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メツ討伐
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俺はメツがオガに指を向ける瞬間、2体にハイファイアを放った。
「エムル、ベリー!オガを下がらせろ!回復しろ!」
ベリーとエムルがオガを連れて下がっていく。
「ぐおお!なんだ貴様は!」
「俺の名はウインだ。続きを始めようか」
「ぐふふふふ!我は何度でも復活する!」
スケルトンが集まり、メツが4体になった。
「そのスキルは大量のスケルトンを消費するようだ。スケルトンは残り少ない」
「ふ、我は何度でも甦る!我を倒すことは不可能だ!」
俺は1体のメツを斬り刻んで倒す。
「意外と倒しやすい。レベル444と出ているが、1体の能力は25%程度か。それに復活以外に強いスキルもなさそうだ」
「魔王も1体の我を倒して調子に乗っておったが我に敗れ死にかけている」
「次は2体目だ」
俺は2体目に近づいて刀で斬り刻む。
「後2体倒してみようか」
1体のメツが骨の弾丸を撃ち続け、足止めをしてくる。
その間に残り1体のメツは遠くに離れて行った。
3体目のメツを斬り倒し、逃げた残り1体を追う。
「残りの我を倒せば呪われるうううう!アンデットの名前持ちはいつも英雄達を倒してきた!呪いはレベル差を覆して英雄を殺す力を持っている!!!死にたいのかあああ!!!」
ルナが後ろからついて来た。
「魔眼で確認しました!メツにそのようなスキルはありませんわ!」
「我には二段階目がある!二段階目になれば呪いが発動する!」
「そうかそうか!それは試してみないと分からないよな!!」
俺はメツの足を切り落とした。
メツが地面に転がる。
「わ、我を倒せば呪われる!」
「倒せないって言ってたよな!試しに倒してみよう!」
「う、確かにメツの言う通りですわ!今まで多くの英雄が二段階目に移行した名前持ちに呪いや毒などの状態異常で倒れてきていますの」
「くふふふふ!その通りだ!」
「つまり誰かが覚悟を決めて倒す必要があるか」
俺はメツの事が気に入らない。
始めは俺は不死身だって言っておきながら追い詰められると二段階目の固有スキルで呪いをかけると脅しをかけてくる。
言う事に一貫性が無い。
こいつの言う事に踊らされるのは気に入らない。
俺はメツを斬り刻む。
メツの体から黒い亡霊が姿を現した。
「我を!我を倒したのか!!許さん!許さんぞ!」
メツの言葉を無視して炎や刀で攻撃するが、霧のように黒い亡霊が拡散する。
拡散した霧は俺の体に入り込む。
『貴様を殺す!呪いで貴様を殺してやる!』
そう言ってメツは消滅した。
「ウイン!」
「すまん、呪われた」
俺は意識を失った。
◇
俺が意識を覚ますと、部屋のベッドで横になっていた。
気づいたルナが駆け寄る。
「気づきましたのね!目覚めて良かったですわ!」
「俺は、どのくらい眠っていたんだ?」
「一か月ほどですわ」
「皆は無事か?」
ルナが下を向いた。
……分かっていた。
分かっていたんだ。
「ルナ、あった事を話してくれないか?」
でも、聞かずにはいられない。
「……分かりましたわ」
【ルナ視点】
ウインに救援要請が入り、私も追いかけた。
ウインは先に先行し、その後をエムルとベリーが追う。
力不足で足が遅れるのが悔しい。
ベリーとエムルに追いつくと、
オガにエムルが回復魔法をかけつつ後退する。
ベリーがしんがりを務める。
「魔王様はどうなっただ!?魔王様は!」
「大丈夫だよ。オガのおかげで助かったんだ」
「そうよ。魔王様は無事よ」
「……良かっただよ」
