小さな狼

KS

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帰省

6

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一気にお姉さんとお兄さんを紹介して貰ってこんがらがっていた頭が落ち着きつつある

龍『ふぅ……』

ヒ『りゅうひはん、はべる?』

クッキーを食べながら差し出してくれるヒロ君
可愛いい…

龍『うぅん、ありがと』

頭を撫でながらお父様がどんな人かを今だに考えてる私

夏『着替えて………きた』

着物姿に着替えた夏凜さんはさっきとは全く違う雰囲気をかもし出していた
服装一つでまるっと変わる印象
この人はいったい…

『これでいいかぁ?』

ただお兄さんの方は別だった
ダメだ…たんなるチンピラにしか見えない…

『パパ遅いわね~…何して…あぁ!』

レ『ママ?』

『あたしが呼んでくるんだったわ~♪忘れてた♪』

レ『も~ちゃんとしてよね!』

お母様の天然みたいな感じに癒されている間もなく1番大事な事を思い出した
あぁ…そうだった…

『呼んでくるわ~♪』

レ『私も行く!ママ一人じゃ大変でしょ?』

『ありがと♪それじゃ呼んでくるわ~♪』

レイラちゃんと手をつないで部屋を出ていく姿がすごく微笑ましく見えた
横のヒロ君に目をやると表情変えずただ座っている
どんな気持ちなんだろ…
何分たっただろう
そんな時間は経ってないはずなんだけど何時間も経ったような感じがする

『お待たせ~♪』

お母様の声でドアが開け放たれる
ビックリしてドアの方を見る
レイラちゃん、お母様の順に立ってるけど…

お父さんは?

夏『パパ…いない』

『あらあらパパったら…』

ル『俺が行くわ、よっと…』

ルイさんが立ち上がり廊下に向かい一言

ル『3秒で出て来ーい!じゃないと俺が迎えに行くぞ!』

いやいやいやいや………
それで出て来るお父様っているわけないでしょうに…
な~んて事を思っていても、さっきから驚いてばかりだったからもぉ驚かない!
さぁどんなお父様が出てくるんだ~い
通販みたいになったるけど心臓はバックバクしている

『ご、ごめんなさい…すぐ行きます』

………お父…様…かな?
見た目的にルイさんの方が上に見える
間違いだ…これは何の間違いだ…

夏『パパ…お客様来てる……だから…』

『う、うん…』

違う、これは夢だ…
きっと夢なんだ!ははっ!きっとそうだぁ…!

ル『頼むぜ親父…』

『う、うん…』

嘘だぁ!!
こんな…こんな事実が…
あぁ…
さらに追い討ちをかけられる

ヒ『久しぶりです…パパ』

ボンッ!
私の中で何かが弾けた
たぶん、頭が
こんな事って…

夏凜さん+ヒロ君÷2=お父様
この方程式があうと思われます
夏凜さんみたくまとめられたポニテ
ヒロ君のように幼い顔
夏凜さんのような細い手足
ヒロ君のような………
あぁ頭が…混乱してきた…
意識が遠のいていく

気が付いたらベッドで寝かされている私

夏『気がついた…?』

龍『夏凜さん…ここは…?』

白を基調とした広めな部屋
私の部屋より大きい…

夏『ひろの部屋…るいが運んできた』

龍『そうなんですね…』

夏『うん…大丈夫?水飲む…?』

夏凜さんの優しさが何故だかスゴク身にしみた
ぼ~っとしている私を夏凜さんが覗き込んてくる

夏『どうしたの…?』

龍『い、いえ…なんだか、優しい皆様だなって』

夏『………』

首を傾げながら不思議そうな顔をしている

夏『りゅ~びちゃんは…ひろの事……好き?』

唐突な質問に顔が赤くなる
でも、不思議と素直に応えられる

龍『…大好きです。ずっと一緒にいたいです』

一瞬驚いた顔をしてたけど、笑顔に変わり可愛い顔をしてくれた

夏『…良かった…』

龍『えっ?』

夏『あの子を…愛してくれる人がいて……』

夏凜さんの一言が引っ掛かるけど、愛されてる事が良く分かる
でも疑問が1つ
何でヒロ君が家を出たのか…
みんな優しいのになんで家を出たんだろうか…

夏『………歩ける?』

龍『は、はい!大丈夫です!』

夏『今日はパーティー…してる』

龍『パーティー?』

聞きなれない言葉
なんで?
おかしいな、聞き間違いかな?

夏『早く…行こ…』

手を引っ張られ連れてかれる
扉を開けるとそこでは見慣れない光景が広がっていた
華やかなドレスを着た人や、高そうなスーツを着た人
ステージがありそこには、バンド演奏
何故かルイさんがボーカル…
あっでも聞き覚えがある声…

夏『るい…けっこう売れてるバンド…』

龍『へ、へぇ~…』

とりあえずヒロ君を探してみる
探してみてもなかなか見当たらない
どこだろう…

夏『ひろ…こっちにいる…』

さらに引っ張って連れてってくれる
そこには壁にもたれかかり、何かジュースを飲んでるヒロ君がいた

ヒ『………』

龍『ヒロ君…?』

ヒ『龍美さん…気がついたんですね』

龍『ゴメンね?心配かけさせて…』

ヒ『ビックリしちゃいました。でも…』

龍『でも?』

ヒ『気づいて良かった』

見上げながら笑顔を見せてくれるヒロ君にどれだけ癒されるだろう
この笑顔を見るために、私はヒロ君とずっと一緒にいたい
改めて心に誓った

 
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