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第14話
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電車に乗って駅に着くと、ユキナ先輩が待っていた。
ロングヘアと、白い肌で、通る人の多くがユキナ先輩を見る程美人だ。
メイも居ると目立ってしまう。
メイがユキナ先輩に抱きついた。
ユキナ先輩がメイの頭を撫でる。
「お待たせしました。1人で大丈夫でした?」
「大丈夫よ、シュウに貰った指輪を付けているから」
「それ、安いリングですよ」
「いいのよ、きれいな魔よけね」
そう言って先輩は左手の薬指にはめた指輪を撫でた。
「指輪かあ。お兄ちゃん、私にも買ってよ」
「そうだな、メイも危ないかもな、それよりもまずは食事とタブレットだよ」
「シュウは変わらないわね。食事にしましょう」
僕とメイはおしゃれなレストランに案内された。
そして2人座る席に3人で座り、僕の右にメイ、左にはユキナ先輩が座る。
よくある四角いテーブルで片側に2人、対面に2人座るタイプの席だが、体が2人に密着している。
今日は水のシャワーで心を静めたばかりなんだ。
でも、ユキナ先輩はボディータッチが多い。
「あら、筋肉がついて、少し背も伸びたわね」
背中やお腹を触ってくる。
そしてメイは僕の腕に絡みついている。
「あ、あの、僕対面に座りますね」
立ち上がろうとすると、2人に腕を掴まれた。
「駄目よ、隣に居てくれないと男の人に声をかけられるわ」
「でも、指輪がありますよ」
「魔除けが効かない相手も居るのよ。それよりも、メニューを決めましょう。それと、疲れたら喫茶店にも入りたいから、食事は軽めに済ませましょう」
この店は女性客がほとんどだと思うけど?まあいいか。
メニューを見て悩んでいたメイは、カルボナーラ、僕はミートソース、ユキナ先輩はボンゴレを注文した。
皆パスタで軽めに済ませるのだ。
「ユキナ先輩とメイが居ると目立ちますね」
「この店は女性客が多いわ。見られているのはシュウよ」
「お兄ちゃんがデチューンしてないからだよ」
「あ、あの、もし良ければ、一緒に写真を撮って貰えませんか?」
2人組の女性客が声をかけてきた。
「メイ、ユキナ先輩、行ってきてください」
「シュウと写真を撮りたいのよ」
「お兄ちゃんと撮りたいんだよ」
「シュウさん?と写真を撮りたいです」
「「やっぱり」」
僕は2人の女性と写真を撮った。
2人はお礼を言って去って行く。
僕は前髪で目を隠そうとした。
「あら?デチューンするの?」
「せっかくセットしたのにもったいないよ」
「シュウの好きにしていいと思うわ。でも私は、デチューンしてても分かるからいいわ。皆人の事をよく見ていないのよね」
「ユキナ先輩はデチューンしているお兄ちゃんの事、気づいてたよね。お兄ちゃんのデチューンを見抜いたのはユキナ先輩だけだよ」
「高校の時からすぐに気づいていたわ。意図的なデチューンもね」
「ユキナ先輩は人の事をよく見てますね」
「小説家は人に興味を持っている方が有利なのよ」
ユキナ先輩は高校を卒業して、小説の執筆で生活している僕の師匠でもある。
「所でシュウ、小説の投稿は順調みたいね。大体月に1万円くらい稼げるようになったんじゃない?」
「そうですね」
フォロワーの数で大体予想がつくのだろう。
ユキナ先輩は頭が良いのだ。
「お兄ちゃんは新作を書いてたよ」
「ふふ、それは楽しみね」
「た、大したものじゃないので、ユキナ先輩が読むような物ではないですよ」
「あなたの小説は好きよ。それに私は男性読者を狙った作品も書いているわ」
「新作はいつになるか分かりませんからね」
「毎日チェックするから大丈夫よ」
「シュウ、何か読んで欲しくないやましい事があるのかしら?」
「いえ、ですが、妄想全開ですから恥ずかしいんです」
本当は妄想ではなく、あった事を参考にして書いているだけだ。
そしてユキナ先輩は勘がいい。
ユキナ先輩にバレる可能性がある。
ユキナ先輩は僕の事をじっと見る。
「どうしたの?」
「いえ、何も、でもユキナ先輩が近くて」
「ねえ、メイちゃん、今日泊りに行ってもいいかしら?」
「お母さんに聞いてみるね……『来て』だって」
「最近パタパタしていたので、散らかっていますよ」
ユキナ先輩は満面の笑みを浮かべた。
そして僕の顔をじっくりと見て何も言わない。
ユキナ先輩は魅力的で、そして、笑顔で僕をじっくり見ているのが少し怖い。
「メイちゃん、タブレットを見に行きましょうか。その後お茶して家に行きましょう」
ユキナ先輩は何も言わず、僕の顔を何度も笑顔で見てくる。
心がもやもやしてしまう。
まるで最近あった事を見透かされているような気がしてしまう。
さすが万能のユキナ。
ユキナ先輩は殿堂入りの学校美人四天王だ。
「すぐに行こ、お兄ちゃん早く!」
