29 / 35
第29話「我慢のラーニャ」
しおりを挟む
「まずは魔力を使いまくれ。魔法道具が一番いい。魔力を込める道具を使って、魔力の放出の感覚を覚えるんだ。そうすることで、魔力の蛇口の強弱がわかるようになってくる。いきなり手加減を知れと言われも、本気を知らなければ手加減はできないからね」
フレにそう言われ、ラーニャは魔法道具を使ってみることにした。
「比較的、操作が難しく、魔力消費が激しい魔法道具を持って来た」
フレが持って来たのは、箒。
それもただの箒ではない。
「空が飛べる箒だ」
現在、ラーニャは草原にいる。とてつもなく広い草原。フレの空間転移魔法で、誰もいない平たい場所にやって来たのだ。
箒を受け取り、雹撃の感覚思い出す。すると、箒が宙に浮いた。そして、自分が思うように動かし、ラーニャは空高く飛び回っていた。
「ひゃー! たーのしー!」
ぐるんぐるん回りながら空を飛ぶラーニャ。
「ずっと飛んでなさい。あとあんまり回転してると酔うから、そこらへんを散歩する感覚で飛びなさい」
フレに大声で声をかけられ、ふざけ過ぎも良くないとラーニャは普通に飛んで、ずっと飛べと言われたことを念頭に置き、空中を行ったり来たりしていた。
…………。
……………………。
一時間後。
「降りて来て」
フレに声をかけられ、ラーニャは地面に降り立つ。今まで浮遊感にさらされていたぶん、地面に立つと妙な感覚がする。
「疲れは?」
「ないです」
「まったく?」
「ないです」
「さすがは魔力数値カンスト女子だ。だけど困ったな。これじゃあ加減を教えることができない」
「ここは誰もいないですし、なんかすごい魔法を教えてくださいよ。使うだけですごく疲れるような魔法」
「そうだな、ここは誰もいないし、周りに何もない。じゃあ、一つ魔法を教えようかな」
単純でいて、奥が深い魔法。と、フレ。
「『砲撃』。魔力そのものを放つ攻撃魔法。これは単純に魔力をエネルギーにして、魔力を放つから、相当数打ってれば疲れるはず」
「一旦見せてくれますか?」
「詠唱から見せるよ。『魔力をもって、魔力を放つ。砲撃』」
魔術詠唱をし、フレの掌からエネルギービームが放たれる。
「やってみて——」
と、フレが言った時には。
「えいっ」
砲撃は放たれていた。
言葉を失うフレに、ラーニャは、
「ぶいっ」
ピースをして、喜ぶのだった。
フレにそう言われ、ラーニャは魔法道具を使ってみることにした。
「比較的、操作が難しく、魔力消費が激しい魔法道具を持って来た」
フレが持って来たのは、箒。
それもただの箒ではない。
「空が飛べる箒だ」
現在、ラーニャは草原にいる。とてつもなく広い草原。フレの空間転移魔法で、誰もいない平たい場所にやって来たのだ。
箒を受け取り、雹撃の感覚思い出す。すると、箒が宙に浮いた。そして、自分が思うように動かし、ラーニャは空高く飛び回っていた。
「ひゃー! たーのしー!」
ぐるんぐるん回りながら空を飛ぶラーニャ。
「ずっと飛んでなさい。あとあんまり回転してると酔うから、そこらへんを散歩する感覚で飛びなさい」
フレに大声で声をかけられ、ふざけ過ぎも良くないとラーニャは普通に飛んで、ずっと飛べと言われたことを念頭に置き、空中を行ったり来たりしていた。
…………。
……………………。
一時間後。
「降りて来て」
フレに声をかけられ、ラーニャは地面に降り立つ。今まで浮遊感にさらされていたぶん、地面に立つと妙な感覚がする。
「疲れは?」
「ないです」
「まったく?」
「ないです」
「さすがは魔力数値カンスト女子だ。だけど困ったな。これじゃあ加減を教えることができない」
「ここは誰もいないですし、なんかすごい魔法を教えてくださいよ。使うだけですごく疲れるような魔法」
「そうだな、ここは誰もいないし、周りに何もない。じゃあ、一つ魔法を教えようかな」
単純でいて、奥が深い魔法。と、フレ。
「『砲撃』。魔力そのものを放つ攻撃魔法。これは単純に魔力をエネルギーにして、魔力を放つから、相当数打ってれば疲れるはず」
「一旦見せてくれますか?」
「詠唱から見せるよ。『魔力をもって、魔力を放つ。砲撃』」
魔術詠唱をし、フレの掌からエネルギービームが放たれる。
「やってみて——」
と、フレが言った時には。
「えいっ」
砲撃は放たれていた。
言葉を失うフレに、ラーニャは、
「ぶいっ」
ピースをして、喜ぶのだった。
0
あなたにおすすめの小説
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冷遇妃マリアベルの監視報告書
Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。
第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。
そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。
王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。
(小説家になろう様にも投稿しています)
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる