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「リ、リア!? 本当にこれはリアが作ったのかい?」
「うん! ヒューに教えてもらって作ったのー」
火を使ったりするのはまだ危ないからって、そこら辺はヒューリーが手伝ってくれたが、作業はちゃんと私がやったよ?
「よく作れたね。難しくなかったのかい?」
「簡単だったよー」
「「…………」」
数種類の薬草を刻んで、煮込んでいっただけだしなぁ~。
作り方自体は難しくないよな?
「これはまだあるのかい?」
「あるよー」
えっと……最初は少量で作って、でき上がったのが瓶三本。
そのうちの一本は私が飲んだから、残りは二本。
もう一度、教えて貰った通りに作れるか試して、でき上がったのは六本だから、合計して八本。
今、父とアスターが飲んだから……。
「あと六本あるよー」
残りの本数を申告すると、何故か立ち上がった父に抱き上げられました。
そして父はそのまま執務室から出ていきました。
父よ、何処に行くんだ?
◇ ◇ ◇
連れて行かれたのは城の薬師所。
城で使う薬を作ったり、薬草を栽培したり、研究したりする部署なんだって。
そうそう、私が育てた薬草の一部を売っているところでもある。
「これは!」
そこの所長の目の前に置かれたのは、私の作った特製ドリンク。
所長はそのドリンクを見ると、何故かぷるぷると震えていました。
「まさか!」
えっ、見ただけで何の薬かわかるのか?
さすが本職、凄いなぁ!
「ここの所長は特殊な能力持ちでね。植物を使っているものなら見ただけでそれが何かわかる鑑定能力があるんだよ」
まさかの特殊能力!
鑑定能力とか…便利そうだな~。
「なんと! これはツカレトール薬ですかっ!!!」
あっ、それが疲労回復ドリンクの正式名称ですか?
そんな名前だったんですね。
ツカレトール薬……疲れ取る……そのままですね……。
「宰相様、これをどこで手に入れたのですかっ!?」
「うちの娘が作ったそうだ」
「何ですっとぉー!!!」
所長さんが雄叫びを上げた。
「落ち着きなさい。娘が怯える」
父の言う通りです。
所長さん、ちょっと落ち着いて!
興奮しすぎですよぉ?
怯えはしませんが……、いや、やっぱり怖いです。
そんなギラギラした目でこっち見ないでっ!!
いや、マジで怖い。
これ、取って喰われる。
とりあえず、しっかり父に抱きついておこう。
ぶるぶるっ。
しばらくして、やっと所長さんが正気に戻った。
「落ち着いたようだな」
「いやーすみません。少々、取り乱しました」
地味に怖かったわ……。
「さっそくですが、この魔法薬の作り方をどこでお知りになったのですか?」
「ん? ヒューリーに聞きました」
「ヒューリー……殿、ですか? その方は一体……」
「ヒューリー殿は娘の契約精霊だ」
「はっ! そういえば、宰相様のご令嬢は上級精霊と契約したと聞いたことがあります」
私が精霊と契約したことは結構広まっているんだな~。
貴族とかお城の関係者とかは、全員知っている可能性はあるよな。
まあ、隠している訳じゃないからいいけどさー。
「お嬢様、この薬の作り方を教えていただく事は出来ませんかね?」
作り方?
えっ!?
これの作り方知らないの?
だって、ここは国一番の実力を持つ薬師が集まるところでしょう?
あ~、でもさっきの反応からして知らないのか……。
でも、私が勝手に教えていいもんなのか?
「ヒュー」
《なんだい、リア?》
「ねぇ、今日作った疲労が取れる薬なんだけど、あれって人に教えても構わない? 知りたいんだって」
《作り方を教えるのは構わないけど、この人達が作るのは難しいんじゃないかな?》
えっ!?
なんですっと?
「うん! ヒューに教えてもらって作ったのー」
火を使ったりするのはまだ危ないからって、そこら辺はヒューリーが手伝ってくれたが、作業はちゃんと私がやったよ?
「よく作れたね。難しくなかったのかい?」
「簡単だったよー」
「「…………」」
数種類の薬草を刻んで、煮込んでいっただけだしなぁ~。
作り方自体は難しくないよな?
「これはまだあるのかい?」
「あるよー」
えっと……最初は少量で作って、でき上がったのが瓶三本。
そのうちの一本は私が飲んだから、残りは二本。
もう一度、教えて貰った通りに作れるか試して、でき上がったのは六本だから、合計して八本。
今、父とアスターが飲んだから……。
「あと六本あるよー」
残りの本数を申告すると、何故か立ち上がった父に抱き上げられました。
そして父はそのまま執務室から出ていきました。
父よ、何処に行くんだ?
◇ ◇ ◇
連れて行かれたのは城の薬師所。
城で使う薬を作ったり、薬草を栽培したり、研究したりする部署なんだって。
そうそう、私が育てた薬草の一部を売っているところでもある。
「これは!」
そこの所長の目の前に置かれたのは、私の作った特製ドリンク。
所長はそのドリンクを見ると、何故かぷるぷると震えていました。
「まさか!」
えっ、見ただけで何の薬かわかるのか?
さすが本職、凄いなぁ!
「ここの所長は特殊な能力持ちでね。植物を使っているものなら見ただけでそれが何かわかる鑑定能力があるんだよ」
まさかの特殊能力!
鑑定能力とか…便利そうだな~。
「なんと! これはツカレトール薬ですかっ!!!」
あっ、それが疲労回復ドリンクの正式名称ですか?
そんな名前だったんですね。
ツカレトール薬……疲れ取る……そのままですね……。
「宰相様、これをどこで手に入れたのですかっ!?」
「うちの娘が作ったそうだ」
「何ですっとぉー!!!」
所長さんが雄叫びを上げた。
「落ち着きなさい。娘が怯える」
父の言う通りです。
所長さん、ちょっと落ち着いて!
興奮しすぎですよぉ?
怯えはしませんが……、いや、やっぱり怖いです。
そんなギラギラした目でこっち見ないでっ!!
いや、マジで怖い。
これ、取って喰われる。
とりあえず、しっかり父に抱きついておこう。
ぶるぶるっ。
しばらくして、やっと所長さんが正気に戻った。
「落ち着いたようだな」
「いやーすみません。少々、取り乱しました」
地味に怖かったわ……。
「さっそくですが、この魔法薬の作り方をどこでお知りになったのですか?」
「ん? ヒューリーに聞きました」
「ヒューリー……殿、ですか? その方は一体……」
「ヒューリー殿は娘の契約精霊だ」
「はっ! そういえば、宰相様のご令嬢は上級精霊と契約したと聞いたことがあります」
私が精霊と契約したことは結構広まっているんだな~。
貴族とかお城の関係者とかは、全員知っている可能性はあるよな。
まあ、隠している訳じゃないからいいけどさー。
「お嬢様、この薬の作り方を教えていただく事は出来ませんかね?」
作り方?
えっ!?
これの作り方知らないの?
だって、ここは国一番の実力を持つ薬師が集まるところでしょう?
あ~、でもさっきの反応からして知らないのか……。
でも、私が勝手に教えていいもんなのか?
「ヒュー」
《なんだい、リア?》
「ねぇ、今日作った疲労が取れる薬なんだけど、あれって人に教えても構わない? 知りたいんだって」
《作り方を教えるのは構わないけど、この人達が作るのは難しいんじゃないかな?》
えっ!?
なんですっと?
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