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第九章:『闇神乃間/総員激突!! 解放と救済の最終決戦!!』
【第69話】
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「総大将殿!! 足場が……!!」
パキパキパリパリと言う脆い音と共にゆっくりと縁からバラバラと崩れ壊れはじめ、小さくなり始める闇乃宮討伐隊メンバーの立つ足場板。
「みんな!! 走れ!!」
総大将の一声で全員が階段に滑り込み、敵が待ち構える最上部目掛けて一斉に駆け出す。
『アカネコ!!』
『ニャハハハハ!!』
敵が一斉に上りくる階段正面に立ち、体を抱きかかえるように楕円形の構えを取ったヒネコ。
『ヒネコフアイアーローリング!!』
その構えのまま階段を転げ落ち始めたビッグボディは全身発火で火玉と化し、物理落下法則のままに加速しながらその火力を増していく。
『ここはわらわに任せよ、ツミレ!! ゼド!!』
火だるまになってひき殺さんと迫りくるヒネコを前に足が止まってしまう全員。
そんななか、白狩衣上着の袖を抜き脱いで上半身をはだけつつ前に出て詠唱を始めたミズノミヤ様は左右で槍を構える眷属魔物の人魚族達に命じる。
『エレメントプラス・アクア&エレメントプラス・ウインド!!』
そう言いつつ魚下半身を踏ん張り、エレメントプラス二重詠唱するゼドとツミレの全身を風圧と水の膜が覆う。
「人魚族奥義・マーメイドミサイル!!」
下半身に凝縮されたエレメントプラス・アクアを一気に解放し、ペットボトルジェットのように高圧噴射で高速射出された2人。
その勢いでヒネコのフアイアーローリングと正面激突した2人は火を貫通し敵の頭に回転メリコミ頭突きを喰らわせる。
『ギニャアアア!! 目があ、目があああああ!!』
激痛でビキビキな顔と腹を押さえつつ、すぐさま長槍でのチクチク攻撃を始めた2人の穂先を振り払うヒネコ。
『水神戦来!! 出でよ、清水ノ御前!!』
『ひにゃっ!?』
巨大な鉢金デカパイ女の水胸像が拳を振り下ろしてくるのに気が付いたヒネコはすぐさま横に転がって回避し直撃だけはどうにか回避する。
「ほほほ、先ほどはよくもわらわの可愛い眷属をいたぶってくれたな……泣いて謝っても許されぬぞ、 このケダモノめ」
方陣上に生成された『清水ノ御前』上に立つ胸に晒を巻いたミズノミヤ様と弓矢を構えた眷属魔物の人魚達。
そして次の第三踊り場への階段を駆け上る12人の闇乃宮討伐隊メンバー達。
『面白いニャ……人魚の刺身をムチムチグラマーナイスバデーなアオ様の女体盛りで食えるたあ。カモがネギしょってうんたらとはこの事ニャね、ヒヒヒヒヒ……』
真っ赤な眼を見開いたアカネコは爪を剥き出しにしざらりと紙めつつ、全身を再度炎に包む。
「皆の者、残りし敵は5体!! 我らの役目は総大将殿と主様をルイ殿の所まで無傷でお通しする事を忘れるでないぞ!!」
「おうっ!!」
五武神内でも最高齢の翁であるヒノミヤノミコトの言葉に崩れる階段に追われるように駆け上りつつ答える討伐隊メンバー。
『そうはさせないニャ!! お前らまとめて押し流してやるニヤ!!』
第三踊り場階段前で待ち構える五大眷属魔獣・ミズネコ。
ゴブガミ,タケル.須田丸と手合わせした時のナイフ二刀流ではなく黒い石が先端に嵌められた魔導杖を装備した雌猫は杖を振り上げて地面に叩きつける。
「まずい!! もう後が無いぞ」
「英里子ちゃん!!」
「おう、美香ちゃん!!」
第三踊り場床から噴き出し、勢いよく流れ落ちてくる大水を前に水神紋と地神紋を発動させる美香と英里子。
「待たれよ!!」
「ここは僕らで!!」
合体技で生成した岩氷の壁で受け止めつつ吸い上げてしまおうとする2人を止めるのはヒノミヤとナルカミノミヤのダブル五武神だ。
『大蝦墓……』
『雷神……』
すぐさま大蝦墓に変化した翁とその頭上に乗るナルカミノミヤ。
『大蝦蟇炎雷砲!!』
『にやああああ!?』
大蝦蟇モードの翁の口から放たれた合体ビーム砲は迫りくる濁流を一瞬で蒸発させ、ノーガードで直撃したミズネコをぶっ飛ばす。
「ウォータークッション!!」
落下したら即死レベルまでぶっ飛ばされたミズネコは大ダメージを負いつつもとっさに全身を水で覆ってプニプニの水球化。そのまま第三踊り場上に着地し、衝撃を和らげる。
『あっ、危なかったにゃ……はっ!?』
第三踊り場に残り、刀を抜いている白狩衣の翁と白狩衣の少年。
そして第四踊り場への階段を駆け上る闇乃宮討伐隊メンバー。
「立つがよい、雌猫……我らがお前の相手となるぞ」
指をクイクイさせて立ち上がるように挑発するヒノミヤノミコト。
「悪く思うなよ、ミィ。許せ」
雷与を済ませて放電する刀を上段の突きに構えて戦闘態勢に入るナルカミノミヤ。
『ジイにドウシ様……しょうがないニャ、アタシも覚悟を決めるニャよ!!』
紀元前から数千年ぶりの再会とは言えこうなったら戦いは避けられない。
