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二章
『普通』じゃない••?
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星奈が一歳半の頃、舞子はいつも通り
星奈を呼んだ。
『せっちゃ~ん!おいで~!』
しかし••星奈は振り向かずただただ遊びに集中していた。
『聞こえているのかな?』
舞子はもう一度星奈に近づいて同じ言葉を言った。
しかし星奈は全く振り向かなかった。『さあせっちゃん、ママと遊ぼうか?』
と玩具を離すと泣き出してしまった。
なんとか星奈と視線を合わせようと努力しても星奈は視線を外らしていた。
『せなちゃーん!』と耳元で呼んでも、無表情なままだった。
ある日、病院で行われた検診で舞子は同い年の子を持つ母親と会話していた。
『うちの子、いつも『ママ、ママ』ってそんなに私のことが好きなの~って思っちゃうほどなのよね~』
『うちも一緒よ~いつもお母さんがいないと泣いちゃうほどのママ好きだしさ~』
『へえ••そうなんだ••』
自分の子とあまりの違いに、舞子は大きな疎遠感を感じた。
『星奈ちゃん、どうぞ。』
看護師が診察室へ案内した。
検診終わり頃、医師はなにやら違和感わ感じていた。
『この子、耳が聞こえていませんよ。病院紹介しますのでそちらに••』
『えっ!?』
驚きを隠せない舞子。
翌日、舞子と雅春は星奈を連れて紹介先の病院へ行った。
『初めまして。小児神経の高橋です。』
『よろしくお願いします。』
高橋医師により精密検査が行われた。
しかしどんな検査をしても星奈は一切暴れる事は無かった。
これには高橋医師も
『この子、凄くおとなしいな••』
と静かに驚いていた。
そしてすべての検査が終了し、結果を二人に話した。
『検査結果、自閉症だと言う事が分かりました。』
『自閉症••?』
自閉症は脳の先天的な機能障害の一つ。
何らかの要因によって脳に障害が起こったものとされている。
聞いていると舞子はあることを思った。
『それって、治るんですか?』
『現在の医学では、根本的な治療法はありません。』
あまりの診断に思わず頭の中が真っ白になった舞子。
雅春はそんな彼女に寄り添い、話しを聞いた。
『自閉症だって•••』
『そういえば聞いたことあるな••』
『えっ?』
『僕の友達が障がい者支援センターで働いていたんだ。だから自閉症と言う言葉も聞いたことがあるんだ。色々調べてみよう。』
『ありがとう••』
舞子が星奈を連れて高校の同級生の友達の子供と遊ばせた時も、星奈は直ぐに泣いてしまったり奇声をあげたりなどのパニックがあり、みんなで遊ぶ事は出来なかった。
舞子はなだめようと星奈に、玩具わあげたり絵本わ差し出したりなどしたが、やはり変わらなかった。
スーパーに連れて行っても、スーパーの音楽に違和感があるのか寝転がって泣き暴れ、星奈はパニックになってしまった。
『せっちゃん!せっちゃん!』
必死で宥めても、全く治る様子はなかった。世間の目は冷たく、まるでガラスの破片が刺さっているようだった。
帰宅後、舞子はただただ落ち込んでいくばかり。
『私には子供を育てる資格は無い、こんな子供を産んでみっともない!』
と••涙は止まらず、みっともない母親だと自分を責めていた。
そしてまた事件が起きた。
舞子が洗濯物を干していた時の事
『あれっ、せっちゃん?』
家中を探しても星奈の姿は見つからなかった。
焦った舞子は近隣住民と警察と共に
星奈を探すことになった。
『一体どこへ行ったの?』
交番で待っていると、一本の電話が。
それは星奈の目撃情報だった。
『えっ!?遠くの住宅街に?』舞子と警察官と共に目撃情報があった住宅街へ向かう事に。
『せ••せっちゃん!!』
星奈は知らない住宅の池の鯉を捕まえようと、池に入ってびしょ濡れになっていた。
『この子、おたくの娘さん?』
『はい。でもどうしてこんな所に••?』
『親が悪いからじゃ無いかい?
警察まで巻き込んでしまうなんて。
ちゃんと躾けてないあんたが悪いんじゃ無いのかい?きっとこの子も教育がなってないから勝手に出て行ってしまうんじゃ無いの?ちゃんと躾めなってないこの子も可哀想よ!』
世間からの冷たい声に思わず落ち込んでしまう。
『すいません••すいません••』
家に帰っても言葉は頭から離れず、
幻聴のように聴こえてきた。
『どうせ私の躾が悪いんだ••私は、母親失格なんだ••』
『どうしたんだ?そんなに落ち込んで••』
『実は••』
舞子は今日の事を雅春に全て話した。
それを聞いた雅春は優しくフォローした。
『辛かったな••悲しかったな••でも、舞子のせいじゃないよ。だから、泣かないで元気だして。』
『ねぇ、これって私が悪いの?』
『そんな事無い。せっちゃんと舞子は何も悪く無い。気にしないで。』
『うん••』
涙で溢れる舞子の瞳に、雅春は優しくハンカチで涙を拭き取った。
しかし、ある園との出会いで
絶望から希望に変える事に、、!
