魔眼の剣士、少女を育てる為冒険者を辞めるも暴れてバズり散らかした挙句少女の高校入学で号泣する~30代剣士は世界に1人のトリプルジョブに至る~

ぐうのすけ

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第110話

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【豪己視点】

 俺は奈良の言葉を思いだしていた。

『2つのルートに分かれてデュラハンと遭遇するのは危険です、ですがだからこそデュラハンが前に出てくる可能性が上がります、危険ではあります、しかし、出来るだけデュラハンを引き連れて逃げて来てください』

 デュラハンキラーの白魔法使いが後ろにバリアを張る、だがそのバリアが何度も割られる。
 デュラハンキラーの豊香じゃない方の黒魔法使いがバリアが割れた瞬間に魔法弾を撃つがデュラハンの強力な魔法弾によって相殺される。

「ふははははははははははははは! 遅い遅い、弱い我よりも遅いとはなんと情けない!」

 デュラハンは首なし馬に乗らなくても足が速い、前を走る撤退組にどんどん追いつかれる。

「工藤! キラーフォーメーションだ!」
「く、仕方がない! 仕掛けるぞ、豊香!! 雑魚もろとも攻撃しろ!」
「全魔力を使い尽くします! メガボム! メガボム! メガボム!」

 豊香がメガボムでデュラハンに避けられない攻撃を放った。
 そしてデュラハンの周りにいる雑魚を倒す。
 豊香の攻撃でデュラハンの首が逸れたのか魔法弾が上の壁に当たる。

 メガボムとボムを撃ち尽くすとデュラハン以外のモンスターが全滅した。
 デュラハンがモンスターを密集させたおかげで豊香のメガボムは効果的にモンスターを倒せたのだ。
 工藤が叫んだ。

「豊香! 撤退だ!」
「はい!」

 豊香が走って逃げていく。
 魔法を撃ち尽くした黒魔法使いは足手まとい。

 爆発が落ち着く前に近接の4人がデュラハンを囲んだ。

「ふむ、何かしたか? まさかこの程度が攻撃、そう思っているわけではないのだろう? 精々雑魚を倒すのが関の山だ」

 無傷か!?
 まさかこれほどの硬さとは!

「我も少しスキルを使わせてもらおう、闇の陣!」
 
 闇の陣はデュラハンを中心とした一定距離に闇のフィールドを形成する。
 その範囲内では能力値が下がってしまう。

「白魔法フィールド!」

 デュラハンキラーの白魔法の光がデュラハンに向かって行く。
 黒いフィールドが弱まった。

「ふはははははははははは! 全く相殺できていないではないか!」
「魔眼!」

 童子が魔眼を解放し、体から魔力が膨れ上がる。
 他の3人も魔力が膨れ上がり同時にデュラハンに迫った。

「闇のマント!、斬撃、魔弾・連射」

 デュラハンは皆が迫る前に左手に持った首を上に投げた。
 そして闇のマントが後ろから迫る攻撃を防ぎ斬撃が何度も飛んで童子に迫る。
 更にデュラハンの首から無数の魔法弾が発射される。

 童子以外の3人が魔法弾で吹き飛ばされた。

「まだ俺がいるううううううううううううう!」
「ちょこまかとうまく躱すものだ、だが! ふんぬ!」

 童子に魔法弾と斬撃が同時に放たれた。

「ぐはあああああ!」

 童子が肩と脚に魔法弾を受ける。

「うまく急所を外す、だがいつまで耐えられる? ほらほら、魔法弾も斬撃ももっと早く斬らなければやられるだけだ! ふははははははははは!」

 童子が斬撃を受ける直前に俺は前に出た。

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

 ザン!
 俺の攻撃がデュラハンに傷をつけた。
 デュラハンが後ろに飛んだ。

「ほう、我に傷をつけるか」
「撤退だ! 走って逃げろおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
「ふはははははははははははははは! させると思うか? 魔法弾で追い立ててやろう! ふはははははははははははははははははははははははは!」

