小さな狼

KS

文字の大きさ
43 / 50
家族

しおりを挟む
なんとかたどり着いた部屋にパジャマが置いてあり、それに着替え眠りについた
翌朝、レイラちゃんのダイブで目が覚めた

レ『とぉ~う!』

ドスン!

いくら軽いとはいえこれはキツイ…
苦痛に顔を歪ませながら起き上がる

龍『お…おはよ…レイラちゃん…』

レ『おはよ~う?お姉ちゃん?』

スリスリしながら抱きついてくる
最初はスゴイ警戒されてたのになぁ

夏『おはよ…りゅうび…』

夏凜さんもいたんだ…
存在感が無かった…

龍『どうしたんですか?こんな早く…』

夏『朝ごはん…呼びに来た…』

そうなんだ、そんな時間だったんだ
日曜日はいつもゆっくりしてるからなぁ
自分で作ったご飯意外を食べるのは久しぶりだなぁ
レイラちゃんに手を引かれ部屋に入った

ヒ『あっ、おはようございます。龍美さん』

完全なる和室
おっきめのちゃぶ台と座布団が人数分置いてある
そこに正座して待っているヒロ君とお兄さん
しかし…

龍『おはようヒロ君。あのルイさん1つ聞いても良いですか?』

ル『なに?ふぁ~あ』

おっきなあくびをしながら後ろに手をつきくつろいでいる

龍『なぜ作業服なんですか?』

ル『これから現場行かなきゃいけんからさ。この部屋だって俺がリフォームしたんだよ』

意外な事実、まさかリフォームの業者さんだなんて…
でもなんで?
お金持ちなのに…

ル『おのおの自分の仕事もってんだよ。親父は小説家、夏凜はデザイナー兼モデル、レイラもモデルだよな?』

レ『そだ!』

腕を組み仁王立ちしている
そうなんだぁ、スゴイ家族だなぁ
…でもなんで?

『出来たわよ~♪』

これが朝ごはんなのかと思うぐらい豪華さ
みんなで仲良く手を合わせいただきますして食べ始める

『どお?不味くない?』

龍『全然!すごい美味しいです!』

『良かったぁ♪イッパイあるからイッパイ食べてぇ♪』

更にスゴイ量が出てくる
…食べきれるかな…

龍『も、もぉ食べれない…』

ヒ『いっぱい食べましたねぇ』

頭を撫でてくれるヒロ君を上に見ながら膝枕で休んでいた
大の字になりながらヒロ君の部屋にいるとノックの音が聞こえてきた
あわてて起き上がる

ヒ『はい、いますよ』

ドアの隙間から顔を覗かせる夏凜さん

夏『2人とも………暇?』

ヒ『どうしたの?』

夏『ちょっと来て………』

手を引かれ連れてかれた場所
夏凜さんの部屋、もとい倉庫?
ラックには数え切れない程の服
まだ作りかけだろうか、マネキンにドレスがかかっていた

龍『すご~い…』

夏『りゅうび…ちょっと……』

呼ばれて行ってみると、何着か服を持ちながら選んでいる

夏『………やっぱり…ぴったし…!』

何故かドヤ顔で服を抱きながらクルクル回ってる
何だかスゴイ嬉しそう

夏『りゅうび…頼みがある…』

龍『頼み?…ってなんでしょう』

詰め寄られて目が輝き煌めいている
ま、眩しすぎる…

夏『私のブランドの…専属モデルになって…!』

…はい?


 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

俺にだけツンツンする学園一の美少女が、最近ちょっとデレてきた件。

甘酢ニノ
恋愛
彼女いない歴=年齢の高校生・相沢蓮。 平凡な日々を送る彼の前に立ちはだかるのは── 学園一の美少女・黒瀬葵。 なぜか彼女は、俺にだけやたらとツンツンしてくる。 冷たくて、意地っ張りで、でも時々見せるその“素”が、どうしようもなく気になる。 最初はただの勘違いだったはずの関係。 けれど、小さな出来事の積み重ねが、少しずつ2人の距離を変えていく。 ツンデレな彼女と、不器用な俺がすれ違いながら少しずつ近づく、 焦れったくて甘酸っぱい、青春ラブコメディ。

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

『出来損ない』と言われた私は姉や両親から見下されますが、あやかしに求婚されました

宵原リク
恋愛
カクヨムでも読めます。 完結まで毎日投稿します!20時50分更新 ーーーーーー 椿は、八代家で生まれた。八代家は、代々あやかしを従えるで有名な一族だった。 その一族の次女として生まれた椿は、あやかしをうまく従えることができなかった。 私の才能の無さに、両親や家族からは『出来損ない』と言われてしまう始末。 ある日、八代家は有名な家柄が招待されている舞踏会に誘われた。 それに椿も同行したが、両親からきつく「目立つな」と言いつけられた。 椿は目立たないように、会場の端の椅子にポツリと座り込んでいると辺りが騒然としていた。 そこには、あやかしがいた。しかも、かなり強力なあやかしが。 それを見て、みんな動きが止まっていた。そのあやかしは、あたりをキョロキョロと見ながら私の方に近づいてきて…… 「私、政宗と申します」と私の前で一礼をしながら名を名乗ったのだった。

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...