Beyond the Soul ~第一話~ 唸れ風神剣っ!!悲しみを乗り越えてっ!!~第二話~ 邪を滅せよっ!!聖なる魂っ!!

ぐれおねP

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幸せのひととき ~エピローグ~

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 ユウナは好奇心旺盛な瞳をスズフミに向ける

『う~ん・・・治癒魔法?・・・ゲームとかであるような?・・・あはは・・・』

 そんな、子供のような現実離れした話をするスズフミの顔は赤みをおびていて恥ずかしそうだ。

『うわ~、魔法かっけぇっ、しかも治癒魔法なんて優しいスズフミさんにぴったりじゃないですかっ!!』
『え、えっ・・・そ・・・そうかな?・・・あ、ありがとう』

 ユウナの捲し立てるような言葉に翻弄されるスズフミ。しかし顔は嬉しそうだ。

『あっ、そうだ・・・わたしやイフ、ジェネを襲ってきた子供?・・・あれはどうしたんですか?』
『あぁ、あの悪魔の子供か・・・それなら、わたしとかまちゃんでやっつけたから心配ない』

 ノエルの解答の中にある、まだ自分の知り得ない言葉にユウナは好奇心を煽られる。

『悪魔・・・かっけぇ・・・ノエルさんとかまなんとかでやっつけたって・・・すごい・・・どうやって倒したんですか?』

『んー、その説明はむずかしいな』

 そう独り言のように呟くと、のえるはユウナに、悪魔の子供との戦いのことをジェスチャーを交えながら、できるだけ詳しく説明する。

 話上手なノエルの語り口をユウナは瞳を子供のようにキラキラと輝かせ、身を乗り出すほど興奮ぎみに聞いていた。

『すっご・・・カマイタチの剣って・・・風神剣・・・でしたっけ?・・・なんかロールプレイングゲームみたいっすね』
『そういわれてみれば・・・でもほんとなんだよ』

 ノエルはユウナに紹介しようと妖怪鎌鼬の子供、かまちゃんがいるでありう後方を振り返る。

『あれっ・・・いないな・・・かまちゃんっ』

 辺りを見回す。しかし、どこにもその白い獣の姿は見つからない。

『ねぇ、ジェネ、イフ、かまちゃんしらない?』
『えっ・・・いないの、かまちゃん?』
『さっきまでいたよ?』

ジェネとイフも辺りを見回す。そしてノエルも再度確認するように、今一度辺りを見回すが・・・やはりその姿はどこにもない。

『・・・かまちゃん』

 本当の自分の子を失ったようにさみしそうなノエル。その親友の心境を感じとったスズフミは慈愛の笑みを浮かべながらいった。

『ノエル・・・心配しなくても大丈夫・・・かまちゃんなら外にいるよ』
『・・・えっ・・・ほんと?』

 歓喜と期待に満ちた声をあげるノエル。

『ふふっ、ほんと・・・かまちゃんね、風のあるところでなくちゃ生きていけないみたい・・・それとね、姿を現している間はものすごく体力を消耗するっていってたよ・・・あっ、そうそう』

 スズフミはなにかを思い出したような仕草、そして口元に優しい笑みを浮かべる。

(あかあさん、ぼくはいつでもそばにいるから・・・しんぱいしないで)

 カマイタチの感謝の気持ち、スズフミは感情を込めた口調でノエルに伝えた。

『ノエル・・・かまちゃんからだよ』
『えっ・・・かまちゃんから・・・うぅ』

 ノエルの目頭が熱くなり涙腺がまた緩む。

(・・・おかあさん・・・わたしのことおかあさんって・・・認めて・・・くれたんだ・・・ありがとうかまちゃん)

『えっ・・・ノエルさんってそうなんですか?』

 ジェネが驚いた表情でノエルを見ている。

 『えっ・・・うぅ・・・なにが?』

 ノエルは溢れそうな涙を必死にこらえながら、ジェネの言葉に首をかしげる。

『ほんとはノエルさん、カマイタチなんでしょ?』
『えぇっ、そうなのぉ?』
『ノエルさんまじっすか?』

 ジェネがそういうと、同じように驚いた様子で、イフとユウナの二人がテンポよく言葉を繋げる。

『・・・はぁ?・・・まったく何いって・・・そんなわけないでしょ・・・わたしは人間だよ』

 そんなジェネの突拍子もない言葉に感動の涙はとまる。呆れぎみに答えるノエル。

『変身してるの?・・・背もひくいし』
『ノエル、すごいっ!』
『変身・・・かっけぇっ!!』

『・・・話きけよ・・・そこの三人、あと、ちっちゃいっていうなっ』
『きゃーっ』

 手を振り上げジェネを追いかけるノエル。

『・・・ふふっ』

 スズフミの優しい笑い・・・こんな冗談のような会話をかわす五人のいる体育館。

 その裏側に気を失っているコウを膝枕しながら、アンズはいた。


アンズ特別編に続く
    
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