帝国に奪われた聖女様は帝国の皇太子に溺愛されてます

第2章

ルル嬢と…。

「よし、いくか。」
俺は、皇宮の近くにある騎士寮からで、陛下のいる所へ向かった。
「ふぅ。時刻は…5時半か…。まぁ、朝ごはんには間に合いそうだな。」
そして、俺は前にいたオレンジ色の髪の女性に声をかけた。多分、ルル嬢だろう。
「あ、きみは…ルルさんだね？」
「！は、はい。」
「一つだけ聞きたいのだけど…どうして皇后の侍女に？」
「あー、あの…皇后の筆頭侍女であるリエさんに能力を認められましてここに来たのです。主に…計算と、執務ですね…。」
「それは、すごいですね！」
「ふふ。ありがとうございます。」
「一応、伯爵令嬢なんですけど実際は貧しくて…。」
「そうなんですか？」
「はい。だから、私も稼がないといけなくて…。」
「なるほど。そうなんですね。」
「はい。まぁ、がんばります！」
なんだ？やはり、会ったことあるようなきが…。
「ルルさん、前…あ。」
「あら！あなたがルルね！」
「こ、皇后！」
「よろしくねー！！」
「は、はい！」
かわいいな…。…そうだ！思い出した！！
以前、俺は婚約者候補に媚薬を盛られた時とある、女性が助けてくれた。その人はオレンジ色の髪で…。
まさか、ルル嬢が！？
…調べてみるか。そうだ、あの占い師に。
そして、仕事が終わるとその占い師の元へいった。
そうすると…。
「なるほど。あなたは、その女性を探しているのですね。…その人はあなたの周りにいますよ。そして、大切な命を2つ持っています。」
「！そうですか！ありがとうございます！！」
確信した…あの女性はルルだ！！