酔っぱらってダンジョン行ってたらお姉さん持ち帰りしてて朝チュンしてた件~スキル乳化の美肌ボディエステは女性冒険者を虜にする~

スライム道

文字の大きさ
77 / 101

77

しおりを挟む
「じゃ、私は退散するわ。」
「椿は混ざらないのですか?」
「此奴に私の本命を教える気にならないもの。」
「嘘ですね。
 本当は本命を教える気があるのでしょう。」
「ないったらない。」

本名なんて調べれば出てくるものだ。
でも他のことを聞いているように思える。
名を晒すのではなく命をさらけ出すと表現しているように見えることから確認を取ろうとした。

「えっと椿さんの本名って?」
「名前の方ではありませんよ。
 本命、干支です。
 彼女はいくつに見えるでしょうか。」
「メアリー、怒るわよ。」
「唾理合の剣舞(ヒヨルスリムル)に怒られてはこちらも手の施しようがありませんね。」

もしかして俺よりはるかに年齢が高いとか?

「でもこじらせすぎるのはどうかと思いますよ。」
「こじらせてなんかないわ。」
「あなたの呪いは父に暴力を振るわれる痣が浮かび上がるモノでしたが彼が来てからその兆候が一切現れておりませんよ。」

呪いのことをばらすのはプライベート的なタブーだと思うのだが。
このギルドに居ること自体みんなは家族と言いたいのかもしれない。
家族だから話せないこともあるし家族だから知るべきこともある。

「あなたは孤独を望んでいるかもしれません。
 しかし、」

何故か俺の手を取って

「孤独は辛いことを既に知っています。
 それを分かち合えるのも家族。
 そして歩み寄るのも家族。
 私のギルドに入るとき私は言いましたよね。」

ここは我が家。
みんなが家族。

「ならこの人はお客様です。
 そして家族の結婚相手。
 新たな家族です。」
「新しい家族とは私は認めないわ。」
「あらあら、ならこの手を握っているのは誰ですか。」

ずっとメアリーさんが手を掴みすぐに握らせてから手を放そうとはしなかった。
手を放そうと思えばすぐに放すことができたはず。

「椿さんはこの家族を放さないんですか。」
「わかった。わかったわよ。
 私の本命は竜よ。」
「竜?」

俺と同じだ。
ということは年齢的には12歳差か同い年と考えるのが妥当だけど。

「同級生とかだったりしますか?」
「そうねアルバムをあとで見せてあげるわ。」

なんか意味深になってきたんだけど。
同級生なんて同窓会は生まれてこの方逝ったことも無いし成人式も行かずに勉強してたくらいだから友達なんてものは皆無なのだが。
まさかみずきちゃんと似たようなパターンだったりするのか?

「覚えてないのも無理は無いと思うわ。
 私があなたのことを一方的に見ていただけですもの。」
「まさか椿ちゃんも片思いを?」
「違うわ。」
「ま、一先ず身体の関係になって逃さないようにしましょうよ。」

実花後輩から求められた。
20を過ぎたら爛れた生活に入るとは30歳の純潔率が下がるわけである。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います

ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。 懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

処理中です...