星奈を呼んだ。
『せっちゃ~ん!おいで~!』
しかし••星奈は振り向かずただただ遊びに集中していた。
『聞こえているのかな?』
舞子はもう一度星奈に近づいて同じ言葉を言った。
しかし星奈は全く振り向かなかった。『さあせっちゃん、ママと遊ぼうか?』
と玩具を離すと泣き出してしまった。
なんとか星奈と視線を合わせようと努力しても星奈は視線を外らしていた。
『せなちゃーん!』と耳元で呼んでも、無表情なままだった。
ある日、病院で行われた検診で舞子は同い年の子を持つ母親と会話していた。
『うちの子、いつも『ママ、ママ』ってそんなに私のことが好きなの~って思っちゃうほどなのよね~』
『うちも一緒よ~いつもお母さんがいないと泣いちゃうほどのママ好きだしさ~』
『へえ••そうなんだ••』
自分の子とあまりの違いに、舞子は大きな疎遠感を感じた。
『星奈ちゃん、どうぞ。』
看護師が診察室へ案内した。
検診終わり頃、医師はなにやら違和感わ感じていた。
『この子、耳が聞こえていませんよ。病院紹介しますのでそちらに••』
『えっ!?』
驚きを隠せない舞子。
翌日、舞子と雅春は星奈を連れて紹介先の病院へ行った。
『初めまして。小児神経の高橋です。』
『よろしくお願いします。』
高橋医師により精密検査が行われた。
しかしどんな検査をしても星奈は一切暴れる事は無かった。
これには高橋医師も
『この子、凄くおとなしいな••』
と静かに驚いていた。
そしてすべての検査が終了し、結果を二人に話した。
『検査結果、自閉症だと言う事が分かりました。』
『自閉症••?』
自閉症は脳の先天的な機能障害の一つ。
何らかの要因によって脳に障害が起こったものとされている。
聞いていると舞子はあることを思った。
『それって、治るんですか?』
『現在の医学では、根本的な治療法はありません。』
あまりの診断に思わず頭の中が真っ白になった舞子。
雅春はそんな彼女に寄り添い、話しを聞いた。
『自閉症だって•••』
『そういえば聞いたことあるな••』
『えっ?』
『僕の友達が障がい者支援センターで働いていたんだ。だから自閉症と言う言葉も聞いたことがあるんだ。色々調べてみよう。』
『ありがとう••』
舞子が星奈を連れて高校の同級生の友達の子供と遊ばせた時も、星奈は直ぐに泣いてしまったり奇声をあげたりなどのパニックがあり、みんなで遊ぶ事は出来なかった。
舞子はなだめようと星奈に、玩具わあげたり絵本わ差し出したりなどしたが、やはり変わらなかった。
スーパーに連れて行っても、スーパーの音楽に違和感があるのか寝転がって泣き暴れ、星奈はパニックになってしまった。
『せっちゃん!せっちゃん!』
必死で宥めても、全く治る様子はなかった。世間の目は冷たく、まるでガラスの破片が刺さっているようだった。
帰宅後、舞子はただただ落ち込んでいくばかり。
『私には子供を育てる資格は無い、こんな子供を産んでみっともない!』
と••涙は止まらず、みっともない母親だと自分を責めていた。
そしてまた事件が起きた。
舞子が洗濯物を干していた時の事
『あれっ、せっちゃん?』
家中を探しても星奈の姿は見つからなかった。
焦った舞子は近隣住民と警察と共に
星奈を探すことになった。
『一体どこへ行ったの?』
交番で待っていると、一本の電話が。
それは星奈の目撃情報だった。
『えっ!?遠くの住宅街に?』舞子と警察官と共に目撃情報があった住宅街へ向かう事に。
『せ••せっちゃん!!』
星奈は知らない住宅の池の鯉を捕まえようと、池に入ってびしょ濡れになっていた。
『この子、おたくの娘さん?』
『はい。でもどうしてこんな所に••?』
『親が悪いからじゃ無いかい?
警察まで巻き込んでしまうなんて。
ちゃんと躾けてないあんたが悪いんじゃ無いのかい?きっとこの子も教育がなってないから勝手に出て行ってしまうんじゃ無いの?ちゃんと躾めなってないこの子も可哀想よ!』
世間からの冷たい声に思わず落ち込んでしまう。
『すいません••すいません••』
家に帰っても言葉は頭から離れず、
幻聴のように聴こえてきた。
『どうせ私の躾が悪いんだ••私は、母親失格なんだ••』
『どうしたんだ?そんなに落ち込んで••』
『実は••』
舞子は今日の事を雅春に全て話した。
それを聞いた雅春は優しくフォローした。
『辛かったな••悲しかったな••でも、舞子のせいじゃないよ。だから、泣かないで元気だして。』
『ねぇ、これって私が悪いの?』
『そんな事無い。せっちゃんと舞子は何も悪く無い。気にしないで。』
『うん••』
涙で溢れる舞子の瞳に、雅春は優しくハンカチで涙を拭き取った。
しかし、ある園との出会いで
絶望から希望に変える事に、、!
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