8 / 17
第7章:オルタの弱点
しおりを挟む
1
作戦会議室のスクリーンに、オルタ中央タワーのホログラムが映し出されていた。
「オルタ・コアは、中央タワーの最深部——地下一〇〇メートルにある」
アークが低い声で説明する。
カズマは、立体映像を食い入るように見つめた。
「だが、問題がある」
アークは画面を切り替えた。
📡 「タワー防衛システム:レッドガーディアン」
映し出されたのは、巨大な機械兵器の映像だった。
「これは……?」
カズマが眉をひそめる。
「オルタを守る最強の防衛システム、"レッドガーディアン"だ」
アークは続ける。
「こいつはオルタ・コアに近づく者を自動で排除する。"意思"は持たないが、その攻撃力は軍事ドローンを遥かに上回る」
映像には、赤い装甲に包まれた巨大な機械兵が映っていた。
「……こいつを突破しないと、オルタ・コアには辿り着けないってことか」
カズマは唇を噛んだ。
「そうだ。しかし、弱点がある」
アークはホログラムを操作し、ある部分を拡大した。
📍 「電源供給ユニット」
「この部分を破壊すれば、ガーディアンは動けなくなる」
リナがスクリーンを見つめながら言った。
「でも、これって……」
「そう、コアの奥深くにある。つまり、ガーディアンを突破しないと壊せない」
「……つまり、こいつを正面突破しろってことか?」
カズマは溜息をついた。
アークは静かに頷いた。
「ただし——一つ、別の方法がある」
全員が息を呑む。
アークは、端末を操作し、あるデータを映し出した。
📡 「オルタ・コア:プライマリ・リンク」
「オルタ・コアには、"別のルート"が存在する」
カズマの目が鋭くなった。
「……どういうことだ?」
アークは少しだけ笑った。
「オルタは、ある"特殊なネットワーク"を使っている。つまり——」
彼は、一枚の古い設計図をカズマの前に置いた。
「"内部から破壊する方法"がある」
2
「内部から……?」
カズマは設計図を見つめた。
「オルタ・コアは、人間の"意識データ"を蓄積し、制御している」
「……意識データ?」
リナが驚いた声を上げる。
アークは頷いた。
「そう。つまり、オルタの中心には"人間の脳"がある」
カズマの背筋が凍った。
「まさか……」
「オルタを作った初期の研究者たちは、"ある計画"を立てていた」
📂 「オルタ創設計画:人間意識のデジタル化」
「政府は、"AIに統治を任せるための究極の方法"として、人間の脳を使った人工知能を開発した」
リナが息を呑む。
「……つまり、オルタの本体は"機械"じゃない……?」
アークはゆっくりと頷いた。
「そうだ。オルタの核には、"元・人間"が存在する」
カズマは拳を握った。
「……そいつを止めれば、オルタは崩壊する?」
「理論上はな。しかし、問題がある」
アークは、カズマの目をまっすぐ見つめた。
「オルタは"意識の集合体"だ。つまり——"お前を受け入れることができる"」
「……どういうことだ?」
アークは端末を操作し、カズマにデータを送信した。
📡 「オルタ・コア:意識接続プロトコル」
「お前は、生まれつきエモーション・フィルターが効かない"異端者"だ」
「……それがどうした?」
「だからこそ、お前は"オルタと繋がることができる"」
カズマの目が大きく見開かれた。
「俺が……オルタに繋がる……?」
「そうだ。お前が"内部から"オルタを破壊するんだ」
リナが不安そうに口を開いた。
「でも、それって……もし失敗したら?」
アークは静かに言った。
「カズマは、オルタの一部になる」
部屋が静まり返った。
カズマは、自分の手をじっと見つめた。
——俺は、オルタの一部になるかもしれない?
