帝国に奪われた聖女様は帝国の皇太子に溺愛されてます

第2章番外編

その後の王国について。

その後歴史書では、「リッチ王国はラーサル帝国の領土となった。
リッチ王国は、500年前にラーサル帝国から独立したが王家が宰相に乗っ取られその王により国は乱れ再度ラーサル帝国の領土になった。」と、かかれることになる。

そして、歴史書には
「サラリー(前リッチ王国)の領主は、ウィリアム王子改めてウィリアム公爵とグラム王子改めてグラム公爵に分けられることになった。」と、かかれている。
さらに、
「ウィリアム公爵とウィリアム夫人であるナオ様の夫婦仲はとても良く、ウィリアム公爵とウィリアム夫人は共にこの世を去ったほど。」
それだけでは、なかった。

「ウィリアム夫人は、故郷であるリッチ王国の文化などを当時の皇后であり聖女でもあるエルサ様と広め現代にも続くチーズなどかつてのリッチ王国の文化を代表する物が広まった。」
と、かかれている。


それから時が経ち、その本が有名になったのはウィリアム公爵らが亡くなった100年後のことである。


ある日、本屋で15歳ぐらいの少女はその歴史書をとった。

こういった。
「私もこんなふうにいい家庭を築きたいわ。」



後に湖光の愛する妻となる花音がいった。
彼女は、侍女や護衛と共にお忍びで来ていたのだ。

「本当に素晴らしいわね。」と、サラリー領土の街をみていった。


この声をある人物が聞いていた。
その時は、花音の護衛をしていた湖光である。

彼は、小さい声で


「私があなたを必ず幸せにします。」と、いった。

誰にも聴こえなかったがこの言葉は果たされることとなる。