オガがドスンと後ろに倒れた。
「何で!回復魔法をかけているはずよ!」
「傷が、塞がらないんだ。何度回復魔法をかけても!傷が塞がらないんだよ!」
私はすぐに魔眼を使ってオガを見た。
ああ、もう、オガは。
「もう、オガに生命力は残っていませんわ」
「そんな!」
「……だめだよ、助けられない」
「笑っている。安心したまま……」
「ルナ、頼みがあるんだ。魔眼で、ウインを助けて欲しい。僕じゃ。今の僕じゃ冷静でいられないんだ」
「分かりましたわ。ベリーとエムルはオガをお願いしますわ」
ウインの元に向かう。
そしてウインはメツを倒し、呪われる。
私はウインを運んで港に戻った。
魔王様も、ベリーもエムルもオガが亡くなって皆泣いていた。
特にベリーは、ウインが呪われたことを知って取り乱しす。
エムルが何とかベリーを落ち着かせてウインをベッドに運んだ。
ウインの呪いにはポーションも魔法も効かなかった。
ウインにかけられていたのは徐々に生命力を奪って殺す呪い。
でも、ウインには回復力がアップする固有スキルがあった。
呪いとスキルが打ち消し合ってウインは呪いを打ち消すように少しずつ回復していった。
みんな必死で魔物を狩り、港を整備し、日々を過ごしながら交代でウインの様子を見に行った。
そして一か月。
【ウイン視点】
「そして、ウインが目覚めましたわ」
「そうか、なんとなく、頭の片隅では分かっていたんだ。オガを助けに行ったとき、オガの反応が消えかかっている気はしてた。でも、信じたくなかった。ルナに聞いたらみんな無事で、オガが顔を見せてくれるような、そんな気がしていたんだ。……辛い事を聞いた。すまなかった」
「いえ、気持ちは、分かりますわ」
「決めた。名前持ちを倒す。まだ体の調子は悪いけど、しばらくしたら回復すると思う。それからは、名前持ちを倒しに行くって決めた」
その後、目が覚めた俺にベリーとエムルが泣きながら抱き着いてきた。
「エムル、ベリー!オガを下がらせろ!回復しろ!」
ベリーとエムルがオガを連れて下がっていく。
「ぐおお!なんだ貴様は!」
「俺の名はウインだ。続きを始めようか」
「ぐふふふふ!我は何度でも復活する!」
スケルトンが集まり、メツが4体になった。
「そのスキルは大量のスケルトンを消費するようだ。スケルトンは残り少ない」
「ふ、我は何度でも甦る!我を倒すことは不可能だ!」
俺は1体のメツを斬り刻んで倒す。
「意外と倒しやすい。レベル444と出ているが、1体の能力は25%程度か。それに復活以外に強いスキルもなさそうだ」
「魔王も1体の我を倒して調子に乗っておったが我に敗れ死にかけている」
「次は2体目だ」
俺は2体目に近づいて刀で斬り刻む。
「後2体倒してみようか」
1体のメツが骨の弾丸を撃ち続け、足止めをしてくる。
その間に残り1体のメツは遠くに離れて行った。
3体目のメツを斬り倒し、逃げた残り1体を追う。
「残りの我を倒せば呪われるうううう!アンデットの名前持ちはいつも英雄達を倒してきた!呪いはレベル差を覆して英雄を殺す力を持っている!!!死にたいのかあああ!!!」
ルナが後ろからついて来た。
「魔眼で確認しました!メツにそのようなスキルはありませんわ!」
「我には二段階目がある!二段階目になれば呪いが発動する!」
「そうかそうか!それは試してみないと分からないよな!!」
俺はメツの足を切り落とした。
メツが地面に転がる。
「わ、我を倒せば呪われる!」
「倒せないって言ってたよな!試しに倒してみよう!」
「う、確かにメツの言う通りですわ!今まで多くの英雄が二段階目に移行した名前持ちに呪いや毒などの状態異常で倒れてきていますの」
