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第27話「最強魔術師のラーニャ」
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九百九十九。
それがラーニャの魔力数値であり、検査できる数値の限界であった。
「さっすが。魔力は最高ね」
喜ぶ様子のリーデル。フレは驚いているようだった。
「ここまで行くか。さすがはラーニャちゃんだし、リーデルってところだな」
「私の天才的実験のおかげね」
「学園記録では、魔力数値は三百二十が最高記録だった。大きく塗り替えたね」
フレに頭を撫でられ、いい気分になったラーニャ。
「えへん」
「でも、魔法を使えないと意味がないわね」
「あ、確かに」
頷くラーニャに、フレが、
「そうだけど、強大な力を持った状態では危険だな……」
「はぁ? そんなこととっくに考えてると思ってたわよ」
「いや、成人に近い人が魔力成長期だと知っていてもたってもいられなくてね、はは」
ははではない。
と、ラーニャは思う。
「じゃあどうすればいいんですか? 宝の持ち腐れじゃないですか!」
吠えるラーニャ。
「いや、だったら魔術学園で一番最初に教える攻撃魔法を使えばいいんじゃない? あれは初心者でも使えるし、大丈夫でしょ。一番弱い攻撃魔法が、ラーニャさんにしたら誰よりも強い攻撃魔法になるわよ」
リーデルが冷静にそういう。
「なんでそう思うんだい?」
問うフレに、
「なんとなくよ」
と、リーデル。
「私のなんとなくは、絶対に正しい」
それがラーニャの魔力数値であり、検査できる数値の限界であった。
「さっすが。魔力は最高ね」
喜ぶ様子のリーデル。フレは驚いているようだった。
「ここまで行くか。さすがはラーニャちゃんだし、リーデルってところだな」
「私の天才的実験のおかげね」
「学園記録では、魔力数値は三百二十が最高記録だった。大きく塗り替えたね」
フレに頭を撫でられ、いい気分になったラーニャ。
「えへん」
「でも、魔法を使えないと意味がないわね」
「あ、確かに」
頷くラーニャに、フレが、
「そうだけど、強大な力を持った状態では危険だな……」
「はぁ? そんなこととっくに考えてると思ってたわよ」
「いや、成人に近い人が魔力成長期だと知っていてもたってもいられなくてね、はは」
ははではない。
と、ラーニャは思う。
「じゃあどうすればいいんですか? 宝の持ち腐れじゃないですか!」
吠えるラーニャ。
「いや、だったら魔術学園で一番最初に教える攻撃魔法を使えばいいんじゃない? あれは初心者でも使えるし、大丈夫でしょ。一番弱い攻撃魔法が、ラーニャさんにしたら誰よりも強い攻撃魔法になるわよ」
リーデルが冷静にそういう。
「なんでそう思うんだい?」
問うフレに、
「なんとなくよ」
と、リーデル。
「私のなんとなくは、絶対に正しい」
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