酔っぱらってダンジョン行ってたらお姉さん持ち帰りしてて朝チュンしてた件~スキル乳化の美肌ボディエステは女性冒険者を虜にする~

スライム道

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「ここが精密検査をする場所ですよ。」

メアリーさんとそのおつきの人に高級車に乗せられて辿り着いた場所は自衛隊の庁舎だった。

「アドベンチャラーの大半は大学病院には行かずにこちらに搬送されるケースが多いです。
 いわゆる保険適応での例外的ケースを使用するのには大学病院だと面倒な手続きが多いのが主な理由ですね。」

庁舎内をさらに進んでいく。
ここからさらに走るらしい。

「ほへー。」
「実感は湧かないかもしれませんがアドベンチャラーたちが入るダンジョンに入ること自体が自殺や自傷行為の一種に該当します。
 いくら仕事のためとはいえ危険地帯に向かうのです。
 それを黙認する保険会社はありませんし、通常の組合ではカバーしきれませんので、アドベンチャラー免許発行時とダンジョンエネルギー源やダンジョン産の素材を国へ売る際に、15%を税金として保険料を取っているという形になります。
 近年、冒険者の練度も上がっているのでこの保険料も見直すべきではとの意見も強いですがこれも税金の一種として納めているので後から返ってくるお金ですし、税金としては日本はまだまだ安い方です。」
「世界各国だともっとするんですか?」
「ええ、アドベンチャラーのための保険に加えて税金も取っているところが多く見受けられます。
 稀に海外での依頼もこちらに回ってくることがありますが、その時は保険適応に関する契約で苦労したものです。
 日本の保険はあくまでも日本国内に適応できる保険ですので、あちらの国やそれ専門に扱っている保険会社を探しつつ、適応できる最寄りの病院が無いか、調べるのは本当に苦労しました。」

一度日本を出ると面倒なことが多いとさらにメアリーさんは話を続けていた。

「後はメンバーのお金事情ですね。
 海外に行くので現金をトレードするかクレジットカードの契約が海外にも対応しているメンバー、後は連携が取れたり英語が話せたりする人を人選するのがつらいモノでしたよ。」
「断れない依頼だったんですか?」
「ええ、国からの依頼でしたから渋々です。
 アメリカからでしたが出現したダンジョンが有色人種のイエローを指定してきたもので中国か日本に頼まざる得なかったのが理由です。
 郊外のど真ん中にできていたので早急に攻略するか管理する必要がありました。
 ダンジョンは放置しすぎると浅い層でも強力なモンスターが入ってくることがありますから、なんとかその時攻略できてよかったとは思っています。」
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