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「姫様!」
「言わなくていいよ。
俺は聞かなかったことにするから。
それに俺にバレたところで特に不快な思いはしないからね。」
今までの言葉から察するに嘘を見抜くか、感情に対する共感覚が働くスキルでも持っているのだろう。
彼女からは五覚が使うものの感覚は存在しないことからスキルのが有力と判定できる。
この世界を行き来するようになって日の浅い俺にとってスキルはまだまだ未知の力だ。
依存すれば堕落の未来しか見当たらないようにも見える。
「でも堕落するのが人間か。」
「?なにかいいましたか……。」
「何でもない。
じゃあ俺たちは狩りに出かけるからここでお別れだ。」
「えっと……その………。」
「申し訳ございませんがただいまモンスターに襲われたばかりでして補給が必要なのですが。
補給をさせていただけませんでしょうか。」
よく見れば盗賊の兄ちゃんや騎士には傷が見えている。
しかしこの世界の拠点をこの人物たちに知られるのは不味い。
「……無理………。
家の……近く…には…私たち…しか…通れないように……結界を…貼って…ある……。」
「指定者のみしか入れないようにしている結界、
解りました。
ですがどこか近くで野営をすることができる場所を存じ上げませんか。」
「……森の…外…案内……する……。
…ボジタット王国……側で……いい……?」
以外にもミウスさんが提案をしてくれたおかげでそれに便乗する準備ができた。
ミウスさんは乗り物酔いをしやすいだけで方向感覚はとてもいい。
だから森の外への道も知っているのだろう。
「それはありがたい。」
騎士メアリー・クロスは承諾するとすぐさま指示を出していた。
「直ちにこの場を離れる。
その後野営をするが故に気張って行け。」
「ねえドウジさんその間に私とお話ししましょう。」
「お断りします。」
上流階級の人間と関わりは持ちたくない。
いろんな意味で面倒ごとしか起きない。
例えば平民と仲良くなった場合でもその上流階級の権力を用いて介入しようとするだろう。
それを使わないと言っても見えない権力を平民は感じ取ってしまう。
現代で言う新人が上司に対していくら親しげにしようとも感じる心の壁によく似ている。
「むむむ。」
「あんちゃんは筋金入りの人間不信ってところか。」
「姫様には聞かされていましたが私たちも学ばなければなりませんね。
そして学んだのなら教えなければならない。
姫様には国の未来を見る王族としての自覚を持ってもらいたいものです。」
「少なくとも国民に対しては持ててるんじゃねえか。」
「ええ、あなたを許してくれたことは王も喜んでおられましたからね。」
けれどもそれは国民に対してだ。
まだまだ他の国の民や流浪の民と言った様々な文化、価値観を持つ人物に対しての対処は未熟と評価している。
今回のお礼も王女が言いだしたのが事の発端だが王自信が王女の本質を見極めるために化した試練でもあった。
要は外交に使うべく政略結婚させていい存在かそれとも国内での縁を強固な方にする方が良いのかを見定めるための遠征ということ。
前回の遠征ではあえて何も知らぬままに裏を処理するモノを護衛にしてそのままどうするのかを見ていたがあまりにも常識が無さすぎるせいで逆に親として迷惑をかけたと判断し、今回はアドバイス、意見を求められる近衛騎士をつけることで常識の部分を補いつつも知らないことを知る努力をしてほしいと思う王の親心から来る人選だった。
それに彼らが気づいていることも彼女は悟っている。
尚も彼らは王女に悟られないようにしていることから試練の意味合いを理解しつつも態度を変える気は一切ないはこちらも好都合だ。
彼らのような排他的な存在はエルフ、ダークエルフ、ドワーフ、アマゾネス、堕天使といった異種族に多い。
異種族と評しているがいずれも人間を含めた全ての種族の間に子をもうけられるため亜種族と称するべきだとの声もあるが認めていない国が多い。
我がボジタット王国では亜種族と称することを許可しているが一部血統を重んじる貴族の中では異種族とは相いれないとする人物も居る。
排他的種族とは最低限の付き合いをしつつ取引には応じるがそれ以上の生存競争を賭けた戦争には一切関与しない。
もし彼らと戦争になったのなら住処を焼き尽くすまで抵抗を続けられ捕虜にしようにも屍に成るまで抵抗し戦い続けると言われるほど種族としての集団意識、誇り、名誉のようなものが強く働いているので旨味が無い。
だから戦争もしないし干渉するとしたら個人で本気の恋や愛に落ちる人だけ。
王女にその予行練習をさせるにはもってこいの相手だし相手もとっとと終わらせるために出て行けとは言わず道に案内をするのみだ。
この後一切の要求はしないことは明らか。
否今後一切の関りを断ってほしいのが彼らの望みだろう。
「王女様がどう対応するかだな。」
元盗賊も察知しているとは思ってもみなかった。
「あなたも中々にやり手の御用で。」
「これでも税金ちょろまかされないように村の帳簿を手伝っていたもんだからな。
