きんきらりん

ユヅキ

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三章

自分だけじゃない

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星奈が三歳になる頃、舞子と雅春は
星奈を預ける園や施設を探していた。
役所の職員と相談したものの
『障がいを受け入れてくれる保育園や、幼稚園は難しいかもしれない』
と言う意見ばかり。
(このまま、行く所無いのかな、、)
そう思っていた。
しかし役所の職員が、『障がいを持つお子さんが通う療育園があるのですが、そちらを紹介しましょう。』
『こちらがパンフレットです。』
『おひさま園』
舞子と雅春は、おひさま園のパンフレットを見て一筋の希望を感じたのだった。
そして、療育園について祖父母を集めて
話し合いをする事に。
『療育園か、、もう手続きはしたの?』
『ううん。これから。
見学まず行って確かめてせっちゃんに
合うなら通わせようかなと、、』
『良いんじゃ無い?
せっちゃんも良い経験になるかもしれないし。』
祖父母達も賛成してくれた。

『おひさま園』の見学の日が来た。
園長の山崎が出迎えて見学ツアーがスタートした。
『こちらが年少組の教室です。
中にお入りください。』
この時間は交流ゲームの時間。
園児達は自分たちのグループのカゴに入れていく。
続いて見学したのは訓練の様子。
教諭が目の前で洗濯バサミを紙に挟む見本を行った。
さらに色々な形のつみきを箱に入れていき区別をおこなった。
『凄い、、!』
舞子は目を丸くした。
こうして一通り見て回った舞子は
見学者達が休憩する休憩室でいる時、
ある女性が声をかけられた。
『あら?
あなたも見学に来たんですね!』
『はい、、』
と舞子はある事を思い出した。
『あれ、、?この人どっかで見たことあるような、、』
舞子は星奈が生まれた日を思い返した。
(あっ!あの時病室で一緒に話していたお母さんだ!)
すると女性は
『お久しぶり。私は天村香澄です。
うちの恵大もここに通わせようと思って見学に来たの。』
『新塚舞子です。よろしくお願いします。』
二人は互いに自己紹介をし合った。
そして交流ゲームの時。
星奈はどうしたらいいのか分からず、
ぼんやりしていた。
すると同世代の子供が星奈に声をかけてきた。
『一緒にやらない?』
声を掛けてきたのは眼鏡をかけた女の子だった。
なんと星奈は操られるかのように
女の子の方へ向かい一緒にゲームをし始めた。
するとそれを偶然見かけた舞子は
目を丸くしておどろいた。
『凄い、、!せっちゃん
、、!』
思わず涙が溢れてきた。
帰宅後、舞子は雅春におひさま園への入園を決めた事を報告。
診断と言う悲しみ、視線と言う現実、、
そんな辛い道を乗り越えてきた
新塚親子。
『おひさま園』は、
この親子にとって希望・そして勇気を与えたのだった。
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