聖女は難しい

第二章

ボロボロ2

　　　　「おやすみなさい。神々様、チーちゃん、姉さま達
　　　今日お世話になった皆様」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　なんか肌寒い。眠れない。そんな夜は熱燗いや冷酒がこいしい。
　　　部屋の中でソロキャンのテントを張っても良いよね。

　　　　ベットをジート見る。気になっていた四隅の柱に厚手のカーテン
　　　が止められていた。
　　　お姫様のベットみたいです。四隅の柱からカーテンで囲む天蓋ベット
　　　素敵です。早速閉めます。改めて寝ます。
　　　「おやすみなさい、疲れた」

　　　

　　　　朝です。でも薄暗いね。
　　　そうでした。天蓋ベットでした。暖かいですね。
　　　もう少し寝ましょうか？
　　　ダメダメ起きましょう。（そうしましょう）

　　　　洗面して髪を後ろで一本に束ねます。

　　　　困りました。普段の服がありません。
　　　聖女の神殿ローブは違うと思います。
　　　確か冒険者タグを登録した時の服がありましたね。
　　　マジックバックの中にありました。（良かった）
　　　取り出します。ズボン、シャツ、上着、ブーツ。
　　　何とか着ることが出来ましたが、しかしながら、いま見ると
　　　上等すぎるね。
　　　ブーツはバックに入れて、靴をはきます。
　　　　（部屋の中では柔らかい山羊靴です）

　　　　ベットメイキング、お部屋のお掃除を終えると、次は神々様に
　　　お祈りを捧げます。
　　　「主神様、12の神々様おはようございます。私は神殿を出ました。
　　　落ち着くまで略式でお祈りを捧げます。ごめんなさい。
　　　この国が平和でありますように。国の人々が幸せでありますように
　　　お祈りいたします」
　　　（一部の人々を除きます、ごめんなさい。ウソはつけません）
　　　　　　　
　　　　「ババ様、先代国王陛下、先代神殿長、
　　　おはようございます。ミミナのこれからを御守りください。
　　　どうしたらいいのかわかりません！
　　　２日後位に、知恵袋チー太郎様が一族でこちらの屋敷に移って
　　　来るそうです。
　　　その際はミミナの部屋を使ってもらいますね。
　　　あっちこっちの壁に小さな扉が増設されると思います。
　　　ウフフ面白可愛いですね。
　　　チーちゃんと相談して今後の身の振り方を考えます。」

　　　　お腹がすきました、食事の準備をしましょう。
　　　いま、ババ様の先見の明に感謝しています。
　　　掃除、洗濯、料理出来ます。
　　　前世でも一人暮らしで、自炊生活の経験しているので少し出来ます。
　　　なんとかなりますね。

　　　　厨房入口でクリーン魔法で体と厨房を綺麗にします。
　　　薪のコンロです。流し台で鍋を洗います。蛇口からお湯が出ますよ。
　　　お水の蛇口もあります。しかし、ここは魔法で水を出します。
　　　（衛生管理で念の為）

　　　　鍋の水をコンロの魔石で加熱します。
　　　（いつか薪でご飯を炊きたい）
　　　その中に乾燥肉をいれます。
　　　日本なら色々な出汁や乾燥薬味があるのに、残念です。　　　　　　　　　
　　　マジックバックにも食材は乾燥肉位しか入れて無いです。

　　　　抜かりました。
　　　仕方がないですね。予想外、想定外です。
　　　今日にでも庶民街のお店で買い物をしておきますか。
　　　買い物リスト食事後書きましょう。
　　　
　　　　念の為もうひとつのマジックバックを確認する。
　　　試作したパンが入っていました。神殿料理長ありがとう。

　　　　小麦粉、りごこ（りんご）、りごこイースト。
　　　お菓子も忘れていました。
　　　これらは、子供の頃の料理修行で料理長と色々作った残り物です。
　　　今日の朝食は乾燥肉のスープ、パン、りごこ、豪華になりました。
　　　あまり美味しくないけど感謝です。

　　　　私の"忘れた”も良い仕事をしました。