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【第二章:エデン第二区画/旧関係者居住エリア】
【第9話】
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エデン旧居住区地下、フトウ博士のシークレットラボ。
「よしっ……出来たわ!!」
サン博士とモンキーマンの前でチーンと言う音と共に開いてく大型3Dプリンターの安全カバー。
その作業台上で仕上げられていたのは内部機工改良が施されたサン博士のスタンピストルと埠頭で倒したベアーマンから奪ってきた電撃大斧の刃から切り出した特殊帯電素材で作ったコンバットナイフ、そしてモンキーマンのロッド用アタッチメントパーツだ。
『うん、両方とも設計通りに出来てそうね。あなたの方はどうかしら?』
腰のガンベルトにスタンピストル、ナイフベルトにブルーヴォルトを差しつつ相方に問
うサン博±。
『ああ、ぴったりだぜ博士。これの起動スイッチはロッドのグリップをねじるんだよな?』
「待って、モンキーマン!! この狭い部屋でやるのはダメよ……今、アンダーグラウンドエアウェイを再起動させるからそれは背中に装着しておいてくれる?」
『ああわかったぜ、よっこら……』
モンキーマンがモンキーロッドからアタッチメントパーツを外そうとしたその時、地揺れのような音がどこかから響いてくる。
「……この音はどこから?」
『……伏せろ!!』
覆いかぶさるようにサン博士を押し倒すモンキーマン。
それからコンマ数秒もおかずに地下のシークレットラボを襲う耳をつんざくような金切り音と地揺れと逃げ場の無い地下室で上から破壊音と共に迫りくるソレで天丼にはひびが入り始める。
「ゴァ……アァァォ」
『ふふふ、この短時間で地面を一気にぶち破り隠れ家まで到達させるとは流石ですね……スーパーバイオミュータント君!!』
エデン、旧居住区エリア。
小型のクレーターのようなすり鉢状にえぐり掘られた穴のふちに立ち、迷彩服に赤ベレー帽子姿で葉巻を唖えて満足気に紫煙を楽しむ熊頭な上位管理者アンドロイド・コクフウカイ。
「ウゴォォォン……ウォォォン」
その底でそんな誉め言葉も理解できているかわからない動物のような声でうめくばかりなのは5メートル以上ある真っ白い巨体の人型生物。
その全身の皮膚はブヨブヨして大小様々な肉ヒダのように垂れ下がっていて、頭部は長い黒髪で覆われているものの顔面の目と鼻と口辺りにあるのは空洞の窪みのみ。
そして穴や肉ヒダの隙間から出ているケーブルの数々が繋げられているのは右腕と一体化した大型ドリルだ。
『しかしながら今回は敵が潜伏していたが故に破壊せぎるを得なかったですが……まさかこんな場所にフトウ博士の隠れ家があったとは、正直驚きですよ。
まさか我が管轄エリア外にも同様にモノが存在する…… ?』
ミュータントホースが引く馬車から乗り換えて来た迷彩EVジープに背中を預け、軍靴裏で葉巻を消しつつ思考するコクフウカイ。
『いずれにせよ今この場で私がやるべき事は瓦礫に潰されたサン博士の残骸回収とモンキーマンの機能停止確認。ああ、お前達は重要証拠を食べかねないから来てはなりませんよ……わかりましたね?』
「わんっ!!」
ミュータントアニマルの主である上位アンドロイド・コクフウカイに命じられた犬型ミュータントアニマル達はすぐにお座りし、スーパーミュータントアニマルがぶち壊し抜いたクレーター底に滑り降りて行く主を見守る。
『ウウア、ウアウ……ウォン』
こちらに向かってく創造主に気づいてか気づかずかはわからないが、地下から掘り出された感知妨害機能付きシェルタードーム天丼の大穴から目を離さないで虚ろな声を出し続ける歪な容姿のスーパーミュータントアニマル。
『スーパーミュータントアニマル君、大仕事を終えてお疲れなのはわかりますがここから先は上位管理者たる私の仕事。さあ、おのきなさ…… うぐああっ!?』
スーパーミュータントアニマルを無理やりどかそうとした瞬間、突如右足を襲った激痛で尻から地面に倒れるコクフウカイ。
『なっ、何事ですか!? はっ、刃物!! ナイフが私の足に!! 足にぃぃぃ!!』
軍靴底を貫き、そのまま足裏の関節部から体内に侵入している青い刃のナイフにパニックになるコクフウカイ。
『ゥゴァ……ィウェェェ』
『ウガウアうるさいぞ、スーパーミュータントアニマル!! 今すぐこれを抜くのだ!! 私では手が届かぬ!!』
ものすごい高圧電流を放つナイフにより損傷状態計測センサー値が跳ね上がって行く一方のアンドロイド外殻内部機構。
それを『痛覚』として人工知能が発する警告にもがき苦しむばかりのコクフウカイは前屈や逆エビぞりになってどうにかそれを引き抜こうとするがその独特な体型故に手は届かない。
『ウェ……』
『そうだ、それだ!! そのまま真っ直ぐ引け!!』
