52 / 116
第52話 新パーティー
しおりを挟む
ニワトリのゲートに入ると奥に移動した。
「ここでいいだろう」
「サモンモンスターを使うから、兄さんとライカさんで戦ってみて欲しい。次は俺とメイで戦うから」
「アキラ、私とライカはニワトリ狩りには慣れている」
「2人でたくさん倒したわ」
「そうかもしれないけど、サモンモンスターでどのくらいモンスターが出て来るかチェックしたい。俺、ソウルアップしたから!」
「そういう事ね」
「いつでもいい」
キュインキュイン!
「サモンモンスター!」
「「クエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!」」
100体ほどのニワトリが現れた。
ニワトリはウサギより能力値では劣る、でも飛ぶことが出来る。
バチバチバチバチ!
「クエエエエエエエエエエエエ!」
ライカさんの雷撃がニワトリの群れを魔石に変えていく。
チャージを悟られないように行い、しかも無言で発動させている。
もちろん走りながら魔法を使う事も出来る。
ライカさんは魔法技量が高いのだ。
更に威力も高い。
ニワトリが何かをする前に次の魔法が発動する。
バチバチバチバチ!
「クエエエエエエエエエエエエ!」
「終わった、もう終わった!」
「まとめて倒すのは得意なのよ」
「ライカ、私の分も残しておいて欲しい」
「……悪かったわ」
「兄さんとライカさんがいれば2人だけでパーティーは十分だし、サモンモンスターで何かあっても大丈夫なのは分かった」
「次は私とアキラで戦います」
サモンモンスターを使っても1人でやって行ける事を兄さんに見せる。
ニワトリとの戦いに慣れているわけじゃないけど、100体なら行ける! はずだ!
キュインキュイン!
「スティールソード!」
キュインキュイン!
「サモンモンスター!」
5メートル級のニワトリが2体現れた。
「メイ! 2人で倒すぞ!」
「1体は私が倒す! きあああああああああああああい!」
「あ、ちょ!」
兄さんが1体を抜刀術で追い詰める。
ニワトリが飛ぼうとすると兄さんの猛攻で魔石と肉に変わった。
「キドウ、過保護すぎるわ。2人で倒すと言っているのに急に飛び込んで」
「むう、つい前に出てしまった」
「ほら、早く倒しなさい」
「トリックスター☆」
メイの黒いブーツが輝いた。
2段ジャンプか!
メイが飛び上がろうとする5メートル級を上から押さえつけるように何度も蹴りで踏みつけた。
「今です!」
メイが上からジャンプ攻撃を繰り返し飛び上がりを阻止しつつも、俺は横から斬りつけて5メートル級を倒した。
キュインキュイン!
「サモンモンスター!」
ニワトリが100体現れた。
「次も俺とメイが倒す!」
「トリックスター☆」
俺はスティールソードで魔力を回復させながら戦い、メイは飛び上がろうとするニワトリを優先して飛び蹴りしながら全滅させた。
「はあ、はあ、トリックスターは、疲れますね」
俺はスティールソードを消した。
「メイ、父さんに言われたでしょ? 基本の蹴りも大事よ。トリックスターは温存しなさい」
「楽しくなちゃって、つい」
ニワトリは飛び上がってもどうせ突っ込んでくる。
その時に蹴り落とせばいい。
でも、新しいスキルはついつい使いたくなる、分かるぞ。
キュインキュイン!
「次は兄さんとライカさんで連戦しようか」
「次は私が前に出る」
「いつも前に出てるじゃない」
「そうではない、もっと出来る私に変わりたい」
「……いいわ、私はたまに弱い魔法を撃つだけにするわ」
「そうして欲しい」
「ライカさん、サモンモンスターを連続で使うから」
「魔力を温存するわ」
「兄さんも、連戦するから飛ばし過ぎないようにして欲しい」
「むう、分かった」
その後、俺はサモンモンスターを使い、魔力が少なくなるとスティールソードで魔力を吸収し、2人の戦いを見守った。
◇
兄さんがニワトリを倒してカチン! と納刀する。
「ふー! ふー! まだまだ行ける」
兄さんのまだまだ行けるは信頼できない。
明日も明後日もある、飛ばし過ぎは良くない。
「私は疲れてきたわ」
「……次で兄さんとライカさんは終わりにしよう。サモンモンスター!」
「きあああああい!」
スパンスパンスパン!
カチン!
スパンスパンスパン!
ザク!
兄さんがキレッキレに動いてニワトリがどんどん魔石に変わっていく。
このペースなら、兄さんの4強入りは大丈夫だ。
そして兄さんは強くならないとライカさんに告白しないから兄さんが納得できるまで強くなることは、兄さんとライカさんが付き合う条件でもある。
でも、俺はサモンモンスターで5メートル級が出た時、兄さんが前に出てしまった。
兄さんには自分の人生を生きて欲しい。
兄さんは俺とメイだけの戦闘を危ないと判断したのだ。
『強くなれ、今ならそれが出来る』
「そうだな、今はモンスターを倒すだけでい強くなれる」
「クラック君は何を言ったんですか?」
「強くなれって言ってた。メイ、明日から学校を休もう。もう学科は終わらせているんだ。西高校の生徒と無駄な時間を潰したくない」
「それなんですけど、明日からリツカを連れて3人でゲートに通いましょう」
「ん? リツカもか?」
「ここでいいだろう」
「サモンモンスターを使うから、兄さんとライカさんで戦ってみて欲しい。次は俺とメイで戦うから」
「アキラ、私とライカはニワトリ狩りには慣れている」
「2人でたくさん倒したわ」
「そうかもしれないけど、サモンモンスターでどのくらいモンスターが出て来るかチェックしたい。俺、ソウルアップしたから!」
「そういう事ね」
「いつでもいい」
キュインキュイン!