「今会計を済ませるわ」
僕とメイはユキナ先輩に食事を奢られた後、タブレットを見に行った。
ロングヘアと、白い肌で、通る人の多くがユキナ先輩を見る程美人だ。
メイも居ると目立ってしまう。
メイがユキナ先輩に抱きついた。
ユキナ先輩がメイの頭を撫でる。
「お待たせしました。1人で大丈夫でした?」
「大丈夫よ、シュウに貰った指輪を付けているから」
「それ、安いリングですよ」
「いいのよ、きれいな魔よけね」
そう言って先輩は左手の薬指にはめた指輪を撫でた。
「指輪かあ。お兄ちゃん、私にも買ってよ」
「そうだな、メイも危ないかもな、それよりもまずは食事とタブレットだよ」
「シュウは変わらないわね。食事にしましょう」
僕とメイはおしゃれなレストランに案内された。
そして2人座る席に3人で座り、僕の右にメイ、左にはユキナ先輩が座る。
よくある四角いテーブルで片側に2人、対面に2人座るタイプの席だが、体が2人に密着している。
今日は水のシャワーで心を静めたばかりなんだ。
でも、ユキナ先輩はボディータッチが多い。
「あら、筋肉がついて、少し背も伸びたわね」
背中やお腹を触ってくる。
そしてメイは僕の腕に絡みついている。
「あ、あの、僕対面に座りますね」
立ち上がろうとすると、2人に腕を掴まれた。
「駄目よ、隣に居てくれないと男の人に声をかけられるわ」
「でも、指輪がありますよ」
「魔除けが効かない相手も居るのよ。それよりも、メニューを決めましょう。それと、疲れたら喫茶店にも入りたいから、食事は軽めに済ませましょう」
この店は女性客がほとんどだと思うけど?まあいいか。
メニューを見て悩んでいたメイは、カルボナーラ、僕はミートソース、ユキナ先輩はボンゴレを注文した。
皆パスタで軽めに済ませるのだ。
「ユキナ先輩とメイが居ると目立ちますね」
「この店は女性客が多いわ。見られているのはシュウよ」
「お兄ちゃんがデチューンしてないからだよ」
「あ、あの、もし良ければ、一緒に写真を撮って貰えませんか?」
2人組の女性客が声をかけてきた。
「メイ、ユキナ先輩、行ってきてください」
「シュウと写真を撮りたいのよ」
「お兄ちゃんと撮りたいんだよ」
「シュウさん?と写真を撮りたいです」
「「やっぱり」」
僕は2人の女性と写真を撮った。
2人はお礼を言って去って行く。
僕は前髪で目を隠そうとした。
「あら?デチューンするの?」
「せっかくセットしたのにもったいないよ」
「シュウの好きにしていいと思うわ。でも私は、デチューンしてても分かるからいいわ。皆人の事をよく見ていないのよね」
「ユキナ先輩はデチューンしているお兄ちゃんの事、気づいてたよね。お兄ちゃんのデチューンを見抜いたのはユキナ先輩だけだよ」
「高校の時からすぐに気づいていたわ。意図的なデチューンもね」
「ユキナ先輩は人の事をよく見てますね」
「小説家は人に興味を持っている方が有利なのよ」
ユキナ先輩は高校を卒業して、小説の執筆で生活している僕の師匠でもある。
「所でシュウ、小説の投稿は順調みたいね。大体月に1万円くらい稼げるようになったんじゃない?」
「そうですね」
フォロワーの数で大体予想がつくのだろう。
ユキナ先輩は頭が良いのだ。
「お兄ちゃんは新作を書いてたよ」
「ふふ、それは楽しみね」
「た、大したものじゃないので、ユキナ先輩が読むような物ではないですよ」
「あなたの小説は好きよ。それに私は男性読者を狙った作品も書いているわ」
「新作はいつになるか分かりませんからね」
「毎日チェックするから大丈夫よ」
「シュウ、何か読んで欲しくないやましい事があるのかしら?」
「いえ、ですが、妄想全開ですから恥ずかしいんです」
本当は妄想ではなく、あった事を参考にして書いているだけだ。
そしてユキナ先輩は勘がいい。
ユキナ先輩にバレる可能性がある。
ユキナ先輩は僕の事をじっと見る。
「どうしたの?」
「いえ、何も、でもユキナ先輩が近くて」
「ねえ、メイちゃん、今日泊りに行ってもいいかしら?」
「お母さんに聞いてみるね……『来て』だって」
「最近パタパタしていたので、散らかっていますよ」
ユキナ先輩は満面の笑みを浮かべた。
そして僕の顔をじっくりと見て何も言わない。
ユキナ先輩は魅力的で、そして、笑顔で僕をじっくり見ているのが少し怖い。
「メイちゃん、タブレットを見に行きましょうか。その後お茶して家に行きましょう」
ユキナ先輩は何も言わず、僕の顔を何度も笑顔で見てくる。
心がもやもやしてしまう。
まるで最近あった事を見透かされているような気がしてしまう。
さすが万能のユキナ。
ユキナ先輩は殿堂入りの学校美人四天王だ。
「すぐに行こ、お兄ちゃん早く!」
「今会計を済ませるわ」
僕とメイはユキナ先輩に食事を奢られた後、タブレットを見に行った。
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