小さな狼

KS

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家族

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パーティーから数時間、そろそろ終わりを迎えるんだろうと思う
だんだん人が帰っていくのをヒロ君と見送りなが私は来る時を待っていた
そぉ…お父さんとの改めて対面

龍『………』

ヒ『どうしたんですか?』

龍『うぅん、何でもないよ』

覗きこむヒロ君は心配そうな顔をしている
何でこの子はこんなに可愛いんだろ…
そんなことはさておき、この会場に居るのは私達だけになった
だけど…

レ『あっ!またパパがいない!どんなけコミュ障なのよぉ!』

ズンズンと足音をたてながら歩いているのが目に見えてわかる
なんて騒がしい子なんだろ…
改めて思った
何を思ったか、私はレイラちゃんの後を追っていた

龍『待ってレイラちゃん、私も行っていいかな』

レ『いいけど…ビックリしないでね?』

龍『大丈夫、ある程度なれたから…』

苦笑いを浮かべながら隣を歩く
ちっちゃいのに知ってるなぁ
……私がおっきいからちっちゃく見えるって言った人
怒らないから校舎裏に来なさい
なぁんて思ってたら部屋の前に着いたらしい

レ『さて…と』

バンッ!

開け放たれるドアの先は本で埋め尽くされていた
これはいったい…

レ『パパ~どこ~?』

ドンドン進んでいく
私も後ろをついていく
すると机が1つ置かれていてあとは何も置かれていない

レ『えぇ~っと…ここだ!』

レイラちゃんが本の中にダイブ
痛くないのかな…

レ『暴れるな~!大人しくしろ~!!』

『や、辞めて…!そっとしといて~…!』

レ『龍美姉ちゃん来てんだから!ちゃんとしなさい!』

『く…苦しい…で、出るから…』

レ『まったくぅ…』

『は……はじめまして…父です…』

龍『はっ!はじめまして!桜木龍美です!よろしくお願いします…!』

まじまじ見ると良い男に見える
背も高いし、細いし…

レ『いい加減慣れなさいよ!もぉこっち来て!』

有無を言わさず強制連行されてつれてかれるお父様
お父様の立場っていったい…
私も後ろを付いて行き部屋に入った
入ったのはヒロ君の部屋で何故か皆集まっていた

『あらあら♪レイラちゃんありがと~?』

パタパタと足音をたてながらお父様と腕を組んだ
将来ヒロ君とこうなりたいなぁ…
改めてヒロ君の家族が勢揃いし、私の前にたっている

ヒ『改めてようこそ、これが僕の家族です』

『いらっしゃい♪』

レ『よろしくね、龍美お姉ちゃん』

夏『よろしく…りゅうちゃん…』

ル『よろしくな!』

『いちよう……大黒柱です』

いい家族だなぁ…
でもなんでヒロ君は家出なんかしたんだろ
みんないい人なのに

『今日はもぉ遅いわ♪女子全員でお風呂でも入りましょうか♪』

龍『えっ?』

レ『行こ行こ龍美お姉ちゃん♪』

レイラちゃんに腕を引かれ連れてかれる
その後ろから夏凜さんとお母さんがついて来る
初めての修学旅行以外で大人数で入ったお風呂だった
お風呂から上がった私はヒロ君の所へ向かった

コンコン

いちようノックしてドアを開ける
するとヒロ君もお風呂上がりだったらしい

ヒ『龍美さん、みんなは?』

龍『自分の部屋に戻ってたよ。ヒロ君もお風呂上がり?』

ヒ『いえ、いちよう部屋にシャワーがあるのでそれで済ませました』

龍『そっか、風邪ひかないようにね?』

ヒ『はい♪』

笑顔で答えるヒロ君に癒されつつ、改めて部屋を見渡す
白を基調とした明るい部屋に必要最低限の家具だけあって、クローゼットやシャワー、トイレまで完備
なんて贅沢な部屋だ
挙句に今住んでる部屋より広い
…スゴイなぁ

ヒ『龍美さん?』

龍『ん?なぁに?』

振り向きヒロ君の所へ行き隣りに座る
洗いたての髪がいい匂い…
ぎゅ~ってしてずっと………
ダメだ、これ以上いけない………
危ない危ない
理性を保ちつつヒロ君の話を聞く

ヒ『どうでした…?僕の家族…』

龍『みんないい人で良かったって思ってるかなぁ。最初は怖くてドキドキしてたけどね』

本音を伝えるとヒロ君は安堵の表情を浮かべ私の方に転がってきた
自然と膝枕をする形なりヒロ君は笑顔を浮かべている
この子は…
なんてあざといんだ…
頭を撫でながら私も横になる
この子を選んで良かった…

龍『ヒロ君?』

ヒ『スー…スー…』

可愛い寝息をたてながら寝てしまっていた
起こさないように足をどけて、しっかり布団を着せて私は用意して貰った部屋に戻ることにした

が、しかし…

案の定部屋に行けなくなり迷子になってしまった

 
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