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第1章 異世界で暮らそう

21話EXTRA 脱衣所

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「さてと、話はまとまったとして、これ、どうしよっか?」

 これ。

 未だにビンビンにバスタオルを押し上げているミゲルくんのペニスのことだ。

 ユニさんほどではないけど、ケンタウロス種特有の巨大さのせいでタオルを巻いた程度じゃ隠せていない。

 ミゲルくんはチラチラと期待に満ちた目で僕の顔と手を見ている。

 言いたいことは分かるけど、ユニさんというものがいる身としてはそうはいかない。

 そのユニさん自身は浮気してきてもいいって言ってたけど、僕が納得いかない。

 申し訳なく思いながらもミゲルくんの視線を無視していたら、ミゲルくんが一瞬残念そうな顔を浮かべてから口を開く。

「あの……一度自分で出せばおさまるかも……」

「そ、そうだね、それしか無いか」

 このまま自然に収まるのを待っていたら、ユニさんたちがのぼせちゃう。

 それじゃ、僕は中に入ってるから、と言おうとして、それだとミゲルくん一人でなにやってるんだとか思われちゃうかな?とか一瞬考えてしまう。

「だから、ご主人さま、見てて?」

 そのせいでこんな事言われてしまった。

 い、いや、オナニーを見てるとかそんなうれし……申し訳ないこと出来ない。

「そ、そういう訳にはいかないからさ。
 僕は向こうで待ってるよ」

 そういう僕を無視するようにミゲルくんは言葉を続ける。

「えっとね、ボク、一人でやってても怖くなっちゃってうまくいかないから、ご主人さまに見ててほしいな」

「え?うまくいかないって?」

「えっと、まずこうやっておちんちん握ってこするでしょ?」

 意味の分からなかった僕に、ミゲルくんはやにわに立ち上がるとバスタオルを取って眼の前で実演して見せてくれる。

 ……もうこうなっちゃったら見てあげなきゃいけない流れだな。

 なんかミゲルくんにうまく乗せられたような気がする。

「こうやっておちんちん擦ってるとね、だんだん気持ちよくなってくるんだけどね」

 自分で言ったとおり気持ちよくなってきているのか、ミゲルくんのペニスは一層固くそそり立ち、亀頭がパンパンに膨れてくる。

 興奮してきちゃっているのか、僕にもっと見せつけようとするかのように腰を突き出してきてる。

「だんだん……だんだんね、すごい気持ちよくなってきて……」

 その言葉に合わせてミゲルくんの手の速さも早くなってくる。

 鈴口からはカウパーがたれてきて、射精が近づいてきたことを知らせる。

「すごい……いつもよりすごい気持ちいい……気持ちいいよおっ!」

 ミゲルくんがペニスをしごきながら亀頭を僕の方に向ける。

 僕を突き刺そうとするように突きつけられた亀頭につい見入ってしまう。

 鈴口がパクパクと限界を告げるのを見て、顔射されると思って思わず目を閉じる。

 …………。

 あれ?射精は?

