酔っぱらってダンジョン行ってたらお姉さん持ち帰りしてて朝チュンしてた件～スキル乳化の美肌ボディエステは女性冒険者を虜にする～

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しばらくハチロクと並走しながら駐車場に入った。

「では行きますよ。」
「ん？」
「あ。」

ハチロクから降りた人物はみすきちゃんの父親だった。
若い時からもそうだったが相も変わらずの野球少年のような剃髪。

「どうかしました？」
「こいつは、久しぶりだな。
　お前さんが店に来るとは思っても居なかったよ。」
「お久しぶりです。おじさん。」
「ああ、久しぶり。
　それとメアリーさんだったか。
　いつも死神乙女（ヴァルキリー）・挑戦士（ウルズ）の皆さんが来てくれるおかげこちらも潤っています。」
「ええ、こちらこそお世話になっています。
　確かソロで活動していた公務員アドベンチャラーと存じ上げております。」

おじさんがどれほど優秀なアドベンチャラーであったかは知らないが、
メアリーさんの認識やハチロクを乗るだけの財力を見れば相当名をはせていたことが分かる。

「昔の話だ。
　今はもっと儲かってる。」

最後の言葉が要らない。
でも儲かってなきゃハチロクなんて乗れませんよね。

「そういえば葵君。
　最近みずきが冷たいのだが理由はわかるかね。」

そういえば、オタク文化をみすきちゃんが好んでいる理由はお父さんにあると聞いたことがある。

「わかりませんけど。
　そのハチロクはいつ買ったんですか？」

以前は車も持っていなかった記憶がある。
というか現場に急行するようにヘリで向かっていた記憶が……。

「ハチロクを買ったのはつい最近だ。」
「多分それですね。」
「え？」
「みずきちゃんはハチロクも好きですがメルセデスベンツ1,929年式SSKなどのルパン三世の車の方が好きですからね。」
「そうか。」

ハチロクの方が新しいと思うが結局パーツが特注しなければ手に入らないので変わりはない。
維持コストは変わらないならそっちの方が良いかもしれない。

「そうか、みずきが冷たくなったのはそれか。
　てっきり葵君と肉体関係になれなかったことを恨まれているのかと。」
「へ？」
「いや、教育を一任していてわけじゃないんだがみずきが葵君のこと好いているのは結構前からわかっていたからな。」
「まあ！みずきさんとは確か葵さんの幼馴染の方ですよね。
　涼奈からお聞きしましたがプラトニックで淡い恋から始まりずっと思い続けていたラブストーリーが書けるくらいには可愛いことお伺いいたしております。」

涼奈さん、小説とか書くのかな？

「ラブストーリー、うん、確かに書けそうだ。
　小説サイトのランキングで恋愛、ラブコメ部門で100位くらいなら行けそうだな。
　まあ、それは置いといてだ。
　みずきは葵君のことを思い続けている余りストーカー行為をするものだから辞めさせようと叱ったっばかりなんだよ。」