換金スキルとショップスキルでバグ技大金持ち〜無限に増える1円玉でスキルを買いまくる～

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「でも他のみなさんは飲めるんですね。」
「根々様は元傭兵ですしジャングルや砂漠での生存方法を獲得するために動植物のウイルスや常在菌などに対して耐性を得ています。
　幹様は根々様の指導の下獲得していますしミウス様に関してはまた別の理由で会得しているのでしょう。」

ミウスさんが神獣に近しい存在のことを明日香さんに対しては濁すような物言いをすることからこちらにも話すなということかもしれない。

「…私、野生の力使う術者。
　だから野生のことができる。」

野生で生きた者たちは火を手に入れられなければ生のまま肉を食い、煮炊きを行うことなく水や食物を接種してきた。

辻褄は合うし実際異世界で野生の牛だったし下手な演技するよりも半分嘘を交えた方が継続して騙せる。

「斎花は食べられないのですか。」
「いえ、私はお嬢様の毒見役も仰せつかっておりますので毒のない生モノ程度のものであれば食すことができます。」
「1人だけ仲間外れにされた気分です。」

ぷくーとフグのように顔を膨らませる。

「クラゲ、真似？」
「違いますミウスさん。」
「まあまあ、お嬢様。」

ミウスさんも悪気があるわけではない。
空気が読めないだけだ。

「朝からにぎやかじゃのう。」

じいちゃんよそれを言うなら何故気配を殺しているのかお伺いしたいのだが。
現にじいちゃんの存在に明日香さんはまだ気が付いていない。

「それじゃあそろそろ学校に向かいましょうか。
　お嬢様を車で送っていきますので皆様もよろしければお連れ致しますが。」
「いや良いよ。
　遠いけどきちんと運動しておかないと身体が鈍るし歩けるときに歩いとかないと気が済まないからね。」

いつまでも健脚で居たいのならできるうちにできることをやっておく。
それに車は便利だけどミウスさんが乗り物酔いを再び発言しないとも限らない。

「歩いていかないとわからないこと多いもんだよ。」
「小さな発見いっぱい。」

ミウスさんは吸収力が非常に高いことは既に知ってはいるけれどもここまで会話がスムーズになるのは生物としての規格が違うからなのだろうか。

「幹のいいところいっぱい見れる。」
「常々思っていましたけどミウスさんって恋してますよね。」

恋の教科書、お手本にふさわしいと直感していた。
斎花さんも静観することで恋心の無自覚の自覚をもっとしてほしいと思っていた。
恋心は人によって違う。
それが恋なのかは誰にもわからないし恋であってほしいそういうふうにして心にしまっておくのが良い感じだろう。

斎花さんは敢えて恋心だと嘘か真かわからなくとも恋心だと諭すことで幹をより一層観察するようになる。
幹に対して望む結果になるかどうかはわからないが幹は捻くれた感性を持っていることには間違いない。
だから必然と見限っていくのがオチだと考えていた。