チートな転生幼女の無双生活 ~そこまで言うなら無双してあげようじゃないか~

ふゆ

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「お兄さんお兄さん、何か困ってるの? 」

 狐獣人のお兄さんが座っている机の前まで行って、声をかけてみる。怪しまれないように子供っぽく可愛く。

「君は・・・もしかして迷子かい? 誰か連れはいるかな? 」
「大丈夫だよ、登録待ちなの。暇だったし、お兄さん困ってそうだったから手伝いたいなって思って! 」

 警戒されてしまっては困る。あわよくばいつかもふもふさせて欲しいという願いがあるのだ。

「ありがとうね。でも大人の僕が解けない問題だから、子どもにはまだ難しいと思うよ」
「そうかもしれないけど、言ってみたら? 」

 そう押してみると、その人は困ったように眉を下げてから話してくれた。

「実は最近売上が落ちていて・・・」
「なんで? 」
「どうやらお貴族様に目をつけられちゃったみたいでね。貴族商会との取引が次々と止められているんだ」
「貴族商会? 」
「ああ、その名の通り貴族たちが運営している紹介だよ。貴族たちに商品を売りたければ、まずは貴族商会を通すのが基本なんだ。我が家は今まで貴族商会を中心に取引してきたものだから、もうどうすればいいか・・・」

 そこまで説明して、「もうどうしようもない」という風に、お兄さんは項垂れた。

 貴族商会か・・・。ちょっとしたアイデアを出すぐらいの気持ちでいたけど、これはきな臭いな。

「お兄さんの商会はなんていうの? 」
「クルク商会っていうんだけど、知らないよね」
「クルク商会ねえ・・・」

 帰ったら調べてみるか! もしこれで何か見つかったら将来的な足掛かりにもなる。


「シエルさんいらっしゃいますか! カードができましたので窓口へお越しください! 」
「はーい。今行きます! 」

 どうやら今日はここでタイムリミットのようだ。

「お兄さんの問題が早く解決するように祈ってるね! 」
「ありがとう。気持ちが少し軽くなったよ」
「じゃあね! また会えたらいいね! 」

 クルク商会のお兄さんに手を振って、窓口へ向かう。

「シエルです」
「手続きが完了しましたので、こちら、ギルドカードをお渡しさせていただきます」

 もらったカードは透明な板にギルドマークの透かしが入っていて、とてもきれいだ。

「こちら冒険者カードの方もお返しさせて頂きます」

 さっき渡された時は気づかなかったけど、銀色の冒険者カードにもうっすらとギルドマークが入っていて、触るとザラザラしている。

「ありがとうございます」
「こちらがギルド規則になりますので、後ほどよくお読みください。現在特に事業をお持ちではないとのことでしたが、今後もし何か新規事業を始める場合は必ずご申請をお願いします。なにかご質問はございませんか? 」
「いえ、特にありません」
「でしたら以上になります、お越し頂きありがとうございました。気をつけてお帰りください」
「ありがとうございます」

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