領主も王も企みの基礎は一緒だと思うさ。」
「今の聞かなかったことにします。」
「言わなくていいよ。
俺は聞かなかったことにするから。
それに俺にバレたところで特に不快な思いはしないからね。」
今までの言葉から察するに嘘を見抜くか、感情に対する共感覚が働くスキルでも持っているのだろう。
彼女からは五覚が使うものの感覚は存在しないことからスキルのが有力と判定できる。
この世界を行き来するようになって日の浅い俺にとってスキルはまだまだ未知の力だ。
依存すれば堕落の未来しか見当たらないようにも見える。
「でも堕落するのが人間か。」
「?なにかいいましたか……。」
「何でもない。
じゃあ俺たちは狩りに出かけるからここでお別れだ。」
「えっと……その………。」
「申し訳ございませんがただいまモンスターに襲われたばかりでして補給が必要なのですが。
補給をさせていただけませんでしょうか。」
よく見れば盗賊の兄ちゃんや騎士には傷が見えている。
しかしこの世界の拠点をこの人物たちに知られるのは不味い。
「……無理………。
家の……近く…には…私たち…しか…通れないように……結界を…貼って…ある……。」
「指定者のみしか入れないようにしている結界、
解りました。
ですがどこか近くで野営をすることができる場所を存じ上げませんか。」
「……森の…外…案内……する……。
…ボジタット王国……側で……いい……?」
以外にもミウスさんが提案をしてくれたおかげでそれに便乗する準備ができた。
ミウスさんは乗り物酔いをしやすいだけで方向感覚はとてもいい。
だから森の外への道も知っているのだろう。
「それはありがたい。」
騎士メアリー・クロスは承諾するとすぐさま指示を出していた。
「直ちにこの場を離れる。
その後野営をするが故に気張って行け。」
「ねえドウジさんその間に私とお話ししましょう。」
「お断りします。」
上流階級の人間と関わりは持ちたくない。
いろんな意味で面倒ごとしか起きない。
例えば平民と仲良くなった場合でもその上流階級の権力を用いて介入しようとするだろう。
それを使わないと言っても見えない権力を平民は感じ取ってしまう。
現代で言う新人が上司に対していくら親しげにしようとも感じる心の壁によく似ている。
「むむむ。」
「あんちゃんは筋金入りの人間不信ってところか。」
「姫様には聞かされていましたが私たちも学ばなければなりませんね。
そして学んだのなら教えなければならない。
姫様には国の未来を見る王族としての自覚を持ってもらいたいものです。」
「少なくとも国民に対しては持ててるんじゃねえか。」
「ええ、あなたを許してくれたことは王も喜んでおられましたからね。」
けれどもそれは国民に対してだ。
まだまだ他の国の民や流浪の民と言った様々な文化、価値観を持つ人物に対しての対処は未熟と評価している。
今回のお礼も王女が言いだしたのが事の発端だが王自信が王女の本質を見極めるために化した試練でもあった。
要は外交に使うべく政略結婚させていい存在かそれとも国内での縁を強固な方にする方が良いのかを見定めるための遠征ということ。
前回の遠征ではあえて何も知らぬままに裏を処理するモノを護衛にしてそのままどうするのかを見ていたがあまりにも常識が無さすぎるせいで逆に親として迷惑をかけたと判断し、今回はアドバイス、意見を求められる近衛騎士をつけることで常識の部分を補いつつも知らないことを知る努力をしてほしいと思う王の親心から来る人選だった。
それに彼らが気づいていることも彼女は悟っている。
尚も彼らは王女に悟られないようにしていることから試練の意味合いを理解しつつも態度を変える気は一切ないはこちらも好都合だ。
彼らのような排他的な存在はエルフ、ダークエルフ、ドワーフ、アマゾネス、堕天使といった異種族に多い。
異種族と評しているがいずれも人間を含めた全ての種族の間に子をもうけられるため亜種族と称するべきだとの声もあるが認めていない国が多い。
我がボジタット王国では亜種族と称することを許可しているが一部血統を重んじる貴族の中では異種族とは相いれないとする人物も居る。
排他的種族とは最低限の付き合いをしつつ取引には応じるがそれ以上の生存競争を賭けた戦争には一切関与しない。
もし彼らと戦争になったのなら住処を焼き尽くすまで抵抗を続けられ捕虜にしようにも屍に成るまで抵抗し戦い続けると言われるほど種族としての集団意識、誇り、名誉のようなものが強く働いているので旨味が無い。
だから戦争もしないし干渉するとしたら個人で本気の恋や愛に落ちる人だけ。
王女にその予行練習をさせるにはもってこいの相手だし相手もとっとと終わらせるために出て行けとは言わず道に案内をするのみだ。
この後一切の要求はしないことは明らか。
否今後一切の関りを断ってほしいのが彼らの望みだろう。
「王女様がどう対応するかだな。」
元盗賊も察知しているとは思ってもみなかった。
「あなたも中々にやり手の御用で。」
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