異世界転生勇者、2人旅!! 相方仲間は奴隷少女!?

千両文士

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【第三章:魔石鉱山の決闘!! 古代岩巨人・アンシェントゴーレム!!】

【異世界転生勇者、2人旅!! 相方仲間は奴隷少女!?:第20話】

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「なるほど、下界ではそのような事になっていたのですね勇者様にジュエルさん……」
 アンシェントゴーレム所長と謎の剣士がタイマンを始めたという緊急事態を受け、魔石鉱山の女性労働者&ワーカーゴーレムと共に鉱山外に駆け付け、鶴の一声で2人を止めた女性。
 聖都ジュエル巫女長・サマルは鉱山所長とマコト&ジュエルの双方から事情を聞き、納得する。
「申し訳ありません、巫女長様……この件は私の責任ですので勇者様をお許しくださいませんか?」
 相手と状況を察し、いつもの空気を読まないハイテンションさがウソのようにシュンとして頭を下げる奴隷少女ジュエル。

「いえいえ、ジュエルさん!! 許すだなんてとんでもない!!
 本来ならば私たちは創世神ジュエル様に司る者としてその祝福と加護を受けた勇者様に全面協力しなくてはならない立場でありながら、早々に魔王の虜囚の身となりこのような見苦しい形で対面してしまい……私共の方こそ誠に申し訳ございません」

 汚れた鉱山労働中の腰巻一枚でありながら、サマル巫女長と共に2人に対し恭しく頭を下げる女性達。
「とりあえず、ご無事が確認できたのは良かったですけど……このソロアスタ魔石鉱山はどういう状況なのでしょうか? ジュエルが言うには皆さんノリノリで勤労なすっていたそうですけど……?」

『それは私から話そう、勇者マコト殿』
 この鉱山の管理者である所長として話を引き継ぐアンシェントゴーレム。
『まず、この鉱山の歴史となるが……古代の石像が長年にわたり自然界に存在する魔力を吸収し続けた事で覚醒した無機物魔物・アンシェントゴーレムである私やその眷属魔物であるゴーレム達は元々人間を敵視していない。 
 むしろ魔石と交換に様々な技術や道具を提供してくれる取引先としてとても感謝していたし、良好な関係を築いていたのだ。 
 ……だが魔王ニョカが山頂にある旧王都を占拠し、ここも支配域とした事で状況は一変。 
 魔王ニョカとその配下共は一方的な搾取をするばかりで我々には生存に必要な最小限の魔石しか残さない略奪者でしかない』 
 女神ジュエル様の力で異世界転生してから15年。 
 良くも悪くも情報デトックスな田舎で平和に農家の青年をやっていたら知らないのも当然だが、魔物と人間の関係性にもいろいろなあるんだなぁ……勇者マコトはそんな事を思いつつアンシェントゴーレム所長の言葉に耳を傾ける。 
『その上あいつは勝手に汚らわしい魔瘴岩(ましょうがん)を我が鉱山に設置し、聖都ジュエルで生け捕りにした巫女殿達を我らの鉱山で強制労働を課して苦しみを与えよと言う無茶ぶりまで強要してきたのだ!! 
 全くもって許しがたい暴挙の数々!! 平和主義者の我々を何だと思っているのだ!!』 
 怒りのあまり再生済みの岩拳を握り、地面をガンガン叩くアンシェントゴーレム所長。 
「あの、 石像のおじさまマショウガンってなんですの?」 
 勇者マコトの隣でほえ?な顔で尋ねる奴隷少女ジュエル。 

『ああ、説明不足で済まなかったな奴隷のお嬢ちゃん。
 魔瘴岩と言うのは膨大な魔力を吸収し貯蓄できる大型魔石の一種を魔改造した物らしく、それを生成した張本人である魔王ニョカが配下の者共と一度だけここを訪れた際の説明によるとそれは苦しみや絶望を帯びた人間の負の魔力……瘴気を吸い取り備蓄するらしい』
「何だって!? そんな危険な物がこの鉱山にあると……言うのか!?」
『その通りだ勇者マコト殿。
 ヤツは聖都ジュエルの巫女をここにサンケー労働者として放り込んで苦しみを与え、それにより発する瘴気をたっぷりと吸わせてデンチのようなエネルギー源とする予定らしい』
「うっわ……殿方を魅了しちゃう小悪魔ナイスバデー美少女奴隷の私でも魔力を吸収されるなんてえっちな屈辱いやですよ!!」
 叱られた子犬のように大人しくしていたジュエルはボロ布貫頭衣上から胸を手で隠し足をきゅっと閉じて勇者マコトにしがみつく。

【第21話に続く!!】
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