換金スキルとショップスキルでバグ技大金持ち〜無限に増える1円玉でスキルを買いまくる~

スライム道

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謝罪ではない謝罪。
感想として得たモノはそれだ。
代理としての、一企業としての謝罪とも違う。
自分で自分を謝っている風に捉えられる謝罪。

「ミウスさん、ちょっと今日はごめん今から頭を冷やしに行くから付き合えそうにない。」

もう夜の山道の中など構いはしない。
忘れるために玄関から家を出た。

ひたすら走った。
わき目もふらず。
何も考えなくても良いように。

「何が、何が謝罪だよ。」

悪態吐いて叫ぶ。
雄たけびのように声にならない声を叫ぶ。

こんな田舎の山の奥地に住んでいるから許されるストレスの発散法。
それだけじゃない。
当たり散らす者はそこら中にある。



それらすべてに当たり散らす。

それでもまだ足りない。

今度は異世界にまで足を運ぶ。

そして巨人のもとへと行った。

「今、良いだろうか。」

寝ていた巨人、カオス神はすぐに目を開け始めた。

「君から会いに来るとはそれも強い憤りを感じているね。」
「なんとなくむしゃくしゃしちゃってさ。」
「まあいいよ。行き場のないその憤りぶつけに来たんだろう。
 それならもっと適任が居るから私が呼び出そう。」

カオス神はパンッと手を叩いた。
そして俺の意識はまどろみの中に吞まれていった。

「ふむ、確かに私にしかできぬことだ。
 私が相手をすべきか。」
「そいつは願いじゃねえだろ。
 頭領が行くのが筋ってもんだろ。」

そして漆喰の壁に囲まれた武寺の修練場のような場所が見えた。

「私があんたのソレ、受けてやるよ。」
「アンタか。
 餓鬼はどうした。」
「あいつもビビっちまってこっちにはこれ無いからね。
 所詮あいつは未熟なままで何もできないのさ。」

なら問答無用で鬱憤を晴らすのみ。

武を一切感じさせない無骨な拳を出す。

素手でもちろん掴まれる。
そこから自然な形で相手の身体を操作して投げる。
何も考えたくない意思が柔術の姿勢をさせた。

「怒っているっつっても技が使える辺り相当身体に叩き込んでいるな。」

すぐに体勢を流して整え反撃に転じる。
回し車のように回転して突き出される右こぶしからの突き。

それに対してすぐに手をまわし化勁をすることでヒットポイントをずらしてダメージを防ぐ。

そして余った腕で前進してカウンターを叩き込む。

「どこでその実践経験を手に入れたのかは見てきたからわかるが並列思考か。
 でも心は一つだから不安定なのか。」

いくら思考ができるとは言っても心が一つならば感受も複数になるので受け止めきれなくなる。
今まで良く持った、強靭な精神と言えよう。
いじめによって鍛えられた精神は大きなことではあまり決壊しないが小さなことでボロボロになりやすい反面修復率が高い。
決壊はしているが再度また同じことを引き起こす。

「ここでいっちょ荒療治できたらいいもんだけどな。」

オニの女王は隠す気もなく彼の状態を述べていた。
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