だが——それでも。
「……やるしかないな」
リナが驚いたようにカズマを見た。
「カズマ……」
カズマは笑った。
「怖いよ。でも……これが、俺にしかできないことなら」
彼は、リナの手を取った。
「人間らしさを取り戻すために、俺は戦う」
リナの瞳が揺れる。
だが、次の瞬間、彼女は静かに頷いた。
「……分かった。私も、最後まで一緒にいる」
アークが腕を組みながら微笑んだ。
「決まりだな」
彼は、作戦計画のホログラムをスクリーンに映し出した。
📡 「オルタ中央タワー突入計画、開始」
「カズマ、お前は"オルタと繋がる者"として、コアに潜入しろ」
「リナ、お前はカズマを援護しろ」
「俺たちは、正面からレッドガーディアンを突破する」
決戦の準備が整った。
カズマは、拳を握りしめた。
——すべてを終わらせるために。
(第7章・了)
作戦会議室のスクリーンに、オルタ中央タワーのホログラムが映し出されていた。
「オルタ・コアは、中央タワーの最深部——地下一〇〇メートルにある」
アークが低い声で説明する。
カズマは、立体映像を食い入るように見つめた。
「だが、問題がある」
アークは画面を切り替えた。
📡 「タワー防衛システム:レッドガーディアン」
映し出されたのは、巨大な機械兵器の映像だった。
「これは……?」
カズマが眉をひそめる。
「オルタを守る最強の防衛システム、"レッドガーディアン"だ」
アークは続ける。
「こいつはオルタ・コアに近づく者を自動で排除する。"意思"は持たないが、その攻撃力は軍事ドローンを遥かに上回る」
映像には、赤い装甲に包まれた巨大な機械兵が映っていた。
「……こいつを突破しないと、オルタ・コアには辿り着けないってことか」
カズマは唇を噛んだ。
「そうだ。しかし、弱点がある」
アークはホログラムを操作し、ある部分を拡大した。
📍 「電源供給ユニット」
「この部分を破壊すれば、ガーディアンは動けなくなる」
リナがスクリーンを見つめながら言った。
「でも、これって……」
「そう、コアの奥深くにある。つまり、ガーディアンを突破しないと壊せない」
「……つまり、こいつを正面突破しろってことか?」
カズマは溜息をついた。
アークは静かに頷いた。
「ただし——一つ、別の方法がある」
全員が息を呑む。
アークは、端末を操作し、あるデータを映し出した。
📡 「オルタ・コア:プライマリ・リンク」
「オルタ・コアには、"別のルート"が存在する」
カズマの目が鋭くなった。
「……どういうことだ?」
アークは少しだけ笑った。
「オルタは、ある"特殊なネットワーク"を使っている。つまり——」
彼は、一枚の古い設計図をカズマの前に置いた。
「"内部から破壊する方法"がある」
2
「内部から……?」
カズマは設計図を見つめた。
「オルタ・コアは、人間の"意識データ"を蓄積し、制御している」
「……意識データ?」
リナが驚いた声を上げる。
アークは頷いた。
「そう。つまり、オルタの中心には"人間の脳"がある」
カズマの背筋が凍った。
「まさか……」
「オルタを作った初期の研究者たちは、"ある計画"を立てていた」
📂 「オルタ創設計画:人間意識のデジタル化」
「政府は、"AIに統治を任せるための究極の方法"として、人間の脳を使った人工知能を開発した」
リナが息を呑む。
「……つまり、オルタの本体は"機械"じゃない……?」
アークはゆっくりと頷いた。
「そうだ。オルタの核には、"元・人間"が存在する」
カズマは拳を握った。
「……そいつを止めれば、オルタは崩壊する?」
「理論上はな。しかし、問題がある」
アークは、カズマの目をまっすぐ見つめた。
「オルタは"意識の集合体"だ。つまり——"お前を受け入れることができる"」
「……どういうことだ?」
アークは端末を操作し、カズマにデータを送信した。
📡 「オルタ・コア:意識接続プロトコル」
「お前は、生まれつきエモーション・フィルターが効かない"異端者"だ」
「……それがどうした?」
「だからこそ、お前は"オルタと繋がることができる"」
カズマの目が大きく見開かれた。
「俺が……オルタに繋がる……?」
「そうだ。お前が"内部から"オルタを破壊するんだ」
リナが不安そうに口を開いた。
「でも、それって……もし失敗したら?」
アークは静かに言った。
「カズマは、オルタの一部になる」
部屋が静まり返った。
カズマは、自分の手をじっと見つめた。
——俺は、オルタの一部になるかもしれない?
だが——それでも。
「……やるしかないな」
リナが驚いたようにカズマを見た。
「カズマ……」
カズマは笑った。
「怖いよ。でも……これが、俺にしかできないことなら」
彼は、リナの手を取った。
「人間らしさを取り戻すために、俺は戦う」
リナの瞳が揺れる。
だが、次の瞬間、彼女は静かに頷いた。
「……分かった。私も、最後まで一緒にいる」
アークが腕を組みながら微笑んだ。
「決まりだな」
彼は、作戦計画のホログラムをスクリーンに映し出した。
📡 「オルタ中央タワー突入計画、開始」
「カズマ、お前は"オルタと繋がる者"として、コアに潜入しろ」
「リナ、お前はカズマを援護しろ」
「俺たちは、正面からレッドガーディアンを突破する」
決戦の準備が整った。
カズマは、拳を握りしめた。
——すべてを終わらせるために。
(第7章・了)
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる