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#6 君のfancy
6-1 君のfancy
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魔の水曜日とはよく言う。
大荒れの株価に伴い、仕事へのモチベーションも危ぶまれる。海外顧客からの『Happy mid week!』なんてお決まりの挨拶を見ても、直矢の気は晴れなかった。それには別の理由もあるのだが。
「Hey, Nao」
そこへ、ガラスパネルの向こうを颯爽と歩き、個室を訪れた来客があった。
アッシュブロンドが目を惹く彼はチャーミングな微笑を携え、爽やかな空気を持ち込んだ。
「デューデリのチェック終わったよ。いつも通り、問題なし」
英国訛りのアクセントを滲ませて、資料を持ってきたのは同期のネイサンだ。
直矢の一つ年上で、同じく最高位の役職を務める本社出向組の一人。185cm近い長身に、HUGE BOSSのチェックスーツを粋に着こなしている。
「もう終わったのか。さすがだな」
税務申告書、在庫明細、有価証券明細……。
辞書一冊分にも上りそうな書類の束を受け取ると、直矢は慌てて閲覧していたタブを切り替える。
「ナオの概要が上手いからさ。何を見てたんだい?」
「ああ……子犬の動画だよ。癒されるだろ」
あながち間違っていない。
先日出された朝食の謎を解明するため、納期の修羅場を越えた直矢はリサーチに勤しんでいた。アイドルは意外にも手先が器用らしく、グループのMoreTubeチャンネルには、制作風景の個人動画が次々とアップロードされていた。キャラクターや動物のぬいぐるみ、さらには編みぐるみまで。直矢は束の間の休息に、毛糸と格闘する様子を微笑ましく眺めていたのだ。
「へえ、仕事人間の君もキュートな子犬には勝てないんだね。まあ、今はひと段落ついたし」
「まあな。今朝でだいぶ片付いただろう。また年末案件で忙しくなるだろうけど」
今後の工程を思いやると、頭痛がしてしまう。忘年会に顔を出す暇も無いだろう。
普段はムードメーカーのネイサンでさえ、眉間を揉んで苦笑した。
「考えたくないね。ちょうど昼時だし、ランチで気分転換でもどう?」
本社出向組のご機嫌取りも、日本オフィスの幹部の仕事だった。
基本的に残業はしないし、平気で長期バカンスを取る彼らと意見が対立することはあるが、プロ意識と効率重視は徹底しているので悪感情は無い。その皺寄せの尻拭いをするのが、直矢の役目でもあるのだが。
二人はオフィスビルに併設されている一階のイタリアンカフェに向かう。
祖母が公爵だとかいう、血統も兼ね備えた独身貴族は、すれ違うOL達の視線を残らず掠め取るのだった。色めき立つ彼女達には目もくれず、ネイサンはお目当てのウェイターに声を掛けた。
「やあ、マコ。今日もとても素敵だね」
≪Makoto≫の名札を付けた青年ははにかむと、一番眺めの良いテラス席に案内してくれた。
お冷とメニューを置いて立ち去ろうとする給仕に、ネイサンは紙幣を素早く手に握らせる。
駐在2か月目でもやはり本国での習慣が抜けないのか、それとも英国紳士の嗜みなのかと直矢は苦笑した。
「ネイト。日本ではチップは必要ないと言っただろう」
「ほんの気持ちだよ。ああいう可愛い子は、世界に存在してくれているというだけで素晴らしいと思わないかい?」
ネイサンは碧眼をウィンクさせ、いつも通り品数が一番多いコースを頼んだ。
そうすれば、接触回数が増えるのを知っているからだ。膳の上げ下げだけでなく、水を注ぎに来てくれるたびに雑談を交わす。惜しげもなく性的指向をオープンにする彼は、会社のダイバーシティ&インクルージョン方針に則って、異国でも自由を満喫していた。
「まあ……その気持ちは分からなくもないが」
「だろう?眺めているだけで心を潤してくれるね」
言い寄ってくる女をアクセサリーとしか見てこなかった直矢だが、同僚に感化されつつあるのかもしれない。リビングにエプロン姿の天使がいるだけで、部屋が浄化されたようだった。そして、介抱したお礼のつもりなのか、献身的な一面に少なからずとも心を動かされたのだ。
部屋に上げた歴代の人間の中でも、朝食を作ってくれ、掃除までしてくれたのは彼が初めてだった。大抵は一度寝ただけで恋人面をして、一階にあるレストランに行きたいとほざくのに。
店内から漏れるジャズの旋律に混ざって、ネイサンの胸ポケットが振動した。
「失礼、本社からだ。手短に済ますよ」
ネイサンが店外へ出る間、まもなくしてマコが前菜とスープを運んできた。
あどけない唇に微笑を乗せて説明する彼は、天使――もとい紫音と同じ年の頃に見える。長たらしいメニューを聞きながら、心の奥底に渦巻いていた小さな不満が顔を出した。
別れて二日目になろうという今日まで、彼からの音沙汰は無い。
自分との再会をあれだけ嬉しがっておいて、一体どういうつもりなのか。口付けまでねだる素振りを見せて。助手席に乗って、あんなに喜んでおいて?
二日間というブランクは、一晩一朝で彼が見せた行動にそぐわなかった。
(この俺が……駆け引きをされていると?)
出会った夜もそうだった。散々、理想の男だの運命だのと惑わせて。
心底純情そうな顔をして――ついこの前までキスもセックスも未経験だったと言うわりに、一丁前に焦らしているというのか。
(クソッ……俺が初めての男だったんじゃないのか?!)
騙される振りぐらいはしてやってもいいと意気込んだ途端、術中に嵌っているのは自分の方なのか。直矢の中で自問自答が止まらない。
大荒れの株価に伴い、仕事へのモチベーションも危ぶまれる。海外顧客からの『Happy mid week!』なんてお決まりの挨拶を見ても、直矢の気は晴れなかった。それには別の理由もあるのだが。
「Hey, Nao」
そこへ、ガラスパネルの向こうを颯爽と歩き、個室を訪れた来客があった。
アッシュブロンドが目を惹く彼はチャーミングな微笑を携え、爽やかな空気を持ち込んだ。
「デューデリのチェック終わったよ。いつも通り、問題なし」
英国訛りのアクセントを滲ませて、資料を持ってきたのは同期のネイサンだ。
直矢の一つ年上で、同じく最高位の役職を務める本社出向組の一人。185cm近い長身に、HUGE BOSSのチェックスーツを粋に着こなしている。
「もう終わったのか。さすがだな」
税務申告書、在庫明細、有価証券明細……。
辞書一冊分にも上りそうな書類の束を受け取ると、直矢は慌てて閲覧していたタブを切り替える。
「ナオの概要が上手いからさ。何を見てたんだい?」
「ああ……子犬の動画だよ。癒されるだろ」
あながち間違っていない。
先日出された朝食の謎を解明するため、納期の修羅場を越えた直矢はリサーチに勤しんでいた。アイドルは意外にも手先が器用らしく、グループのMoreTubeチャンネルには、制作風景の個人動画が次々とアップロードされていた。キャラクターや動物のぬいぐるみ、さらには編みぐるみまで。直矢は束の間の休息に、毛糸と格闘する様子を微笑ましく眺めていたのだ。
「へえ、仕事人間の君もキュートな子犬には勝てないんだね。まあ、今はひと段落ついたし」
「まあな。今朝でだいぶ片付いただろう。また年末案件で忙しくなるだろうけど」
今後の工程を思いやると、頭痛がしてしまう。忘年会に顔を出す暇も無いだろう。
普段はムードメーカーのネイサンでさえ、眉間を揉んで苦笑した。
「考えたくないね。ちょうど昼時だし、ランチで気分転換でもどう?」
本社出向組のご機嫌取りも、日本オフィスの幹部の仕事だった。
基本的に残業はしないし、平気で長期バカンスを取る彼らと意見が対立することはあるが、プロ意識と効率重視は徹底しているので悪感情は無い。その皺寄せの尻拭いをするのが、直矢の役目でもあるのだが。
二人はオフィスビルに併設されている一階のイタリアンカフェに向かう。
祖母が公爵だとかいう、血統も兼ね備えた独身貴族は、すれ違うOL達の視線を残らず掠め取るのだった。色めき立つ彼女達には目もくれず、ネイサンはお目当てのウェイターに声を掛けた。
「やあ、マコ。今日もとても素敵だね」
≪Makoto≫の名札を付けた青年ははにかむと、一番眺めの良いテラス席に案内してくれた。
お冷とメニューを置いて立ち去ろうとする給仕に、ネイサンは紙幣を素早く手に握らせる。
駐在2か月目でもやはり本国での習慣が抜けないのか、それとも英国紳士の嗜みなのかと直矢は苦笑した。
「ネイト。日本ではチップは必要ないと言っただろう」
「ほんの気持ちだよ。ああいう可愛い子は、世界に存在してくれているというだけで素晴らしいと思わないかい?」
ネイサンは碧眼をウィンクさせ、いつも通り品数が一番多いコースを頼んだ。
そうすれば、接触回数が増えるのを知っているからだ。膳の上げ下げだけでなく、水を注ぎに来てくれるたびに雑談を交わす。惜しげもなく性的指向をオープンにする彼は、会社のダイバーシティ&インクルージョン方針に則って、異国でも自由を満喫していた。
「まあ……その気持ちは分からなくもないが」
「だろう?眺めているだけで心を潤してくれるね」
言い寄ってくる女をアクセサリーとしか見てこなかった直矢だが、同僚に感化されつつあるのかもしれない。リビングにエプロン姿の天使がいるだけで、部屋が浄化されたようだった。そして、介抱したお礼のつもりなのか、献身的な一面に少なからずとも心を動かされたのだ。
部屋に上げた歴代の人間の中でも、朝食を作ってくれ、掃除までしてくれたのは彼が初めてだった。大抵は一度寝ただけで恋人面をして、一階にあるレストランに行きたいとほざくのに。
店内から漏れるジャズの旋律に混ざって、ネイサンの胸ポケットが振動した。
「失礼、本社からだ。手短に済ますよ」
ネイサンが店外へ出る間、まもなくしてマコが前菜とスープを運んできた。
あどけない唇に微笑を乗せて説明する彼は、天使――もとい紫音と同じ年の頃に見える。長たらしいメニューを聞きながら、心の奥底に渦巻いていた小さな不満が顔を出した。
別れて二日目になろうという今日まで、彼からの音沙汰は無い。
自分との再会をあれだけ嬉しがっておいて、一体どういうつもりなのか。口付けまでねだる素振りを見せて。助手席に乗って、あんなに喜んでおいて?
二日間というブランクは、一晩一朝で彼が見せた行動にそぐわなかった。
(この俺が……駆け引きをされていると?)
出会った夜もそうだった。散々、理想の男だの運命だのと惑わせて。
心底純情そうな顔をして――ついこの前までキスもセックスも未経験だったと言うわりに、一丁前に焦らしているというのか。
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