 俺は一番後ろを走った。
 何度も魔法弾を受けた。

 デュラハンは笑いながら追いかけてくる。

 俺は死を悟った。

 これでいい。

 俺は皆を助けた。

 後は動けなくなるまで、

 みっともなくあがいておとりになり続ける。

「豪己いいいいいいい!」
「豪己さん!」
「今助けに」

「走れえええええええええええええ! 俺の屍を超えていけええええええええええええええええええ!」

 俺は魔法弾を避けながら走った。

 避けきれず攻撃を受けていく。

 左目が、見えなくなって来た。

 だんだん、攻撃を避けられなくなってくる。
 デュラハンが笑いながら叫んでくる。

「ふははははははははははは! 死ぬ気満々ではないか。命は1つしかないのだ! 大事にするべきだったな」

「だが安心しろ、お前を殺した後は前にいるみんなも殺してやろう。ふはははははははははははははは!」

「どうした!? 動きが鈍くなって来たではないか、弱い我如きに追い詰められる貴様はゴミだ! ふははははははははははは!」

 血を流しながら走った。

 足がふらつく、もう、終わりか。

 童子が、俺を両手に抱えて走る。

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
「やめ、ろ、丸腰で、剣無しで、しぬ、ぞ」

「ここで見捨てられるかあああ!」

 童子が背中に魔法弾を受ける。

 前から魔法弾が飛んでデュラハンを狙った。
 白魔法が俺と童子の後ろにバリアを張った。

 デュラハンキラーの白魔法使いと黒魔法使い、お前たちは未来に伸びる希望だ。

「やめ、ろ、おれを、おいて、いけ」
「うるさい! 白魔法と黒魔法で援護だ!」

 童子を通して魔法弾を受けた衝撃が伝わって来た。

 工藤がデュラハンに槍を投げつける。

「童子! 交代だ!」

 童子に変わり工藤が俺を抱きかかえる。

「童子! よくやった! 走れ! 前に走れええええええ!」
「俺は後ろで魔法弾を斬ってやる!」
「デュラハンキラーの近接は童子だけじゃないんだ」

 デュラハンキラーのみんなが消耗していく。

 やめろ!

 俺をおいていけ!

 そうすれば皆助かるかもしれない。

 ダンジョンの外に出れば達也がいる。

 ハンドスピナーの声が聞こえる。
 いるはずのない声が聞こえた。

「後はハンドスピナーに任せろ!」

 ハンドスピナーが逆走して走って来る。
 デュラハン攻撃するように囲む。
 
 デュラハンとハンドスピナーが止まって対峙した。

「ふはははははははは! 死にに来たか!」

 と見せかけてハンドスピナーが逃げる。

「……は! 我を騙したか! 許せん!」

 ハンドスピナーがデュラハンを挑発する。

「俺達ハンドスピナーを倒せると思うな!」
「どうした! デュラハン、まったく攻撃を当てられないじゃないか!」
「魔法弾を斬ってやった! たいしたことねーなあおい!」
「ほれほれえ、当ててみやがれ!」
「うえーい、こっちだこっち」

「待てえええええええええええ! 殺す!」

 デュラハンがハンドスピナーを攻撃し始める。
 ハンドスピナー、お前ら、無理するな。

「私達もいるよ!」
「達也先生のハンドガンを食らえ!」
「もふもふパラダイスもいます!」

 新と凛、そしてもふもふパラダイスがデュラハンに魔法弾を撃つ。

「ほう! みんなまとめて殺して欲しいと見える! 魔法弾でなぶり殺、逃げるなああああああああ!」

 入り口の近く、その大部屋で達也とすれ違った。

「みんなは撤退だ! 後は俺がやる!」

 ダンジョンの大部屋に無数のドローンが飛ぶ。
 デュラハンと達也が向かい合って止まった。

「貴様は、指から弾丸を撃つ、お前か」
「達也だ、会うのは3回目だな、デュラハン!」

 俺達は、無事にダンジョンから脱出した。
 だが達也が1人でデュラハンと戦う気だ。

 本来はデュラハンが出てきた瞬間に黒魔法魔法の一斉射撃をする計画だった。
 達也を前に出させてしまった。

「頼む、達也、勝ってくれ、死なないでくれ!」
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