どうにかスーパーミュータントアニマルに指示を伝え、ナイフの持ち手を掴ませたその時、2人の頭上に巨大な黒い影が現れる。
【MMS 第10話に続く】
「よしっ……出来たわ!!」
サン博士とモンキーマンの前でチーンと言う音と共に開いてく大型3Dプリンターの安全カバー。
その作業台上で仕上げられていたのは内部機工改良が施されたサン博士のスタンピストルと埠頭で倒したベアーマンから奪ってきた電撃大斧の刃から切り出した特殊帯電素材で作ったコンバットナイフ、そしてモンキーマンのロッド用アタッチメントパーツだ。
『うん、両方とも設計通りに出来てそうね。あなたの方はどうかしら?』
腰のガンベルトにスタンピストル、ナイフベルトにブルーヴォルトを差しつつ相方に問
うサン博±。
『ああ、ぴったりだぜ博士。これの起動スイッチはロッドのグリップをねじるんだよな?』
「待って、モンキーマン!! この狭い部屋でやるのはダメよ……今、アンダーグラウンドエアウェイを再起動させるからそれは背中に装着しておいてくれる?」
『ああわかったぜ、よっこら……』
モンキーマンがモンキーロッドからアタッチメントパーツを外そうとしたその時、地揺れのような音がどこかから響いてくる。
「……この音はどこから?」
『……伏せろ!!』
覆いかぶさるようにサン博士を押し倒すモンキーマン。
それからコンマ数秒もおかずに地下のシークレットラボを襲う耳をつんざくような金切り音と地揺れと逃げ場の無い地下室で上から破壊音と共に迫りくるソレで天丼にはひびが入り始める。
「ゴァ……アァァォ」
『ふふふ、この短時間で地面を一気にぶち破り隠れ家まで到達させるとは流石ですね……スーパーバイオミュータント君!!』
エデン、旧居住区エリア。
小型のクレーターのようなすり鉢状にえぐり掘られた穴のふちに立ち、迷彩服に赤ベレー帽子姿で葉巻を唖えて満足気に紫煙を楽しむ熊頭な上位管理者アンドロイド・コクフウカイ。
「ウゴォォォン……ウォォォン」
その底でそんな誉め言葉も理解できているかわからない動物のような声でうめくばかりなのは5メートル以上ある真っ白い巨体の人型生物。
その全身の皮膚はブヨブヨして大小様々な肉ヒダのように垂れ下がっていて、頭部は長い黒髪で覆われているものの顔面の目と鼻と口辺りにあるのは空洞の窪みのみ。
そして穴や肉ヒダの隙間から出ているケーブルの数々が繋げられているのは右腕と一体化した大型ドリルだ。
『しかしながら今回は敵が潜伏していたが故に破壊せぎるを得なかったですが……まさかこんな場所にフトウ博士の隠れ家があったとは、正直驚きですよ。
まさか我が管轄エリア外にも同様にモノが存在する…… ?』
ミュータントホースが引く馬車から乗り換えて来た迷彩EVジープに背中を預け、軍靴裏で葉巻を消しつつ思考するコクフウカイ。
『いずれにせよ今この場で私がやるべき事は瓦礫に潰されたサン博士の残骸回収とモンキーマンの機能停止確認。ああ、お前達は重要証拠を食べかねないから来てはなりませんよ……わかりましたね?』
「わんっ!!」
ミュータントアニマルの主である上位アンドロイド・コクフウカイに命じられた犬型ミュータントアニマル達はすぐにお座りし、スーパーミュータントアニマルがぶち壊し抜いたクレーター底に滑り降りて行く主を見守る。
『ウウア、ウアウ……ウォン』
こちらに向かってく創造主に気づいてか気づかずかはわからないが、地下から掘り出された感知妨害機能付きシェルタードーム天丼の大穴から目を離さないで虚ろな声を出し続ける歪な容姿のスーパーミュータントアニマル。
『スーパーミュータントアニマル君、大仕事を終えてお疲れなのはわかりますがここから先は上位管理者たる私の仕事。さあ、おのきなさ…… うぐああっ!?』
スーパーミュータントアニマルを無理やりどかそうとした瞬間、突如右足を襲った激痛で尻から地面に倒れるコクフウカイ。
『なっ、何事ですか!? はっ、刃物!! ナイフが私の足に!! 足にぃぃぃ!!』
軍靴底を貫き、そのまま足裏の関節部から体内に侵入している青い刃のナイフにパニックになるコクフウカイ。
『ゥゴァ……ィウェェェ』
『ウガウアうるさいぞ、スーパーミュータントアニマル!! 今すぐこれを抜くのだ!! 私では手が届かぬ!!』
ものすごい高圧電流を放つナイフにより損傷状態計測センサー値が跳ね上がって行く一方のアンドロイド外殻内部機構。
それを『痛覚』として人工知能が発する警告にもがき苦しむばかりのコクフウカイは前屈や逆エビぞりになってどうにかそれを引き抜こうとするがその独特な体型故に手は届かない。
『ウェ……』
『そうだ、それだ!! そのまま真っ直ぐ引け!!』
どうにかスーパーミュータントアニマルに指示を伝え、ナイフの持ち手を掴ませたその時、2人の頭上に巨大な黒い影が現れる。
【MMS 第10話に続く】
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