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癒-healing-
P29.お前は生粋の馬鹿だな
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「また、倒れたの?なんで…」
「力が働いたんだと思います。彼女に関する記憶を思い出させようとしたから…」
さっきから淡々と長い話を私に話してくれていた真君は今までで、一番辛そうな顔に見える
「だから、辛い記憶を思い出させようとした僕は、消されてしまった。記憶は兄に上書きされ、一番最後のこの日の記憶だけは覚えていないようでした。
倒れた甘実さんを介抱して、目を覚ました時には…」
「………ありがとう。こんな話、話してくれて。」
この話を聞いた限り、みかんの記憶を取り戻すのは改めて難しいことに気が付いた。
「みかんの記憶を無理に思い出させようとすると、その記憶ごと消されてしまうのかな…」
「…今回、僕はそれで記憶が置き換えられてしまいました。でも、そうとは限らないと思います。」
「…と、言うと?」
「甘実さんの辛い記憶は他のものに置き換えるとこで成立していたはず。彼女自身、“置き換えるとこができなかった女の子”の存在によって自分の力を自覚できたと言っていました。彼女以外は簡単に消せたのに、彼女だけは消せない。だから、その他のものを消しているのかも…」
「な、なるほど…」
さすが双子って感じ…
まるでこの前の二階堂優を見ているようだった。
「頭いいんだね?」
「そんな事はないですよ。それに、甘実さんの力のことはずっと考えていたので、考えて行きついた先が今の仮説と言うか…」
また紳士的な笑顔を見せる。
「今の話だと辻褄が合うね。じゃあ、みかんの記憶はどうやったら取り戻せるか。それも考えていたりするのかな…?」
「もちろんです!」
「やっぱり、真君と二階堂優を並んで見せれば…!」
「いえ、それは無意味です。」
う…
「そ、その言い方にはちょっと心が痛んだんですけど…」
私なりにちゃんと考えた結果なのに…
「す、すみません!そんなつもりでは…!!」
「お前は生粋の馬鹿だな」
「「!?」」
二階堂優…!?
「力が働いたんだと思います。彼女に関する記憶を思い出させようとしたから…」
さっきから淡々と長い話を私に話してくれていた真君は今までで、一番辛そうな顔に見える
「だから、辛い記憶を思い出させようとした僕は、消されてしまった。記憶は兄に上書きされ、一番最後のこの日の記憶だけは覚えていないようでした。
倒れた甘実さんを介抱して、目を覚ました時には…」
「………ありがとう。こんな話、話してくれて。」
この話を聞いた限り、みかんの記憶を取り戻すのは改めて難しいことに気が付いた。
「みかんの記憶を無理に思い出させようとすると、その記憶ごと消されてしまうのかな…」
「…今回、僕はそれで記憶が置き換えられてしまいました。でも、そうとは限らないと思います。」
「…と、言うと?」
「甘実さんの辛い記憶は他のものに置き換えるとこで成立していたはず。彼女自身、“置き換えるとこができなかった女の子”の存在によって自分の力を自覚できたと言っていました。彼女以外は簡単に消せたのに、彼女だけは消せない。だから、その他のものを消しているのかも…」
「な、なるほど…」
さすが双子って感じ…
まるでこの前の二階堂優を見ているようだった。
「頭いいんだね?」
「そんな事はないですよ。それに、甘実さんの力のことはずっと考えていたので、考えて行きついた先が今の仮説と言うか…」
また紳士的な笑顔を見せる。
「今の話だと辻褄が合うね。じゃあ、みかんの記憶はどうやったら取り戻せるか。それも考えていたりするのかな…?」
「もちろんです!」
「やっぱり、真君と二階堂優を並んで見せれば…!」
「いえ、それは無意味です。」
う…
「そ、その言い方にはちょっと心が痛んだんですけど…」
私なりにちゃんと考えた結果なのに…
「す、すみません!そんなつもりでは…!!」
「お前は生粋の馬鹿だな」
「「!?」」
二階堂優…!?
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