとお金を要求されるらしい。
「いつでも、と言ってもおばあちゃんかひまわりの余裕がある時だけだけど来て欲しい」
「おう!」
「ごう、疲れてないか?」
「へへ、俺は体だけは丈夫だからよう、大丈夫だぜ! 達也の方は訓練の成果は出たか?」
「いや、伸びが無くなった。もう年かもしれない」
「レベルマックスだろ」
「違うな。何かをすれば伸びるかもしれないけど、基礎訓練はもう練度を維持するトレーニングだけでいい気はする」
「時間が出来るか?」
「出来るかもしれない。ただそこなんだけど、最近童子が弟子にしてくれとしつこい。それと豊香からは2回連絡が来た」
2人はレベル6冒険者パーティー、デュラハンキラーのエースだ。
デュラハンを倒すために協力はして欲しい。
能力は高いし優秀だ。
悪い人間ではない。
でも面倒ではある。
「実はな、デュラハンキラーから何度も達也の指導を受けたいと連絡を受けている」
「童子はごうの所にまで連絡をしてたのか、迷惑をかけたな」
「いや、童子はいつもの事だ、だが工藤が連絡してきた」
「工藤さんか」
デュラハンキラーのリーダーは童子だ。
でもデュラハンキラーを仕切っているのは工藤さんだ。
「それにハンドスピナーからも達也の指導を受けたいと連絡を受けている」
ハンドスピナーはデュラハンキラーと同じレベル6冒険者パーティーだ。
「そっか、うん、定期的にウエイブウォークに指導をしてるんだけど、みんなが良ければ呼んでみたい」
「達也がいいならデュラハンを倒す宣伝もしたい」
「いいぞ」
「助かるぜ、宣伝はいくらしてもいい。俺がまとめていいか?」
「頼む」
「おう! 達也、少し外で歩かねえか?」
「行こう」
2人で外に出た。
そして公園に入る。
8年前、沙雪を遊園地に連れて行こうとしたあの時も同じ公園でごうと話をした。
「覚えているか? 2人でデュラハンを倒す約束をよう」
「覚えている」
8年前にゴーレムがダンジョンから溢れたあの日、
沙雪を遊園地に連れて行こうとしたあの日、
2人で話をした。
『俺は人を育ててまとめる。達也は自分を高めてくれ。一緒に沙雪の両親を殺したモンスターを倒そうぜ!』
あの言葉をごうは守り続けた。
それがどれほど大変な事だっただろう?
ごうは、本当に頑張ったんだと思う。
「俺はよう、威勢のいいことを言っておきながら結局人を育てる事が出来なかった。結局は達也の力でデュラハンを倒す宣伝をしなければ人すら集められなかった。達也には頼りっぱなしだぜ」
「そんな事は無い、頼っているのは俺の方だ」
心がざわざわして落ち着かない。
ごうは出来る人間だ。
でも1人で出来る事は限られている。
結果を振り返れば俺は人をまとめる手助けをほとんどしていない。
ごうは地道に仲間を増やしてダブル一期生の引率も剣の指導もしてきた。
ごうはどれだけの苦労があっただろう?
実際に俺は今日話をするまでデュラハンキラーとハンドスピナーの指導の話を知らなかった。
ごうは俺が集中出来るようにと考えて言わなくていい事を言わなかったんだ。
俺はごうに守られている。
そしてごうはそれにより時間を失っていた。
ごうは本当なら俺の配信で色々と宣伝をしたかったはずだ。
デュラハンを倒す仲間を集め、国をいい方向に導きたいはずだ。
今の国の在り方は厄災クラスのモンスター、デュラハンを発生させやすい状況だ。
デュラハンの発生は人災だ。
でもごうは昔の約束を守る為に俺に言いたい事を言えなかった。
ごうは1度決めたら頑なにそれを守ろうとする。
俺の成長が止まった。
デュラハンを倒すための準備は出来ていない。
溢れ出しが起こるダンジョンはまだある。
俺は一週間も休んだ。
ごうはデュラハンを倒す時に他のダンジョンで溢れ出しが起きないようにと考えている。
もしもそれが起きてしまえば良かれと思って協力してくれた冒険者がバッシングを受けかねない。