「サモンモンスター!」
「「クエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!」」
100体ほどのニワトリが現れた。
ニワトリはウサギより能力値では劣る、でも飛ぶことが出来る。
バチバチバチバチ!
「クエエエエエエエエエエエエ!」
ライカさんの雷撃がニワトリの群れを魔石に変えていく。
チャージを悟られないように行い、しかも無言で発動させている。
もちろん走りながら魔法を使う事も出来る。
ライカさんは魔法技量が高いのだ。
更に威力も高い。
ニワトリが何かをする前に次の魔法が発動する。
バチバチバチバチ!
「クエエエエエエエエエエエエ!」
「終わった、もう終わった!」
「まとめて倒すのは得意なのよ」
「ライカ、私の分も残しておいて欲しい」
「……悪かったわ」
「兄さんとライカさんがいれば2人だけでパーティーは十分だし、サモンモンスターで何かあっても大丈夫なのは分かった」
「次は私とアキラで戦います」
サモンモンスターを使っても1人でやって行ける事を兄さんに見せる。
ニワトリとの戦いに慣れているわけじゃないけど、100体なら行ける! はずだ!
キュインキュイン!
「スティールソード!」
キュインキュイン!
「サモンモンスター!」
5メートル級のニワトリが2体現れた。
「メイ! 2人で倒すぞ!」
「1体は私が倒す! きあああああああああああああい!」
「あ、ちょ!」
兄さんが1体を抜刀術で追い詰める。
ニワトリが飛ぼうとすると兄さんの猛攻で魔石と肉に変わった。
「キドウ、過保護すぎるわ。2人で倒すと言っているのに急に飛び込んで」
「むう、つい前に出てしまった」
「ほら、早く倒しなさい」
「トリックスター☆」
メイの黒いブーツが輝いた。
2段ジャンプか!
メイが飛び上がろうとする5メートル級を上から押さえつけるように何度も蹴りで踏みつけた。
「今です!」
メイが上からジャンプ攻撃を繰り返し飛び上がりを阻止しつつも、俺は横から斬りつけて5メートル級を倒した。
キュインキュイン!
「サモンモンスター!」
ニワトリが100体現れた。
「次も俺とメイが倒す!」
「トリックスター☆」
俺はスティールソードで魔力を回復させながら戦い、メイは飛び上がろうとするニワトリを優先して飛び蹴りしながら全滅させた。
「はあ、はあ、トリックスターは、疲れますね」
俺はスティールソードを消した。
「メイ、父さんに言われたでしょ? 基本の蹴りも大事よ。トリックスターは温存しなさい」
「楽しくなちゃって、つい」
ニワトリは飛び上がってもどうせ突っ込んでくる。
その時に蹴り落とせばいい。
でも、新しいスキルはついつい使いたくなる、分かるぞ。
キュインキュイン!
「次は兄さんとライカさんで連戦しようか」
「次は私が前に出る」
「いつも前に出てるじゃない」
「そうではない、もっと出来る私に変わりたい」
「……いいわ、私はたまに弱い魔法を撃つだけにするわ」
「そうして欲しい」
「ライカさん、サモンモンスターを連続で使うから」
「魔力を温存するわ」
「兄さんも、連戦するから飛ばし過ぎないようにして欲しい」
「むう、分かった」
その後、俺はサモンモンスターを使い、魔力が少なくなるとスティールソードで魔力を吸収し、2人の戦いを見守った。
◇
兄さんがニワトリを倒してカチン! と納刀する。
「ふー! ふー! まだまだ行ける」
兄さんのまだまだ行けるは信頼できない。
明日も明後日もある、飛ばし過ぎは良くない。
「私は疲れてきたわ」
「……次で兄さんとライカさんは終わりにしよう。サモンモンスター!」
「きあああああい!」
スパンスパンスパン!
カチン!
スパンスパンスパン!
ザク!
兄さんがキレッキレに動いてニワトリがどんどん魔石に変わっていく。
このペースなら、兄さんの4強入りは大丈夫だ。
そして兄さんは強くならないとライカさんに告白しないから兄さんが納得できるまで強くなることは、兄さんとライカさんが付き合う条件でもある。
でも、俺はサモンモンスターで5メートル級が出た時、兄さんが前に出てしまった。
兄さんには自分の人生を生きて欲しい。
兄さんは俺とメイだけの戦闘を危ないと判断したのだ。
『強くなれ、今ならそれが出来る』
「そうだな、今はモンスターを倒すだけでい強くなれる」
「クラック君は何を言ったんですか?」
「強くなれって言ってた。メイ、明日から学校を休もう。もう学科は終わらせているんだ。西高校の生徒と無駄な時間を潰したくない」
「それなんですけど、明日からリツカを連れて3人でゲートに通いましょう」
「ん? リツカもか?」
12
あなたにおすすめの小説
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
転生?したら男女逆転世界
美鈴
ファンタジー
階段から落ちたら見知らぬ場所にいた僕。名前は覚えてるけど名字は分からない。年齢は多分15歳だと思うけど…。えっ…男性警護官!?って、何?男性が少ないって!?男性が襲われる危険がある!?そんな事言われても…。えっ…君が助けてくれるの?じゃあお願いします!って感じで始まっていく物語…。
※カクヨム様にも掲載しております
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編6が完結しました!(2025.11.25)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる