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第54話 稽古
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バーベキューが終わり休むとヤナギさんが回りにいるモンスターを倒していた。
ヤナギさん、夜勤なのか。
ありがたく眠ろう。
次の日、全員で外に出てコンテナハウスをカドマツさんがしまう。
ヤナギさんは眠そうにしていた。
「ヤナギさん、寝ないんですか?」
「んん、もう少ししたら眠る」
「あ、きゅうが皆に懐くかやってみましょう!」
「え? まだ気にしていたのか?」
「だって、キドウとアキラとライカさんに懐いて私には懐かないんですよ? 愛に溢れた私に懐かず3人に懐くのはおかしいです」
またネタ発言が始まったのでスルーする。
「きゅう、手に乗ってくれ」
きゅうが俺の手に乗った。
きゅうを撫でると目がとろんとしてリラックスした。
メイが撫でると、まるで何も何も起きていないようにそこに佇んだ。
「分かりやすい!」
「次はリツカ、撫でてみましょう」
リツカが撫でてもメイと同じで反応が無い。
「カドマツさん、お願いします」
「私はこういうのが得意……駄目ですね、思いのほかショックです」
「やっぱり召喚主に懐くのか」
「でもそれじゃあキドウとライカさんに懐くのはおかしいです……次はヤナギさん、お願いします」
「俺が撫でようとすると、大体逃げる」
「やってみましょう」
「だが怖がらせるだけだ」
「やってみましょう」
「……撫でても、逃げないな」
きゅうはまるで重鎮のように俺の手に乗ったままただそこに佇んでいる。
意味不明すぎる。
「きゅう、ありがとう」
「きゅう♪」
きゅうがふわっと浮き上がった。
「アキラ、サモンモンスターを使う前に俺と打ち合ってみるか?」
「お願いしていいですか? でも、先生から能力値が変わって動きのタイミングが微妙にずれていると言われています」
「いい、俺もまだまだ未熟だ」
「僕より強いですよね? 魔力や動きを見れば分かりますよ」
「長く生きた分たくさんモンスターを倒しただけで、スキルはまだまだだ」
その言葉を聞いて油断できないと思った。
俺は無言で剣を構える。
「気をつけてね、ヤナギはソウルランクBだよ」
「……」
ヤナギさんが刀を抜くと人格が変わったように目つきが変わった。
これも兄さんと一緒だ。
しかも下段構え。
この構えを使う刀使いは大体強い。
ヤナギさんは強い。
「アキラ、来ていいぞ」
「行きます! おりゃあああ!」
ガキン! キンキンキンキンキンキンキンキン!
ヤナギさんは攻撃を仕掛けてこない。
俺は全力で剣を振るがすべて刀でいなされ、防がれ、避けられた。
ヤナギさんの刀がみねうちで振られた。
俺はギリギリでバックステップを踏みながら剣で防いだ。
「今のを防ぐか」
「手加減、があったので、ギリギリでした」
「少し強めに攻める」
ヤナギさんの動きが変わった。
ガキン! ギリギリギリギリ!
打ち合った後すぐにつばぜり合いをすると俺は簡単に後ろに押された。
ヤナギさんの力で後ろに飛ぶと、刀の連撃が繰り出された。
兄さんより重い、でも、兄さんより動きがぎこちない。
兄さんの動きは俺に理解できない部分があった、でもヤナギさんの動きは次どう動くかが何となく分かる。
それでも、分かっていても速度とパワーで防戦一方に追い込まれた。
剣で受ける度に重心がずれて、その隙に次の1撃が繰り出される。
俺は手加減して振る刀を必死で受け続けた。
前に出る事が出来ない。
パワーで押され続ける。
速度で先手を取られ続ける。
最後の重い1撃を剣で受けると俺は数メートル後ろに下がり、地面がズザアアアと音を立てる。
ヤナギさんが後ろにジャンプして納刀した。
「終わりだ」
「ありがとうございました!」
【ヤナギ視点】
3人がサモンモンスターで戦う姿をカドマツと一緒に見つめる。
「最期、本気で攻撃しましたね?」
「ああ、あれ以上打ち合えばアーツを使いたくなる。稽古を終わらせた」
「それほどですか」
「能力値は俺の方が上だ。特にパワーは圧倒出来る程差があった。アキラの動きも微妙にズレていた。それでも、押しきれなかった」
「剣技がうまいんですね」
「兄と打ち合っている影響もあるんだろう。兄の技量は俺を超えている。そして、弟の技量も、俺より高いのかもしれん」
2人でアキラが戦う様子を見つめた。
「はあ! 変われって子供かよ!」
「クラック君ですか?」
「次は俺が戦うって言ってる」
「変わろう。面白そうだよ」
「……ああ、分かった。クラックに体の支配権を譲る」
「くっくっく、やっと出られた。リツカ、メイ、俺が表に出たからにはペースを上げていく!」
キュインキュイン!
「サモンモンスター!」
クラックとアキラの構えや動きは微妙に違うが、クラックに変わってからもニワトリを順調に倒している……いや、違う!
クラックとアキラの剣技が混ざり合っている!
お互いを補い合うように進化しつつある!
アキラとクラックがチェンジし、アキラが体の動きを体感する事で技量が上がっているのか!
兄へのコンプレックス、逆境、成長出来なかったフラストレーション、成長出来なかったロックが外れた今、すべてが雪崩のようにアキラを劇的に成長させつつある!
その成長速度は明らかに常人の成長速度を超えている!
今も微調整を繰り返し、ズレていた動きを補正しつつある!
「休憩にしましょう」
「私はまだいけるよ!」
「まだまだだ! メイは下がっていろ! サモンモンスター!」
またニワトリの群れに飛び込む。
剣と斥候術だけでなく、闇魔法すら使いこなす魔法剣士。
刀しか能の無い俺がアキラの剣を突破出来なかった、本気で、アーツを使わなければ突破できない、しばらく経てばそれさえも覆る可能性すらある。
「カドマツ、後は任せた」
「お疲れ様です」
刀を振って、基本鍛錬をしてから眠ろう。
ここまでやる気が出たのは久しぶりだ。
俺は必死で戦うアキラに背を向けて歩き出した。
ヤナギさん、夜勤なのか。
ありがたく眠ろう。
次の日、全員で外に出てコンテナハウスをカドマツさんがしまう。
ヤナギさんは眠そうにしていた。
「ヤナギさん、寝ないんですか?」
「んん、もう少ししたら眠る」
「あ、きゅうが皆に懐くかやってみましょう!」
「え? まだ気にしていたのか?」
「だって、キドウとアキラとライカさんに懐いて私には懐かないんですよ? 愛に溢れた私に懐かず3人に懐くのはおかしいです」
またネタ発言が始まったのでスルーする。
「きゅう、手に乗ってくれ」
きゅうが俺の手に乗った。
きゅうを撫でると目がとろんとしてリラックスした。
メイが撫でると、まるで何も何も起きていないようにそこに佇んだ。
「分かりやすい!」
「次はリツカ、撫でてみましょう」
リツカが撫でてもメイと同じで反応が無い。
「カドマツさん、お願いします」
「私はこういうのが得意……駄目ですね、思いのほかショックです」
「やっぱり召喚主に懐くのか」
「でもそれじゃあキドウとライカさんに懐くのはおかしいです……次はヤナギさん、お願いします」
「俺が撫でようとすると、大体逃げる」
「やってみましょう」
「だが怖がらせるだけだ」
「やってみましょう」
「……撫でても、逃げないな」
きゅうはまるで重鎮のように俺の手に乗ったままただそこに佇んでいる。
意味不明すぎる。
「きゅう、ありがとう」
「きゅう♪」
きゅうがふわっと浮き上がった。
「アキラ、サモンモンスターを使う前に俺と打ち合ってみるか?」
「お願いしていいですか? でも、先生から能力値が変わって動きのタイミングが微妙にずれていると言われています」
「いい、俺もまだまだ未熟だ」
「僕より強いですよね? 魔力や動きを見れば分かりますよ」
「長く生きた分たくさんモンスターを倒しただけで、スキルはまだまだだ」
その言葉を聞いて油断できないと思った。
俺は無言で剣を構える。
「気をつけてね、ヤナギはソウルランクBだよ」
「……」
ヤナギさんが刀を抜くと人格が変わったように目つきが変わった。
これも兄さんと一緒だ。
しかも下段構え。
この構えを使う刀使いは大体強い。
ヤナギさんは強い。
「アキラ、来ていいぞ」
「行きます! おりゃあああ!」
ガキン! キンキンキンキンキンキンキンキン!