批判の言葉は予想出来る。
『冒険者を集中させたせいで被害が出た!』
『冒険者は人の事を考えていない!』
『お祭り騒ぎをして人が死んだ! これは間接的な人殺しだ!』
ごうは未来を見ている。
でも今だけ、その時だけの人間はいる。
批判を受けるリスクがある為に国会では自衛隊を防から攻に変える議論だけが行われて議論は進まない。
『攻撃をしている間にモンスターが溢れたらどうするんだ!』と主張する人間が多い。
自衛隊を防から攻に変えた瞬間に他の場所でモンスターの溢れ出しが起きて犠牲が出れば最悪国会議員は辞職に追い込まれる。
結果が出て当然、出なければ徹底的に批判する、それが世論だ。
だがモンスターが増えれば溢れ出しが起きやすくなる。
巡り巡って議論を潰す勢力がモンスターの溢れ出し対策を遅らせる構造になっている。
自衛隊の配置転換が進み少数の自衛隊が練度を上げる口実や溢れ出し調査の名目でモンスターを倒してはいるものの大きな成果は出ていない。
みんなをまとめて結果を出す事は本当に難しい。
ごうの役に立ちたい、そう思った。
「ごう、俺に出来る事は無いか?」
「今回の達也指導を配信したい、デュラハンを倒す仲間を集める宣伝をしつつな」
「それ以外にないか?」
「指導の結果を見てからだな」
「分かった」
俺とごうは分かれて家に帰る。
出来る事がまだある。
例え成長が止まったとしても、出来る事はたくさんある。
本人はあまりできないと言っていたけど最初から簡単なエクセル操作やタイピングは出来たようだ。
ひまわりにノートパソコンを買い家でも練習をして貰った。
更にひまわりはおばあちゃんに料理も習っていた。
PRが控えめでやればできるタイプか。
ひまわりは前の職場でセクハラとパワハラを受けていた。
怒られれば調子を崩すけどそういうのが無くなって力を発揮しつつあるんだろう。
引っ越しの時に物が多かったのはストレスがあった影響かもしれない。
俺の基礎訓練はで成長が無くなった。
でも若いと伸びる。
自分の成長が止まっているのにやる気が出てきた。
基礎訓練だけじゃなく、実践で出来る事があるかもしれない。
前からそうだった、訓練方法に失敗して試行錯誤を続ける。
その繰り返しは今も変わらない。
3人で食事を摂る。
ひまわりが俺の顔をじっと見ていた。
俺は肉じゃがを口に入れた。
「うん、美味しいよ」
「よかった」
「この肉じゃがはひまわりが作ったのよ」
「うん、おいしい、ひまわりは料理もうまいな」
「えへへへへ」
ひまわりは素直だ。
昔の沙雪を思いだした。
「ひまわり、パソコンスクールの方は順調?」
「うん、色々覚えたよ」
「そっか、良かった」
「でも、まだ仕事が見つかって無くて」
「いいんだ、ゆっくりでいい」
食事が終わりスマホの電源を入れると連絡があった。
童子から何件も連絡がある。
しつこいんだよなあ。
豊香からは2件、食事のお誘いとコラボの誘いだ。
「また、童子と豊香か」
「2人とも悪い子じゃないと思うわ」
「悪くは無くても面倒ではあるからなあ」
「豪己さんに連絡してみたら?」
「ごうは忙しいからな……でも、話してみる」
「もしもし、ごう」
『おう、今丁度家の近くにいるぜ、行っていいか?』
「いいぞ」
『おう、今から行くぜ』
ごうは5分もせずに家に来た。
ごうとひまわりが自己紹介をする。
ごうが座るとひまわりが不安そうにラーメンの器に山盛りの肉じゃがを盛ってごうの前に置いた。
「ほ、本当に食べきれるのかな? 量が多すぎると思うけど」
「大丈夫だ、ごうなら行ける」
「おう、助かるぜ。うん、うまい」
「ご飯も多めでいいのかな?」
「ご飯もラーメンの器で盛って欲しい、ごうなら行ける」
ごうが口に物を入れたままサムズアップをした。
俺は黙々と食べるごうを見つめた。
毎日きっちり食べているのか?