魔導杖に闇魔力を流し込み、水ェレメント技発動態勢に入ったミズネコは刀を構えた五武神2人と対時する。
【第70話につづく】
パキパキパリパリと言う脆い音と共にゆっくりと縁からバラバラと崩れ壊れはじめ、小さくなり始める闇乃宮討伐隊メンバーの立つ足場板。
「みんな!! 走れ!!」
総大将の一声で全員が階段に滑り込み、敵が待ち構える最上部目掛けて一斉に駆け出す。
『アカネコ!!』
『ニャハハハハ!!』
敵が一斉に上りくる階段正面に立ち、体を抱きかかえるように楕円形の構えを取ったヒネコ。
『ヒネコフアイアーローリング!!』
その構えのまま階段を転げ落ち始めたビッグボディは全身発火で火玉と化し、物理落下法則のままに加速しながらその火力を増していく。
『ここはわらわに任せよ、ツミレ!! ゼド!!』
火だるまになってひき殺さんと迫りくるヒネコを前に足が止まってしまう全員。
そんななか、白狩衣上着の袖を抜き脱いで上半身をはだけつつ前に出て詠唱を始めたミズノミヤ様は左右で槍を構える眷属魔物の人魚族達に命じる。
『エレメントプラス・アクア&エレメントプラス・ウインド!!』
そう言いつつ魚下半身を踏ん張り、エレメントプラス二重詠唱するゼドとツミレの全身を風圧と水の膜が覆う。
「人魚族奥義・マーメイドミサイル!!」
下半身に凝縮されたエレメントプラス・アクアを一気に解放し、ペットボトルジェットのように高圧噴射で高速射出された2人。
その勢いでヒネコのフアイアーローリングと正面激突した2人は火を貫通し敵の頭に回転メリコミ頭突きを喰らわせる。
『ギニャアアア!! 目があ、目があああああ!!』
激痛でビキビキな顔と腹を押さえつつ、すぐさま長槍でのチクチク攻撃を始めた2人の穂先を振り払うヒネコ。
『水神戦来!! 出でよ、清水ノ御前!!』
『ひにゃっ!?』
巨大な鉢金デカパイ女の水胸像が拳を振り下ろしてくるのに気が付いたヒネコはすぐさま横に転がって回避し直撃だけはどうにか回避する。
「ほほほ、先ほどはよくもわらわの可愛い眷属をいたぶってくれたな……泣いて謝っても許されぬぞ、 このケダモノめ」
方陣上に生成された『清水ノ御前』上に立つ胸に晒を巻いたミズノミヤ様と弓矢を構えた眷属魔物の人魚達。
そして次の第三踊り場への階段を駆け上る12人の闇乃宮討伐隊メンバー達。
『面白いニャ……人魚の刺身をムチムチグラマーナイスバデーなアオ様の女体盛りで食えるたあ。カモがネギしょってうんたらとはこの事ニャね、ヒヒヒヒヒ……』
真っ赤な眼を見開いたアカネコは爪を剥き出しにしざらりと紙めつつ、全身を再度炎に包む。
「皆の者、残りし敵は5体!! 我らの役目は総大将殿と主様をルイ殿の所まで無傷でお通しする事を忘れるでないぞ!!」
「おうっ!!」
五武神内でも最高齢の翁であるヒノミヤノミコトの言葉に崩れる階段に追われるように駆け上りつつ答える討伐隊メンバー。
『そうはさせないニャ!! お前らまとめて押し流してやるニヤ!!』
第三踊り場階段前で待ち構える五大眷属魔獣・ミズネコ。
ゴブガミ,タケル.須田丸と手合わせした時のナイフ二刀流ではなく黒い石が先端に嵌められた魔導杖を装備した雌猫は杖を振り上げて地面に叩きつける。
「まずい!! もう後が無いぞ」
「英里子ちゃん!!」
「おう、美香ちゃん!!」
第三踊り場床から噴き出し、勢いよく流れ落ちてくる大水を前に水神紋と地神紋を発動させる美香と英里子。
「待たれよ!!」
「ここは僕らで!!」
合体技で生成した岩氷の壁で受け止めつつ吸い上げてしまおうとする2人を止めるのはヒノミヤとナルカミノミヤのダブル五武神だ。
『大蝦墓……』
『雷神……』
すぐさま大蝦墓に変化した翁とその頭上に乗るナルカミノミヤ。
『大蝦蟇炎雷砲!!』
『にやああああ!?』
大蝦蟇モードの翁の口から放たれた合体ビーム砲は迫りくる濁流を一瞬で蒸発させ、ノーガードで直撃したミズネコをぶっ飛ばす。
「ウォータークッション!!」
落下したら即死レベルまでぶっ飛ばされたミズネコは大ダメージを負いつつもとっさに全身を水で覆ってプニプニの水球化。そのまま第三踊り場上に着地し、衝撃を和らげる。
『あっ、危なかったにゃ……はっ!?』
第三踊り場に残り、刀を抜いている白狩衣の翁と白狩衣の少年。
そして第四踊り場への階段を駆け上る闇乃宮討伐隊メンバー。
「立つがよい、雌猫……我らがお前の相手となるぞ」
指をクイクイさせて立ち上がるように挑発するヒノミヤノミコト。
「悪く思うなよ、ミィ。許せ」
雷与を済ませて放電する刀を上段の突きに構えて戦闘態勢に入るナルカミノミヤ。
『ジイにドウシ様……しょうがないニャ、アタシも覚悟を決めるニャよ!!』
紀元前から数千年ぶりの再会とは言えこうなったら戦いは避けられない。
魔導杖に闇魔力を流し込み、水ェレメント技発動態勢に入ったミズネコは刀を構えた五武神2人と対時する。
【第70話につづく】
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