ヤナギさんは攻撃を仕掛けてこない。
俺は全力で剣を振るがすべて刀でいなされ、防がれ、避けられた。
ヤナギさんの刀がみねうちで振られた。
俺はギリギリでバックステップを踏みながら剣で防いだ。
「今のを防ぐか」
「手加減、があったので、ギリギリでした」
「少し強めに攻める」
ヤナギさんの動きが変わった。
ガキン! ギリギリギリギリ!
打ち合った後すぐにつばぜり合いをすると俺は簡単に後ろに押された。
ヤナギさんの力で後ろに飛ぶと、刀の連撃が繰り出された。
兄さんより重い、でも、兄さんより動きがぎこちない。
兄さんの動きは俺に理解できない部分があった、でもヤナギさんの動きは次どう動くかが何となく分かる。
それでも、分かっていても速度とパワーで防戦一方に追い込まれた。
剣で受ける度に重心がずれて、その隙に次の1撃が繰り出される。
俺は手加減して振る刀を必死で受け続けた。
前に出る事が出来ない。
パワーで押され続ける。
速度で先手を取られ続ける。
最後の重い1撃を剣で受けると俺は数メートル後ろに下がり、地面がズザアアアと音を立てる。
ヤナギさんが後ろにジャンプして納刀した。
「終わりだ」
「ありがとうございました!」
【ヤナギ視点】
3人がサモンモンスターで戦う姿をカドマツと一緒に見つめる。
「最期、本気で攻撃しましたね?」
「ああ、あれ以上打ち合えばアーツを使いたくなる。稽古を終わらせた」
「それほどですか」
「能力値は俺の方が上だ。特にパワーは圧倒出来る程差があった。アキラの動きも微妙にズレていた。それでも、押しきれなかった」
「剣技がうまいんですね」
「兄と打ち合っている影響もあるんだろう。兄の技量は俺を超えている。そして、弟の技量も、俺より高いのかもしれん」
2人でアキラが戦う様子を見つめた。
「はあ! 変われって子供かよ!」
「クラック君ですか?」
「次は俺が戦うって言ってる」
「変わろう。面白そうだよ」
「……ああ、分かった。クラックに体の支配権を譲る」
「くっくっく、やっと出られた。リツカ、メイ、俺が表に出たからにはペースを上げていく!」
キュインキュイン!
「サモンモンスター!」
クラックとアキラの構えや動きは微妙に違うが、クラックに変わってからもニワトリを順調に倒している……いや、違う!
クラックとアキラの剣技が混ざり合っている!
お互いを補い合うように進化しつつある!
アキラとクラックがチェンジし、アキラが体の動きを体感する事で技量が上がっているのか!
兄へのコンプレックス、逆境、成長出来なかったフラストレーション、成長出来なかったロックが外れた今、すべてが雪崩のようにアキラを劇的に成長させつつある!
その成長速度は明らかに常人の成長速度を超えている!
今も微調整を繰り返し、ズレていた動きを補正しつつある!
「休憩にしましょう」
「私はまだいけるよ!」
「まだまだだ! メイは下がっていろ! サモンモンスター!」
またニワトリの群れに飛び込む。
剣と斥候術だけでなく、闇魔法すら使いこなす魔法剣士。
刀しか能の無い俺がアキラの剣を突破出来なかった、本気で、アーツを使わなければ突破できない、しばらく経てばそれさえも覆る可能性すらある。
「カドマツ、後は任せた」
「お疲れ様です」
刀を振って、基本鍛錬をしてから眠ろう。
ここまでやる気が出たのは久しぶりだ。
俺は必死で戦うアキラに背を向けて歩き出した。
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