ごうの事だ、相談を受ければ食事を抜いてでも相談に乗るだろう。
俺もごうに頼っている。
ごうの負担が大きすぎる気がした。
「ふう、うまかった。ごちそうさん、この家は落ち着くぜ」
ごうは家族と仲が良くない。
詳しく聞いた事は無いが家族にお金を払った後また家に行くとお金を要求されるらしい。
「いつでも、と言ってもおばあちゃんかひまわりの余裕がある時だけだけど来て欲しい」
「おう!」
「ごう、疲れてないか?」
「へへ、俺は体だけは丈夫だからよう、大丈夫だぜ! 達也の方は訓練の成果は出たか?」
「いや、伸びが無くなった。もう年かもしれない」
「レベルマックスだろ」
「違うな。何かをすれば伸びるかもしれないけど、基礎訓練はもう練度を維持するトレーニングだけでいい気はする」
「時間が出来るか?」
「出来るかもしれない。ただそこなんだけど、最近童子が弟子にしてくれとしつこい。それと豊香からは2回連絡が来た」
2人はレベル6冒険者パーティー、デュラハンキラーのエースだ。
デュラハンを倒すために協力はして欲しい。
能力は高いし優秀だ。
悪い人間ではない。
でも面倒ではある。
「実はな、デュラハンキラーから何度も達也の指導を受けたいと連絡を受けている」
「童子はごうの所にまで連絡をしてたのか、迷惑をかけたな」
「いや、童子はいつもの事だ、だが工藤が連絡してきた」
「工藤さんか」
デュラハンキラーのリーダーは童子だ。
でもデュラハンキラーを仕切っているのは工藤さんだ。
「それにハンドスピナーからも達也の指導を受けたいと連絡を受けている」
ハンドスピナーはデュラハンキラーと同じレベル6冒険者パーティーだ。
「そっか、うん、定期的にウエイブウォークに指導をしてるんだけど、みんなが良ければ呼んでみたい」
「達也がいいならデュラハンを倒す宣伝もしたい」
「いいぞ」
「助かるぜ、宣伝はいくらしてもいい。俺がまとめていいか?」
「頼む」
「おう! 達也、少し外で歩かねえか?」
「行こう」
2人で外に出た。
そして公園に入る。
8年前、沙雪を遊園地に連れて行こうとしたあの時も同じ公園でごうと話をした。
「覚えているか? 2人でデュラハンを倒す約束をよう」
「覚えている」
8年前にゴーレムがダンジョンから溢れたあの日、
沙雪を遊園地に連れて行こうとしたあの日、
2人で話をした。
『俺は人を育ててまとめる。達也は自分を高めてくれ。一緒に沙雪の両親を殺したモンスターを倒そうぜ!』
あの言葉をごうは守り続けた。
それがどれほど大変な事だっただろう?
ごうは、本当に頑張ったんだと思う。
「俺はよう、威勢のいいことを言っておきながら結局人を育てる事が出来なかった。結局は達也の力でデュラハンを倒す宣伝をしなければ人すら集められなかった。達也には頼りっぱなしだぜ」
「そんな事は無い、頼っているのは俺の方だ」
心がざわざわして落ち着かない。
ごうは出来る人間だ。
でも1人で出来る事は限られている。
結果を振り返れば俺は人をまとめる手助けをほとんどしていない。
ごうは地道に仲間を増やしてダブル一期生の引率も剣の指導もしてきた。
ごうはどれだけの苦労があっただろう?
実際に俺は今日話をするまでデュラハンキラーとハンドスピナーの指導の話を知らなかった。
ごうは俺が集中出来るようにと考えて言わなくていい事を言わなかったんだ。
俺はごうに守られている。
そしてごうはそれにより時間を失っていた。
ごうは本当なら俺の配信で色々と宣伝をしたかったはずだ。
デュラハンを倒す仲間を集め、国をいい方向に導きたいはずだ。
今の国の在り方は厄災クラスのモンスター、デュラハンを発生させやすい状況だ。
デュラハンの発生は人災だ。
でもごうは昔の約束を守る為に俺に言いたい事を言えなかった。
ごうは1度決めたら頑なにそれを守ろうとする。
俺の成長が止まった。
デュラハンを倒すための準備は出来ていない。
溢れ出しが起こるダンジョンはまだある。
俺は一週間も休んだ。
ごうはデュラハンを倒す時に他のダンジョンで溢れ出しが起きないようにと考えている。
もしもそれが起きてしまえば良かれと思って協力してくれた冒険者がバッシングを受けかねない。
批判の言葉は予想出来る。
『冒険者を集中させたせいで被害が出た!』
『冒険者は人の事を考えていない!』
『お祭り騒ぎをして人が死んだ! これは間接的な人殺しだ!』
ごうは未来を見ている。
でも今だけ、その時だけの人間はいる。
批判を受けるリスクがある為に国会では自衛隊を防から攻に変える議論だけが行われて議論は進まない。
『攻撃をしている間にモンスターが溢れたらどうするんだ!』と主張する人間が多い。
自衛隊を防から攻に変えた瞬間に他の場所でモンスターの溢れ出しが起きて犠牲が出れば最悪国会議員は辞職に追い込まれる。
結果が出て当然、出なければ徹底的に批判する、それが世論だ。
だがモンスターが増えれば溢れ出しが起きやすくなる。
巡り巡って議論を潰す勢力がモンスターの溢れ出し対策を遅らせる構造になっている。
自衛隊の配置転換が進み少数の自衛隊が練度を上げる口実や溢れ出し調査の名目でモンスターを倒してはいるものの大きな成果は出ていない。
みんなをまとめて結果を出す事は本当に難しい。
ごうの役に立ちたい、そう思った。
「ごう、俺に出来る事は無いか?」
「今回の達也指導を配信したい、デュラハンを倒す仲間を集める宣伝をしつつな」
「それ以外にないか?」
「指導の結果を見てからだな」
「分かった」
俺とごうは分かれて家に帰る。
出来る事がまだある。
例え成長が止まったとしても、出来る事はたくさんある。
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