 おそるおそるゆっくりと目を開けると、ミゲルくんがペニスを握ったままへたり込んでいた。

「…………またおしっこが出そうになっちゃった……」

 ペニスをビンビンにしたまんましょんぼりとそんな事を言うミゲルくん。

 あー、もうよくおぼえてないけど、オナニーに慣れていなかった頃は僕もそんなふうに感じてた気がする。

 射精じゃなくっておしっこが出そうで……実際おしっこが出ちゃった時もあった覚えがある。

「えっと、ミゲル、射精はしたことある?」

 もしかしてまだ精通してないんじゃと思って聞いてみるけど、ミゲルくんは恥ずかしそうにコクンとうなずいた。

「そっか。それはどんな時?」

「……朝起きた時。
 変な夢見た日とかオ、オナニーしようとしてみた日の次の日の朝に出てる時がある……」

 夢精したことあるんなら、もう射精は出来るはず。

「オナニーで射精したことは?」

「……一度もない……」

 恥ずかしそうに俯いてしまうミゲルくん。

 恥ずかしいこと聞いてごめんね。

 一度オナニーで射精しちゃえば、おしっこの感覚とは違うって分かるんだけどなぁ。

「あ、念の為聞くけど、今本当におしっこしたいとかある?」

 ふるふると首を振るミゲルくん。

 ならやってみるか……。



「こ、これでいいの?」

「うん、そうそう」

 脱衣室の壁に背を預けて、大きく足を開いた体育座りをしている僕の足の間にミゲルくんを座らせる。

「そのまま僕に体を預けてみ」

 ためらっていたミゲルくんだけど、僕が抱きしめるように回した手でお腹を押すと、素直に体を預けてくる。

 すぐ横にミゲルくんの顔があるし、肩越しにミゲルくんの引き締まった体――明らかに僕より筋肉がある――とそそり立ったペニスが見えて……なかなかいい光景だな、これ。

 ちょっとユニさんに怒られそうなことを考えてしまった。

 頭をふって煩悩を打ち払おうとする僕をミゲルくんが不思議そうに見てる。

「そのままペ……おちんちんを握って」

 僕の言う通りに素直にペニスを握るミゲルくん。

 そのミゲルくんの手に僕の手を重ねて、ミゲルくんの手ごとペニスを握る。

「ご、ご主人さまっ!?」

「これならミゲルのおちんちんを触ったことにはならないから大丈夫だよ」

 そうっ!

 あくまで僕が触っているのはミゲルくんの手であってペニスではない。

 よって浮気にはならないっ!はずっ!

 ……少なくとも僕の後ろめたさは相当軽減されてる。

 まだちょっとアワアワしているミゲルくんを無視してゆっくりとミゲルくんの手ごとペニスをしごき始める。

「……んっ……気持ちいい……」

 ミゲルくんもすぐに夢中でペニスとそれをしごく手を見つめだした。

「ほら、左手も出して」

「左手?」

 不思議そうにしているミゲルくんの左手を取ると、僕の手を重ねてペニスを握り込み両手でしごき始める。

 うん、ミゲルくんのもおっきいからやっぱり両手でやったほうが気持ちよさそうだ。

「気持ちいい……ご主人さま、気持ちいい……んんっ……」

 なんか気持ちよくなるに連れて、ミゲルくんがペニスではなくて僕の顔を見つめてきて……なんていうかやばい。

 こんなに間近でとろけきったエロ顔で甘い吐息を吐きつけられ続けていたら……。

「…………あっ……」

 ミゲルくんがなにかに気づいたように小さく声を上げて、俯いてしまう。

 き、気づかれた……。

 よがっているミゲルくんがエロくて勃起してしまった僕のペニスが、お尻に当っているのに気づかれてしまった。

 ひかれたりしないといいけど……。

「んあっ!?」

 嫌がったりひかれたりしないかとミゲルくんの反応を伺っていたら、お尻をグニグニとペニスに押し当てられて思わず声が出てしまう。

「ミ、ミゲル?なにを?」

 なにをするのかとミゲルくんの方を見ると、すごいエロい顔をしてこっちを見ていたので、慌ててミゲルくんのペニスに視線を移した。

 下手に見つめ合ったりしたらチューされる顔だった。
 
 これは駄目だ、早く射精させて終わりにしないと。

 そんな事を考えている間もミゲルくんのお尻がグニグニと押し付けられている。

 明らかに僕に快感を与えようとしている動きだ。

 ……ミゲルくんを射精させること以外頭から消そう。

 そう思ってしごく手を早くする。

「ああんっご主人さまっ!おしっこっおしっこ出ちゃうから離してっ!」

「大丈夫、それが射精だから。
 そのまま出していいよ」

 手を止めようとするミゲルくんにそう言って、むしろ手の動きを早くする。

「出ちゃうっ♡出ちゃうっ♡おしっこでちゃうううううぅぅっ♡♡♡」

 ミゲルくんのペニスが大きく脈動して精液が解き放たれた。

 ミゲルくんの手越しでも感じられるくらいビクンビクンと脈動し続けている。

 真っ白い精液がミゲルくんのペニスからそれこそおしっこのようにほとばしっていく。

 全部出し尽くせるように長く続く射精の間中も絞り出すようにしごく手を止めない。

 念のためにと敷いておいたバスタオルを一面精液で染めきった頃、ようやく長い射精が終わった。

 手についた精液をなんとはなしに舐める。

 はじめて舐めたユニさん以外の精液は、当然かもしれないけどユニさんとは違う味がする気がする。

 って、落ち着け僕っ!?