「くふふふふ!その通りだ!」
「つまり誰かが覚悟を決めて倒す必要があるか」
俺はメツの事が気に入らない。
始めは俺は不死身だって言っておきながら追い詰められると二段階目の固有スキルで呪いをかけると脅しをかけてくる。
言う事に一貫性が無い。
こいつの言う事に踊らされるのは気に入らない。
俺はメツを斬り刻む。
メツの体から黒い亡霊が姿を現した。
「我を!我を倒したのか!!許さん!許さんぞ!」
メツの言葉を無視して炎や刀で攻撃するが、霧のように黒い亡霊が拡散する。
拡散した霧は俺の体に入り込む。
『貴様を殺す!呪いで貴様を殺してやる!』
そう言ってメツは消滅した。
「ウイン!」
「すまん、呪われた」
俺は意識を失った。
◇
俺が意識を覚ますと、部屋のベッドで横になっていた。
気づいたルナが駆け寄る。
「気づきましたのね!目覚めて良かったですわ!」
「俺は、どのくらい眠っていたんだ?」
「一か月ほどですわ」
「皆は無事か?」
ルナが下を向いた。
……分かっていた。
分かっていたんだ。
「ルナ、あった事を話してくれないか?」
でも、聞かずにはいられない。
「……分かりましたわ」
【ルナ視点】
ウインに救援要請が入り、私も追いかけた。
ウインは先に先行し、その後をエムルとベリーが追う。
力不足で足が遅れるのが悔しい。
ベリーとエムルに追いつくと、
オガにエムルが回復魔法をかけつつ後退する。
ベリーがしんがりを務める。
「魔王様はどうなっただ!?魔王様は!」
「大丈夫だよ。オガのおかげで助かったんだ」
「そうよ。魔王様は無事よ」
「……良かっただよ」
オガがドスンと後ろに倒れた。
「何で!回復魔法をかけているはずよ!」
「傷が、塞がらないんだ。何度回復魔法をかけても!傷が塞がらないんだよ!」
私はすぐに魔眼を使ってオガを見た。
ああ、もう、オガは。
「もう、オガに生命力は残っていませんわ」
「そんな!」
「……だめだよ、助けられない」
「笑っている。安心したまま……」
「ルナ、頼みがあるんだ。魔眼で、ウインを助けて欲しい。僕じゃ。今の僕じゃ冷静でいられないんだ」
「分かりましたわ。ベリーとエムルはオガをお願いしますわ」
ウインの元に向かう。
そしてウインはメツを倒し、呪われる。
私はウインを運んで港に戻った。
魔王様も、ベリーもエムルもオガが亡くなって皆泣いていた。
特にベリーは、ウインが呪われたことを知って取り乱しす。
エムルが何とかベリーを落ち着かせてウインをベッドに運んだ。
ウインの呪いにはポーションも魔法も効かなかった。
ウインにかけられていたのは徐々に生命力を奪って殺す呪い。
でも、ウインには回復力がアップする固有スキルがあった。
呪いとスキルが打ち消し合ってウインは呪いを打ち消すように少しずつ回復していった。
みんな必死で魔物を狩り、港を整備し、日々を過ごしながら交代でウインの様子を見に行った。
そして一か月。
【ウイン視点】
「そして、ウインが目覚めましたわ」
「そうか、なんとなく、頭の片隅では分かっていたんだ。オガを助けに行ったとき、オガの反応が消えかかっている気はしてた。でも、信じたくなかった。ルナに聞いたらみんな無事で、オガが顔を見せてくれるような、そんな気がしていたんだ。……辛い事を聞いた。すまなかった」
「いえ、気持ちは、分かりますわ」
「決めた。名前持ちを倒す。まだ体の調子は悪いけど、しばらくしたら回復すると思う。それからは、名前持ちを倒しに行くって決めた」
その後、目が覚めた俺にベリーとエムルが泣きながら抱き着いてきた。
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