 やばい、エロすぎる光景を見たせいで頭が馬鹿になっている。

 おちつけー、おちつけー、僕。

「ご主人さま……」

 息も絶え絶えという様子のミゲルくんは内心大混乱中の僕に気づいていない。

「ボク、オナニーできた♡」

 そう言ってニッコリと笑う。

 うん、うちの使用人は可愛い。


 
「待とう。ちょっと落ち着こう、ミゲル。
 いい子だからちょっと落ち着いて話し合おう」

 体育座りで大きく股をおっぴろげた僕の足の間にこちらを向いて正座したミゲルくんが、僕の手に手を重ねて僕のペニスを握ってる。

「ボクはご主人さまの手を握ってるだけだよ」

 うん、それはさっきの僕の論法だ。

 少し前の僕を殴り飛ばしたくなる。

 なにも言い返せなくなった僕を置いてきぼりにしてミゲルくんが手を動かし始める。

 ああ……これ、全然自分でしごいてる気がしない。

 完全に僕とは違うペースと強さでしごかれてて、ミゲルくんにしごかれているとしか思えない。

 『手を重ねればそれは下の人の手』作戦は大失敗だった。

 そのまま射精させられてしまった僕の精液を、ミゲルくんは嬉しそうに顔で受け止めて指ですくい取っては舐める。

「ご主人さまの変な味♡」

 僕はこれは浮気ではないと信じ続ける。

 ……ユニさんに顔向けできない……。



 ――――――

 
 
 身だしなみを整えて、後片付けをして――諸々を拭いたタオルは後でミゲルくんが自分で処理するらしい――、新しいバスタオルを腰に巻き直す。

 あれからもう一時間以上経ってしまっていた。

 みんなのぼせてないといいけど。

 ミゲルくんを連れ立って浴室に入っていく。

 さっきまで僕の手を取って指をつかんだりして遊んでたミゲルくんも、今は適切な距離を取ってついてくる。

 なんやかんや言って教育の行き届いた子だった。

 僕たちが入ってきたことに気づいたユニさんが寝椅子からたち上がってイヴァンさんと一緒に近寄ってくる。

 思わず目が泳いでしまう。

「その様子だと説得はうまく言ったようですね」

 ユニさんの言葉にビクリと大きく震えてしまう。

 そ、その様子とはどんな様子なんだろう……。

 もう目は泳ぎまくりでユニさんの顔を直視できない。

「ハル……」

 そんな僕の様子をユニさんは苦笑しながら見てる。

 申し訳なさすぎて俯いてしまうと、ユニさんは僕の耳元に口を寄せてきて。

「大丈夫ですよ、別にハルのことは疑ってませんから。
 でも、その様子だと、浮気未満のエッチなことがあったんですね?
 大丈夫、許します。
 私は今もこれからもちゃんとハルのことが大好きですよ」

 思わずむしゃぶりつくようにユニさんにキスをした。
 
 僕も大好きだよという気持ちといっしょに舌をユニさんの口の中に差し入れて深く、しっかりとキスをする。
 
 イヴァンさんはいつの間にかいなくなっていたけど、4人はガッツリこっちを見てる。

 一瞬ミゲルくんはショック受けちゃったかな、とか考えたけど、なんかすごいエロいものを見ているような顔で食い入る様に見てた。

 あ、そんな反応なんだ、って少し気持ちが軽くなる。
 
 ものすごく恥ずかしいけど、そのまま堂々と見せびらかすようにキスをし続けた。

 そのまま飽きることもなく舌を絡ませ、吸い付き、唾液を交換し合う。
 
 どれくらいそうしていただろうか?

 舌を絡ませながら4人に目をやると、みんな恥ずかしそうに真っ赤になって腰を引いてモジモジとしていた。

 うん、やりすぎたかもしれない。
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